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第一章 転生そして成長
第49話 東雲再び②
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サクッと自己紹介を終えた東雲は、ベッドの上から飛び上がるとルアの頭の上に乗った。
「うむ、ここならばこの体でも見晴らしが良いな。」
ルアの頭の上で満足そうに東雲は頷くと、ルアに言った。
「さて、由良のやつもいるのだろう?ちと挨拶にゆこうか。」
「お母さんに?」
「うむ、今あやつがどれだけ力をつけているのかこの目で確かめたい。」
「わかった。」
そしてルアが部屋から出ようとした時だった、ふと思い出したように東雲が言う。
「あ、お前……そのまま行くつもりか?」
「え?だってお母さんの部屋は隣だし……別にパジャマでも……。」
「ほう?その股を濡らしたままでゆくと申すのか?」
ちょんちょん、と東雲がルアの股間付近を前足で指し示す。
「ふえっ!?」
ルアが自分の股間部分に視線を向けてみると、お漏らしよりも小規模であるが、じっとりとズボンが濡れていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
ズボンの下のパンツも確認してみるが、パンツの中もベットリと濡れていた。
「な、な、なっ……なにこれ!?」
(くくくく、あのレトという女神……こやつに何か細工を施したな。)
慌てふためくルアの姿を見て東雲はニヤニヤと頭の上で笑う。
(しかし、この濃厚な♂の匂い……頭がクラクラする。妾のメスの部分が疼いてきそうだ。)
「こ、この歳になってお漏らしとか洒落にならないよ!!い、急いで洗いにいかないと!!」
(……お漏らし?こやつ、まさかあれが何なのかわかっていないのか?……くくくくく、これはこれは…………。)
ガサガサと着替えを持って、ルアは誰にもバレないように部屋を飛び出し浴場へと向かった。
そして未だ温もりが残る温水でバシャバシャと急いで自分のズボンとパンツを洗う。
「あぅぅ……何かぬるぬるして全然落ちない。」
必死に洗うが、ズボンとパンツについたぬるぬるとした液体はなかなか落ちない。
それどころか、温水に混じることによって何か生臭い匂いが鼻をつく。
そんな時、頭の上に居座っていた東雲がポツリとルアに問いかけた。
「お前、コレが何か知らんのか?」
「え?お、お漏らしでしょ?ちょっとぬるぬるしてるけど…………。」
「くくくくく、そうかそうか。」
「……??違うの?」
「いや、違わんさ。妾の言葉は気にするな。」
くつくつと怪しげに笑う東雲にルアは首を傾げながらも、何とか綺麗にズボンとパンツを洗い終えた。
「あとはコレを干して……乾かしておけばオッケー。」
物干し竿にズボンとパンツを干してルアはこそこそと自分の部屋へと戻った。
「はぁ~~~……何とかバレなかった。」
「妾はばっちりこの目で見てしまったがな。」
「絶対お母さん達には内緒!!」
「わかっている。(まぁ、妾が言わんでも気がつくかもしれんがな。)」
そんな会話をしていると、部屋の扉がコンコンとノックされた。
「ルアや~?何やら騒がしいが……何かあったかの?」
扉の向こう側から聞こえたのは由良の声だった。どうやら騒ぎを聞き付けて訪ねてきたようだ。
「ふえっ!?あ、あ……お、お母さん?な、何でもないよ~。」
「ふむ、そうか。なら良いのじゃが……取りあえず入るぞ?」
「う、うん。」
ガチャリと由良が扉を開けて入ってくると、真っ先に由良の目に入ったのは、ルアの頭の上に居座る小さな狐の姿だった。
「お?なにやら珍しいものを頭にのせておるのぉ。」
「あ、お母さん……これは…………。」
「良い、妾が直接話をしよう。」
ぴょんと東雲はルアの頭から飛び降りると、由良へと向けて歩みを進めた。
「この狐、今喋らなかったかの!?」
「ふっ、妾が狐に見えるか……ん?由良。」
東雲は由良の前で尻尾を九本出してみせる。
「その語り口にその尻尾……もしや東雲様ですじゃ!?」
「ん、その通り以前会ったときとはだいぶ姿が変わってしまったが……妾は仙狐の東雲だ。」
「なにゆえ東雲様がここに?」
「あやつの目付けを任されてな。」
東雲はルアのことを前足で指し示した。
「ルアの……目付けを?」
「うむ、そういうわけでな。しばらく世話になるぞ。」
「は、はぁ…………。」
状況がよく理解できていない様子の由良だったが、そんな彼女を置いて、東雲は再びルアの頭の上に乗った。
そして、由良に質問を投げ掛けた。
「さて、時に由良よ。お前どこまで力をつけた?」
「東雲様には及びませぬが……このぐらいなら。」
すると、由良は自分の尻尾を東雲と同じ九本まで増やして見せた。
その姿に満足そうに東雲は頷いた。
「くくくくく、仙狐の位には辿り着いたか。まぁ、妾の助けがあったのだ、当然だな。」
そして東雲はしゅるりとルアの肩に降り立つと、彼の耳元でボソリと呟いた。
