レディバグの改変<W>

乱 江梨

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第二章 過去との対峙編

73.ロクヤの力

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 仮面の組織がその拠点を構える国――バランドール民主国。ひっそりと存在する地下には、車椅子の上に寂然と座る悪魔の愛し子――ジャニファスと、そんな彼を優しく見守る五人の仲間が身を潜めていた。

 そんな中、仮面の組織の人間以外は知るはずも無いこの地下に、ある来訪者が訪れる。

 ガチャ――。居間の扉が徐に開かれ、五人の視線は一斉に扉へと集まった。


「やっほー。元気してる?」
「……アイシャか」


 緊張感の無い声で現れたその人物を、メギドはそう呼んだ。

 百七十センチ弱のスラっとした背丈に、腰まで伸びたストレートヘアは艶やかな黒色。年齢は二十代半ばといったところだろう。エメラルドグリーンの美しい瞳はキリっと鋭いが、若干垂れ目な為、柔和な印象も覚える。小麦色の肌からは活発な印象もあり、社交的に見える女性だ。
 彼女は肩に狙撃銃をぶら下げ、左手には組織の仮面を手にしていた。

 彼女――アイシャ・サランドラは、仮面の組織の仲間の一人であり、メギド・サランドラの姪でもある。

 そしてアイシャは、以前組織がティンベルを攫った際、ナツメとルークに戦いを挑んだ狙撃手でもある。その際、彼女はナツメの狙撃で右肩を撃ち抜かれ、泣く泣く転移術で一時撤退したのだが、すぐに治療を受けた為大事には至らなかったのだ。


「言われた通り、国立操志者育成学園に噂流しといたからねぇ」
「あぁ。ご苦労だったな」


 メギドは、狙撃銃と仮面を床に放り投げ、猫のように背伸びをしたアイシャを労わった。
 アイシャは肩の傷を癒した後、フェイク発案の計画を進める為に、学園に潜入していたのだ。潜入といっても、生徒や教師に成りすましていたわけでは無い。学園では目立たない清掃員など、様々な職員に成りすますことで、例の噂を広めていったのだ。

 アイシャはジャニファスの元へ歩み寄ると、跪いて俯く彼の顔をジッと見上げた。


「ジャニファス様……ただ今戻りました。アイシャちゃんですよぉ」
「……」


 ジャニファスの手を優しく包み込み、ガラス玉のような瞳を覗いたアイシャは、ふっと口を開こうとするが、躊躇うように唇を噛みしめてしまう。その表情には、叫びだしたくなるような哀愁が滲んでいた。


「……ねぇ、叔父様」
「なんだ?」


 ジャニファスを見つめたまま、アイシャは独り言のように呟くと、メギドに呼びかけた。


「ジャニファス様って、どんな風に笑うの?」
「「っ……」」


 瞬間、ナイン以外の全員が悲痛に息を呑んだ。その場に、アイシャの問いに答えられる者はいなく、彼女は独り言のような呟きを続ける。


「私、が起きた頃、まだ生まれてなかったから……このジャニファス様しか知らないんだよね。…………早く、ジャニファス様の笑い声、聞きたいなぁ……」
「っ……」
「そうだな……」


 アイシャが僅かな希望を込めて呟くと、亜人のヒトエは感極まったあまりに微かな嗚咽を漏らした。一方のメギドは、今にも泣きだしそうな顰めた顔で苦い声を漏らしている。


「ね、叔父様……私たちがやっていること、ジャニファス様の無念を晴らす為っていうのは分かってるんだけど、達成できたとして、ジャニファス様……起きてくれるのかな?」
「それは……」


 アイシャに痛いところを突かれてしまい、メギドは言葉を濁してしまう。他の面々も、アイシャの問いに答えることができず、気まずそうに目を逸らしている。


「だってこんな曖昧な計画、どこからが成功か失敗なのかもよく分からないし。ジャニファス様に私たちの言葉が届いているのかも分からないんだよ?……ジャニファス様の心は、今この時、ちゃんと癒えてるって断言できる?」
「「……」」


 全員が口を噤んでいるというのに、何故か彼らの視線は自然とジャニファスの元へ集まっていた。

 生気のない表情に、どこを見ているのかも分からない虚ろな目。指一本動かすことすら難しい。
 ジャニファスがそんな状態に陥ってから、約四十年――。毎日毎日話しかけても、彼の無念を晴らす為に手を汚しても。ジャニファスが真に目覚めてくれたことは無かった。

