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2章:学園生活
担任の先生は…
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私達が話をしている間に他の生徒も教室に入ってきていた。
授業開始が9時からで、あと5分しかないということで私達も自分達の席に戻っていく。
クレアちゃんはずっと私にくっついているけど…そしてレインとハナちゃんの方からすごく視線がささる…。
離れてもらうには話題でも出した方がいいかな…。
「クレアちゃん…担任の先生…見たことある…?」
「このクラスのかにゃ?昨日学校の中探検してたらちょっとだけ見かけたにゃー」
「え…?どんな…人?」
「んー美人さんだったにゃ!優しそうでエプロンが似合いそうな感じの人にゃ!」
「そうなんだ…名前とか…聞いた…?」
「ちらっと呼ばれてたのを聞いたんだけどにゃ~…えっとー…ラ…ラー…違うにゃぁ…リ…」
クレアちゃんが思い出そうと迷走してるなか、教室の扉が開いた。
「思い出したにゃ!リーネ先生にゃ!」
「はーい、授業始めますよぉ」
クレアちゃんの思い出した名前に驚いたのもあるけど今まさに目の前の扉から入ってきたのはママだったのでよけい驚いた。
「マ、ママー!?」
「「おばさん!?」」
私と幼なじみ一同は立ち上がって声をあげる。
それを見てなぜか満足気なママと不思議がっているルナちゃんとクレアちゃん。
「あらあら~リンちゃんも大きな声が出せるようになったのねぇ、でも学校じゃママじゃなくって、リーネ先生よ?」
そう言ってママは教室の前にある教卓に立った。
「はい、今日からこの1組の担任をすることになりました、リーネ・セルフィアです。一応この学校を次席卒業しまして、学校側に前々から教師にと誘われていたのできました。初めてなのでいろいろと失敗もすると思うけど、みなさん、よろしくお願いしますね」
普段のママとは思えない態度に少々戸惑いを隠せない私達はとりあえず座ってママの話を聞くことにした。
「それじゃあまずは先生にみなさんのことを教えてください。端の席から順番にお名前とそうだなぁ…好きな魔法とその理由を教えてください。それではあなたから始めて」
そう言ってママは端の席の子に自己紹介を始めるように促した。
そして順番が私達の列にきた。
「はい、それじゃあ次はあなた」
「はいはーい!クレア・キャンディハートっていいますにゃー!好きな魔法はおもしろい魔法とか見たことない魔法ですにゃ!理由は見てて楽しいからにゃ!よろしくお願いしますにゃー!」
さすがクレアちゃん…元気がいいなぁ…。
そんな呑気なことを考えているが次は私の番だ。
急に緊張が…。
「はい、次はリンちゃん」
「は、はい…」
今ママ私の名前呼んだけど、これママに自己紹介する意味ないよね?
とりあえず私は立ち上がって周りを見るとみんなこっちを向いているのでよけいに緊張が大きくなる。
「リンちゃーん頑張ってー」
先生緊張感ないですね!?
心でツッコミを入れてからとりあえず深呼吸した。
「リン・セルフィア…です…。好きな魔法は…空間魔法で…理由は……パ、パパに初めて…教えてもらった…から…です。よろしくお願いしまひゅ…」
((((ひゅ…?))))
((可愛い…))
最後の最後にかんじゃった!?
