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169 夜会参加
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アリアが休暇を取得をした。休みをとって欲しかったから出したのに、アリアが出た翌日に夜会のお誘いがきてしまった。しかもヘラルド様から必ず参加するように。と言うお手紙が添えられていた。
「ミカエラ、大丈夫ですか?」
「ヒェッ……ヘラルド様のおまけ参加じゃないからお断りしたいです。」
「当のヘラルド様から強制参加となっているのでダメですね。」
泣きたい。アリアがいないので誰に着付けをお願いしようか。イザーク様ができますけれど。みたいな顔をしている。どうすべきなのか泣きそうになる。アリアがいない間は食事を運んでもらっている。外食ではなく料理人の作り置きに近い。それでも美味しいから何も気にならない。返事不要で参加命令に近い。
「パートナーに立候補してもよろしいですか?」
「はい!?え、あ護衛としてですか??」
「護衛兼ダンスパートナーですよ。」
「……え????ダンス????」
「夜会ですから。ありますよ???2曲踊ってくださるならぶら下がっていて良いですよ。」
二曲……婚約者だと主張するのだろうか。唇を引き結んで見上げると口付けをしてきた。触れるだけ……は慣れた。とりあえず自分の部屋に戻る。当然のようについてくる。衣装や化粧どうしよう。当然のように抱き締められる。
「ミカエラ?返答は如何に?」
「……断れるのですか?」
「断るのですか?」
「……言ってみただけです。衣装や化粧どうしましょうか。」
「出来るのでお任せ下さい。」
首に腕を回して抱き着いて顔を埋める。モフモフの時と匂いが違う。ダンスかぁぁぁぁ。体幹鍛えないと脚がプランプランしてバレる。
「おや、珍しいですね。きちんと勉強してますのでお任せ下さい。」
「何で夜会……」
「学生のうちから顔繋ぎの為に領主候補生は強制なんですよ。」
「お酒出ます?」
「飲めますけど飲ませませんよ。休憩用の部屋で既成事実作りたくなるので。」
耳元で良い声がする。顔が火照ってくる。額やこめかみ、鎖骨、デコルテに唇を寄せられる。抵抗はしないが変な感じだ。慣れない。
「アリアもいませんし、気にしなくて良いですよ。」
「悪い大人に見えます。」
「自分の年齢のほぼ半分くらいの少女を抱き込めようとしてるのだから悪いことかもしれませんね。」
「……ユーリ様とかに報告お願いします。夜会まで侯爵家で読書とか出来ますか???」
舐められながらではあるが押し退けてお願いをする。ワンコ要素のせいかのか口付けや噛みつきばかりしてくる。
「分かりました。お酒を飲ませるしか無いかもしれませんね。」
ロズウェル侯爵家にお邪魔してユーリ様だけの時にイザーク様の感情が重たい。と、素直に吐露する。
「まぁ、重いだろうね。番にしか感情表現をあまりしないようだから。私には忠義だけどミカエラにはそれ以外全てだから。嫌い?」
「いえ……呪いが解けない訳でもないでしょう。」
「……なら解けても良いように既成事実を積み上げて首輪にすればアレはミカエラの唯一無二の護衛だよ。性根は真面目だ。既成事実があるなら責任を取って傍にいるさ。ミカエラが爵位を上げれば困ることも無い。婚前交渉くらいバレなきゃどこの貴族もしているよ。」
聞きたくない情報だった。
「そういう便利道具渡しておくよ。イザークに。」
「スカルラッティ家の件片付いてないと思うのですが……」
「やっと用意した婚約者は暴言は吐くし留年するし……救いようが無いからさっさと既成事実でも作ればいいんだよ。イザークの婚姻はウチに一任するって一筆まで書いたんだから。今度の夜会ではイザークをパートナーにするんだからこっちだって考えてるよ。」
「とりあえずやる事やったら気まずさとか羞恥心は結構消えるよ。」
「……同衾くらいまでなら慣れました。」
「我慢するね。嫌だったら頬張り飛ばすなり足でければ良いんだよ。ミカエラには絶対に手をあげないのだから。」
「……なんでこんな話に。」
「まぁいいじゃないの。香油を渡しておくよ。品の無いご令嬢なんて寝物語ばかりとかザラだから。恋多きって言うけど、要するに尻軽。そういう話興味ある?」
「……エリザベス様に言いますよ。」
異性相手にどこの誰が尻軽とか男漁りの話なんて聞きたくない。ため息混じりに警告したら笑顔で困ると言い切られてしまった。なら言わないで欲しい。
