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プロローグ
代償は別れと未来
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とある国の貧民街。誰が言い出したかはわからない明らかに差別的な物言いであるその名称は、そこに住んでいる者、いない者共に呼んでいる蔑称だ。そこはさっきまで戦争があったのではないか? と錯覚させるほどの、あってないようなボロボロの屋根や壁の建物が並び、いわゆる訳ありでそこに住むしかない人々が住み着いた国も放置している場所だった。
まぁ、そんなことを言っている俺も、例に漏れず訳ありでそこに妹と住んでいるわけなのだが……。
「けほ、けほっ……ごめんなさい、シノお兄ちゃん」
妹のセレは、なるべくうるさくないように控えめな咳をして謝った。
「いつも言ってるだろう。妹のために何かしてやるのはお兄ちゃんとして当たり前だって」
俺が妹になるべく気を使わせないようにと思って発言したが、セレの目からはボロボロと涙が溢れた。
「でも、私のためにお兄ちゃんはいつも悪いことを……」
「お前が気にするようなことじゃない。ほら、今日の分の薬だ。ちゃんと飲んでいれば、セレも他の子達みたいに走り回れるくらい元気になるさ」
「うん……」
セレは俺が渡した薬を小さな口に放り込み、枕の横に置いてある飲みかけの水で流し込んだ。
俺は薬を飲んだことはないが、セレの様子を見るに、とても苦いのだろう。眉間に皺を寄せ、寄せすぎて今にも眉がくっつきそうなセレをいつも見ている。良薬口に苦しというように、セレがこうして苦虫を噛みつぶしたような顔をになるってことは、いい薬なのだろう、と少しでも前向きに考えるようにした。
「それじゃあ、俺は少し出てくるから、セレは大人しくしているんだぞ」
「今日も……『お仕事』?」
「あぁ、なるべく早く戻るようにするよ」
「……いってらっしゃい」
俺はセレの見送りの言葉を聞いて、ボロボロの家を出て行った。
セレは『お仕事』と呼んでいたが、ちゃんとした仕事ではない。貧民街に住んでいるだけで、差別を受ける。貧民街の者は学がなく、また体力もないと言われ、働き口なんてのはまず見つからない。成人した十八歳以上の男であれば、かろうじて肉体労働が見つかるかどうかと言ったところだろうか。
十五歳の俺ができる仕事なんて、そもそもこの国にはない。では、何をしているのか。それがスリだ。
貧民街から抜け出し、商人が店を出す商業区域に行き、油断している金を持っていそうなやつから財布を奪う。それが、俺にできる最も効率的な稼ぎ方だ。
ここ数年、スリを行っている俺が自覚してきたことがある。
俺には、盗みの才能がある。貧民街にいる大人との比較にはなるけど、周りがよく見えるし、盗めるかどうかの判断も、器用さも度胸だってあると思っている。
でも、この才能は人に褒められたものではないし、こんな才能しか持っていない自分が誰よりも嫌いだ。
それでも、仕方ない。セレのために俺が手を汚すしかない。妹のためなら、俺の手くらいいくらでも汚してやる。
足取りが重い……まぁ、やりたくてやってるわけではないから当たり前と言えば当たり前なのだけど。
いつものポイントについて、スリをできそうな人間を探す。
そういえば、昨日また薬の金額が上げられたんだったな……。
貧民街に住んでいるだけで足元を見て食べ物も、服も、薬も価格を釣り上げられる。ただ、住んでいる場所で……何も悪いことをしていないのに……。
今にも奥歯から血が出るんじゃないかと思うほど悔しさで歯を噛み締める。
その力みも目の前を歩くちょうど良さそうな相手を見つけてスッと力を抜く。
ほどほどに膨らんだ体、高そうな質のいい服。買い物を終えて娘と一緒にニコニコ笑顔で出てきたばかりの気が抜けた状態の男。
盗みをするときは、余計な力はいらない。薄い紙を引き抜くように、触れるだけで壊れそうな柔らかいものに触れるように、無駄なものを省いて集中する。
俺は空腹でフラフラと歩く孤児を装い、その男に近づき、トンっとぶつかる。
「す、すみません……」
なるべく目を合わせず、服の中の隙間を抜い、手を差し込んで財布を盗る。
滑らせるように財布を自分の懐へと入れ立ち去ろうとした時ーーーパシっと手が掴まれた。
「なるほど、これは確かに気がつきそうにないな」
男の声を聞いて、ハッとした俺は、慌てて手を振るが、この男の力が強いのか、俺が痩せすぎて力が弱いのか、どちらにせよなかなか振り解くことができない。
「くそ! 放せ!」
「盗人を簡単に逃すわけがないだろう。なんのために張り込みをしたと思っているんだ」
張り込みをしていた!? はめられたのか!
