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■フェーズ：063『正義の味方』

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Title：『正義の味方』

2009年、厚生労働省の職員が逮捕された――。
被疑者の名は飯田　義春。
容疑は郵便法違反と虚偽有印公文書作成。

かいつまんで事件の概要を説明すると、
飯田は市民団体と共謀し、
多額の利益を得んとして
不正に公文書を作成したというのだ。

これは大罪にあたり、
決して許されるものではない。

だが、優秀で職務に誠実な検察は
次々と証拠を押収し飯田や
姑息極まりない市民団体を追い詰めてゆく。

これは正義を司る検察の戦いの記録である。

FILE/A：REcord　De/15/15
【検察】
「お前が犯人なんだろ？」

【飯田】
「違います！　僕は無罪です！」

FILE/A：REcord　De/21/15
【検察】
「お前が犯人なんだろ？」

【飯田】
「違いますよ！　僕は無実なんです！」

FILE/A：REcord　Ja/16/16
【検察】
「お前が犯人なんだろ？
お前以外は全員が認めてるんだぞ？」

【飯田】
「みんなって……誰ですか？」

FILE/A：REcord　Ma/12/16
【検察】
「証拠があるんだぞ？
そろそろ嘘はやめようや」

【飯田】
「僕は嘘なんて……」

FILE/A：REcord　Au/09/16
【検察】
「お前の母ちゃん死んだってよ。
あーあ、お前が罪を認めねぇからだ」

【飯田】
「母さん……ああ、母さん……」

FILE/A：REcord　Ja/17/17
【検察】
「お前が犯人なんだろ？」

【飯田】
「はい……僕が犯人です、僕が……」

昼夜休むことなく繰り広げられた攻防は、
永遠に続くかと思われた――。

だが、圧倒的な正義の前では、
悪はたちまち挫けてしまう。

これは正義が勝利した瞬間を記録した
貴重な資料として、
永遠に語り継がれるであろう。

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