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第三章
01 知ってどうする話してどうする
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セラが目覚めて毎朝見る天井にはシミひとつない。当たり前の風景は、母がこの家を見事に切り盛りしている証だ。
人を使う者は、人に軽く見られてはならない。それでいて、慕われなくてはならない。それをやってのけるのは、なかなか難しい。宮に上がってから痛感したセラだ。
父はもちろんのこと、邸を取り仕切っている母も実は凄い人だったのね、とセラは思う。そうして、私にそれができるかしら、と不安に思う。そうなると、セラは休んでゆっくりするどころではなくなってしまう。
それでも、初めは家でじっと過ごして居たセラだった。しかし、本を読むのも刺しゅうをするのも、やっていられなくなった。宮に上がる前はそれがセラの全てだったのに。
セラが母の仕事を手伝いたいというと、母は驚いた。
「こんな時にまで働かなくて良いの。貴女は今は心を休めなさい」
そう言って心配そうに肩をさすられた。そうしてセラは自室に追いやられた。動き回っている方が気が紛れるのだけど、と思いながら。
妹は他家に行儀見習いに通っていて、昼間はいない。何となく身の置き所がないセラだ。
じっとしていると宮のことばかり考えてしまう。
お針子のサーシャさん、お仕事が落ち着いて腰の痛みは軽くなったかしら? 女官のアレシアさまは見習い君とうまく連携しているかしら?
そして、ザイは今、どうしているかしら?
近いうちに仕事で宮を離れる口ぶりだったけれど、そうすると、あれよね、あれだわ、だれか女の方と会ってるわよね……。
宮に女性を泊まらせることは出来ない。またザイは公邸である宰相邸に住んでいるので、そこもまた同様だ。だから、ザイは長く宮を離れた際に女性と会っている、らしい。
らしい、というのは官吏たちがそんな話をしていたのをセラが聞いたことがあるからだ。
一緒に通りがかった女官長が咳払いをしたため、官吏たちは気まず気に口を閉じたが、セラはもっと聞きたいと思っていた。嫉妬もあるし怖いもの見たさ聞きたさみたいなものもある。
いつ、どこで、どんな女性と、どんな風に?
それこそ、微に入り細に入り根掘り葉掘り聞きたかった。聞いてどうするんだと言われれば返答に困るが。
ただ、セラはザイを知りたいと思う。
しかし、相手は侍従だ。女官として親しくしてもらえるけれど、セラに隙を見せてはくれない。
だから、宮中聞いて回りたいセラだが、官吏や侍従たちの間で文官長が何か探りを入れているらしいという噂になりかねないので、セラは侍従筆頭に時折尋ねるだけで我慢している。
もっとも、筆頭も教えてくれない。特に女性関係は。
あの手この手で聞き出そうとして、最近はもう手も尽きた。それを聞いてどうするの、が筆頭の口癖だ。
父はザイのことをセラの手に負えない人間だと言った。宮に上がって、それは本当のことかもしれないと思った。
だが、恋が実るかは別として、ザイのことをとことん知って、それでも好きだと思いたい。
思えなければ、そこできちんと諦めも付けられる。だから、セラにとってどんなに嫌なことでも、ザイのことなら知りたいと思う。
──今、ザイはどうしているかしら?
セラは読みかけの本を放り出してため息をつく。傍目には、婚約者の裏切りに傷ついた娘に見えるその様子が、セラの母はじめ、周囲の同情を買っているのをセラは知らない。
※
その頃ザイは女性と会っていた。正確には女の形をとる精霊と。
人の形をしていて、しかし、やはり、人では無い。ふわりと浮かぶように現れた影を見て、ザイは言った。
「やっぱり、はなちゃんだ」
──ちがうわ。
「そうか、『はなちゃん』じゃないね」
きっと、それは、幼いザイが勝手に呼んでいた名前だ。カイルから与えられた名前とは違うのだろう。
「カイルさんは、君を何て呼んでたのかな?」
──縹。
そうか、縹。きれいだから「花」なんだろうと思っていたが、「縹色」だったか。
ザイが「はなちゃん」に会ったのは数えるほどしかなく、最後に会ったのはザイが八歳になるより前だったはずだ。
「縹のはなちゃん久しぶり」
──久しぶり? 人はすぐにそう言う。
精霊と人では時の流れが違うらしい。「縹」を認識すれば、「はなちゃん」と呼ばれても気にしないらしい。
「僕がザイだってよく分かったね」
──分かる。カイルが守るザイ。
「うん、」
そうだよ、と言おうとして、ザイは黙ってしまう。はなちゃんからもそう見えたのか。カイルが守るザイ、と。
はなちゃんの影の向こうにカイルの背が見えた気がして、ザイはくらりとする。
しかし、ザイは聞いておかねばならないことを先に聞く。
「はなちゃん、ここに竜王さまっている?」
──竜王さまはいない。だから縹がご案内する。
「え、案内してくれるの?」
──オススメの精霊をオススメするの。竜王さまの代わりに。
「竜王さまの代わり?」
──竜王さまは山を降りた。人と話す精霊は縹だけ。
「あー、なるほど」
成る程と言ったものの、竜王さまってオススメやらご案内やらしてたのか。ザイは驚く。
しかも、竜王さまは後任まで据えるなんて、律儀で親切……、ではなくて。
「はなちゃん、竜王さまは誰と山を降りたの?」
──ザイも契約に来たの?
