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第一章:番外編 等
CandyRing Partyは終わらない。4
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【キリside】※視点が交互します
そんなやり取りをしながら、撮影は進んでいった。
「衣装はコレね。撮影はこっちの部屋で背景がここ⋯⋯だから、立ち位置はここら辺かな?兄さん、床バミっていい?」
そう言って弟君がガムテープを取り出した。
あ、これ知ってる。ステージの立ち位置の目印だよね?
ラキちゃんが言ってた!
「ん?おぉ、任せるわ」
サガリ君が弟君に返事をすると、真ん中より少しズレた場所にテープを張ったあと、その反対側に移動して張ったテープより少し後ろの場所に2箇所目のテープを張った。
「身長差があるからね。兄さんは後ろの立ち位置でこっちね。キリ君はそっちー」
って、さっきガムテープを貼った床を指差してくれたから、僕も頷いた。
立つ位置を確認して、今度はお着替え。
渡された僕の洋服はジーパンに白シャツに紺色のカーディガン。26歳なんだけど、高校生みたい。
サガリ君も似たような服装だけど、ズボンが薄茶色でカーディガンが白。でも学生っぽい!こっちは大学生だけどね!
2人で並んでみると、僕の方が年上なのに年齢が逆転して見えてそう。
弟君もすっごーくニヤニヤニヤニヤしている。
「いいなぁー。凄く絵になる。兄さんはカッコイイしキリ君は可愛い。これでラブラブな恋人同士だなんて奇跡だよね」
だって。
ちょっと照れる。
「兄さん、カメラテストしたいから適当にキリ君に絡んでくれる?」
「そんなもん必要なのか?」
サガリ君はそう言いながらも、後ろから僕をギュッて抱き締めてくれた。
その状態を弟君がスマホで写真を撮る。
「キリ君表情硬い。兄さんの事か、ヒラキラキさんの事を考えて」
写真とか動画とか、自分を撮られる事が全く無いから、カメラを向けられると緊張しちゃう。でも、サガリ君の事やラキちゃんの事を考えると、自然と顔が緩んじゃうよね。
「キリ」
サガリ君に呼ばれたから見上げると、そのままチュッて頬にキスされた。
わお。弟君が居る時は普段そんな事しないのに!
あ、たまにするか。
「あっ!いい!兄さんもっと絡んで!」
ダンス動画を撮る筈なのに、何故かサガリ君と僕のイチャイチャしてる写真ばかりが撮られた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
【サガリside】
動画のために服と撮影場所の指示が入った。
タケルが床にバミリを貼って立ち位置も指示する。
使う部屋はゲストルーム。
家具が少なく、自然光も入って日中は明るいので自宅で撮影するには良い環境だと思う。
服装に関しては、キリはデニムに白シャツ、紺のスクールカーディガン。
俺がベージュのチノパンに白シャツに白のカーディガン。
並ぶとキリが高校生で俺が大学生。
まぁ、俺は現役だから年相応ってところだ。
2人並んでいると、タケルの顔が大層ニヤついていた。
「いいなぁー。凄く絵になる。兄さんはカッコイイしキリ君は可愛い。これでラブラブな恋人同士だなんて奇跡だよね」
まぁ否定はしない。
「兄さん、カメラテストしたいから適当にキリ君に絡んでくれる?」
「そんなもん必要なのか?」
若干疑問は感じたが、撮影に関してはタケルに一任しているので、言われた通りにキリを抱き込んだ。
「キリ君表情硬い。兄さんの事か、ヒラキラキさんの事を考えて」
スマホの連写音が聞こえ、タケルがキリに表情を指摘する。なんとなく、やつの魂胆を理解した。
どうせ俺とキリのツーショットの写真が欲しいだけだろ。
俺も欲しいか欲しく無いかと言われれば、欲しいに決まっているので後でデータを貰う事を前提に、普段以上にキリに絡んだ。
「キリ」
呼べばキリは顔を上げ、その頬にキスをする。
目をまん丸にして驚く顔も可愛い。
「あっ!いい!兄さんもっと絡んで!」
どんだけ撮ってるんだ?ってくらいタケルが連写する。
曰く、
「奇跡の1枚ってね、何十何百何千って撮影して初めて撮れるんだよ?」
だそうな。
俺は存分にキリと健全に密着しまくった。
そんなやり取りをしながら、撮影は進んでいった。
「衣装はコレね。撮影はこっちの部屋で背景がここ⋯⋯だから、立ち位置はここら辺かな?兄さん、床バミっていい?」
そう言って弟君がガムテープを取り出した。
あ、これ知ってる。ステージの立ち位置の目印だよね?
