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第一章:番外編 等
ファンブック、発売予定【視点変更有】
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【キリside】
たたたたたいへんだぁぁぁ!!!
ラキちゃんのファンブックが発売されるっ!
トークショーで話した事が主だった内容らしいけど、お写真?のページもいっぱいあるんだって!!
『グラビア初挑戦したよ。セクシー路線!!いろんな私の表情を見て欲しいな』
ってSNSでラキちゃんが発信してて……グラビア?……グラビアってあのグラビア??
僕は拙い妄想ながら、週間雑誌なんかに良くあるアイドル達の水着姿のラキちゃんバージョンを妄想してしまった……
「はわわわわ……」
ら……ラキちゃん脱ぐの?肌が見えちゃうの??水着なの?下着なの??それよりなによりっっ!!!どこまで見えちゃうのーーーー??????
「無理……もう僕無理……」
僕はサガリ君のマンションの床に突っ伏した。
「エロガキ」
サガリ君が容赦ない。
「エロガキじゃないもん。大人ですぅ」
僕だって言い返す時は言い返す。
「ラキのナニを想像してんだか……」
「うぅ……だって……今までそこまで露出する衣装とかも無かったでしょ?……刺激が強すぎるよぅ……」
「じゃぁ買わなけりゃいいじゃん。嫌なら見るな、キリ」
「ちぃぃぃがぁぁぁうのぉぉぉぉ!!!!見たいけど見たくないの!!見たいけど!!!!」
「どっちだよ!!」
「見たいっっ!!!」
「じゃぁ買え」
「あうぅぅぅー」
僕はサガリ君との会話では満足出来ずにSNSにラキちゃんのグラビアについて投稿してしまった。
『ラキちゃんのグラビア……見たいけど……見たいけど……うわあぁぁん!!!』
言葉にならない言葉を投稿すると、早々にモッチさんがレスをくれた。
『わかります……!わかりますぞ!その気持ち!!見たいけど見たくないけど見たい複雑なオタクGOKORO』
あぁ、分かってくれた……しかもレスは無いけど、僕とモッチさんのやり取り両方ともどんどん見たよボタンが押され拡散もされてく。
……みんな同じ気持ちなんだね。
僕はスマホの画面を見ながらニヤニヤと笑い、少し気持ちが落ち着いた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
【マチナカside】
キリが浮ついている。
そりゃそうだ。人生をかけてると言っても過言ではない、推しのヒラキラキが脱ぐと宣言したのだから。
ファンブックを出版する告知と同時に、グラビアにチャレンジすると本人のSNSで発信があった。
脱ぐと言っても水着か下着姿だろう。
今日日そんな露出珍しくも何ともない。
ただ、ラキがそう言った露出を今まで一切して来なかった。
だからこそファンの間では賛否両論飛び交った。
分かりやすい賛否は理解出来る。
どちらも言い分あるだろうし、嫌なら見なければいい。
ただ一定数の不可解な感情は1ミリも理解出来なかった。
そう、キリ界隈の感情だ。
『見たいけど見たくない。でも見たい』
どっちだよ!!
当の本人にも突っ込んだが要領を得ない。しかもそんな呟きをSNSで発信すればモッチも同調し、軽くバズってる。
俺の感覚がおかしいのか?
見たい、分かる。
見たくない、分かる。
見たいけど見たくないけど見たい、うん分からん。
それが繊細なオタク心だと言うが、それなら俺はオタクでは無いのだろう。
純粋に男としてラキのグラビアは見たいの一択だ。
……それ以上にキリのグラビアも見てみたいが。
そっちは今度ラブホに連れ込んで如何わしい写真でも撮ってみるかな……
なんてニヤニヤしていれば、横でキリが何を想像してるのか悶々としている。
エロガキか。
なんて突っ込んだ事もあるけど、自分は大人だと主張された。
「はぁ……ラキちゃんのグラビア……」
最近口を開けばそんなんばかりだ。
俺と2人きりだと言うのに、意識が俺に向かない。
ラキが1推しなのは分かる。
だが趣味と俺は分けて欲しいものだ。
「キリ」
呼んでも上の空。
「キリっ!」
少し強めに呼んで抱き締める。
「うわっ、ごめん。考え事してた。なに?サガリ君」
返事と共にキリは俺にキスをしてくれた。
俺の事が好きなのが良く分かる態度だ。
「最近ラキのグラビアばっかり妄想しやがって……」
「そそそそそんな事……!、」
「あるだろ」
「はい………」
「スケベ」
「なっ!!」
面白いくらい、キリの顔が真っ赤になった。
かわいい。
「えっちなキリはラキのナニ想像してんの?」
ニヤニヤと揶揄えば、余計にアタフタとする。
「ちちちちがうよっ!!僕はラキちゃんの事そそそんな!!エッチな目でなんて、見てな……」
ぷしゅー、と音が聞こえてきそうだ。
限界オタクも難儀だな。
「案ずるより産むが易し、なんて言葉が今のキリには合うかもな」
「どういう意味?」
「色々グダグダ考えるより、スパッと見ちまえば案外受け入れられるかもなって事」
「あぅぅう……」
あ、またウダウダ考えてる。
「ほら、そう言ってるうちにラキが燃料投下したぞ」
ちょうどよく、ラキのアカウントでグラビア撮影のサンプルショットが流れてきた。
……あぁ、これは……
扇情的とも言える表情にズレたブラの肩紐。片手で抑えた胸が溢れている。乳首はギリ見えない。
キリには刺激が強ぇかもな……
案の定、キリは蹲って叫んでいた。
「ラキちゃん!!ラキちゃん!!無理!!僕無理!!!でも見たい!!!でも無理!!!」
だからどっちだよ。
マジでイミフ。
俺は呆れつつも、キリの背中を宥めるように摩った。
「落ち着け、落ち着け。恐らくこんなの序の口だ。これに慣れねぇと今後の応援に支障が出るぞ?推し活出来なくなってもいいのか?」
そうけしかけると、キリは勢いよく体を上げ、激しく首を横に振った。
「そんなのダメ。これからも僕はラキちゃんを応援する。そうだよね、グラビアのひとつやふたつでこんな態度取ってたらダメだよね!僕頑張って慣れる!!」
拳を握って決心するキリ。
いやグラビア1つに何をって感じなんだがな?