私は顔が暑くなるのを感じて慌てて席についた。
「は、はい…次の人…」
ママがちょっと横を向きながらぷるぷると笑いをこらえているのがよくわかった。
うん…しばらくママのことママって呼ばない。
そして全員の自己紹介が終わった。
「はい、みなさんのこと早く覚えられるように頑張ります。それでは、今日1日は私が授業を決めてもいいことになってるんですが、みなさん何がしたいですか?何かやりたいことがある人は手をあげて教えてください」
ママの質問に対して誰も手をあげなかった。正直、私もこんな急にやりたいことと言われても…という感じだった。
「あら、ないですか?でしたら…」
「はいはーい!」
そんな中クレアちゃんが勢いよく手をあげた。
「はい、クレアちゃん」
「先生の魔法が見てみたいですにゃ!」
「先生の魔法をですか…?」
クレアちゃんの言葉に周りの人がざわついた。
たしかに私もママの魔法って見たことないから少し気になるかも…。
「うふふ…そうですね。先生のこと知ってもらうために魔法を見せましょうか。それではみなさん、先生についてきてください」
そう言ってママは教室の外へ出ていくのだった。
授業開始が9時からで、あと5分しかないということで私達も自分達の席に戻っていく。
クレアちゃんはずっと私にくっついているけど…そしてレインとハナちゃんの方からすごく視線がささる…。
離れてもらうには話題でも出した方がいいかな…。
「クレアちゃん…担任の先生…見たことある…?」
「このクラスのかにゃ?昨日学校の中探検してたらちょっとだけ見かけたにゃー」
「え…?どんな…人?」
「んー美人さんだったにゃ!優しそうでエプロンが似合いそうな感じの人にゃ!」
「そうなんだ…名前とか…聞いた…?」
「ちらっと呼ばれてたのを聞いたんだけどにゃ~…えっとー…ラ…ラー…違うにゃぁ…リ…」
クレアちゃんが思い出そうと迷走してるなか、教室の扉が開いた。
「思い出したにゃ!リーネ先生にゃ!」
「はーい、授業始めますよぉ」
クレアちゃんの思い出した名前に驚いたのもあるけど今まさに目の前の扉から入ってきたのはママだったのでよけい驚いた。
「マ、ママー!?」
「「おばさん!?」」
私と幼なじみ一同は立ち上がって声をあげる。
それを見てなぜか満足気なママと不思議がっているルナちゃんとクレアちゃん。
「あらあら~リンちゃんも大きな声が出せるようになったのねぇ、でも学校じゃママじゃなくって、リーネ先生よ?」
そう言ってママは教室の前にある教卓に立った。
「はい、今日からこの1組の担任をすることになりました、リーネ・セルフィアです。一応この学校を次席卒業しまして、学校側に前々から教師にと誘われていたのできました。初めてなのでいろいろと失敗もすると思うけど、みなさん、よろしくお願いしますね」
普段のママとは思えない態度に少々戸惑いを隠せない私達はとりあえず座ってママの話を聞くことにした。
「それじゃあまずは先生にみなさんのことを教えてください。端の席から順番にお名前とそうだなぁ…好きな魔法とその理由を教えてください。それではあなたから始めて」
そう言ってママは端の席の子に自己紹介を始めるように促した。
そして順番が私達の列にきた。
「はい、それじゃあ次はあなた」
「はいはーい!クレア・キャンディハートっていいますにゃー!好きな魔法はおもしろい魔法とか見たことない魔法ですにゃ!理由は見てて楽しいからにゃ!よろしくお願いしますにゃー!」
さすがクレアちゃん…元気がいいなぁ…。
そんな呑気なことを考えているが次は私の番だ。
急に緊張が…。
「はい、次はリンちゃん」
「は、はい…」
今ママ私の名前呼んだけど、これママに自己紹介する意味ないよね?
とりあえず私は立ち上がって周りを見るとみんなこっちを向いているのでよけいに緊張が大きくなる。
「リンちゃーん頑張ってー」
先生緊張感ないですね!?
心でツッコミを入れてからとりあえず深呼吸した。
「リン・セルフィア…です…。好きな魔法は…空間魔法で…理由は……パ、パパに初めて…教えてもらった…から…です。よろしくお願いしまひゅ…」
((((ひゅ…?))))
((可愛い…))
最後の最後にかんじゃった!?
私は顔が暑くなるのを感じて慌てて席についた。
「は、はい…次の人…」
ママがちょっと横を向きながらぷるぷると笑いをこらえているのがよくわかった。
うん…しばらくママのことママって呼ばない。
そして全員の自己紹介が終わった。
「はい、みなさんのこと早く覚えられるように頑張ります。それでは、今日1日は私が授業を決めてもいいことになってるんですが、みなさん何がしたいですか?何かやりたいことがある人は手をあげて教えてください」
ママの質問に対して誰も手をあげなかった。正直、私もこんな急にやりたいことと言われても…という感じだった。
「あら、ないですか?でしたら…」
「はいはーい!」
そんな中クレアちゃんが勢いよく手をあげた。
「はい、クレアちゃん」
「先生の魔法が見てみたいですにゃ!」
「先生の魔法をですか…?」
クレアちゃんの言葉に周りの人がざわついた。
たしかに私もママの魔法って見たことないから少し気になるかも…。
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そう言ってママは教室の外へ出ていくのだった。
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