あ、無視された。誰と契約したかは秘密のなのだろうか?
「いいや、僕は竜王さまが誰と山を降りられたのかなと思って来たんだ。はなちゃん、教えてくれないかな?」
──でも、契約しないとザイは山を降りられない。
また無視。うーん。
とりあえずザイは、はなちゃんの話を聞くことにした。
「どうして契約しないと降りられないの?」
──魔物、帰り道を狙う。精霊がいなければ人は弱い。
「僕、それなりに強いよ?」
──カイルより弱い。
「あ、うん、そうだね」
カイルには敵わないとどこかで思っているザイだ。しかし、カイルの元契約精霊から言われると、堪える。
「じゃあ、はなちゃん、僕と契約してくれる?」
──嫌。
即答だ。
まあそうだろうなとザイは思うが、その時、ほんの少し、いたずら心が起きてザイは聞いてみる。
「はなちゃん、カイルさんが好きなんだ」
──縹はカイルが一番好き。でも、カイルは縹が一番でない。
そのあと、縹にカイルへの思いを熱く話されて、ザイは虚ろな目になってしまう。
延々と、訥々と、縹はカイルを語る。
あまりに終わりそうにないので、ザイはお弁当を広げてしまったのだった。
人を使う者は、人に軽く見られてはならない。それでいて、慕われなくてはならない。それをやってのけるのは、なかなか難しい。宮に上がってから痛感したセラだ。
父はもちろんのこと、邸を取り仕切っている母も実は凄い人だったのね、とセラは思う。そうして、私にそれができるかしら、と不安に思う。そうなると、セラは休んでゆっくりするどころではなくなってしまう。
それでも、初めは家でじっと過ごして居たセラだった。しかし、本を読むのも刺しゅうをするのも、やっていられなくなった。宮に上がる前はそれがセラの全てだったのに。
セラが母の仕事を手伝いたいというと、母は驚いた。
「こんな時にまで働かなくて良いの。貴女は今は心を休めなさい」
そう言って心配そうに肩をさすられた。そうしてセラは自室に追いやられた。動き回っている方が気が紛れるのだけど、と思いながら。
妹は他家に行儀見習いに通っていて、昼間はいない。何となく身の置き所がないセラだ。
じっとしていると宮のことばかり考えてしまう。
お針子のサーシャさん、お仕事が落ち着いて腰の痛みは軽くなったかしら? 女官のアレシアさまは見習い君とうまく連携しているかしら?
そして、ザイは今、どうしているかしら?
近いうちに仕事で宮を離れる口ぶりだったけれど、そうすると、あれよね、あれだわ、だれか女の方と会ってるわよね……。
宮に女性を泊まらせることは出来ない。またザイは公邸である宰相邸に住んでいるので、そこもまた同様だ。だから、ザイは長く宮を離れた際に女性と会っている、らしい。
らしい、というのは官吏たちがそんな話をしていたのをセラが聞いたことがあるからだ。
一緒に通りがかった女官長が咳払いをしたため、官吏たちは気まず気に口を閉じたが、セラはもっと聞きたいと思っていた。嫉妬もあるし怖いもの見たさ聞きたさみたいなものもある。
いつ、どこで、どんな女性と、どんな風に?
