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自分で言ってしまったのが原因で悪いのは私だろうけれど……ほぼ食べられたに近い状況だった。本番はしてない。婚前交渉はしてないがそれに準ずることはした。くらいに食べられた。
「怒っていますか?」
「怒ってませんが……あれだけで疲れました。」
「定期的にしましょうか。慣れないと辛いですからね。」
嬉しそうに抱きしめながら言われても。複雑だ。やってしまった……とまでは行かないけれど、気遣いの塊が痛みを与えないために奉仕に近い。全身ベタベタで拭って貰えたけれど。
「え……」
「まだ婚前ですけど、初夜が苦痛というのは私も凹みます。」
「そ、そうですか……」
そういう年だし、そういうことに興味も持っていいですよね!?!?急に不安になったがそういう仕事につくのは私より低年齢だし、普通なら結婚して妊娠してる人もいたりするから多分大丈夫なはず。今になって恥ずかしくなってきた。いや、ずっと恥ずかしかったけれど。
顔が赤いのは収まりそうにない。部屋に食事を持ってきてもらって食べたら片付けまで頼んで枕に顔を埋める。睡眠が足りてないわけでないけれど……引きこもりたい。
「ミカエラ、どうしますか?どこかに行くとか。」
「引きこもります……」
「痛み止めとか薬が必要とかですか?」
「直視できないからです。部屋にいるのはご自由にして下さっていいですが顔を見れません。暫く。」
恥ずかしくて顔が見れないと言うべきなんだろうか。言ったらかなり気にするのも分かってきた訳で……
ポンとぷにっとしたものが肌に触れた。顔を上げると大型犬だった。分かっているんだけど。別に中身が入れ替わっているわけでもないし本人なんだけど……
もっふぁ。そのふわふわな毛並みに顔を埋めてしまう。お腹より首周りの毛並みが至高で抱きつきやすく埋もれていたい程にもっふもふである。相手の迷惑を気にしないで顔を埋めて抱きしめて吸う。すぅーはぁー。深呼吸を数回繰り返して顔の火照りが落ち着いてから離れる。
「何が違うんですか。」
不服そうに人の姿になった彼に髪を撫でられながら言われたが……全然違うだろう。ミカエラはそう思いながら新しいシャツに袖を通すがこれはイザーク様のシャツだ。ワンピースのようになってしまった。気にしないで部屋から出てアリアに手紙や何か連絡が届いていないか。そういうものがないか確認してをする。
「届いていますよ魔導士団からです。」
「あ、うん。ありがとう。」
「ミカエラ様、魔力回復薬とかお持ちしましょうか?」
座って手紙を開けるのだが、アリアに首筋を撫でられる。自分で治せるのに直してない。魔力が足りてない。というアリアなりの気遣いだ。
「……」
「?あ、お茶をお持ちいたしますね。」
間が空いた。ミカエラがまた顔を赤くして近くのクッションに顔を埋める。
「ミカエラ。」
名を呼ばれて顔を上げるとイザーク様に唇を塞がれた。軽く触れるだけだが。首筋に触れて逃げる。
イザーク様はキョトンとしてこちらを見つめていた。
「まだ体調不良ですか?」
「ちがっ……」
「首に何か?」
「違……」
やっと赤面が治ったのに。自分の魔力で首筋の赤い跡を消す。パンパンと自分の頬を叩いて魔導士団からの手紙を開く。お手紙の内容は辺境伯たちの無理難題が多くて暫く城に来ない方がいいと書いてあった。あの喧嘩が毎日起きているのか。そう思いながらミカエラはため息をついて返事を書かない。
アリアがお茶を持ってきてくれたのでそれを口にして息を吐き出す。そう思っていると膝にブランケットをかけられたり、お菓子や手遊び用の刺繍道具、クズ石、スケッチブックをそばに揃えられていた。
「ミカエラ様?」
「美味しい……はぁ、城もゴタゴタしているみたいだし、どうしようかな。アリアは休暇とか取らなくて大丈夫???お小遣いはずむよ??」
「そうですか???じゃあ旅行とか行っちゃいますよ???」
「仕事もする気も起きないし、学生生活まだ続くから今のうちに休めるなら休んだほうがいいと思う。」
「じゃあ、いただきます。旅行準備とかしますので3日後ください!!10日ほど!!」
サクッと予定を立ててしまったので行きたいところはあるのだろう。お小遣い込みでお金を積んでおく。家から出ることはあってもヘラルド様や侯爵家だろう。城にいく頻度もそこまでないと思いたい。あるとしたら双子やローズ嬢関連だと思いたい。いや、何事もなく次の準備をしたい。アレックス様とかから来年何するのかちょっとでも情報収集をしたいけれど、アレックス様絶対に口割らないだろうし。読書???図書館とかはないから本を返却して新しいのを借りる準備をすべきか。
時間はまだある。覚えたことを頭に叩き込んでおかないと……来年もアレックス様が教科担当があった時が怖い。それにしても進級できたのが居残り組と一部の上位貴族で、上位貴族でも留年がいたというのが前例にないだろう。細かい点数が記載された紙まで挟まっていた。人の成績も回ってくるのか。それともユーリ様だから集められた情報なのか……ユーリ様の情報網が怖くなる。
