バグゲームからの異世界召喚

ザマァズキ

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2日目

第45話 [能力贈与]の代償

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(ココル)
「いいもん!
 自分で修得るもん!」

 そう叫ぶと
 他者には見えないパネルを操作しだす。

(ファル)
「(何やってるか)知ってるからいいけど、
 知らない人から見ると危ない人に見えるね」

(シオン)
「俺は最適さん任せだからいいけどな」

(ファル)
「その最適さんと話してる時もそうだし、
 念話中の旦那様もだよ」

(シオン)
「マジかー」

(ファル)
「そうだ。
 旦那様、スキルを貰えるなら[念話]も
 貰えないかな?」

(シオン)
「[念話]か?
 [念話]なら大丈夫だ。
 皆もいるか?」

(ココル)
「ウチ欲しい!」

 ソファーに腰かけていたシオン達の後ろから
 ココルが割って来た。

(シオン)
「[ステータス開示]は修得れたか?」

(ココル)
「無理よ~。
 神話級ゴッズって1千万も必要いるじゃない」

(シオン)
希少級レアなら修得れんだろ?」

(ココル)
「あ~、それは修得った~。
 それで~ウチ観たんだけど、
 偽装されてるのしか観れないのね~」

(シオン)
神話級ゴッズなら観れるぜ」

(ココル)
「みんなは神話級ゴッズなのよね~。
 なんか悔しい~」

(シオン)
希少級レアは修得れたんだろ?
 残りはやるよ」

(ココル)
「ホント!? 流石シオン!
 ファルが認めただけはあるよね~♪」

(リアード)
「あまり甘やかされても困るんだが、
 今回はしょうがないか……。
 だがココル!
 神話級ゴッズを貰う事に条件を付ける」

(ココル)
「なんでウチだけ~」

 不満たらたらな態度だ。

(リアード)
「そのスキルを使って、
 王都冒険者ギルドで鑑定屋として働き、
 月に10万を稼げる様になる事」

(ココル)
「10万も~? 無理よ~」

(フランク)
「可能ですよ。
 むしろ10万だと低すぎませんか?」

(ココル)
「カワイイ顔してスパルタなお婿さん!?」

(フランク)
「カワイイって言わないで下さい!
 王都冒険者ギルドの鑑定料は1回2万はします。
 5人も観れたら終了ですよ?」

(ココル)
「それホント!?
 じゃ~やる~♪」

(リアード)
「そんなに上手くはいかないと思うよ?」

(フランク)
「そうでしょうか?」

(ココル)
「あ~ねぇねぇ、シオン。
 他のスキルも貰えるなら、
 ウチも最適さんが欲しい~」

(シオン)
「んー……最適さんは無理だな」

(ココル)
「い~じゃない減らないんでしょ~?」

(ファル)
「ココル姉、あんまりワガママ言うのやめなよ」

(最適さん)
『申し訳ありません。
 最適さんはマスターの為に自己進化した存在で、
 元々は[最適]という名のスキルになります。
 [最適]には発言機能はなく、
 修得者の意思によりスキルの発動の
 ON/OFFを補助するスキルです。
 [能力贈与]での移動先にて最適さんが
 維持できるかわかりませんし、
 マスターが[最適]を再修得した際に
 最適さんになるかもわかりません』

(フランク)
「移動先? 再修得?」

(シオン)
「あー、えーとだな」

(最適さん)
『[能力贈与]のスキルは自身の持つ力を他者に
 与えるスキルであり、
 複製するスキルでは無い為、
 マスターは皆様にスキルの贈与を行った後、
 経験値を消費し、
 全てのスキルを再修得しています』

(ココル)
「へぇ~、凄~い。
 シオンって、……」

(シオン)
「どした?」

(ココル)
「この場合な~んてゆ~のかしら?
 お金だとお金持ちだから、
 経験値もち?
 なんかしっくり来ないのよね~。
 う~ん、ケンモチでいいか」

(シオン)
「ケンモチって名前みたいだな……」

(ココル)
「そ~お~?
 ケンモチなんて名前聞いた事ないけわよ~?」

(タートレー)
「確かにこの辺だと聞かないな。
 だが、確か東の方の国出身の者に
 似た響きがあるな。
 しかし、1人渡すのに1千万も経験値を
 消費していたとはな……。
 アタシの人生分くらいじゃないか」

(リアード)
「それで言うなら私の人生分も同等だろう」

(シオン)
「あー、まぁ気にすんな」

(ファル)
「はい、わかりました! 旦那様!」

(フランク)
「シオン兄さんがそうゆうなら
 ボクも気にしないことにします」

(シオン)
「お、お前らノリいいな♪」

(ココル)
「あ、じゃ~ウチも気にしないから
 早く頂~戴!」 

(リアード)
「気にしない分けにはいくまい」

(シオン)
「堅いなぁ、もっと気楽に行こうぜ?
 1千万なんて直ぐに貯まるんだし」

(タートレー)
「いやいや、アタシらの人生分だよ?
 そんな直ぐに貯まるはず無いだろう?
 本当に貯まったら、アタシら立つ瀬ないよ」

(シオン)
「いやいや、直ぐだって。
 今なら俺のステータス観れるだろ?」

 そう言われて皆、[ステータス開示]を唱える。

(リアード&タートレー)
「な!?」

(ファル&フランク)
「うわぁ」

(クロエ)
「何が観えとるのじゃ?」

(シオン)
「俺の経験値」

(クロエ)
「何!?
 ご主人のだと経験値が観れるのか?」

(シオン)
「クロエのは観れないのか?
 ならやるよ」

(クロエ)
「要らないと言っておいて かたじけない」

(シオン)
「[能力贈与]」

 4つのシャボン玉が出現し、
 クロエに吸い込まれる。

(ココル)
「ウチも観れない~」

(シオン)
「あ、そうだった。[能力贈与]」

 3つのシャボン玉が出現し、
 ココルに吸い込まれる。
 
 皆の眼に映るものは、シオンのステータス。
 何もしていない。
 ただここに座っているだけのシオン。
 その経験値は常に動いていた。
 タイムを測るかの如く上昇し続ける。
 
 つい先ほど、ココルとクロエの為に
 2千万消費した筈なのに
 あっという間に戻っていく。
 桁数でいえば既に千億ある。

(リアード)
「これは一体……」

(最適さん)
『マスターは現在、
 3ヶ所に結界を張っています。
 防御結界の魔素変換の報酬、
 不可侵結界の討伐成功の報酬、
 身体回復結界による回復の報酬、
 精神回復結界による正常化の報酬、
 これらの経験値が
 マスターに常時入り続けています』

(ココル)
「うわっ! ずっる~。
 ウチもやろっと……って無いじゃん!」

(最適さん)
『上位種の方は上位種基本スキルと
 専用スキルを修得できる様になります。
 結界はエレク専用スキルです。
 ココルさんはエレクでは無いので
 修得できません』

(ココル)
「え~、じゃ~頂戴♪」

(シオン)
「悪ぃ、結界はこれ以上張るなと
 兄貴に言われてるから無理だ」

(ココル)
「うぅ……ずるい……、
 でも王命じゃ~しょうがないか~」

(タートレー)
「と言うよりもホイホイねだるな」
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