それこそ、微に入り細に入り根掘り葉掘り聞きたかった。聞いてどうするんだと言われれば返答に困るが。
ただ、セラはザイを知りたいと思う。
しかし、相手は侍従だ。女官として親しくしてもらえるけれど、セラに隙を見せてはくれない。
だから、宮中聞いて回りたいセラだが、官吏や侍従たちの間で文官長が何か探りを入れているらしいという噂になりかねないので、セラは侍従筆頭に時折尋ねるだけで我慢している。
もっとも、筆頭も教えてくれない。特に女性関係は。
あの手この手で聞き出そうとして、最近はもう手も尽きた。それを聞いてどうするの、が筆頭の口癖だ。
父はザイのことをセラの手に負えない人間だと言った。宮に上がって、それは本当のことかもしれないと思った。
だが、恋が実るかは別として、ザイのことをとことん知って、それでも好きだと思いたい。
思えなければ、そこできちんと諦めも付けられる。だから、セラにとってどんなに嫌なことでも、ザイのことなら知りたいと思う。
──今、ザイはどうしているかしら?
セラは読みかけの本を放り出してため息をつく。傍目には、婚約者の裏切りに傷ついた娘に見えるその様子が、セラの母はじめ、周囲の同情を買っているのをセラは知らない。
※
その頃ザイは女性と会っていた。正確には女の形をとる精霊と。
人の形をしていて、しかし、やはり、人では無い。ふわりと浮かぶように現れた影を見て、ザイは言った。
「やっぱり、はなちゃんだ」
──ちがうわ。
「そうか、『はなちゃん』じゃないね」
きっと、それは、幼いザイが勝手に呼んでいた名前だ。カイルから与えられた名前とは違うのだろう。
「カイルさんは、君を何て呼んでたのかな?」
──縹。
そうか、縹。きれいだから「花」なんだろうと思っていたが、「縹色」だったか。
ザイが「はなちゃん」に会ったのは数えるほどしかなく、最後に会ったのはザイが八歳になるより前だったはずだ。
「縹のはなちゃん久しぶり」
──久しぶり? 人はすぐにそう言う。
精霊と人では時の流れが違うらしい。「縹」を認識すれば、「はなちゃん」と呼ばれても気にしないらしい。
「僕がザイだってよく分かったね」
──分かる。カイルが守るザイ。
「うん、」
そうだよ、と言おうとして、ザイは黙ってしまう。はなちゃんからもそう見えたのか。カイルが守るザイ、と。
はなちゃんの影の向こうにカイルの背が見えた気がして、ザイはくらりとする。
しかし、ザイは聞いておかねばならないことを先に聞く。
「はなちゃん、ここに竜王さまっている?」
──竜王さまはいない。だから縹がご案内する。
「え、案内してくれるの?」
──オススメの精霊をオススメするの。竜王さまの代わりに。
「竜王さまの代わり?」
──竜王さまは山を降りた。人と話す精霊は縹だけ。
「あー、なるほど」
成る程と言ったものの、竜王さまってオススメやらご案内やらしてたのか。ザイは驚く。
しかも、竜王さまは後任まで据えるなんて、律儀で親切……、ではなくて。
「はなちゃん、竜王さまは誰と山を降りたの?」
──ザイも契約に来たの?
あ、無視された。誰と契約したかは秘密のなのだろうか?
「いいや、僕は竜王さまが誰と山を降りられたのかなと思って来たんだ。はなちゃん、教えてくれないかな?」
──でも、契約しないとザイは山を降りられない。
また無視。うーん。
とりあえずザイは、はなちゃんの話を聞くことにした。
「どうして契約しないと降りられないの?」
──魔物、帰り道を狙う。精霊がいなければ人は弱い。
「僕、それなりに強いよ?」
──カイルより弱い。
「あ、うん、そうだね」
カイルには敵わないとどこかで思っているザイだ。しかし、カイルの元契約精霊から言われると、堪える。
「じゃあ、はなちゃん、僕と契約してくれる?」
──嫌。
即答だ。
まあそうだろうなとザイは思うが、その時、ほんの少し、いたずら心が起きてザイは聞いてみる。
「はなちゃん、カイルさんが好きなんだ」
──縹はカイルが一番好き。でも、カイルは縹が一番でない。
そのあと、縹にカイルへの思いを熱く話されて、ザイは虚ろな目になってしまう。
延々と、訥々と、縹はカイルを語る。
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