レディバグの改変<W>

乱 江梨

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第一章 学園編

30.精霊術師と精霊2

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 それから少しの間、ユウタロウとチサトは温かい抱擁を交わしていた。チサトを離すつもりは欠片も無いが、ただ抱き締めているだけでは手持無沙汰だったのか、ユウタロウは彼女の髪の毛に指を通し、ぐしゃぐしゃにかき回している。

 流石にかき回し過ぎでは?と、チサトが彼に文句を言うべきかと懊悩し始めた頃。

 それは突如、二人の鼓膜を突き破ってきた。

 ビィ――――!!


「「っ!?」」


 強烈な笛の音がその場に広がり、思わず二人は距離を取って音の発生元を探る。

 笛を鳴らしたのは、結界内に未だ捕らえられている男らの一人で、鳴らす為の息を吹き終えると、力尽きた様に意識を失ってしまった。


「っ……な、なに?」
「チサト。俺の後ろに隠れてろ」
「う、うん……」


 動揺しているチサトを落ち着かせるように、ユウタロウは言った。困惑冷めやらぬ中、チサトはユウタロウの背中に隠れ、彼の衣服をギュッと掴んでいる。

 窮鼠猫を噛むということもあり得るので、ユウタロウは一気に警戒を強めた。彼が最後の力を振り絞って鳴らしたあの笛が、一体何を引き起こす為のものなのか。

 ごくりと固唾を飲み、ユウタロウが神経をとがらせていると――。

 ドシャン!!――それは、途轍もない轟音を伴いながら、無理矢理侵入してきた。


「「っ……」」


 ぱっと見、全長十メートルほど。あまりにも規格外な巨体のせいで、侵入してきた扉は扉としての役目を果たすことなく、ボロボロに砕け散っている。壁も天井も半壊状態で、その気になればこの廃墟ごと倒壊してしまいそうな程。

 トカゲのような外見に、一つ一つが強固な鱗で全身を覆っている。尻尾は長く太い。触れれば裂かれてしまいそうな程獰猛な爪と、一噛みで全てが終わってしまいそうな牙は、真っ白で雄々しい。


「っ、あの笛、災害級野獣を呼び出す為のものかよっ……」


 災害級野獣。それは、この世に存在する多くの動物の中で、自らの生み出すジルを操ることの出来る凶暴な存在である。普通の動物は無意識の内にジルを生み出すが、それを操ることが出来ない。つまり災害級野獣は、人間で言うところの操志者のようなものだ。
 とは言っても、野獣は野獣。それ以上でも以下でもない。知性も理性も皆無なので、亜人とは大きく異なる存在である。

 災害級野獣には強さによってレベルが存在し、見たところその災害級野獣は、レベル四程度だと思われた。レベル四は、S級冒険者で無ければ話にならない程の強者。ユウタロウであれば問題は無いが、早急に退治しなければ、この廃墟ごと全滅させられる可能性すらあった。

 故に、先手必勝で災害級野獣を倒す為、ユウタロウは剣を抜く。だが――。


「っ!」


 微かな殺気を感じ、ユウタロウは咄嗟にチサトの背中側に回り込む。一体何が起きているのか分からず、当惑気味に彼を目で追うチサトを置き去りに、ユウタロウは素早くその剣を振るった。

 カキンっ!ガンっ!


「えっ……」
「チサトっ、一歩も動くじゃねぇぞ!」


 振るったその刃に何かがぶつかり、軌道がズレたその何かがどこかに衝突したような音に、チサトは困惑を露わにした。

 一方のユウタロウは、それ――弾丸のやって来た方向を睨みつけ、思いきり眉を顰める。

 一発目を弾き、ホッとしたのも束の間。第二撃はすぐさまやって来た。

 キンっ!……キンっ、キンっ!!キンっ……――。

 何発も何発も。その狙撃は続き、ユウタロウを休ませる気がまるでない。常人ではまず視認できない速さで、かつ不規則に襲ってくる銃弾。その全てを、ユウタロウは一つも取りこぼすことなく、斬って斬って弾いていた。

 俊敏に動き続ける彼の姿も、最早目で追える次元では無く、常人では彼が何をしているのか理解するのも困難だ。


「狙撃っ?これってもしかして……」


 ヒメたちとのやり取りを知らないチサトの頭には、一瞬だけその可能性が過ぎった。この狙撃は、初めてヒメたちと出会った際、人形の殲滅に助力してくれた狙撃手によるものでは無いかと。