 ジャニファスの傷ついた心を癒したい。誰もがそう思っていても、その思いが彼に届いていると断言など出来ない。

 それでも――。
 彼らには、譲れないものがあった。それを再確認すると、メギドは重い口を開く。


「それでも、やるしかないんだ……。放置すれば、この世界が滅びかねないんだからな」


 それを聞くと、アイシャは「うん……」と物憂げな声を上げるのだった。

 ********

 クレハに当主――ツキマの筆跡の入手を頼んだ二日後。ユウタロウたちはアデルがアオノクニに作った家に集まることになり、以前と同じように転移術でその場所を訪れていた。

 放課後、外は生憎の雨だったが、室内で済ませられる用事だったことが不幸中の幸いである。

 集まったのは、アデル、ティンベル、コニア、ユウタロウ、チサト、クレハの六人で、クレハがツキマの筆跡を手に入れてくれたらしく、それを基にコニアに例の手紙を調べてもらおうとしているのだ。


「――で?ソイツが序列七位なのか?」


 外の雨音を微かに感じつつ、椅子に腰かけたユウタロウは、コニアを見据えて尋ねた。


「おっす!オイラこそ、レディバグ序列七位――ノン・ジャッカル・コニア・サージェント・ブラウンだぜ」
「先に言っておくが、コニアは女なのだ」
「ちょ、主ぃ……何で言っちまうんですかぁ」
「ちょっと待て。情報量が多い」


 意気揚々と自己紹介したコニアであったが、アデルに出端をくじかれてしまったので、眉を落としてしまった。一方、名前が長いやら衝撃の事実に驚くやらで、ユウタロウは頭を抱えてしまっている。


「えぇっと……とにかく。アンタは女で、コニアって呼べばいいんだよな?」
「はいぃ……」
「コイツホントに強いのか?」


 女性として扱われることや、女性らしい格好をするのが苦手なコニアは、頭を抱えながら情けない声で肯定した。そんな姿を目の当たりにしてしまうと、コニアが序列七位の実力者には見えず、ユウタロウは怪訝そうに尋ねてしまう。


「大丈夫である。コニアは大分強いのだ」
「まぁてめぇがそう言うならそうなんだろうけどさ……」


 アデル程の強者が認めるのなら、その実力は確かなのだろう。ユウタロウは、そう自身に言い聞かせた。

 するとクレハは、項垂れているコニアの心情など興味なしとでも言わんばかりの態度で、彼女にツキマの筆跡を差し出した。

 それは、重鎮の一人がポケットから落としたメモ用紙で、ツキマからの伝言が書かれた代物であった。クレハはそのメモ用紙を、俯くコニアの片頬にぐりぐりと押し付け「早く調べろ」と言わんばかりの冷たい相好である。


「あ……もしかして、例の筆跡かな?」
「そうだ。さっさとしろ」
「コニア。頼めるか?」

 粗暴な物言いのクレハに対し、アデルは柔和な態度で尋ねた。

「もちろんっす!オイラはこういう場面でこそ力を振るうべきなんでね!」


 威勢よく言うと、コニアはメモ用紙と件の手紙をテーブルの上に並べた。そして右手でメモ用紙を、左手で手紙に触れると、以前ティンベルを助けた際にやったように、文字を指でなぞり始める。


「――文字っていうのは、それを書いた人を体現してくれる素晴らしい記号なんだ。分かりやすいものだと筆跡だけど、筆跡を隠そうとしても、その人なりの文字ってのが現れるものなんだ。
 ……筆圧、書く物に対する入射角、書く速度、書き始め方、止め方、筆の滑らせ方……それぞれに、一人一人の個性があって、オイラはそれを見分けることができるんだ」


 それぞれの文字をなぞり終えると、コニアは両手の指をスっ……と文字から離した。刹那、紙に刻まれた文字が全体的にふわっと、爪先程浮かび上がり、文字一つ一つに淡い光が灯る。思わずティンベルたちは目を瞠り、その瞳を輝かせるが、コニアの術はそれで終わりでは無かった。

 コニアが両手を内側に平行移動させると、それに倣うようにメモ用紙と手紙の文字が重なり合い、徐々に徐々に、滲むように溶け込んでいったのだ。見たことも無い、想像したこともないその光景に、彼らは衝撃で目を見開く。


「「っ!」」
「うん……同じ系統だね……普通に書いたものと、定規を使って書かれたものではあるけど、重なる部分が多すぎる。このメモ用紙と、例の手紙を書いた人は同一人物だよ」