「この辺りでスリの被害が多発していると報告が入っていてね。被害者の傾向に偏りがあったからそれに近しい体型を装えば、必ず近いてくると思っていたよ」
説明を受けて、はめられた悔しさと焦りで嫌な汗が出てくる。
なんとか、逃げないと!
「おい、暴れるな!」
「うるさい! あんたらみたいな上等な暮らししてるやつらにはわからないだろうけどな! こっちは毎日必死なんだよ!」
汗をかいていたおかげか、勢いよく手を振った時、スルンと手が抜けた。
それに男が驚いた瞬間、その隙に俺は駆け出した。
とにかく走って、距離を開ける。
幸い人通りが多く、小柄な俺の方がスルスルと道を走れる。
この街はところどころに高低差があり、階段が設けられている。
どこの階段を登れば、どこに繋がるかは頭に入っているし、男の姿が見えなくなったところで、階段を下った先にセレが待つ住処があるところで安心して足を止めた。
必死すぎて気がつかなかったが、いつのまにか雨が降り始めていた。
全力疾走で駆けていた熱い体に、小雨より少し強いくらいの雨粒が心地いい。
「はぁはぁ……ここまでくれば……」
「見つけたぞ」
もう大丈夫だと思って油断していた俺の服を背後から掴まれた。口から何かが出てきたのではないかと思うくらい心臓が跳ね、首を慌てて後ろへ向ける。
俺の服を掴んでいたのは、先ほど俺を捕まえ、撒いたはずだった男の姿があった。
「な、なんで! 俺は確実に……」
「その身なり、貧民街の住人だろう? この街の階段の中で貧民街に通じる階段は2ヶ所。その中でも、あの方向から近いのはこの階段だ。どこに向かうのかさえわかれば、あとはまっすぐそこに向かえばいい」
またしても俺よりも上手を行くこの男に悔しさが出てきたが、それよりも許せなかったことが、俺の中で怒りを増幅させた。
「お前が……お前たちが『貧民街』って言葉を使うんじゃねぇ!」
許せなかった。俺たちだって好きでこんなところに住んでいるわけじゃないのに、そこに住んでもいない裕福な奴らが、ここに必死に生きている人達のことをバカにしているような気がして。
怒りに身をまかせて後ろに拳を振りかざした瞬間、俺のボロ切れのような服が、男が掴んでいるところで千切れた。
そして勢い余った俺の体は、目の前の階段の上へと放り出される。
ガッやゴツンと言った鈍く、激しい音と痛みが俺を襲い、それが静まると体は階段下の貧民街入り口に投げ出されていた。
雨が降っていたせいだろうか……足を滑らせたのかもしれない……。
早く……逃げ……て、セレの……ところに……。
遠のく意識を必死に集めて、セレのほうへ向かおうとするが、足はおろか、指の一本でさえも力が入らない。
「…………ぃ……ん」
誰だ……?