 だが、その僅かな可能性を、ユウタロウは即座に否定する。


「いやっ、レディバグの奴らではねぇよっ……狙撃精度が若干違うし、微かに狙撃手の気配を感じるっ……。あの時は、気配を感じとれねぇぐらい遠距離からの狙撃だったっ。狙撃距離が狭まってんのに精度が下がるなんておかしいからなっ。その可能性はほぼねぇよ」


 次々と撃ち込まれていく弾丸を弾きながら、ユウタロウは途切れ途切れに説明した。

 数十個の弾丸が地面に転がった頃。唐突に狙撃は収まり、終始感じていた突き刺すような殺気も消え去っていった。


「ゆ、ユウちゃん……」


 何の為の狙撃だったのか?という疑問よりも、何故このタイミングで狙撃をやめたのか?という疑問の方が先行してしまい、ユウタロウが首を傾げていると、何かに怯えているようなチサトの震える声が鼓膜を刺激した。

 振り向くと、チサトは災害級野獣の方を指差しており、その指でさえも震えを帯びている。そんな彼女に導かれるように災害級野獣を見上げた瞬間、ユウタロウは思わずひゅっと息を呑み、自らの目を疑った。


「っ……な」


 ――食べていた。喰らっていた。捕食、していた。

 災害級野獣は、結界の中で意識を失っている仮面の六人を、バリバリボリボリグチャグチャと、食べていたのだ。

 ユウタロウの張った結界を獰猛な牙でいとも簡単に破り、その結界ごと彼らを捕食している姿は当に獣。本能のままに命を――力の源となるジルの塊を食らう、化け物であった。

 四肢もパーツも一切関係なくなってしまう程、彼らの身体は無惨に切断されていく。災害級野獣の口の端からは、誰のものか分からない脚が飛び出ていた。一噛み一噛み、力強く噛み砕く度に、ブシャブシャと生き血が溢れ、その酸鼻な光景に、彼らは言葉を失った。

 あっという間に出来た血の水溜まりの上には、ボロボロに砕けた彼らの仮面が落ちていく。


「っ、ははっ……俺の結界ごと食ってやがる……なるほど。狙撃は俺の気を逸らさせる為の時間稼ぎってわけか……」
「ユウちゃん、それって……」
「あぁ。多分、俺に負ける可能性も考慮して、切り札を用意してたんだろうな。戦闘不能に陥った自分らを餌にして、用意しといた災害級野獣を手に負えない化け物に作り変えるっていう切り札をな」


 災害級野獣に注視していれば、ユウタロウは必ずこの捕食を阻止しようと動いていただろう。彼らは重要な情報源であり、食われれば災害級野獣を凶暴化させてしまう。捕食されるとデメリットしか無いのだ。

 その為、彼らの仲間――先の狙撃手はチサトに的を絞ったのだろう。そうすれば必ず、ユウタロウはチサトを守るのに必死になり、災害級野獣から目を逸らすから。その隙をついて災害級野獣に彼らを喰わせ、ユウタロウでも手に負えない程の化け物を作り上げる。それこそが、彼らの切り札であった。

 ユウタロウは冷や汗を流しつつ、乾いた笑みを浮かべた。
 すると、災害級野獣が彼ら全員を食べ終えてしまい、鋭い眼光がユウタロウたちを捉える。まるで「次はお前たちの番だ」とでも言うように。

 だが、災害級野獣が即座に襲い掛かることは無かった。何故なら――。


「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!」
「「っ……」」


 六人の命を食らったことによる進化を、まだ会得していなかったから。

 鼓膜が破れてしまいそうな程強烈な呻き声に、二人は思わず顔を顰める。耳を塞いでいる間にも、災害級野獣は苦し気にのたうち回っており、進化に伴う苦痛に耐えているようであった。

 変化は、顕著に表れ始めた。

 ピキピキピキッ!身体が段々と大きくなっていくにつれ、鱗はどんどん剥がれていき、地面に落下する度にパリンッと割れていく。
 二本の足と腕はそれぞれ四本に増え、皮膚の色もどこか赤みを帯びている。元々の倍近く大きくなると、身体全体に透明の鱗が新たに生え、一枚一枚が刃のようであった。


「びぎゃああああああああああああああああああああああ!!」
「っ、ハハッ……これ、一体レベルいくつだよ」


 完全に変異を終えた災害級野獣を前に、ユウタロウは引き攣った笑みを浮かべることしか出来ない。
 目の前の災害級野獣がレベル五以上であることは確かだが、彼にはその底を窺うことすら出来ない。レベル五以上にもなると、例えユウタロウでも苦戦を強いられてしまうのだ。

