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第二章:本編
18-マチナカサガリ の、所有
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「んふぅぅ~~~……」
キリが満足そうに溜め息を吐いている。
俺も内心溜め息を吐く。酷くし過ぎた。
けど、コイツもコイツでエロい事好きだよな。
未経験だったキリの身体は、今じゃどこもかしこも快感を拾えるんじゃないか?と思えるくらい敏感になってしまった。
……俺がそう育てた事実も堪らない。
そして疑いもせずに俺の言うことを従順に聞いてしまうのだから、俺も止まらなくなってしまう。
「キリさ……お前、マゾっ気あるよな」
今までのキリの反応からすると、そう言う事になるのだろう。
けれどもキリは心外と言わんばかりに否定してきた。
「無いよ?ムチもロウソクも嫌だよ?」
「想像が貧困。別にムチとロウソク好きじゃなくても精神的に追い詰められたり虐げられたりするのを好むやつも、カテゴリ的には当てはまるんだよ」
まさかムチとロウソクが出てくると思わなかった。俺だってそれは趣味じゃねぇ。
「ふぇ~~?」
「お前、俺にセックス中にエロい命令されて従うの好きだろ?」
「好き」
即答しやがった。知ってたけど。
「乱暴に扱われると興奮するだろ」
「する」
怯えたような態度取るクセに、瞳孔がハートになってるんじゃねぇかってくらい期待に満ちてるし、口角も上がってるもんな。
言わないけど、あの顔好きなんだよ。
「ほら、そう言うところだよ」
キリも納得したのか、神妙に頷いていた。
自覚した所で何かが変わるわけでもないのだが、俺の行為がこれ以上激しくなるようであれば、セーフワードも設けた方がいいよな。
と、今後のセックスについて考えていたら、「でもムチとロウソクは好きじゃないよ」と、改めてキリに言われた。いや、行為がエスカレートしてもそっちには進まねぇよ。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
キリのクソ弟妹とのやりとり後、特に目立った出来事もなく過ごしていたら、デイブが本格的に自分の会社にキリを引き抜こうと動き始めた。
遅かれ早かれ、恐らくそうなるだろうと予測はしていたが、結構早い決断だったな。
デイブが企画する旅行プランは、一般的ではないが、一定数が好むプランになっている。
なので客足は途切れない。
本格参入するのも時間の問題だった。
誘われたキリは、かなり悩んでいる様子だ。
「うぅーん………」
「悩むか?」
「そうだね。すぐには決められないよ。今の会社を辞めなくちゃいけないって事だもんね」
「まぁ、そう言う事になるが、俺としてはあの会社辞めちまっても良いと思ってるぜ?」
俺としては一本に絞るなら清掃会社を捨ててデイブの会社に入った方が、キリのスキルアップにも良いと思っている。長く勤めなくても良い。2~3年そこで働いて経験を積めば、次の転職だって幅が広がるはずだ。
と、俺は思っているのだが、キリは違うらしい。長らく働いた会社に愛着を感じているのだろう。
「まだ先の話だし、自分で良く考えてみるよ」
俺としてはすぐにでもデイブの方に決めて欲しかったのだが、確かにまだ先の話だ。本人の意思も尊重しようと思った。
「分かった。けど、結論出たら俺にも報告しろよ?もしデイブん所一本で働くなら契約の際は絶対俺も内容チェックするからな?勝手に話を進めるなよ?」
一応釘刺すべきところは釘を刺す。
本人は不服そうに了承したが、コイツは無償でデイブの仕事を引き受けようとした前科があるからな。
以来、俺がデイブとキリの間に入ってシフト管理と賃金交渉をしている。
俺の知らない所でスケジュールを勝手に決めさせてたまるものか。
キリは俺のものなのだから。
---------
表紙をCanvaとibisPaintで作りました。
キリ氏が使ってるノートの1ページ、みたいなイメージです。
キリが満足そうに溜め息を吐いている。
俺も内心溜め息を吐く。酷くし過ぎた。
けど、コイツもコイツでエロい事好きだよな。
未経験だったキリの身体は、今じゃどこもかしこも快感を拾えるんじゃないか?と思えるくらい敏感になってしまった。
……俺がそう育てた事実も堪らない。
そして疑いもせずに俺の言うことを従順に聞いてしまうのだから、俺も止まらなくなってしまう。
「キリさ……お前、マゾっ気あるよな」
今までのキリの反応からすると、そう言う事になるのだろう。
けれどもキリは心外と言わんばかりに否定してきた。
「無いよ?ムチもロウソクも嫌だよ?」
「想像が貧困。別にムチとロウソク好きじゃなくても精神的に追い詰められたり虐げられたりするのを好むやつも、カテゴリ的には当てはまるんだよ」
まさかムチとロウソクが出てくると思わなかった。俺だってそれは趣味じゃねぇ。
「ふぇ~~?」
「お前、俺にセックス中にエロい命令されて従うの好きだろ?」
「好き」
即答しやがった。知ってたけど。
「乱暴に扱われると興奮するだろ」
「する」
怯えたような態度取るクセに、瞳孔がハートになってるんじゃねぇかってくらい期待に満ちてるし、口角も上がってるもんな。
言わないけど、あの顔好きなんだよ。
「ほら、そう言うところだよ」
キリも納得したのか、神妙に頷いていた。
自覚した所で何かが変わるわけでもないのだが、俺の行為がこれ以上激しくなるようであれば、セーフワードも設けた方がいいよな。
と、今後のセックスについて考えていたら、「でもムチとロウソクは好きじゃないよ」と、改めてキリに言われた。いや、行為がエスカレートしてもそっちには進まねぇよ。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
キリのクソ弟妹とのやりとり後、特に目立った出来事もなく過ごしていたら、デイブが本格的に自分の会社にキリを引き抜こうと動き始めた。
遅かれ早かれ、恐らくそうなるだろうと予測はしていたが、結構早い決断だったな。
デイブが企画する旅行プランは、一般的ではないが、一定数が好むプランになっている。
なので客足は途切れない。
本格参入するのも時間の問題だった。
誘われたキリは、かなり悩んでいる様子だ。
「うぅーん………」
「悩むか?」
「そうだね。すぐには決められないよ。今の会社を辞めなくちゃいけないって事だもんね」
「まぁ、そう言う事になるが、俺としてはあの会社辞めちまっても良いと思ってるぜ?」
俺としては一本に絞るなら清掃会社を捨ててデイブの会社に入った方が、キリのスキルアップにも良いと思っている。長く勤めなくても良い。2~3年そこで働いて経験を積めば、次の転職だって幅が広がるはずだ。
と、俺は思っているのだが、キリは違うらしい。長らく働いた会社に愛着を感じているのだろう。
「まだ先の話だし、自分で良く考えてみるよ」
俺としてはすぐにでもデイブの方に決めて欲しかったのだが、確かにまだ先の話だ。本人の意思も尊重しようと思った。
「分かった。けど、結論出たら俺にも報告しろよ?もしデイブん所一本で働くなら契約の際は絶対俺も内容チェックするからな?勝手に話を進めるなよ?」
一応釘刺すべきところは釘を刺す。
本人は不服そうに了承したが、コイツは無償でデイブの仕事を引き受けようとした前科があるからな。
以来、俺がデイブとキリの間に入ってシフト管理と賃金交渉をしている。
俺の知らない所でスケジュールを勝手に決めさせてたまるものか。
キリは俺のものなのだから。
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表紙をCanvaとibisPaintで作りました。
キリ氏が使ってるノートの1ページ、みたいなイメージです。
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