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修学旅行:秘密の恋人ごっこ実行
しおりを挟む翌日の夕食後、自由時間。
杏奈と萌は部屋で待機し、莉子が計画を実行する番だった。
莉子はスマホで湊を呼び出した。
「ねぇ、湊?ちょっと大事な話があるんだけど。誰もいないところで会えないかな?今すぐ。」
湊の返信はすぐだった。
彼は莉子の誘いを断る理由など持っていなかった。
「わ、わかった。どこに行けばいい?」
莉子は、旅館の一番奥、滅多に人が通らない、薄暗い階段の踊り場を指定した。
指定された踊り場で待っていると、湊が小走りで現れた。
彼は、昨日からの出来事で、莉子の前にいると常に緊張していた。
「えっと、大事な話って?」
莉子は、いつもの活発な雰囲気とは違う、真剣な表情を浮かべた。
その真剣さが、湊の胸をさらに締め付ける。
「湊くん…ごめんね、昨日まであんな風にからかったりして。」
莉子はそう言って、湊に一歩近づいた。
湊は、莉子の予期せぬ謝罪と接近に、息をのむ。
「実はね…私、湊くんのことが…本当に好きになっちゃったみたい。」
莉子の声は、静かで、まるで本心からの告白のように聞こえた。
湊の心臓は、耳元で聞こえるほど激しく鼓動し始めた。
眼鏡の奥の瞳は大きく見開かれ、全身が熱くなるのを感じた。
パニックになり、顔を真っ赤にして口ごもる湊に、莉子はさらに追い打ちをかける。
莉子はそっと手を伸ばし、湊のブレザーのネクタイを掴んだ。
そして、それを軽く引っ張り、湊の顔を自分の顔に引き寄せた。
「あのね、湊くん。昨日、湊くんの純粋な反応を見て、私、気づいちゃったの。湊くんって、本当に可愛くて、誰にも渡したくないって…。」
2人の顔の距離は、キスができるほど近い。
湊は、緊張で目が泳ぎ、視線をどこにやっていいか分からなくなった。
その時、莉子はさらにイタズラのギアを上げた。
「ねぇ、一つだけお願いがあるの。この修学旅行が終わるまで、私たち、秘密の恋人ごっこをしない?」
「私たちだけの秘密の触れ合い。誰にもバレないように、私が特別に湊くんだけを可愛がってあげる…どうかな?」
莉子は、握っていたネクタイを離すと、今度は湊の股間に手をかけた。
「私に告白されて、ちんちん勃起させちゃう湊くん、好きだよ!可愛い!」
莉子は、湊の耳元に口を寄せ、静かに、しかし熱っぽく囁いた。
「湊くんのこと、本気で好きになっちゃったかも…」
湊は、鼓膜を直接刺激する莉子の囁きは、彼の理性を完全に吹き飛ばした。
全身が痺れるような感覚に襲われ、湊は何も言えず、ただ頷くことしかできなかった。
彼の顔は、もう興奮と羞恥で真っ赤に染まりきっている。
**「あーあ、見つけちゃった」**という声が聞こえた。
湊がハッとして声のする方を見ると、そこにはスマホを構えた杏奈と萌が立っていた。
「ドッキリ、大成功! 莉子、最高!」
「湊くん、莉子に告白されて、おちんちん勃起させちゃうなんて! 本当に純粋で可愛すぎる!」
杏奈は、湊の最も動揺している瞬間をしっかりとスマホで撮影していた。
湊は、またしてもイタズラだったこと、そして自分の最も熱い瞬間を撮られてしまったことに、絶望的な羞恥を感じた。
しかし、それ以上に、莉子に「好き」と囁かれた興奮と幸福感が上回っていた。
莉子は、湊に近づき、屈託のない笑顔で言った。
「秘密の恋人ごっこはドッキリだけど、秘密の恋人ごっこという名の罰ゲームは本当に始めちゃうよ?」
湊の頭の中は、もう完全に莉子への恋心で埋め尽くされていた。
彼は、小悪魔の罠だと知りながらも、この秘密の罰ゲームが続くことを、心の底から望んでいるのだった。
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