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「ミケ……ミーケ……」
うー……ん。
ぱちりと目を開けると、なぜか超絶人気俳優・白瀬洸に猫じゃらしを向けられてるオレ。
ぱしっと猫じゃらしをひっつかんで、ぺいっと放り投げてやった。
「ネゴ……だば……」
ゴホゴホゴホッ、と咳き込む。
喉が……痛い……。
「の……」
「ふふ……喉、かれちゃった? 意識はなくても……ずっと可愛く鳴いてたからね……」
「な……?」
鳴いて……?
オレはさーっと血の気が引いて、身体を見下ろす。
「びっ……!」
オレの体には、おびただしい数のうっ血痕!
ばっと身体を動かそうとしたら、ギクゥッ!! と腰に走る激痛!
そして、尋常じゃない尻の違和感!
やられた……完全にやられた……。
「や……?」
「うん、やったよ……躾をね」
躾って……!!!
洸はゆっくりとオレを抱き上げると、奴の膝の上に正面を向かせて座らせた。
もちろん、すっ裸で。
頬を紅潮させた洸の、形のいいアーモンド形の目がゆっくりと細められる。
その奥で、真っ黒な狂気がひそひそと笑っていた。
洸のくちびるが、オレの首筋を這う。
ゆっくり、じっくり、舌先で味わうみたいに。
「や……めれ……」
「もっと……躾をしてあげたいけど……そろそろお腹、空いたでしょ?」
「ん……!」
びくん、と身体が反応してしまう。
しゃべんな、オレの首もとで!
オレは三白眼で睨みつけてやった。
けど、洸の頬の紅潮がさらに濃くなり、その目の奥で底なしの狂気がぞわりとうごめいた。
「……可愛い」
んなわけあるか!!
「やっぱり、もう一回……」
「ぴっ……!」
オレは動かない身体を叱咤して、這いつくばって逃げようとした。
けど、洸の手がオレの足首をガシっと掴み、そのまま持ち上げる。
「やめっ!!」
何度も、何度も、受け入れさせられたであろうオレは、そのまま洸のご立派な剛直に容赦なく貫かれる。
ぐいぐいと腰を押し付けてくる洸。
痛みと熱がオレの中を駆け抜ける。
こんなの、いやだ――。
なのに、身体の奥が熱く疼いて……。
身体が勝手に洸を欲しがってしまう。
洸の熱い吐息が耳元で絡んでくる。
「ああ……やっぱり……ミケの中……気持ちいいね……私たちは一つになる運命だったんだね」
爽やかイケメンで売り出されてる洸。
ただのド変態じゃねーか!!
オレが睨むと、洸の剛直がさらに強度を増してくる。
……なんで?!
そして、オレは……ああ、一回どころじゃなく、何回も――容赦なく、貪り食われたのだった。
うー……ん。
ぱちりと目を開けると、なぜか超絶人気俳優・白瀬洸に猫じゃらしを向けられてるオレ。
ぱしっと猫じゃらしをひっつかんで、ぺいっと放り投げてやった。
「ネゴ……だば……」
ゴホゴホゴホッ、と咳き込む。
喉が……痛い……。
「の……」
「ふふ……喉、かれちゃった? 意識はなくても……ずっと可愛く鳴いてたからね……」
「な……?」
鳴いて……?
オレはさーっと血の気が引いて、身体を見下ろす。
「びっ……!」
オレの体には、おびただしい数のうっ血痕!
ばっと身体を動かそうとしたら、ギクゥッ!! と腰に走る激痛!
そして、尋常じゃない尻の違和感!
やられた……完全にやられた……。
「や……?」
「うん、やったよ……躾をね」
躾って……!!!
洸はゆっくりとオレを抱き上げると、奴の膝の上に正面を向かせて座らせた。
もちろん、すっ裸で。
頬を紅潮させた洸の、形のいいアーモンド形の目がゆっくりと細められる。
その奥で、真っ黒な狂気がひそひそと笑っていた。
洸のくちびるが、オレの首筋を這う。
ゆっくり、じっくり、舌先で味わうみたいに。
「や……めれ……」
「もっと……躾をしてあげたいけど……そろそろお腹、空いたでしょ?」
「ん……!」
びくん、と身体が反応してしまう。
しゃべんな、オレの首もとで!
オレは三白眼で睨みつけてやった。
けど、洸の頬の紅潮がさらに濃くなり、その目の奥で底なしの狂気がぞわりとうごめいた。
「……可愛い」
んなわけあるか!!
「やっぱり、もう一回……」
「ぴっ……!」
オレは動かない身体を叱咤して、這いつくばって逃げようとした。
けど、洸の手がオレの足首をガシっと掴み、そのまま持ち上げる。
「やめっ!!」
何度も、何度も、受け入れさせられたであろうオレは、そのまま洸のご立派な剛直に容赦なく貫かれる。
ぐいぐいと腰を押し付けてくる洸。
痛みと熱がオレの中を駆け抜ける。
こんなの、いやだ――。
なのに、身体の奥が熱く疼いて……。
身体が勝手に洸を欲しがってしまう。
洸の熱い吐息が耳元で絡んでくる。
「ああ……やっぱり……ミケの中……気持ちいいね……私たちは一つになる運命だったんだね」
爽やかイケメンで売り出されてる洸。
ただのド変態じゃねーか!!
オレが睨むと、洸の剛直がさらに強度を増してくる。
……なんで?!
そして、オレは……ああ、一回どころじゃなく、何回も――容赦なく、貪り食われたのだった。
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