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二八〇話
しおりを挟むその後、わいわいと雑談をしながら移動すること暫し。
キャリッジホームで移動するよりずっと時間を掛け、ようやく街へと辿り着いた。
馬車を牽いている馬こそ、何時と同様ドーカイテーオーなのだが、キャリッジホームとある程度改造したとはいえただの馬車では、出せる限界速度に違いがあり過ぎたのだ。
大体、キャリッジホームで出せる速度の三分の一、といったところか?
もし仮に、キャリッジホームを牽く速度でこの馬車を牽いたら、速攻でバラバラになるか、乗っている俺達が全員放り出されるかのどちらかだろう。
なので、それだけ時間が掛かってしまったというわけだ。
で、何時も同様。
街の近くで馬車から降りて、馬車とドーカイテーオーを亜空間倉庫へとしまってから徒歩で街門へと向かうことに。
今回は、馬車こそ普通の馬車だが、結局それを牽いてるのが、クソデカ金属馬であるドーカイテーオーだからな。
このまま街に乗り入れたら派手に注目されるか、下手をすれば近づいただけでパニックにもなりかねない。
そんなのは御免である。
ということで、大人しく並んで街門にて入街待ちをしていたというのに、俺に奇異の目が集まること集まること……
そりゃ、成人男性一人に少女三人(うち一名は見た目詐欺)が並んでいれば、関係性を疑いたくもなる気持ちは分かる。
中には「娘さん達ですか?」と聞いて来た者もいたが、どう答えたものかと迷った挙句、「保護者です」と答えるに留まった。
だって、ねぇ? 違いますっ! なんて答えたら、じゃあどういう関係なんだよ? ってなるじゃん?
てか、俺、こんな大きな娘がいるように見えるのだろうか?
で、それを見て隣で笑い声こそ出さないが、腹を抱えて笑っていたマレア。
他人事の様に笑っているが、テメーもその要因の一人だから?
あとで覚えていろよ……
♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢
ということで、無事? 街門を通過した俺達は、まず初めに各種飲食店を回り、持ち帰り用の大量注文を出して回った。
一ヶ所でまとめて注文してしまうと、対応が困難になることを見越しての分散注文である。
それにその方が様々な種類の料理も手に入るからな。
ただし、それでも注文した量が多い為、出来上がるまでにはそれなりの時間を要するということで、その空き時間を利用して別件を処理することに。
その別件というのが……
「はい、これで全部ね」
そう言って、セレスの前には大量のキャリーケース的な物が並べられていた。
数にして、一、二、三……いっぱいだ。
ここは、街の少し外れにある貸倉庫の中。
別件とは、セレスが貸倉庫に預けていたという亡き祖父の研究資料の回収である。
貸倉庫、というように、周囲には大きな錠前付きの規格統一された金属製のコンテナの様な大型の箱が、大量に綺麗に並べられていた。
このコンテナを月単位で利用料を払って借りる、というのがこの貸倉庫のシステムなのだとセレスが教えてくれた。
ちなみに、コンテナの鍵は個人管理ではなく、この貸倉庫業者が預かっており、受付で身分証明をすると渡してもらえるようだ。
何故、俺達が貸倉庫に来ることになったのか。
実は昨日の夜、街への買い出しが決定した時、街に行くなら残して来た資料の回収がしたいと、セレスが頼んで来たのだ。
そう、セレスは買い出し要因ではなく、この研究資料を回収に来ていたのが目的だったのだ。
ということで、一〇は下らないキャリーケースを一つ一つチェストボックスにしまって行く。
今のところ利用者は俺達しかいないようなので、人目を憚ることなく、チェストボックスを出して堂々と詰め詰めする。
はい、完了。
セリカ、それにセレスにもあまり人目に付く場所で、大っぴらに使っていい能力ではないと注意されているので、一応は気を付ける様にしていた。
まぁ、とはいえ、信用出来そうな人達の前ではバンバン使っているんだがなっ!
「ありがとスグミ。正直、これ、どうやって全部運ぼうが悩んでいたのよね」
これ、最初は全部自力で運ぶつもりだったのか……たまげたなぁ。
「どういたしまして。てか、悩むくらいなら最初から言ってくれればいいものを……」
「それは……私の都合で頼むのも、なんだか気が引けて……」
と、セレスが申し訳なさそうに視線を逸らす。しかし、だ。
「ん? それじゃあなんで今回は頼んだんだ?」
「それは、そのあれよ、あれ。
前は、私が頼んでスグミに同行させてもらっていた立場なわけでしょ? なのに更にあれもしてほしい、これもしてほしいとか図々しいというかなんというか……」
「それじゃあ今は?」
「今は一応、私はスグミに乞われて招かれた客員なわけでしょ?
