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2章:学園生活
先生の実力は
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ママに連れられて私達は訓練室と書かれた所へ来ていた。
訓練室はけっこう広く50m先くらいにいくつか入学式の時の的が置いてあった。
「みなさん、ここは生徒が魔法の練習をしたり、授業で魔法を試したりと…まぁ要するに自由に魔法を撃っていい部屋です」
そう言ってママは1つの的の前に立った。
「先生の得意属性は火と水と風です。ほら」
ママが魔筆を持って線をまっすぐ引くとたしかに3色の色が順番に出て、それを見て生徒達がおぉと感心したような声をだした。
「では、まずどんな魔法から…」
「はいはーい!先生の卒業試験の魔法がみたいですにゃー!」
クレアちゃんが言うとみんながまたざわつき始めた。
「卒業…試験…?」
「魔法学園では勉強したことの成果を見せるために、卒業の時に自分の最高の魔法を見せるんです。しかし、魔法の出来が悪かったからと卒業できないなんてことはないらしいので、一種の儀式のようなものですね。しかし、ほとんどの人が本気の本気で魔法を撃つらしいですよ」
私は卒業試験と聞いてなんのことかわからなかったが、ルナちゃん教えてくれた。
なるほど、ということは卒業試験は今までの魔法の集大成というわけだ。
「あらあら、残念だけどそれは見せられないわ」
「えーなんでにゃー?」
「だって、訓練室を壊しちゃったら先生が怒られちゃうでしょう?」
…え?訓練室壊れるの?
「んー…じゃあ1番早い魔法が見たいにゃー!」
「1番早い魔法…いいわよー、はい」
ママの『はい』の言葉と同時に向こうの的が細切れになった。
「え?」
「は?」
おそらくみんなだと思うけど…式の展開すら見えなかった。
気がついたら細切れみたいな…。
もう早いとか遅いとかそういうレベルじゃない。
クロくんの魔法が詠唱付きで真っ二つだったのに、ママの魔法はもうぱっと当たり前のように細切れにしているんだから格の違いというものを感じた。
「すごいにゃすごいにゃー!あんな早い魔法初めて見たにゃ!」
クレアちゃんがママに向かって走っていきぴょんぴょん跳ねながら感動していた。
「あらあら、そんなに言われるとなんだか照れちゃうわね」
クレアちゃんとママは明るく笑いあっているが、ほかの人達は正直反応に困っている。
「さて、他に今日やりたいことはあるかしら?」
「えっと…先生にいろいろ質問したいです」
「あらあら、じゃあもう1度教室に戻りましょうか」
ルナちゃんの提案で質問会ということになったので、私達はまた教室に戻ることにした。
「それでは質問のある方は手をあげてどうぞ」
「はい」
「はい、ルナちゃん」
ルナちゃん、ママにどんな質問するんだろう…。
私はママとずっといたから質問って言われてもピンとこないし、他の人の質問はちょっと興味あるかもしれない…。
「先生はこの学校で次席卒業だったんですよね?」
「はい、そうですよ。正確には次席が2人いましたが、そのうちの1人です」
「では、先生の薬学と魔法工学の成績はよかったですか!?」
ルナちゃんの質問に周りのみんなが「は…?」みたいな雰囲気になっている。
「そうですね…悪くはない…という感じでしょうか。あ、でも中等部時代に作った薬を1度褒めていただいて、その時ちょっとしたブームになりましたね」
「ブームになるほどの薬!?それはなんという薬ですか!?」
「えっと…たしか…『サユス』という名前です」
「サユスといえば飲ませれば落とせない異性はいないとまで言われた惚れ薬の頂点じゃないですかっ!!まさか先生がそれの開発者だったとは!」
ルナちゃんなんで知ってるの!?っていうかママ惚れ薬なんて作ってたの!?まさかパパも…。
「そうなんです、お友達にどうしても落としたい相手がいると言われまして…特に作りたい薬もなかったですし…あ、ちなみにそのお友達はそのお相手と結婚して幸せみたいですよ」
なんだ…友達のためか…よかった…。
「他にも何か作ったりは…」
「せ、先生!私も質問!」
ルナちゃんがヒートアップしてきたのでそれを止めるためにハナちゃんが手をあげた。
「あ、はい。ハナちゃん。ルナちゃんは後で私の学生時代の薬学のノートを貸してあげますね」
「ほんとですか!?ありがとうございます!」
そう言ってルナちゃんは満面の笑みで席についた。
「それではハナちゃん。質問をどうぞ」
「先生はどうして今まで先生になるのを断っていたんですか?」
ハナちゃんの質問はたしかに気になる。前々から誘われていたならすぐに先生をしたらよかったのに…。
「それは…秘密です」
ママはそう言ってニコッと笑った。
「な、なんでですか!?」
「そうですね…理由は強いて言うなら恥ずかしいからです。」
「は、はい?」
「機会があれば教えてあげますね。他に質問のある方はいますか?」
その後も質問会は続き、終わる頃には授業終了予定時刻を過ぎていた。
訓練室はけっこう広く50m先くらいにいくつか入学式の時の的が置いてあった。
「みなさん、ここは生徒が魔法の練習をしたり、授業で魔法を試したりと…まぁ要するに自由に魔法を撃っていい部屋です」
そう言ってママは1つの的の前に立った。
「先生の得意属性は火と水と風です。ほら」
ママが魔筆を持って線をまっすぐ引くとたしかに3色の色が順番に出て、それを見て生徒達がおぉと感心したような声をだした。
「では、まずどんな魔法から…」
「はいはーい!先生の卒業試験の魔法がみたいですにゃー!」
クレアちゃんが言うとみんながまたざわつき始めた。
「卒業…試験…?」
「魔法学園では勉強したことの成果を見せるために、卒業の時に自分の最高の魔法を見せるんです。しかし、魔法の出来が悪かったからと卒業できないなんてことはないらしいので、一種の儀式のようなものですね。しかし、ほとんどの人が本気の本気で魔法を撃つらしいですよ」
私は卒業試験と聞いてなんのことかわからなかったが、ルナちゃん教えてくれた。
なるほど、ということは卒業試験は今までの魔法の集大成というわけだ。
「あらあら、残念だけどそれは見せられないわ」
「えーなんでにゃー?」
「だって、訓練室を壊しちゃったら先生が怒られちゃうでしょう?」
…え?訓練室壊れるの?