「怒っていますか?」
「怒ってませんが……あれだけで疲れました。」
「定期的にしましょうか。慣れないと辛いですからね。」
嬉しそうに抱きしめながら言われても。複雑だ。やってしまった……とまでは行かないけれど、気遣いの塊が痛みを与えないために奉仕に近い。全身ベタベタで拭って貰えたけれど。
「え……」
「まだ婚前ですけど、初夜が苦痛というのは私も凹みます。」
「そ、そうですか……」
そういう年だし、そういうことに興味も持っていいですよね!?!?急に不安になったがそういう仕事につくのは私より低年齢だし、普通なら結婚して妊娠してる人もいたりするから多分大丈夫なはず。今になって恥ずかしくなってきた。いや、ずっと恥ずかしかったけれど。
顔が赤いのは収まりそうにない。部屋に食事を持ってきてもらって食べたら片付けまで頼んで枕に顔を埋める。睡眠が足りてないわけでないけれど……引きこもりたい。
「ミカエラ、どうしますか?どこかに行くとか。」
「引きこもります……」
「痛み止めとか薬が必要とかですか?」
「直視できないからです。部屋にいるのはご自由にして下さっていいですが顔を見れません。暫く。」
恥ずかしくて顔が見れないと言うべきなんだろうか。言ったらかなり気にするのも分かってきた訳で……
ポンとぷにっとしたものが肌に触れた。顔を上げると大型犬だった。分かっているんだけど。別に中身が入れ替わっているわけでもないし本人なんだけど……
もっふぁ。そのふわふわな毛並みに顔を埋めてしまう。お腹より首周りの毛並みが至高で抱きつきやすく埋もれていたい程にもっふもふである。相手の迷惑を気にしないで顔を埋めて抱きしめて吸う。すぅーはぁー。深呼吸を数回繰り返して顔の火照りが落ち着いてから離れる。
「何が違うんですか。」
不服そうに人の姿になった彼に髪を撫でられながら言われたが……全然違うだろう。ミカエラはそう思いながら新しいシャツに袖を通すがこれはイザーク様のシャツだ。ワンピースのようになってしまった。気にしないで部屋から出てアリアに手紙や何か連絡が届いていないか。そういうものがないか確認してをする。
「届いていますよ魔導士団からです。」
「あ、うん。ありがとう。」
「ミカエラ様、魔力回復薬とかお持ちしましょうか?」
座って手紙を開けるのだが、アリアに首筋を撫でられる。自分で治せるのに直してない。魔力が足りてない。というアリアなりの気遣いだ。
「……」
「?あ、お茶をお持ちいたしますね。」
間が空いた。ミカエラがまた顔を赤くして近くのクッションに顔を埋める。
「ミカエラ。」
名を呼ばれて顔を上げるとイザーク様に唇を塞がれた。軽く触れるだけだが。首筋に触れて逃げる。
イザーク様はキョトンとしてこちらを見つめていた。
「まだ体調不良ですか?」
「ちがっ……」
「首に何か?」
「違……」
やっと赤面が治ったのに。自分の魔力で首筋の赤い跡を消す。パンパンと自分の頬を叩いて魔導士団からの手紙を開く。お手紙の内容は辺境伯たちの無理難題が多くて暫く城に来ない方がいいと書いてあった。あの喧嘩が毎日起きているのか。そう思いながらミカエラはため息をついて返事を書かない。
アリアがお茶を持ってきてくれたのでそれを口にして息を吐き出す。そう思っていると膝にブランケットをかけられたり、お菓子や手遊び用の刺繍道具、クズ石、スケッチブックをそばに揃えられていた。
「ミカエラ様?」
「美味しい……はぁ、城もゴタゴタしているみたいだし、どうしようかな。アリアは休暇とか取らなくて大丈夫???お小遣いはずむよ??」
「そうですか???じゃあ旅行とか行っちゃいますよ???」
「仕事もする気も起きないし、学生生活まだ続くから今のうちに休めるなら休んだほうがいいと思う。」
「じゃあ、いただきます。旅行準備とかしますので3日後ください!!10日ほど!!」
サクッと予定を立ててしまったので行きたいところはあるのだろう。お小遣い込みでお金を積んでおく。家から出ることはあってもヘラルド様や侯爵家だろう。城にいく頻度もそこまでないと思いたい。あるとしたら双子やローズ嬢関連だと思いたい。いや、何事もなく次の準備をしたい。アレックス様とかから来年何するのかちょっとでも情報収集をしたいけれど、アレックス様絶対に口割らないだろうし。読書???図書館とかはないから本を返却して新しいのを借りる準備をすべきか。
時間はまだある。覚えたことを頭に叩き込んでおかないと……来年もアレックス様が教科担当があった時が怖い。それにしても進級できたのが居残り組と一部の上位貴族で、上位貴族でも留年がいたというのが前例にないだろう。細かい点数が記載された紙まで挟まっていた。人の成績も回ってくるのか。それともユーリ様だから集められた情報なのか……ユーリ様の情報網が怖くなる。
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