「お兄ちゃん……!」
セレ……? セレの声が聞こえる……。
「セ……レ。ダメ……だろ。寝……て、ないと……」
あぁ、ダメだ。ひどく眠たい時のように瞼がどんどん落ちていく。
最後には赤色の地面と、黒い空しか見えなくなった。そしてその地獄のような視界も、完全に瞼を閉じたことで黒しか見えなくなる。
「大……丈夫。お……れが、守って……やる……か、ら……」
セレに心配はかけられない……。でも、ちょっとだけ……寝かせてくれ。
俺はセレの返事を聞く前に、意識が闇の中へと落ちていった。
まぁ、そんなことを言っている俺も、例に漏れず訳ありでそこに妹と住んでいるわけなのだが……。
「けほ、けほっ……ごめんなさい、シノお兄ちゃん」
妹のセレは、なるべくうるさくないように控えめな咳をして謝った。
「いつも言ってるだろう。妹のために何かしてやるのはお兄ちゃんとして当たり前だって」
俺が妹になるべく気を使わせないようにと思って発言したが、セレの目からはボロボロと涙が溢れた。
「でも、私のためにお兄ちゃんはいつも悪いことを……」
「お前が気にするようなことじゃない。ほら、今日の分の薬だ。ちゃんと飲んでいれば、セレも他の子達みたいに走り回れるくらい元気になるさ」
「うん……」
セレは俺が渡した薬を小さな口に放り込み、枕の横に置いてある飲みかけの水で流し込んだ。
俺は薬を飲んだことはないが、セレの様子を見るに、とても苦いのだろう。眉間に皺を寄せ、寄せすぎて今にも眉がくっつきそうなセレをいつも見ている。良薬口に苦しというように、セレがこうして苦虫を噛みつぶしたような顔をになるってことは、いい薬なのだろう、と少しでも前向きに考えるようにした。
「それじゃあ、俺は少し出てくるから、セレは大人しくしているんだぞ」
「今日も……『お仕事』?」
「あぁ、なるべく早く戻るようにするよ」
「……いってらっしゃい」
俺はセレの見送りの言葉を聞いて、ボロボロの家を出て行った。
セレは『お仕事』と呼んでいたが、ちゃんとした仕事ではない。貧民街に住んでいるだけで、差別を受ける。貧民街の者は学がなく、また体力もないと言われ、働き口なんてのはまず見つからない。成人した十八歳以上の男であれば、かろうじて肉体労働が見つかるかどうかと言ったところだろうか。
十五歳の俺ができる仕事なんて、そもそもこの国にはない。では、何をしているのか。それがスリだ。
貧民街から抜け出し、商人が店を出す商業区域に行き、油断している金を持っていそうなやつから財布を奪う。それが、俺にできる最も効率的な稼ぎ方だ。
ここ数年、スリを行っている俺が自覚してきたことがある。
俺には、盗みの才能がある。貧民街にいる大人との比較にはなるけど、周りがよく見えるし、盗めるかどうかの判断も、器用さも度胸だってあると思っている。
でも、この才能は人に褒められたものではないし、こんな才能しか持っていない自分が誰よりも嫌いだ。
それでも、仕方ない。セレのために俺が手を汚すしかない。妹のためなら、俺の手くらいいくらでも汚してやる。
足取りが重い……まぁ、やりたくてやってるわけではないから当たり前と言えば当たり前なのだけど。
いつものポイントについて、スリをできそうな人間を探す。
そういえば、昨日また薬の金額が上げられたんだったな……。
貧民街に住んでいるだけで足元を見て食べ物も、服も、薬も価格を釣り上げられる。ただ、住んでいる場所で……何も悪いことをしていないのに……。
今にも奥歯から血が出るんじゃないかと思うほど悔しさで歯を噛み締める。
その力みも目の前を歩くちょうど良さそうな相手を見つけてスッと力を抜く。
ほどほどに膨らんだ体、高そうな質のいい服。買い物を終えて娘と一緒にニコニコ笑顔で出てきたばかりの気が抜けた状態の男。
盗みをするときは、余計な力はいらない。薄い紙を引き抜くように、触れるだけで壊れそうな柔らかいものに触れるように、無駄なものを省いて集中する。
俺は空腹でフラフラと歩く孤児を装い、その男に近づき、トンっとぶつかる。
「す、すみません……」
なるべく目を合わせず、服の中の隙間を抜い、手を差し込んで財布を盗る。
滑らせるように財布を自分の懐へと入れ立ち去ろうとした時ーーーパシっと手が掴まれた。
「なるほど、これは確かに気がつきそうにないな」
男の声を聞いて、ハッとした俺は、慌てて手を振るが、この男の力が強いのか、俺が痩せすぎて力が弱いのか、どちらにせよなかなか振り解くことができない。
「くそ! 放せ!」
「盗人を簡単に逃すわけがないだろう。なんのために張り込みをしたと思っているんだ」
張り込みをしていた!? はめられたのか!