話を聞いていたのかイザーク様に美味しいお酒を飲まされて私から襲いかかって一線を超えた。勿論酒を飲んだ私に記憶なんて無かった。
「ミカエラ、大丈夫ですか?」
「ヒェッ……ヘラルド様のおまけ参加じゃないからお断りしたいです。」
「当のヘラルド様から強制参加となっているのでダメですね。」
泣きたい。アリアがいないので誰に着付けをお願いしようか。イザーク様ができますけれど。みたいな顔をしている。どうすべきなのか泣きそうになる。アリアがいない間は食事を運んでもらっている。外食ではなく料理人の作り置きに近い。それでも美味しいから何も気にならない。返事不要で参加命令に近い。
「パートナーに立候補してもよろしいですか?」
「はい!?え、あ護衛としてですか??」
「護衛兼ダンスパートナーですよ。」
「……え????ダンス????」
「夜会ですから。ありますよ???2曲踊ってくださるならぶら下がっていて良いですよ。」
二曲……婚約者だと主張するのだろうか。唇を引き結んで見上げると口付けをしてきた。触れるだけ……は慣れた。とりあえず自分の部屋に戻る。当然のようについてくる。衣装や化粧どうしよう。当然のように抱き締められる。
「ミカエラ?返答は如何に?」
「……断れるのですか?」
「断るのですか?」
「……言ってみただけです。衣装や化粧どうしましょうか。」
「出来るのでお任せ下さい。」
首に腕を回して抱き着いて顔を埋める。モフモフの時と匂いが違う。ダンスかぁぁぁぁ。体幹鍛えないと脚がプランプランしてバレる。
「おや、珍しいですね。きちんと勉強してますのでお任せ下さい。」
「何で夜会……」
「学生のうちから顔繋ぎの為に領主候補生は強制なんですよ。」
「お酒出ます?」
「飲めますけど飲ませませんよ。休憩用の部屋で既成事実作りたくなるので。」
耳元で良い声がする。顔が火照ってくる。額やこめかみ、鎖骨、デコルテに唇を寄せられる。抵抗はしないが変な感じだ。慣れない。
「アリアもいませんし、気にしなくて良いですよ。」
「悪い大人に見えます。」
「自分の年齢のほぼ半分くらいの少女を抱き込めようとしてるのだから悪いことかもしれませんね。」
「……ユーリ様とかに報告お願いします。夜会まで侯爵家で読書とか出来ますか???」
舐められながらではあるが押し退けてお願いをする。ワンコ要素のせいかのか口付けや噛みつきばかりしてくる。
「分かりました。お酒を飲ませるしか無いかもしれませんね。」
ロズウェル侯爵家にお邪魔してユーリ様だけの時にイザーク様の感情が重たい。と、素直に吐露する。
「まぁ、重いだろうね。番にしか感情表現をあまりしないようだから。私には忠義だけどミカエラにはそれ以外全てだから。嫌い?」
「いえ……呪いが解けない訳でもないでしょう。」
「……なら解けても良いように既成事実を積み上げて首輪にすればアレはミカエラの唯一無二の護衛だよ。性根は真面目だ。既成事実があるなら責任を取って傍にいるさ。ミカエラが爵位を上げれば困ることも無い。婚前交渉くらいバレなきゃどこの貴族もしているよ。」
聞きたくない情報だった。
「そういう便利道具渡しておくよ。イザークに。」
「スカルラッティ家の件片付いてないと思うのですが……」
「やっと用意した婚約者は暴言は吐くし留年するし……救いようが無いからさっさと既成事実でも作ればいいんだよ。イザークの婚姻はウチに一任するって一筆まで書いたんだから。今度の夜会ではイザークをパートナーにするんだからこっちだって考えてるよ。」
「とりあえずやる事やったら気まずさとか羞恥心は結構消えるよ。」
「……同衾くらいまでなら慣れました。」
「我慢するね。嫌だったら頬張り飛ばすなり足でければ良いんだよ。ミカエラには絶対に手をあげないのだから。」
「……なんでこんな話に。」
「まぁいいじゃないの。香油を渡しておくよ。品の無いご令嬢なんて寝物語ばかりとかザラだから。恋多きって言うけど、要するに尻軽。そういう話興味ある?」
「……エリザベス様に言いますよ。」
異性相手にどこの誰が尻軽とか男漁りの話なんて聞きたくない。ため息混じりに警告したら笑顔で困ると言い切られてしまった。なら言わないで欲しい。
話を聞いていたのかイザーク様に美味しいお酒を飲まされて私から襲いかかって一線を超えた。勿論酒を飲んだ私に記憶なんて無かった。
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