 ――刹那、災害級野獣が大きく口を開け、そこから燃え盛る火炎を一気に放射した。


「っ!チサトっ」
「うん!」


 呼びかけだけで意思の疎通を図ると、チサトはユウタロウにジルを送る。

 ユウタロウは業火に怯むことなく、真っすぐ災害級野獣の元へと駆け出すと、火炎が迫る直前に結界を張った。だが、それはただの結界ではない。

 結界全体に流水を纏った、防御と攻撃を兼ね備えた結界である。
 流水を纏った結界は火炎放射の勢いを弱め、ユウタロウは災害級野獣の元へどんどんと近づいていく。

 結界を張ったまま剣にも激流を纏わせると、そのまま一気に跳躍し、災害級野獣の首を狙う。因みに、二十メートル近い全長に成長した災害級野獣の首に到達できる程、彼の跳躍力が凄まじいのは、ジルによる身体強化術を施しているからだ。

 高く跳躍すると、ユウタロウは太い首に向かって剣を振り下ろす。だが――。

 バビュンっと、長く太い尻尾が首に巻きつき、そのダメージを代わりに。尻尾の半分ほどを斬り落とすことは出来たが、首には刃を掠らせることすら出来ずに終わる。


「チッ」


 苛立つように舌打ちするユウタロウだが、斬首に失敗し、何もしないまま一時撤退するような玉でも無かった。

 斬首に失敗した刹那、災害級野獣の四本の腕が自らに迫っていることを気配で悟ると、ユウタロウは素早く対処する。空中でくるりと横に一回転しながら、後ろ足で災害級野獣の頭を思い切り蹴った。ありったけのジルの込められた脚による蹴りは相当応えたのか、災害級野獣はゆっくりと倒れこむ。倒れる最中、完全に振り向いたユウタロウは、迫っていた四本の腕に素早い剣撃を加え、それぞれ三分の一程度を斬りおとした。

 かなりの負傷を負わせた上で着地するユウタロウだが、この直後、想定外の攻撃に面食らうことになる。

 何と、切り落とした四本の腕がひとりでに動き出し、ユウタロウの元へ一直線に向かってきたのだ。


「はっ!?きもっ……ぐっ……」
「ユウちゃん!!」


 着地した直後に避けるのは困難。ユウタロウは結界越しに、その攻撃を真正面から受けてしまい、目にも止まらぬ速さで吹き飛ばされてしまう。
 思わずチサトは声を荒げるが、その時にはもう、ユウタロウは廃墟の壁を突き破って屋外へ出てしまっていた。

 ドンっ!と外の大木にぶつかり、ユウタロウは地面へと落下していく。
 一方のチサトは、ユウタロウの元へ急ぎたいあまり、一切躊躇うこと無く廃墟から飛び降りていた。彼女らが先刻までいたのが何階地点なのかは定かでは無いが、全長の三分の二程度の高さなので、本来であれば怯んで然るべき。だがチサトは核が壊れない限り死ぬことが無く、傷を負ってもすぐに回復することが出来るので、着地に失敗しても最悪の事態にはならないのだ。

 とは言っても、チサトにも痛覚は当然備わっている。痛い思いするのは御免だったのか、チサトは浮遊するジルに自らの身体を支えさせ、落下の勢いを最小限に抑えた。
 そして、何事も無かったかのように、ふわりと着地する。瞬間、チサトはユウタロウの元へと駆け出した。


「ユウちゃんっ!」
「チサトっ、ありったけジルくれ!」
「うんっ」


 何とか体勢を立て直したユウタロウは、チサトが駆け寄って来るのに気づき、本能的に目の前にいる災害級野獣から距離を置かなければ、と考えた。

 ユウタロウは一気に駆け出すと、剣にジルの衝撃波を乗せ、振るうと同時にその衝撃波を災害級野獣にぶつけた。刹那、災害級野獣は目にも止まらぬ速さで吹っ飛ばされ、百メートルほど先の大木に打ち付けられた。
 災害級野獣がうつ伏せに倒れこむと同時に、衝突した大木がミシミシと音を立てながら逆方向に折れ、ドーン!!という轟音が地響きの様に鳴った。

 災害級野獣との距離を取ったのも束の間、ユウタロウが切断した四本の腕が、先刻彼を襲った時と同じようにひとりでに動き出し、吸い寄せられるように災害級野獣の元へ向かう。そしてそのまま四本の腕は切断面にくっつき、彼の攻撃全てが無かったことにされてしまった。


「ははっ……さて。どうすっかな……」


 災害級野獣の攻略方法に頭を悩ませ、思わず苦い声を漏らしたその時――。


 ――それは、現れた。


「――随分とお困りのようね……勇者くん?」
「「っ……!」」


 予兆の音も、気配も無く、突如現れたその人物に――その声、呼びかけに、ユウタロウたちは思わず、全身を粟立たせるのだった。


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