だったらそれなりのことを要求してもいいかなって……」
つまり、立場が変わって頼みやすくなった、ということか。
「はぁ、難しく考え過ぎだな。子供らしく、もう少し気楽に考えてもいいんじゃないか?」
「しょうがないでしょ、性分なんだからっ! あと、子どもらしくは大きなお世話よっ!」
と、セレスがやや照れ臭そうに反論する。
「まぁ、何にしてもだ。これでセレスの要件は済んだな。あとは注文した料理が出来るまで時間話潰すだけだが……」
で、これからどうやって時間を潰すか、みんなに意見を聞こうとしたその矢先。
「はいはいはいはいはいっ! スグミくんっ! まだ買ってない物がありますっ!」
と、ものっそい勢いで挙手をしてまで自己アピールする奴が一名いた。
「……何かね、マレアくん」
「はいっ! まだお酒を買っておりませんっ! お酒を買いに行きましょう! お酒は大事ですっ! お酒は大事ですっ!!」
そう叫びながら、鼻息荒く俺へと詰め寄って来るマレア。
てか、最後の何で二回言った?
「……覚えていやがったか」
「当然でしょ!! お酒は命の水って言って、お酒を飲まないと人は死ぬんだよ?」
「別に死なねぇだろ? 嘘を吐くな嘘を」
むしろ、飲み過ぎたら死ぬわ。
「死ぬよっ! 心がっ!」
心から酒を求めるって、こいつただのアル中なのでは? と、そんな不安が込み上げて来る。
が、確かに飲酒を許可した手前、今更無碍にも出来ない。
とうわけで、「良い店知ってるからっ!」というマレアの案内で酒を買いに行くことに。
♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢ ♢♢♢
マレアがおすすめだという店で、酒樽を都合八つ購入。
で、こちらもこちらで用意するのに少し時間がかかるということで暫し待機である。
当然だが、流石にこの量を今回のパーティーだけですべて飲み切るつもりはない。今後の備蓄も兼ねてである。
で、持ち帰りに関してだが、人前で堂々と亜空間倉庫にしまうわけにもいかんので、事前に亜空間倉庫から運搬用の荷車と、牽引兼積み込み担当の黒騎士を取り出していた。
取り敢えず、自前で運びますよ、という体を保ちつつ、購入後にどこかでこっそり亜空間倉庫にでもしまえばいいだろう、という算段である。
特に良い場所がないようなら、そのまま黒騎士に牽かせてもいいしな。
ちなみに、荷馬車と黒騎士は、店の手前の人通りの少ない路地裏でこっそりと取り出していた。
だったら同じ場所でしまえばいいようにも思うが、目の前の店で大量購入しておいて、ちょっと裏路地に入って出てきたら突然手ぶらで歩いている、とか、流石に違和感がパないので、しまう時はまた別の場所を探す必要があった。
にしても、購入に際して、いくつか試飲させてもらったが、うん、マレアがオススメするだけあって中々にいいモノが揃っている店だった。
醸造酒に蒸留酒、それに混成酒。一通りは揃っていたな。
ちなみに、醸造酒とは穀物や果実を微生物を用いてアルコール発酵させたもので、代表されるのはワイン、ビール、日本酒などだ。
蒸留酒は、醸造酒を原料に、アルコール分を抽出した酒精、つまりアルコール濃度が高めなやつだ。で、代表されるのはウイスキーやブランデーなど。
そして混成酒とは一般にリキュールと呼ばれるもので、これは醸造酒、蒸留酒を原料に果実や香草、スパイスなどを混ぜたり浸け込んだりしたものをいう。
余談だが、この酒屋では各地方から様々な酒を取り寄せているだけでなく、それらを独自の配合でブレンドしたオリジナル商品も販売していた。
雑にいうなら、出来合いの酎ハイとかカクテル的な感じのものだな。
今回は醸造、蒸留、混成、ブレンド、それぞれのお店のオススメを、各二樽ずつ購入することにした。
「ね……ねぇ、スグミお兄さん?
ちょっと下世話な話だけど、さっきからなんだが即決でポンポン買いまくってるけど……
今回のお買い物で一体どれだけお金使ったの?」
酒屋の従業員が蔵に酒樽を取りに行っている間に、ミラちゃんが俺の横につつつっと近づくなり、そんなことを聞いて来た。
どうやら、お金の心配をしてくれているらしい。
お金に困った生活を続けていたから、そういうところが気になるのかもな。
とはいえだ。
「ん~、今回は全額信用払いだから、正確な額は調べないと分からんが、まぁ、大体200万ってところか?