 コニアはそう断言すると、重ねた文字を元に戻し、それぞれの文字を元の位置へと沈ませていった。ユウタロウはどういった原理で今の光景が成り立っているのかと考えてしまうが、恐らく説明されたとしても理解できないだろうと、その思考を振り払う。


「そうですか……」
「まぁ、この事実をどう証明するかってのが問題なんだけど」


 ボソッと呟いたティンベルは、コニアの問題提起を耳にすると、しばらく考え込みながらメモ用紙を一瞥した。


「あの、そのメモ用紙を見せてもらってもよろしいですか?」
「うん」


 コニアからメモ用紙を受け取ると、ティンベルは書かれている内容に目を通し始めた。
 メモ用紙には、ユウタロウの名前と、何かの名称のような言葉が羅列されており、ティンベルは一瞬首を傾げた。その言葉を聞いたことがあるような、無いような。そんな感覚があり、自らの記憶の中からその正体を探ると、ティンベルは刹那の内に答えを見つけ出す。


「これ……恐らく毒の名前ですね」
「毒?」

 ユウタロウは怪訝そうに尋ねた。

「えぇ。合法では絶対に入手できないような劇薬のはずです。これを手に入れるには、闇取引をするしか無いと思うのですが……っ!毒の隣にユウタロウ様の名前が書かれているということは、この毒をユウタロウ様に飲ませるつもりなのかもしれませんっ」
「あー……そういうことか」


 危機感を覚えたティンベルは表情に焦りを滲ませるが、対するユウタロウは平然とするどころか、何故か納得の声を上げていた。

 その不可解さに、思わずティンベルは不安げに首を傾げる。


「っ?どうかされましたか?」
「いやさぁ。最近ロクヤの弁当がねぇから学食で飯食ってんだけど、それが一回クッソ不味い時があってな。よくよく考えてみればあれ、毒だったかもしれねぇ」
「「…………は?」」


 平然と言ってのけたユウタロウを前に、ほぼ全員が茫然自失としてしまい、そんな間抜けな声しか出すことができなかった。ユウタロウが何を言っているのか理解できないというよりも、理解できてしまうからこそ、現実から目を逸らすために、理解していない振りをしているのだ。

 ドクダッタカモシレナイ……どくだったかもしれない……毒だったかもしれない――。
 ユウタロウの言葉を頭の中で復唱し、聞き間違いや勘違いでは無いことを理解すると、ティンベルは漸く正気を取り戻し、慌てた様子で尋ねた。


「はっ!?えっ……?ちょ、だっ!大丈夫なのですかっ?」
「おー、大丈夫大丈夫。俺……っていうか、俺とかクレハとか、毒効かねぇ身体だから」
「「…………ん?」」


 またしても、彼らの呆けた声が重なった。今度こそ本当にユウタロウの言っている意味が理解できず、彼らは顔中に疑問符を浮かべてしまう。
 だが、よくよく考えてみると、ユウタロウ至上主義のクレハが、毒を口にした旨を聞いても平静を保っているのは不可解だ。それはつまり、ユウタロウが毒を服用しても平気な人間であることを、クレハが理解しているということ。クレハも同じような体質であるのなら尚のことだ。

 馬鹿正直にユウタロウの話を聞き入れたアデルは純粋に、その事実に対して感嘆の声を漏らす。


「凄いのだ……我でも毒は一瞬だけ効くというのに」
「それでも一瞬なんだな」
「うむ。一瞬苦しくなるが、すぐに解毒されるのだ」
「あのっ、ちょっと待ってください。……お二人とも、毒が効かないのですか?」


 このままだと先刻の爆弾発言がスルーされかねなかったので、ティンベルは二人の会話に割って入った。現段階で毒が効かないと分かっているユウタロウとクレハに困惑の眼差しを向けると、ティンベルは恐る恐る尋ねた。


「おう」
「えっと……普通に意味が分からないのですが。どうしてそのようなことに?」
「「……ロクヤ(殿)のおかげ」」
「「えっ?」」


 二人が異口同音に答えると、彼らはまたしても困惑の声を重ねた。ここに来て想定外な人物の名前が挙がったこともそうだが、ロクヤがどのように関係しているのかティンベルでも網羅できず、彼女らは当惑しきった表情を見合わせた。


