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3章:中等部編
ただいま
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船が到着して、私たちは荷物をまとめて港へ降りた。
外に出ると懐かしい匂いと雰囲気が心をホッとさせる。
あと、いつものことだが港にくると、パパのことを思い出してしまう。
きっと6歳の誕生日の時に、会いにきてくれたのがすごく印象に残っているからだと思う。
「へぇー…ここがリンちゃんの育った街にゃ?」
クレアちゃんがあたりをキョロキョロと見回しながら聞いてきた。
「ううん…港から少し離れた…村」
私の村は港から5kmほど離れたところにある。
歩いて行くのが基本だったりするが、運良く港へ行く馬車とかがあればそれに乗ったりもする。
ちなみに、前はパパの空間魔法で村まで一気に飛んで行ったので、一切疲れなかった。
今回は私の空間魔法で飛んで村へ向かった。
村の入り口に到着すると、急に誰かに抱きつかれた。
「リン~!おかえりなさい!」
聞き覚えのある声と、12歳にしては少々自己主張の強い柔らかい膨らみが私を出迎えた。
「ハナちゃん…苦しい…」
「あぁ!ごめんね!でも、陰気臭い地味な男と村で一緒なんて私には耐えられなかったわ!」
「陰気くさくて悪かったな」
若干、顔をしかめてクロくんも歩いてきた。
「クロくん…寝不足…?」
顔を見ると、少しだけ目の下にクマができていたので気になった。
「あぁ…父さんの本を読んでてな…。徹夜明けだ」
「あんまり…無理しちゃダメ…だよ?」
「はいはい、みんなリンちゃんがきて嬉しいのはわかるけど、一旦お家まで行きましょう」
ママがパンッと手を叩いて、この場をまとめる。
とりあえず、私とママとクレアちゃんは家に向かった。
家に到着して、中に入ると懐かしい自分の家の匂いがした。
「さて、お掃除しなきゃね。リンちゃんとクレアちゃんは外に遊びに行ってもいいわよ」
「え…私も…手伝う…」
「クレアも手伝うにゃー!」
「いいのいいの!せっかく来たんだから、リンちゃん、クレアちゃんに村を案内してあげなさい」
ママはそう言って私とクレアちゃんを玄関まで押して行く。
「晩御飯までには帰って来なさいね。それじゃいってらっしゃい!」
そういってママは家の扉をしめた。
私とクレアちゃんはきょとんとお互いの顔を見合わせた。
「えっと…とりあえず…みんなのとこ…いく?」
「んーそうするかにゃ」
私たちはとりあえず、ハナちゃんのところに向かうことにした。
外に出ると懐かしい匂いと雰囲気が心をホッとさせる。
あと、いつものことだが港にくると、パパのことを思い出してしまう。
きっと6歳の誕生日の時に、会いにきてくれたのがすごく印象に残っているからだと思う。
「へぇー…ここがリンちゃんの育った街にゃ?」
クレアちゃんがあたりをキョロキョロと見回しながら聞いてきた。
「ううん…港から少し離れた…村」
私の村は港から5kmほど離れたところにある。
歩いて行くのが基本だったりするが、運良く港へ行く馬車とかがあればそれに乗ったりもする。
ちなみに、前はパパの空間魔法で村まで一気に飛んで行ったので、一切疲れなかった。
今回は私の空間魔法で飛んで村へ向かった。
村の入り口に到着すると、急に誰かに抱きつかれた。
「リン~!おかえりなさい!」
聞き覚えのある声と、12歳にしては少々自己主張の強い柔らかい膨らみが私を出迎えた。
「ハナちゃん…苦しい…」
「あぁ!ごめんね!でも、陰気臭い地味な男と村で一緒なんて私には耐えられなかったわ!」
「陰気くさくて悪かったな」
若干、顔をしかめてクロくんも歩いてきた。
「クロくん…寝不足…?」
顔を見ると、少しだけ目の下にクマができていたので気になった。
「あぁ…父さんの本を読んでてな…。徹夜明けだ」
「あんまり…無理しちゃダメ…だよ?」
「はいはい、みんなリンちゃんがきて嬉しいのはわかるけど、一旦お家まで行きましょう」
ママがパンッと手を叩いて、この場をまとめる。
とりあえず、私とママとクレアちゃんは家に向かった。
家に到着して、中に入ると懐かしい自分の家の匂いがした。
「さて、お掃除しなきゃね。リンちゃんとクレアちゃんは外に遊びに行ってもいいわよ」
「え…私も…手伝う…」
「クレアも手伝うにゃー!」
「いいのいいの!せっかく来たんだから、リンちゃん、クレアちゃんに村を案内してあげなさい」
ママはそう言って私とクレアちゃんを玄関まで押して行く。
「晩御飯までには帰って来なさいね。それじゃいってらっしゃい!」
そういってママは家の扉をしめた。
私とクレアちゃんはきょとんとお互いの顔を見合わせた。
「えっと…とりあえず…みんなのとこ…いく?」
「んーそうするかにゃ」
私たちはとりあえず、ハナちゃんのところに向かうことにした。
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