キリは早々にSNSで『グラビアのラキちゃんも応援する!とっても綺麗だよー!!』とリプっていた。
……まだ直視出来てないが……
「あああああーーーーー!!!!!好きーーー!!!!」
その直後、キリは悲鳴を上げた。
うるせー。オタクうるせー。
キリのレスにラキの気まぐれリプが来たらしい。
『ありがと♡♡こんな私も好き?』
と言うコメントと共に、また際どい下着姿の写真も付けられてた。
そのリプも瞬く間に拡散させる。
キリは先程の意気込みはどこ行ったと言わんばかりのダメージを食らっている。
仕方ないので、俺もSNSを介してキリとラキにメンションを付けて投稿する。
『キリが俺の隣で寝てる(瀕死とも言う)』
秒でラキから見たよボタンが押された。
ラキのSNSは、ファンブックの宣伝もあって肌色が多い投稿が増えた。
その度にキリは奇声を上げている。
それを俺は生温い目で見守っているのだが……ファンブック発売まで、こいつの生命は持つのだろうか?が、目下俺の悩み事だ。
はやく発売してくれ。
✂ーーーーーーーーーーー✂
発売後のお話も、そう遠くない頻度で更新します……
たたたたたいへんだぁぁぁ!!!
ラキちゃんのファンブックが発売されるっ!
トークショーで話した事が主だった内容らしいけど、お写真?のページもいっぱいあるんだって!!
『グラビア初挑戦したよ。セクシー路線!!いろんな私の表情を見て欲しいな』
ってSNSでラキちゃんが発信してて……グラビア?……グラビアってあのグラビア??
僕は拙い妄想ながら、週間雑誌なんかに良くあるアイドル達の水着姿のラキちゃんバージョンを妄想してしまった……
「はわわわわ……」
ら……ラキちゃん脱ぐの?肌が見えちゃうの??水着なの?下着なの??それよりなによりっっ!!!どこまで見えちゃうのーーーー??????
「無理……もう僕無理……」
僕はサガリ君のマンションの床に突っ伏した。
「エロガキ」
サガリ君が容赦ない。
「エロガキじゃないもん。大人ですぅ」
僕だって言い返す時は言い返す。
「ラキのナニを想像してんだか……」
「うぅ……だって……今までそこまで露出する衣装とかも無かったでしょ?……刺激が強すぎるよぅ……」
「じゃぁ買わなけりゃいいじゃん。嫌なら見るな、キリ」
「ちぃぃぃがぁぁぁうのぉぉぉぉ!!!!見たいけど見たくないの!!見たいけど!!!!」
「どっちだよ!!」
「見たいっっ!!!」
「じゃぁ買え」
「あうぅぅぅー」
僕はサガリ君との会話では満足出来ずにSNSにラキちゃんのグラビアについて投稿してしまった。
『ラキちゃんのグラビア……見たいけど……見たいけど……うわあぁぁん!!!』
言葉にならない言葉を投稿すると、早々にモッチさんがレスをくれた。
『わかります……!わかりますぞ!その気持ち!!見たいけど見たくないけど見たい複雑なオタクGOKORO』
あぁ、分かってくれた……しかもレスは無いけど、僕とモッチさんのやり取り両方ともどんどん見たよボタンが押され拡散もされてく。
……みんな同じ気持ちなんだね。
僕はスマホの画面を見ながらニヤニヤと笑い、少し気持ちが落ち着いた。
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【マチナカside】
キリが浮ついている。
そりゃそうだ。人生をかけてると言っても過言ではない、推しのヒラキラキが脱ぐと宣言したのだから。
ファンブックを出版する告知と同時に、グラビアにチャレンジすると本人のSNSで発信があった。
脱ぐと言っても水着か下着姿だろう。
今日日そんな露出珍しくも何ともない。
ただ、ラキがそう言った露出を今まで一切して来なかった。
だからこそファンの間では賛否両論飛び交った。
分かりやすい賛否は理解出来る。
どちらも言い分あるだろうし、嫌なら見なければいい。
ただ一定数の不可解な感情は1ミリも理解出来なかった。
そう、キリ界隈の感情だ。
『見たいけど見たくない。でも見たい』
どっちだよ!!
