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第二章 呪われた運命
第124話 貪欲で歪んだ者たち
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東雲に消し飛ばされてしまった衣服を再びメタモルフォーゼを使うことにより、なんとか修復することに成功したルア。
「はぁ……一時はどうなることかと思いました。ほん……とにっ!!もうやめてくださいよ東雲さん!!」
服は着たものの、未だに恥ずかしさを残し、顔を赤くしているルアは強い口調で東雲に向かって言った。
「くくくくく、すまんすまん。そこの変態女神を炙り出す方法がそれしか思い付かなかったのだ。」
「もっと何かなかったんですか!?」
「……そうだな。」
一瞬東雲は考えるような仕草を見せ、ケロリとした表情でルアへと答える。
「うむ、なかったな。」
「いや、もっと考えてくださいよ!?」
「くくくくく、まぁそうムキになるな。裸なんぞ見られて減るものでもあるまい?」
「減らないですけど見られたいものでもないですよ!!」
くつくつと面白おかしく笑う東雲にルアが必死に反論していると、二人の方に近づいてきた真琴達がポツリと言った。
「あては寧ろ見たいどすなぁ~。」
「んね~?あ、ってか私はもう一回見てるんだった♪かわいかったよ~。」
「な、なっ……ま、真琴さん達まで。」
愕然とするルアに追い討ちをかけるように、更にアルも口を開く。
「ま、まぁ……私も見て悪い気はしなかったっていうか。寧ろもっと見たかったような……。」
「くくくくく、ルアよ。どうやらこの場にはお前を狙う貪欲な肉食の獣しかおらんようだな。まぁ、妾もその内の一人なのだが。」
そしてルアに向けられた彼女達の視線は、東雲が形容したようにまるで獲物を虎視眈々と狙う肉食獣のようにギラついたものだった。そんな視線を向けられたルアは思わず一歩後ろに後ずさりしてしまう。
「さっきはあてらはよく見えんかったから、もう一回見たいどすなぁ~。」
「あははっ♪嫌がるルア君の服を無理矢理剥ぎ取るのも、そそられるシチュエーションだね♪」
「くくくくく、ならば今度は魔法で消し飛ばすようなことはしないでおくか。」
嗜虐的な笑みを浮かべながら東雲達はルアへと一歩ずつ詰め寄る。
「ひっ!?じょ、冗談……ですよね?」
「この顔を見て冗談だと思うか?くくくくく。」
ジリジリと近付いてくる東雲達に、体の底から恐怖心が沸き上がってきたルアは、最後の望みとばかりにアルに助けを求めることにした。
「あ、アルさん!!見てないでた、助けてくださいっ!!」
「あ~…………助けたいのは山々なんだけど。お母様が……ね?」
「れ、レトさんが何かしたんですか!?」
「あ、いや……さっき君が裸になったときシャッターチャンス逃しちゃったらしくて……もう一回チャンスがあるなら邪魔しちゃダメって言われちゃった。」
「えぇぇぇぇぇっ!?」
どうやらルアの最後の頼みの綱もあえなくぷっつりと切れて奈落の底へと落ちていってしまったようだ。しかも、自分を転生させたレトの手によって……。
そんな状況に思わずルアは天を見上げて叫ぶ。
「レトさんの裏切り者~っ!!」
その声が届いているのか、はたまた届いていないのか定かではないが、そうルアが叫んでいる間にも東雲達はどんどん距離を詰めてくる。
「さぁ、ルアよ大人しくしていれば……まぁ優しくしてやらんこともないぞ?」
「んふふふ、あては優しくできるかわからんけどねぇ~。」
「あははははっ♪私的には、必死に抵抗して~イヤイヤ~って言ってるルア君を襲いたいなぁ~。」
「ひっ……こ、こうなったら……逃げるしかないっ!!」
ルアは今メタモルフォーゼ中のアルの力をフルに活用し、一瞬で体を透明化させた。
「むっ……透明化か。普通のルアの透明化ならば見破れるのだが、よりにもよって今はそこの変態女神の力があやつには宿っている故、気配も魔力も微塵も感じないな。」
「んふふふ、追いかけっこ……いやかくれんぼどすかぁ~?」
「いいねぇいいねぇ~♪絶対見つけ出してあげるから……あははははは♪」
興が乗ってきたのか、テンションが上がっている東雲達。彼女達は自分が持ちうる全ての力を使い、隠れて逃げているルアの事を探し始めた。
そしてその場に一人ポツンと取り残されたアルに、天界から通信が入る。
「ちょっと~アルだけずるいわよ~!!私だってボクちゃんの裸見たかったのに!!」
「そう言われても……あれは私も予想外だったし。ってかお母様ならあの子がお風呂とかに入ってる時に裸の写真は撮れるんじゃないですか?」
「そんなのつまらないわ~。こういう人の目があるかもしれない外で、羞恥心に染まったボクちゃんを撮りたいのよ!!」
「は、はぁ……。」
「というわけだから、あなたも東雲ちゃん達に協力しなさい!!これは私の命令よ!!」
「えぇっ!?い、いいんですか?そんなことして……。」
「今更気にすることじゃないわ。それよりも、今はシャッターチャンスの方が大事よ。」
「わかりました。」
そして天界から通信が切れる。
「はぁ……お母様の命令なら仕方ないか。あの子にはちょっと申し訳ないけど……私ももう一回見たいしね。」
親が親なら子も子である。
果たして獰猛な彼女達に襲われているルアは逃げ切ることができるのだろうか?