ラキちゃんが言ってた!
「ん?おぉ、任せるわ」
サガリ君が弟君に返事をすると、真ん中より少しズレた場所にテープを張ったあと、その反対側に移動して張ったテープより少し後ろの場所に2箇所目のテープを張った。
「身長差があるからね。兄さんは後ろの立ち位置でこっちね。キリ君はそっちー」
って、さっきガムテープを貼った床を指差してくれたから、僕も頷いた。
立つ位置を確認して、今度はお着替え。
渡された僕の洋服はジーパンに白シャツに紺色のカーディガン。26歳なんだけど、高校生みたい。
サガリ君も似たような服装だけど、ズボンが薄茶色でカーディガンが白。でも学生っぽい!こっちは大学生だけどね!
2人で並んでみると、僕の方が年上なのに年齢が逆転して見えてそう。
弟君もすっごーくニヤニヤニヤニヤしている。
「いいなぁー。凄く絵になる。兄さんはカッコイイしキリ君は可愛い。これでラブラブな恋人同士だなんて奇跡だよね」
だって。
ちょっと照れる。
「兄さん、カメラテストしたいから適当にキリ君に絡んでくれる?」
「そんなもん必要なのか?」
サガリ君はそう言いながらも、後ろから僕をギュッて抱き締めてくれた。
その状態を弟君がスマホで写真を撮る。
「キリ君表情硬い。兄さんの事か、ヒラキラキさんの事を考えて」
写真とか動画とか、自分を撮られる事が全く無いから、カメラを向けられると緊張しちゃう。でも、サガリ君の事やラキちゃんの事を考えると、自然と顔が緩んじゃうよね。
「キリ」
サガリ君に呼ばれたから見上げると、そのままチュッて頬にキスされた。
わお。弟君が居る時は普段そんな事しないのに!
あ、たまにするか。
「あっ!いい!兄さんもっと絡んで!」
ダンス動画を撮る筈なのに、何故かサガリ君と僕のイチャイチャしてる写真ばかりが撮られた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
【サガリside】
動画のために服と撮影場所の指示が入った。
タケルが床にバミリを貼って立ち位置も指示する。
使う部屋はゲストルーム。
家具が少なく、自然光も入って日中は明るいので自宅で撮影するには良い環境だと思う。
服装に関しては、キリはデニムに白シャツ、紺のスクールカーディガン。
俺がベージュのチノパンに白シャツに白のカーディガン。
並ぶとキリが高校生で俺が大学生。
まぁ、俺は現役だから年相応ってところだ。
2人並んでいると、タケルの顔が大層ニヤついていた。
「いいなぁー。凄く絵になる。兄さんはカッコイイしキリ君は可愛い。これでラブラブな恋人同士だなんて奇跡だよね」
まぁ否定はしない。
「兄さん、カメラテストしたいから適当にキリ君に絡んでくれる?」
「そんなもん必要なのか?」
若干疑問は感じたが、撮影に関してはタケルに一任しているので、言われた通りにキリを抱き込んだ。
「キリ君表情硬い。兄さんの事か、ヒラキラキさんの事を考えて」
スマホの連写音が聞こえ、タケルがキリに表情を指摘する。なんとなく、やつの魂胆を理解した。
どうせ俺とキリのツーショットの写真が欲しいだけだろ。
俺も欲しいか欲しく無いかと言われれば、欲しいに決まっているので後でデータを貰う事を前提に、普段以上にキリに絡んだ。
「キリ」
呼べばキリは顔を上げ、その頬にキスをする。
目をまん丸にして驚く顔も可愛い。
「あっ!いい!兄さんもっと絡んで!」
どんだけ撮ってるんだ?ってくらいタケルが連写する。
曰く、
「奇跡の1枚ってね、何十何百何千って撮影して初めて撮れるんだよ?」
だそうな。
俺は存分にキリと健全に密着しまくった。
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