当の本人にも突っ込んだが要領を得ない。しかもそんな呟きをSNSで発信すればモッチも同調し、軽くバズってる。
俺の感覚がおかしいのか?
見たい、分かる。
見たくない、分かる。
見たいけど見たくないけど見たい、うん分からん。
それが繊細なオタク心だと言うが、それなら俺はオタクでは無いのだろう。
純粋に男としてラキのグラビアは見たいの一択だ。
……それ以上にキリのグラビアも見てみたいが。
そっちは今度ラブホに連れ込んで如何わしい写真でも撮ってみるかな……
なんてニヤニヤしていれば、横でキリが何を想像してるのか悶々としている。
エロガキか。
なんて突っ込んだ事もあるけど、自分は大人だと主張された。
「はぁ……ラキちゃんのグラビア……」
最近口を開けばそんなんばかりだ。
俺と2人きりだと言うのに、意識が俺に向かない。
ラキが1推しなのは分かる。
だが趣味と俺は分けて欲しいものだ。
「キリ」
呼んでも上の空。
「キリっ!」
少し強めに呼んで抱き締める。
「うわっ、ごめん。考え事してた。なに?サガリ君」
返事と共にキリは俺にキスをしてくれた。
俺の事が好きなのが良く分かる態度だ。
「最近ラキのグラビアばっかり妄想しやがって……」
「そそそそそんな事……!、」
「あるだろ」
「はい………」
「スケベ」
「なっ!!」
面白いくらい、キリの顔が真っ赤になった。
かわいい。
「えっちなキリはラキのナニ想像してんの?」
ニヤニヤと揶揄えば、余計にアタフタとする。
「ちちちちがうよっ!!僕はラキちゃんの事そそそんな!!エッチな目でなんて、見てな……」
ぷしゅー、と音が聞こえてきそうだ。
限界オタクも難儀だな。
「案ずるより産むが易し、なんて言葉が今のキリには合うかもな」
「どういう意味?」
「色々グダグダ考えるより、スパッと見ちまえば案外受け入れられるかもなって事」
「あぅぅう……」
あ、またウダウダ考えてる。
「ほら、そう言ってるうちにラキが燃料投下したぞ」
ちょうどよく、ラキのアカウントでグラビア撮影のサンプルショットが流れてきた。
……あぁ、これは……
扇情的とも言える表情にズレたブラの肩紐。片手で抑えた胸が溢れている。乳首はギリ見えない。
キリには刺激が強ぇかもな……
案の定、キリは蹲って叫んでいた。
「ラキちゃん!!ラキちゃん!!無理!!僕無理!!!でも見たい!!!でも無理!!!」
だからどっちだよ。
マジでイミフ。
俺は呆れつつも、キリの背中を宥めるように摩った。
「落ち着け、落ち着け。恐らくこんなの序の口だ。これに慣れねぇと今後の応援に支障が出るぞ?推し活出来なくなってもいいのか?」
そうけしかけると、キリは勢いよく体を上げ、激しく首を横に振った。
「そんなのダメ。これからも僕はラキちゃんを応援する。そうだよね、グラビアのひとつやふたつでこんな態度取ってたらダメだよね!僕頑張って慣れる!!」
拳を握って決心するキリ。
いやグラビア1つに何をって感じなんだがな?
キリは早々にSNSで『グラビアのラキちゃんも応援する!とっても綺麗だよー!!』とリプっていた。
……まだ直視出来てないが……
「あああああーーーーー!!!!!好きーーー!!!!」
その直後、キリは悲鳴を上げた。
うるせー。オタクうるせー。
キリのレスにラキの気まぐれリプが来たらしい。
『ありがと♡♡こんな私も好き?』
と言うコメントと共に、また際どい下着姿の写真も付けられてた。
そのリプも瞬く間に拡散させる。
キリは先程の意気込みはどこ行ったと言わんばかりのダメージを食らっている。
仕方ないので、俺もSNSを介してキリとラキにメンションを付けて投稿する。
『キリが俺の隣で寝てる(瀕死とも言う)』
秒でラキから見たよボタンが押された。
ラキのSNSは、ファンブックの宣伝もあって肌色が多い投稿が増えた。
その度にキリは奇声を上げている。
それを俺は生温い目で見守っているのだが……ファンブック発売まで、こいつの生命は持つのだろうか?が、目下俺の悩み事だ。
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