「んー…じゃあ1番早い魔法が見たいにゃー!」
「1番早い魔法…いいわよー、はい」
ママの『はい』の言葉と同時に向こうの的が細切れになった。
「え?」
「は?」
おそらくみんなだと思うけど…式の展開すら見えなかった。
気がついたら細切れみたいな…。
もう早いとか遅いとかそういうレベルじゃない。
クロくんの魔法が詠唱付きで真っ二つだったのに、ママの魔法はもうぱっと当たり前のように細切れにしているんだから格の違いというものを感じた。
「すごいにゃすごいにゃー!あんな早い魔法初めて見たにゃ!」
クレアちゃんがママに向かって走っていきぴょんぴょん跳ねながら感動していた。
「あらあら、そんなに言われるとなんだか照れちゃうわね」
クレアちゃんとママは明るく笑いあっているが、ほかの人達は正直反応に困っている。
「さて、他に今日やりたいことはあるかしら?」
「えっと…先生にいろいろ質問したいです」
「あらあら、じゃあもう1度教室に戻りましょうか」
ルナちゃんの提案で質問会ということになったので、私達はまた教室に戻ることにした。
「それでは質問のある方は手をあげてどうぞ」
「はい」
「はい、ルナちゃん」
ルナちゃん、ママにどんな質問するんだろう…。
私はママとずっといたから質問って言われてもピンとこないし、他の人の質問はちょっと興味あるかもしれない…。
「先生はこの学校で次席卒業だったんですよね?」
「はい、そうですよ。正確には次席が2人いましたが、そのうちの1人です」
「では、先生の薬学と魔法工学の成績はよかったですか!?」
ルナちゃんの質問に周りのみんなが「は…?」みたいな雰囲気になっている。
「そうですね…悪くはない…という感じでしょうか。あ、でも中等部時代に作った薬を1度褒めていただいて、その時ちょっとしたブームになりましたね」
「ブームになるほどの薬!?それはなんという薬ですか!?」
「えっと…たしか…『サユス』という名前です」
「サユスといえば飲ませれば落とせない異性はいないとまで言われた惚れ薬の頂点じゃないですかっ!!まさか先生がそれの開発者だったとは!」
ルナちゃんなんで知ってるの!?っていうかママ惚れ薬なんて作ってたの!?まさかパパも…。
「そうなんです、お友達にどうしても落としたい相手がいると言われまして…特に作りたい薬もなかったですし…あ、ちなみにそのお友達はそのお相手と結婚して幸せみたいですよ」
なんだ…友達のためか…よかった…。
「他にも何か作ったりは…」
「せ、先生!私も質問!」
ルナちゃんがヒートアップしてきたのでそれを止めるためにハナちゃんが手をあげた。
「あ、はい。ハナちゃん。ルナちゃんは後で私の学生時代の薬学のノートを貸してあげますね」
「ほんとですか!?ありがとうございます!」
そう言ってルナちゃんは満面の笑みで席についた。
「それではハナちゃん。質問をどうぞ」
「先生はどうして今まで先生になるのを断っていたんですか?」
ハナちゃんの質問はたしかに気になる。前々から誘われていたならすぐに先生をしたらよかったのに…。
「それは…秘密です」
ママはそう言ってニコッと笑った。
「な、なんでですか!?」
「そうですね…理由は強いて言うなら恥ずかしいからです。」
「は、はい?」
「機会があれば教えてあげますね。他に質問のある方はいますか?」
その後も質問会は続き、終わる頃には授業終了予定時刻を過ぎていた。
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