同化進化型のナノボット「クリア」

クライン・トレイン

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影の街編

25話 影の街

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エクスラ
「影のある町ねぇ…風景が暗くて見えにくいし雨でいっぱいだ」

暗い背景に雨が続く町
住民は外に出たがらない
何故かは聞いてないから分からない

エクスラ
「影に心があって世界が存在して
それを疑心暗鬼している とは何の事やら」

エクスラは物思いにふけっていると
いきなり手足が飛び出してくる

エクスラ
「無数の手足が背景から出て来たぞ!なんだこれ!」

エクスラは避けるが追ってくるので
嘆きの力を使おうとした

レシア
(嘆きの力は一回が限界だわ…私の力がもう残ってないからね)

エクスラ
(そうか ゆっくり休めよ)
「じゃあ腕もぐしかねぇなこりゃ」

無数の手足がずっとエクスラの前に
背景から出現し続けるので
手足を両手でもぐのを続ける

ぽっきり折れた無数の手足と
背景の奥から血だけが流れ出た



何やら住民の家から悲鳴声が聞こえる

エクスラ
「あ?どうしたんだ?」

住民
「こいつだ!血が流れてるぞ!」
「この悪魔が!許さんぞ!」
「こいつを捕まえて牢に入れろ!」

エクスラ
「は?いやいや、訳を説明しろよ馬鹿が」



エクスラは有無を言わさず牢に入れられた
と言っても、エクスラの特化能力で直ぐに力づくで抜け出せるが

エクスラ
「おい、ここで何があったんだ?
いきなり無数の手足が出現してそれを折ってやったら檻に入れられたんだぞ」

他の檻にいる複数人に聞く
複数人は笑いだす


「そりゃそうだろ
だって、その無数の手足は住民の手足なんだからよ」
「そうそう、私も気味悪くて斬ってやったんだけど
それが住民の手足で四肢無くなった人いるくらいで笑えたんだけど」

はははは!と言いながら笑い合ってる複数人

エクスラ
「狂ってんなお前ら…」
(まあ俺も言えた義理ねぇけど…)



エクスラ
「お前ら、そんな事より抜け出さねぇの?
お前らの力合わせれば檻から抜け出せるはずだけどさ」

複数人はまたも顔を合わせて笑った


「だーかーらぁ!この町は影に支配されてるっての
影に支配されてるから、お前も俺らも支配されてて
影の街に来たが最後、もう戻れねぇんだっての!」
「そういう事よ!私も最初は直ぐに牢をぶち壊して町から出ていこうとしたのよ
けども、どこ行こうがこの町に帰ってくる 出られないのさ」

お手上げ状態の複数人

エクスラ
「影の支配って言うが…支配者はどこだよ」


「それが分からねぇからこうして飯運びされながら談笑してるって訳」
「無数の手足が出現しても、それは住民の手足なだけで
それ以外はずっと雨と暗い背景ってだけさ

だったらこうして日々、牢に入れられたまま生活してればいいでしょ」

開き直って複数人は談笑を続ける

エクスラ
「俺はルル国行かないといけないんで無理だな
奴隷として捕まってるかもしれねぇし」


「ルル国かー、殲滅対象に指定された赤ん坊エクスラに
滅ぼされた国の有識者達が築いた国だっけ」

ぎくっとするエクスラ


「でもルル国では無いんじゃない?
力の従属をしている国ビルド国じゃない?
私もそこで奴隷やってたからねー」

エクスラ
「どうやって抜け出したんだ?」

というと女は笑って


「そりゃ、奴隷は力が弱いからね
私も兵器者になったのさ
あるブローカーに話をもちかけられてね」

女は剣を突き上げる


「この妖刀兵器が私を救ってくれたのさ
適正レベルの相手に挑む事で
次のレベルに挙げてくれる

この妖刀兵器は今レベル25といった所さ


「俺はレベル17だったから相手にされなかったぜ」
「僕はレベル12の雑魚だからね」




エクスラは何だか悪い予感がしたので牢の壁を握力特化で壁自体を破壊する

エクスラ
「そんじゃ俺は行くわ 情報あんがと」


「あれ?あんたレベル26じゃん」

エクスラはそのまま速度特化で逃げた
瞬間、女は牢を切り刻んで破壊して走ってくる



「逃げる事ないじゃん!ねぇ!一緒に戦おうよ!」

女は妖刀を無数に振りながら走っている
完全に洗脳されていた

エクスラ
「お前、妖刀に支配されてるだろ!」


「適正レベルがいると、同時に妖刀所持者の寄生された人間はね
動かないと心臓が止まるのよ!だからごめん!死んで!」




エクスラは家の壁にかかる
そして女の剣をそのまま家の屋上へと上がって脱する

妖刀によって、全力で切り刻まれた家は破壊された

エクスラはそのまま逃げ続ける
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