monster

Nono

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2話

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唐路進は道に迷っていたところ
ちょうど喫茶店から出てきた男に
図書館への行き方を聞いていた。
どうやら一緒に行ってくれるらしい。
(親切な人もいるもんだなぁ)
そんなことを考えながら歩き始めると
「そういえば名前は?」と言われた
「唐路進です。貴方は?」
「釜蔵仁だ。それにしてもなんでまた
図書館なんかに?」
「まぁ色々調べ物がありまして」
「へぇ最近の高校生は意識高ぇなぁ」
「そんなことでもないですよ」
そんな世間話をしながら歩いて20分程
すると背の高いガラス張りの建物が
見えてきた。
「あれだな、じゃ勉学に好きなように
励めよ進少年」
仁が軽い調子で言われ言うと
踵をゆっくりと返しながらスタスタと言ってしまった。
「ありがとうございました~!」
大声で言うと仁は歩きながら手を振り返した。
さて、
「色々知りたいからな、俺のこと」
そう呟くと目の前にある自動ドアに
向かい歩き出した。
         ◆
「さてと」
進は図書館にあるありったけの昆虫図鑑
をかき集めた。
そしておもむろにある虫のページを
開いた
「やっぱキモいなぁコイツ」
その虫とはゴキブリだった。
害虫の王に愛着が湧いた訳でもなかった。
では何故わざわざ図書館にまで来て
ゴキブリの事を調べているのか、



「まぁ自分が何が出来るか知って損は
無いからな」



彼が〈ROACH〉だからだ




         ◆
仁は進を見送った後、会社に戻った
野上には色々言いたいことがあったが
戻った頃には野上の姿はなかった。
(あのデブ逃げやがったな)
心の中で悪態を着きながら自分の席に
戻り、荷物を下ろした。
そしてコーヒーを入れようと席を立つと
上司である柊木 香が
コーヒーを2つ持ちながら近づいてきた。
「1杯食わされたわね。」
「全くですよ。警察が通れば職質
される仕事だったってのに」
「まぁアンタ悪人面だからよけいにね」
カラカラと笑いながら
コーヒーの入った紙コップを渡された。
「辞めてくださいよ、以外とコンプレックスなんですから」
「ハハッ♬︎ごめんごめん」
ただ苦いだけのコーヒーを一口すすると
舞の取材の時の情報と事前に調べた
ROACHの情報が書かれた手帳を
改めて目に通した。
この街に現れる
助けた人物が存在する
そのこと以外は何もかもわからない。
追って行けば行くほど本当に存在する
のか分からなくなってくる。
「まぁこればっかはオカルトライター
の仕事だもんね」
「そうなんですよ。なんで急に書けと
言われたのか分からなすぎますけど」
元々そうゆう所がある人間だから
別に疑問には思わなかったが、
今回は本当に抽象的すぎる。
「またいつもの思いつきじゃないの
そうゆうとこあるじゃない、彼」
「まぁそれはそうなんですけど…」
いつまで考えてもあの狂人の考えは
理解出来るものじゃない。
早々に考えるのをや目、納期が迫っている原稿に目を向けることにした。
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