「ルア、体を借りるぞ?」
「えっ…………?」
突然ルアの体を、長く伸びた東雲の尻尾が包み込んだ。
「うむ、ここならばこの体でも見晴らしが良いな。」
ルアの頭の上で満足そうに東雲は頷くと、ルアに言った。
「さて、由良のやつもいるのだろう?ちと挨拶にゆこうか。」
「お母さんに?」
「うむ、今あやつがどれだけ力をつけているのかこの目で確かめたい。」
「わかった。」
そしてルアが部屋から出ようとした時だった、ふと思い出したように東雲が言う。
「あ、お前……そのまま行くつもりか?」
「え?だってお母さんの部屋は隣だし……別にパジャマでも……。」
「ほう?その股を濡らしたままでゆくと申すのか?」
ちょんちょん、と東雲がルアの股間付近を前足で指し示す。
「ふえっ!?」
ルアが自分の股間部分に視線を向けてみると、お漏らしよりも小規模であるが、じっとりとズボンが濡れていた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
ズボンの下のパンツも確認してみるが、パンツの中もベットリと濡れていた。
「な、な、なっ……なにこれ!?」
(くくくく、あのレトという女神……こやつに何か細工を施したな。)
慌てふためくルアの姿を見て東雲はニヤニヤと頭の上で笑う。
(しかし、この濃厚な♂の匂い……頭がクラクラする。妾のメスの部分が疼いてきそうだ。)
「こ、この歳になってお漏らしとか洒落にならないよ!!い、急いで洗いにいかないと!!」
(……お漏らし?こやつ、まさかあれが何なのかわかっていないのか?……くくくくく、これはこれは…………。)
ガサガサと着替えを持って、ルアは誰にもバレないように部屋を飛び出し浴場へと向かった。
そして未だ温もりが残る温水でバシャバシャと急いで自分のズボンとパンツを洗う。
「あぅぅ……何かぬるぬるして全然落ちない。」
必死に洗うが、ズボンとパンツについたぬるぬるとした液体はなかなか落ちない。
それどころか、温水に混じることによって何か生臭い匂いが鼻をつく。
そんな時、頭の上に居座っていた東雲がポツリとルアに問いかけた。
「お前、コレが何か知らんのか?」
「え?お、お漏らしでしょ?ちょっとぬるぬるしてるけど…………。」
「くくくくく、そうかそうか。」
「……??違うの?」
「いや、違わんさ。妾の言葉は気にするな。」
くつくつと怪しげに笑う東雲にルアは首を傾げながらも、何とか綺麗にズボンとパンツを洗い終えた。
「あとはコレを干して……乾かしておけばオッケー。」
物干し竿にズボンとパンツを干してルアはこそこそと自分の部屋へと戻った。
「はぁ~~~……何とかバレなかった。」
「妾はばっちりこの目で見てしまったがな。」
「絶対お母さん達には内緒!!」
「わかっている。(まぁ、妾が言わんでも気がつくかもしれんがな。)」
そんな会話をしていると、部屋の扉がコンコンとノックされた。
「ルアや~?何やら騒がしいが……何かあったかの?」
扉の向こう側から聞こえたのは由良の声だった。どうやら騒ぎを聞き付けて訪ねてきたようだ。
「ふえっ!?あ、あ……お、お母さん?な、何でもないよ~。」
「ふむ、そうか。なら良いのじゃが……取りあえず入るぞ?」
「う、うん。」
ガチャリと由良が扉を開けて入ってくると、真っ先に由良の目に入ったのは、ルアの頭の上に居座る小さな狐の姿だった。
「お?なにやら珍しいものを頭にのせておるのぉ。」
「あ、お母さん……これは…………。」
「良い、妾が直接話をしよう。」
ぴょんと東雲はルアの頭から飛び降りると、由良へと向けて歩みを進めた。
「この狐、今喋らなかったかの!?」
「ふっ、妾が狐に見えるか……ん?由良。」
東雲は由良の前で尻尾を九本出してみせる。
「その語り口にその尻尾……もしや東雲様ですじゃ!?」
「ん、その通り以前会ったときとはだいぶ姿が変わってしまったが……妾は仙狐の東雲だ。」
「なにゆえ東雲様がここに?」
「あやつの目付けを任されてな。」
東雲はルアのことを前足で指し示した。
「ルアの……目付けを?」
「うむ、そういうわけでな。しばらく世話になるぞ。」
「は、はぁ…………。」
状況がよく理解できていない様子の由良だったが、そんな彼女を置いて、東雲は再びルアの頭の上に乗った。
そして、由良に質問を投げ掛けた。
「さて、時に由良よ。お前どこまで力をつけた?」
「東雲様には及びませぬが……このぐらいなら。」
すると、由良は自分の尻尾を東雲と同じ九本まで増やして見せた。
その姿に満足そうに東雲は頷いた。
「くくくくく、仙狐の位には辿り着いたか。まぁ、妾の助けがあったのだ、当然だな。」
そして東雲はしゅるりとルアの肩に降り立つと、彼の耳元でボソリと呟いた。
「ルア、体を借りるぞ?」
「えっ…………?」
突然ルアの体を、長く伸びた東雲の尻尾が包み込んだ。
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