「はぁ……一時はどうなることかと思いました。ほん……とにっ!!もうやめてくださいよ東雲さん!!」
服は着たものの、未だに恥ずかしさを残し、顔を赤くしているルアは強い口調で東雲に向かって言った。
「くくくくく、すまんすまん。そこの変態女神を炙り出す方法がそれしか思い付かなかったのだ。」
「もっと何かなかったんですか!?」
「……そうだな。」
一瞬東雲は考えるような仕草を見せ、ケロリとした表情でルアへと答える。
「うむ、なかったな。」
「いや、もっと考えてくださいよ!?」
「くくくくく、まぁそうムキになるな。裸なんぞ見られて減るものでもあるまい?」
「減らないですけど見られたいものでもないですよ!!」
くつくつと面白おかしく笑う東雲にルアが必死に反論していると、二人の方に近づいてきた真琴達がポツリと言った。
「あては寧ろ見たいどすなぁ~。」
「んね~?あ、ってか私はもう一回見てるんだった♪かわいかったよ~。」
「な、なっ……ま、真琴さん達まで。」
愕然とするルアに追い討ちをかけるように、更にアルも口を開く。
「ま、まぁ……私も見て悪い気はしなかったっていうか。寧ろもっと見たかったような……。」
「くくくくく、ルアよ。どうやらこの場にはお前を狙う貪欲な肉食の獣しかおらんようだな。まぁ、妾もその内の一人なのだが。」
そしてルアに向けられた彼女達の視線は、東雲が形容したようにまるで獲物を虎視眈々と狙う肉食獣のようにギラついたものだった。そんな視線を向けられたルアは思わず一歩後ろに後ずさりしてしまう。
「さっきはあてらはよく見えんかったから、もう一回見たいどすなぁ~。」
「あははっ♪嫌がるルア君の服を無理矢理剥ぎ取るのも、そそられるシチュエーションだね♪」
「くくくくく、ならば今度は魔法で消し飛ばすようなことはしないでおくか。」
嗜虐的な笑みを浮かべながら東雲達はルアへと一歩ずつ詰め寄る。
「ひっ!?じょ、冗談……ですよね?」
「この顔を見て冗談だと思うか?くくくくく。」
ジリジリと近付いてくる東雲達に、体の底から恐怖心が沸き上がってきたルアは、最後の望みとばかりにアルに助けを求めることにした。
「あ、アルさん!!見てないでた、助けてくださいっ!!」
「あ~…………助けたいのは山々なんだけど。お母様が……ね?」
「れ、レトさんが何かしたんですか!?」
「あ、いや……さっき君が裸になったときシャッターチャンス逃しちゃったらしくて……もう一回チャンスがあるなら邪魔しちゃダメって言われちゃった。」
「えぇぇぇぇぇっ!?」
どうやらルアの最後の頼みの綱もあえなくぷっつりと切れて奈落の底へと落ちていってしまったようだ。しかも、自分を転生させたレトの手によって……。
そんな状況に思わずルアは天を見上げて叫ぶ。
「レトさんの裏切り者~っ!!」
その声が届いているのか、はたまた届いていないのか定かではないが、そうルアが叫んでいる間にも東雲達はどんどん距離を詰めてくる。
「さぁ、ルアよ大人しくしていれば……まぁ優しくしてやらんこともないぞ?」
「んふふふ、あては優しくできるかわからんけどねぇ~。」
「あははははっ♪私的には、必死に抵抗して~イヤイヤ~って言ってるルア君を襲いたいなぁ~。」
「ひっ……こ、こうなったら……逃げるしかないっ!!」
ルアは今メタモルフォーゼ中のアルの力をフルに活用し、一瞬で体を透明化させた。
「むっ……透明化か。普通のルアの透明化ならば見破れるのだが、よりにもよって今はそこの変態女神の力があやつには宿っている故、気配も魔力も微塵も感じないな。」
「んふふふ、追いかけっこ……いやかくれんぼどすかぁ~?」
「いいねぇいいねぇ~♪絶対見つけ出してあげるから……あははははは♪」
興が乗ってきたのか、テンションが上がっている東雲達。彼女達は自分が持ちうる全ての力を使い、隠れて逃げているルアの事を探し始めた。
そしてその場に一人ポツンと取り残されたアルに、天界から通信が入る。
「ちょっと~アルだけずるいわよ~!!私だってボクちゃんの裸見たかったのに!!」
「そう言われても……あれは私も予想外だったし。ってかお母様ならあの子がお風呂とかに入ってる時に裸の写真は撮れるんじゃないですか?」
「そんなのつまらないわ~。こういう人の目があるかもしれない外で、羞恥心に染まったボクちゃんを撮りたいのよ!!」
「は、はぁ……。」
「というわけだから、あなたも東雲ちゃん達に協力しなさい!!これは私の命令よ!!」
「えぇっ!?い、いいんですか?そんなことして……。」
「今更気にすることじゃないわ。それよりも、今はシャッターチャンスの方が大事よ。」
「わかりました。」
そして天界から通信が切れる。
「はぁ……お母様の命令なら仕方ないか。あの子にはちょっと申し訳ないけど……私ももう一回見たいしね。」
親が親なら子も子である。
果たして獰猛な彼女達に襲われているルアは逃げ切ることができるのだろうか?
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