「この辺りでスリの被害が多発していると報告が入っていてね。被害者の傾向に偏りがあったからそれに近しい体型を装えば、必ず近いてくると思っていたよ」
説明を受けて、はめられた悔しさと焦りで嫌な汗が出てくる。
なんとか、逃げないと!
「おい、暴れるな!」
「うるさい! あんたらみたいな上等な暮らししてるやつらにはわからないだろうけどな! こっちは毎日必死なんだよ!」
汗をかいていたおかげか、勢いよく手を振った時、スルンと手が抜けた。
それに男が驚いた瞬間、その隙に俺は駆け出した。
とにかく走って、距離を開ける。
幸い人通りが多く、小柄な俺の方がスルスルと道を走れる。
この街はところどころに高低差があり、階段が設けられている。
どこの階段を登れば、どこに繋がるかは頭に入っているし、男の姿が見えなくなったところで、階段を下った先にセレが待つ住処があるところで安心して足を止めた。
必死すぎて気がつかなかったが、いつのまにか雨が降り始めていた。
全力疾走で駆けていた熱い体に、小雨より少し強いくらいの雨粒が心地いい。
「はぁはぁ……ここまでくれば……」
「見つけたぞ」
もう大丈夫だと思って油断していた俺の服を背後から掴まれた。口から何かが出てきたのではないかと思うくらい心臓が跳ね、首を慌てて後ろへ向ける。
俺の服を掴んでいたのは、先ほど俺を捕まえ、撒いたはずだった男の姿があった。
「な、なんで! 俺は確実に……」
「その身なり、貧民街の住人だろう? この街の階段の中で貧民街に通じる階段は2ヶ所。その中でも、あの方向から近いのはこの階段だ。どこに向かうのかさえわかれば、あとはまっすぐそこに向かえばいい」
またしても俺よりも上手を行くこの男に悔しさが出てきたが、それよりも許せなかったことが、俺の中で怒りを増幅させた。
「お前が……お前たちが『貧民街』って言葉を使うんじゃねぇ!」
許せなかった。俺たちだって好きでこんなところに住んでいるわけじゃないのに、そこに住んでもいない裕福な奴らが、ここに必死に生きている人達のことをバカにしているような気がして。
怒りに身をまかせて後ろに拳を振りかざした瞬間、俺のボロ切れのような服が、男が掴んでいるところで千切れた。
そして勢い余った俺の体は、目の前の階段の上へと放り出される。
ガッやゴツンと言った鈍く、激しい音と痛みが俺を襲い、それが静まると体は階段下の貧民街入り口に投げ出されていた。
雨が降っていたせいだろうか……足を滑らせたのかもしれない……。
早く……逃げ……て、セレの……ところに……。
遠のく意識を必死に集めて、セレのほうへ向かおうとするが、足はおろか、指の一本でさえも力が入らない。
「…………ぃ……ん」
誰だ……?
「お兄ちゃん……!」
セレ……? セレの声が聞こえる……。
「セ……レ。ダメ……だろ。寝……て、ないと……」
あぁ、ダメだ。ひどく眠たい時のように瞼がどんどん落ちていく。
最後には赤色の地面と、黒い空しか見えなくなった。そしてその地獄のような視界も、完全に瞼を閉じたことで黒しか見えなくなる。
「大……丈夫。お……れが、守って……やる……か、ら……」
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