ひととせ!

不報 刀姫

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帰りのホームルーム終わってから教室で友達と駄弁るあの空間が好き

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春「はぁ、やっと終わったか」
夏「疲れた顔してんなぁ春矢(はるや)、まぁ俺もだけど」

    俺がため息まじりに吐いた台詞に
    夏海(なつみ)が俺の席に近づき反応してくれた。

夏「今日のホームルーム長くなかったか?」
秋「不審者の目撃情報もあるし、仕方ないだろうな」

    俺と夏海の会話に秋羅(あきら)も話に加わった。

春「…不審者ねぇ。話には聞くけども
    実際会ったことないんだよね」
秋「まあそうだが、会ったら会ったで
    アウトなんだけどな」

    まあ確かに。

夏「俺不審者に会ってみてぇ!」
秋「なんて物騒なこと言い出すんだ」

    危険極まりないので夏海にはやめるよう
    強く言い聞かせる必要があるようだ。

冬「そんなことよりお前ら、
    来週テストあるの知ってるか?」

    冬樹(ふゆき)が物騒なことを言い出しながら、
    こちらの会話に参加した。
    これでいつものメンバーが集結した。

夏「あぁ、テストね。余裕余裕~」
春「俺も大丈夫だよ。得意科目がひとつでもあれば
    他の教科も大丈夫な気がするんだよね」
夏「それ、わかるわ~」
秋「お前ら二人は得意科目なんだ?」
春「家庭科」
夏「音楽」
秋「・・・」

   秋羅が固まった。釘が打てるぐらい。

秋「えぇと…」
冬「その2つ出ないよ」
春「・・・」
夏「・・・」
秋「二人が固まった」
冬「釘が打てるぐらい」

    自慢の武器が破壊されたのだ、固まるさ。

秋「勉強会でも開こうか」
冬「そうだな」
春・夏「よろしくお願いします!秋羅先生!冬樹先生!」

    このメンバーで成績が良いのは
    秋羅と冬樹だけである。

夏「で、誰の家でする?」
秋「学校でやるんじゃないのか?
    そのつもりで言い出したんだが」
春「学校だとはかどる気がしない。
    こういうのは友達の家に集まってやらないとね」
冬「なんだその言い分は…」
秋「悪いけど俺の家は無理だ」
春「え、そうなの?」
秋「すげぇ散らかってるんだ。足の踏み場がないとは
    まさに俺の家のことをいうんだろうな」

    意外だ。秋羅の真っ直ぐな性格上、
    散らかってるイメージはないんだけどな。

春「夏海んちは?」
夏「全然いいよ~」
冬「おまえの家、どこら辺だ?」
夏「えぇとね、さっき先生がホームルームの時間に
    ちらっと言ってた場所」

    …?先生なんか言ってたか?
    ホームルームの時間うたた寝してたからな

秋「先生不審者情報しか言ってなかったぞ」
春「お前んちの近辺不審者出てるじゃねぇか!」

    行けるかそんなとこ。
    会えるよお前なら、不審者に。

秋「じゃあ春矢の家か、冬樹の家になるな」
冬「俺の家はパスしてくれ」
春「え?なんでさ?」
冬「お前ら二人を家にあげたくない。
    我が家がカオスな状況になるにちがいない」
夏「なんで秋羅と春矢でカオスな状況になるんだよ」
冬「なんでお前が省かれてんだよ。
    お前が第一候補なんだよ」
春「あははは、ざまぁ~」
冬「うるさい、第二候補」

    あう。

夏「んじゃあ春矢の家で決定じゃん?」
冬「消去法でな」
春「自分の家だと気乗りしないけど、まあ仕方ないか。
    みんなで集まるのは変わりないし」
夏「えへへ、遊んで終わったりして」
冬「俺と秋羅がそうはさせん」
秋「誰の家に決まろうと同じ事を
    言うつもりだったんだが、
    俺達は他の三人の家の場所知らないから
    一旦は学校に集合しないと」

    確かに、案内役が必要である。

冬「春矢の家は学校からどのくらいの距離なんだ?」
春「3キロ」
秋「あぁ3キロね……っておい!」

めずらしいな秋羅がノリツッコミなんて。
今日は雪が降るのかな。

冬「3キロって…今は重さじゃなくて距離の話だぞ?」

    なんてことだ、あの冬樹がボケてるだと?
    天変地異がおきるな、こりゃ。

夏「3キロ……?」
秋「おお!夏海が正しい反応をしてるぞ」
冬「いや、こいつの場合3キロが
    どのくらいの規模か分かってないパターンだ」

    夏海のことバカにしすぎじゃない?

秋「・・・」
冬「・・・」
夏「…3キロ?」
春「・・・」

    俺達は学校での勉強を余儀なくされた。
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