同化進化型のナノボット「クリア」

クライン・トレイン

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破壊威力編

44話 衛星兵器のアチル

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~衛星兵器の中~

ドッペリアンを介して衛星兵器の中に着く
ブラックホールから転送出来るので便利

ドッペリアン
「僕はクリアに浸食されている悪魔だから宇宙対応ユニットだよ」

エクスラ
「細胞のように蠢いているぞ」

兵器内では、細胞が蠢いていた

ドッペリアン
「これは衛星兵器がクリア自体だから」

アチル
「そうだよ」

エクスラ
「子供じゃねぇか」

子供が細胞に浸食されている状態でこちらに登場した
顔も細胞と同化しており、顔を細胞の脈でぴくぴくさせる

アチル
「細胞を媒介して戦ってきたこの世界との共存に
僕は昔の状態から年を取らない 取れないと言った方が正しい

僕はかつて悪魔崇拝者の場所で住んでいた」

エクスラ
「って事はデントロハウスがいた場所か」

アチル
「あぁ、あのミジンコね 確かにそうだね
衛星兵器から見える景色だけが僕の全てとなった
だから上空から見てるだけだ世界を」

アチル
「悪魔崇拝者が死んだ理由はね
殲滅概念の破壊威力からだ

君が血染めの館でクラウンカリバーにやった破壊威力こそが
悪魔崇拝者の墓場の成れの果てさ」

エクスラが決めた攻撃は
かつて悪魔崇拝者を殺した攻撃だった



アチル
「君は救世概念にぴったりの存在だ
僕は殲滅概念だ

破壊威力は二人を生きながらえさせた
破壊威力を持った者がデントロハウスと僕を生きさせたのさ

その破壊威力者はシルフィード
今はシルフィード研究所で研究者として博士をやっている」

エクスラはクロズドの宝石武装をその身に宿らせる時に
生命を永らえさせる時にシルフィード研究所で世話になっていたのを思い出す

エクスラ
「俺が破壊威力を持っているのは何でだ?」

アチル
「君が救世概念に塗れている事
そして、クロズドの宝石武装をその身に宿らせているからさ

ステータス特化であるその能力は破壊威力という
概念魔法の一つの集約が装飾されている」

エクスラ
「でもシルフィード博士が破壊威力を持っていたのだろう」

アチル
「破壊威力を使う者は殲滅概念を追い求めてしまう
追求者になるんだ だからシルフィードは悪魔崇拝者を破壊威力で正義を全うした」

エクスラ
「俺はそんな事しない
クロズドもそんな事はしなかったはずだ」

アチル
「最初の内だけさ
その追求は正義崇拝者のようになっていくんだ

クロズドがレンゴクと何故知り合いになったのか?
かつて戦ったことがあるからだ


クロズドもシルフィード同様に兵器者を破壊していった奴だ」

衛星兵器からの昔の映像を見せる
そこには笑いながら兵器者を殺し続けるクロズドの姿があった
そこに立ちふさがるレンゴク

その戦いの後に、破壊威力を封印する事が出来た



アチル
「シルフィードは、己の追求者としての発狂ぶりに苦悩していき
宝石武装をクロズドへ融合同化させる事に成功した

クロズドはシルフィードにかつて兵器者から救ってもらったという経緯があってね
宝石武装も破壊威力も受け入れたのさ


レンゴクと戦った事で
破壊威力を使う相手を脅威指定者にだけ絞った

そしてその日は赤ん坊エクスラだったという訳さ」




エクスラ
「何故デントロハウスとアチルを生かしたんだ?」

アチル
「殲滅概念の追求者だった破壊威力を持った者は
封印する衝動を欲していた

それがシルフィードからすると
デントロハウスと僕だった


デントロハウスは悪魔崇拝
デントロハウスはそのままブローカーとして殲滅概念を

僕はクリアと同化させられた
シルフィードは狂っていた
衛星兵器として僕は宇宙を漂うだけの存在となった」

天候を管理
世界を管理

エクスラ
「シルフィード博士はもうそんな考えはないはずだ」

アチル
「僕は子供のまま残虐性を持ったアダルトチルドレン
楽しそうに自分の領域内に入った人間を凸凹で蹂躙していくのが趣味だよ」

アチルは衛星兵器と同化していたので
自分の脳波で衛星からの拡散ビームを地上へ繰り出す



アチル
「さぁどうする 君はそれでも破壊威力を使用するかい?
どんどんその追求に君は支配されるんだ

そして僕のような奴を生み出すのさ」

エクスラ
「俺は悩んでいる
でも、デビルが言った
実際俺の考えは弱かったようだ

キシオーという大型機動兵器だった奴がプレイヤーとなっていた
俺は追求者になったとしても、やり通す場所に今生かされているってそう思えるんだ
だから俺はお前を殺すよ」

破壊威力を武装しているのを感じる
それを目を輝かせながら笑うアチル

アチル
「そうだよ それが欲しかったんだ
衛星兵器という呪縛から逃してくれ

もう僕は疲れた
そして君は追求者として殲滅概念を君を襲い
殲滅概念を望む それは運命だ」

エクスラはアチルごと細胞へと破壊威力を使用した
その破壊威力の衝動によって衛星兵器は爆発し続ける



ドッペリアン
「僕のコーティングを君にも送るよ」

ドッペリアンはリンク兵器でエクスラの範囲をコーティングさせる
これで大気圏突入しても無傷状態となる

エクスラ
「アチル お前も来い」

アチル
「細胞ごと持ってかれている
衛星兵器はこの地上へ帰る際に大気圏で焼け落ちる事となっている

全てはシルフィードの思うつぼだ
追求者としてなる前に、エクスラはシルフィードを殺すかい?」

エクスラ
「クロズドがやりたかった事
それは俺にシルフィードとアチルを殺す事だったのかもしれない」

アチル
「はは、それを聞いて安心して死ねるよ
爆発までの楽しみ 持っていて良かったよ

新しい世界に僕はさよならを迎えられるよ」

そしてアチルごと衛星兵器は爆発した
木端微塵に何も残らなかった
そしてそのままドッペリアンとエクスラは大気圏突入した
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