「何故ロクヤ様の名前が?……ロクヤ様のおかげとは、一体どういうことですか?」

 困惑の抜けきらない表情で、ティンベルは尋ねた。

「アイツ実はすげぇんだよ。ロクヤは操志者って呼べる程ジルを操ることは出来ねぇが、クレハみたいに全く才能が無いわけじゃねぇんだよ」


 グサッ――。思いもよらない方向から言葉のナイフがぐさりと刺さってしまい、クレハは力なく膝から崩れ落ちた。それを目の当たりにしたティンベルは、彼の解説を中断してまでユウタロウに詰め寄る。


『ちょっと!ユウタロウ様っ』
「あ?」


 ティンベルはグイっとユウタロウの袖を引っ張ると、小さな批難の声を上げた。思わずユウタロウは怪訝そうな声を上げるが、ずぅんと沈み込んでいるクレハを一瞥すると、ティンベルが批難してきた理由を察し、面倒臭そうに眉を顰めた。


「……てめぇは才能無くてもつえーんだからいいんだよ」
「しゅ、主君……!」
「てか生徒会長。最近やけにクレハの肩持つな……惚れたか?」
「なっ!ち、違いますよ!」
「ほーん」


 顔を朱に染め上げ、荒げた声で否定したティンベルを、ユウタロウは疑わしそうなジト目で捉えた。「ほーん」と呟きつつ、心の中では全く信用していないのだ。何故なら、以前ティンベルが語っていた恋愛観とは、反応がかなり違っていたから。


『私……色恋沙汰にうつつを抜かせる程、余裕のある女じゃないので』


 以前、涼しい顔で言ってのけた彼女と、クレハへの好意を疑われたティンベルはまるで別人のようで、否定されたところで信用に値しなかったのだろう。

 訝しむユウタロウからティンベルを救ってくれたのは、恋愛ごとには疎いアデルであった。


「それで……ロクヤ殿に才能が無いわけでは無いというのは、どういう意味なのだ?」
「アイツの飯な……食べた人間の体力向上、身体能力向上、毒耐性効果があるんだ」
「……すいません。意味がよく……」


 食べた人間の身体を強化させる食べ物など、見たことも聞いたことも無く、ティンベルは困惑気味に首を傾げた。


「俺も詳しいことは分からねぇよ。本人が無意識でやってるんだから。でも、アイツが飯作ると、食材のジルに何らかの変化が起きて、栄養素がぐんと上がるみてぇなんだよ。まぁそれ以外にも種はあるんだろうけど。とにかくまぁそんな感じで、アイツが作った飯を食うと、身体が丈夫になるんだよ。……料理に愛情がこもってるなんて、馬鹿馬鹿しいって一蹴したいところなんだが、アイツには胸張ってそれを実現させる力があるんだ…………な?すげぇだろ、アイツ」
「えぇ……」
「ま、本人に自覚がない上に、表面的には分かりにくい力だから、一族の奴らはアイツの力に気づけずに無能って罵っていた訳だ。……馬鹿だろ?」


 その嘲笑には、ロクヤを苦しめた一族に対する侮蔑、恨み、憎悪、嘲りがたっぷり詰まっており、ティンベルたちは思わず窒息しそうになる。


「なるほど……。ロクヤ様の力を知らないからこそ、一族の方々は邪魔なユウタロウ様を毒で殺そうとしたのですね」
「だろうな。ロクヤの飯を頻繁に食ってる俺とかクレハはもちろん、ハヤテたちにも毒は効きにくいと思うから、そこまで警戒する必要はねぇだろうよ」


 因みに、チサトもロクヤの食事は毎日食べているのだが、人型精霊である彼女にはそもそも、アデルと同じように毒を即座に解毒する力があるのだ。
 ロクヤが作り置きしてくれた食事がこんな場面で役立つとは、誰一人として予想だにしていなかっただろう。


「あの……本当に食べた人の体力を向上させたり、毒が効かない身体を作れるのなら、病気を治したりすることも出来るのでしょうか?」
「さぁな。俺らの中に病気の奴なんていねぇし、ロクヤには……そんなこと試す余裕も無かったからな」
「っ……!そうですね。申し訳ありません」


 自嘲じみた声でユウタロウが呟くと、ティンベルはハッと息を呑んでから陳謝した。ロクヤは十一年前から身を隠して生活するのが当たり前で、外出するなんて以ての外という、窮屈な生活を強いられてきた。当然、持病を持つ人に自らの料理を振舞って、その効果を試す機会なんてあるわけも無かったのだ。


「謝んな。ロクヤは別に、不幸な奴でもなんでもねぇからな」
「はい……」


 咄嗟に謝ってしまったティンベルであったが、その判断が早計であることを悟ると、申し訳なさそうに俯いた。

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