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第一章

ダンジョンボス攻略報酬

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 ダンジョンの攻略も終えたし、そろそろ帰ろう。

「さて、そろそろ帰るとしようか。」

「そうね、早く帰ってお布団の上でゴロゴロしたいわ~。」

「ミースにはアタイが報告しとくよ。これで旅の資金も潤うはずさ。」

「お兄さん達と旅っ!!楽しみ~♪」

 ドーナの言うとおりこれで旅の資金は潤うだろう。次の街に行くのが楽しみだ。

 未来に胸をはせていると、ぽつりと寂しそうにバフォメットがつぶやく。

「ふむ、もう帰ってしまうのか?またつまらなくなるな。」

「安心しろ、今度は100年なんて待たせないさ。また近いうちに手合わせにくるよ。」

 というのもバフォメットの攻撃に関しては、ドーナやランも学べるところがたくさんある。できればまた戦って技術的に強くなってほしいのだ。

「クク、それは楽しみだ。我も鍛練を積んでおくとしよう。ヒイラギ、貴様とも今度は一対一で戦いたい。」

「俺の気が向いたらな。」

「楽しみにしているぞ。帰り道はそこの扉をくぐれば入り口まで戻れる。」

 そう言ってバフォメットは奥の扉を指差した。

「あぁ、ありがとう。それじゃあ…またな。」

 バフォメットに別れを告げて、俺たちは扉をくぐった。すると目の前にまた扉がある。さらにその扉をくぐると、ダンジョンから出ることができた。

「ふぅ、戻ってこれたな。」

「あっ!?皆さんご無事ですか!?」

 扉から出てきた俺達をミースが出迎えてくれた。どうやらずっと待っててくれたらしい。

「この通り全員無事だ。心配をかけてすまない。」

「ホントに心配したんですよ?でも皆さんご無事で安心しました!!それでダンジョンはいかがでしたか?」

「あぁ、それについてはアタイが説明するよ。」

 先程攻略に成功したダンジョンに関して、ドーナがミースに説明を始めた。

「なるほど、ではお約束通りダンジョンボス討伐報酬として、白金貨20枚と災害指定のデモンを討伐したとのことでさらに白金貨10枚をご用意します。」

「そんなにもらっていいのか?」

「えぇ、デモンは災害指定の魔物で討伐すると懸賞金がでるんです。それぐらい強い魔物なんですよ?」

 ミースがそう説明し、白金貨計30枚が入った袋を手渡された。

「こちらが白金貨30枚ですね、お疲れ様でした!!あっ!?そういえば暫く旅をするんでしたよね?」

「あぁ、いろんな街に行ってみたくてな。お世話になった。」

「いえいえ!!むしろこちらこそダンジョンの解明をしてもらったり、ドラゴンを倒してもらったりでホントにお世話になりました!!また、戻ってきてくださいね?」

「もちろんだ。」

 ミースに再び戻ってくる約束をして、俺たちはギルドを後にするのだった。
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