といっても、半分以上は今かった酒樽が持って行っちまってるけど」
「200万っ!!」
その金額を聞いて、声を荒げてミラちゃんが驚いていた。
で、自分の出し声に二度驚いて咄嗟に自分の口を手で覆う。
いや、どう考えても手遅れだがな……
まぁ、周囲に人もいないし、そう気にする必要もないだろけど。
200万。確かにミラちゃんのような一般庶民からみたらかなりの高額ではあるが、今の俺にとってははした金もいいところでしかない。
ちなみに、信用払い、とは現金を使わず、俺が所持している自由騎士組合の組合証を使って、組合の口座から間接的に支払う方法のことだ。
ぶっちゃけカード払いである。
信用払いが出来る店は、自由騎士組合と提携している店だけ、と使えるところは限られるが、これ、メッチャ便利である。
「だ、大丈夫なのお兄さん……」
ミラちゃんが心底心配そうにそう聞いてくるが、まったくの問題なしだと軽く答える。
「大丈夫よミラ。この人、私達が思っている以上にとんでもないお金持ちだから」
で、そんなミラちゃんを安心させるように、セレカがため息交じりにそう説明していた。
「あんまりこういうのは他人が話すべきじゃないんだけど……」
そうセレスは前置きしたうえで、俺をチラリと一瞥する。
「スグミが、自分が雇っている従業員に全然説明してないみたいだから、代わりに私が教えてあげるわ。
この間、スグミは国から大きな依頼を受けたのだけど、その成功報酬として1億ディルグを受け取っているわ」
「イチオク? イチオクってどれくらい?」
と、セレスが説明していたが、ケタがデカすぎてミラちゃんはイマイチ理解していない様子だった。
イチオク? 何それ? おいしいの? 状態である。
「……1のあとにゼロが八個付く数よ」
「は、八個っ!!」
セレスからそんな分かりやすい説明を聞き、自分の指を折り折りしながら数を数えるミラちゃんだが、両手の指を八本折り曲げた時点でカウントが止まってしまっていた。
つまり、一〇〇〇万の次のケタを知らなかった、ということだ。
まぁ、普通、一般人が一億とかそんな数字意識なんてしないだろうからな。
「ちなみに、それがスグミの総資産ってわけじゃないからね?
組合の口座に入っている金額だけでも、これよりずっと多いの。物的資産も含めたらいったいどれくらいの額になるやら……
というか、そういうところ、ちゃんと話しておきなさいよ」
と、最後にセレスからお叱りの言葉を頂いてしまった。
まぁ、いわれてみれば、会社の経営状況とか普通は社員に報告するもんだろうからな。
自分が働いている会社の業績が良いのか悪いのか、黒字なのか赤字なのか。
社員なら当然気になるところだ。
まぁ、業績悪いの黙ってて、突然倒産とかいうパターンもあるけど……
「それはすまんな。あんまりお金こととか気にしてなかったからつい。
まぁ、そういうところも全部ひっくるめてセレスに任せるわ」
とはいえ、諸々説明するのも大変そうなので、専門家にまるっとお任せすることにした。
その為のセレス。その為のセレスである。
「もぉ~、スグミってお金に関して結構ズボラよね」
と、そんな俺にセレスが溜息一つ。
まぁ、これに関してはなんというか……
トータルの額がデカ過ぎるというのもあるが、ここが日本ではないから、とか、通貨の単位が馴染みのあるものではない所為、とか、なんだか大金を持っていてもあまりピンと来ないんだよなぁ~。
余談だが、セレスが俺の総資産について詳しいのは、俺の顧問行政書士を務めるに当たり、俺の個人資産を把握する必要があるとかで、前に組合の口座を調べる許可を出したことがあったからだ。
そんなこんなで、ミラちゃんが大き過ぎる数字に目を回している間に、酒屋の従業員が準備が出来たと呼びに来た。
俺達は案内に従い蔵の前まで移動して、用意されていた酒樽を黒騎士を使って荷車へと積み込む。
はい、これにて作業は終了。買う物を買った俺達は、従業員たちに満面の笑みで見送られながら酒屋を後にしたのだった。
で、このまま荷車を牽いて移動するのも大変なので、取り敢えず、店から離れた適当な場所で、人気のない裏路地へと入り、荷車と黒騎士を亜空間倉庫へと回収してしまう。
なんだかんだて時間もお昼地近くとっていた為、手近な飲食店で昼食を食べることにした。
どういうわけか俺の奢りとなったが……そこは、まぁ、ヨシとしよう。
食後、時間も頃合いということで、注文を出していた品を回収しに行くことに。
一つ一つは手で運べる量だとしても、流石にすべてを手で持って運べるわけではないので、ダミーのバックを一つ用意し、そこに品物を入れると見せかけて、インベントリや亜空間倉庫にぱぱっとしまって行く、ということを繰り返して行った。
最初から最後まで見ている人がいたとすれば、あのバックどれだけ物が入るんだよ? と思ったかもしれないな。
まっ、いないだろうけど……
そうして、パーティーに必要な食材等の買い付けが終わった俺達は、特に寄り道もせず真っ直ぐと屋敷へと帰った。
というか、マレアが早く帰ろう、直ぐに帰ろうとやたらと急かして来て、それはもう五月蠅いのなんの。
酒樽を購入してからというもの、マレアが無駄に上機嫌となっていて、そのウザさが当社比で普段の一割ほど増していたくらいだ。
というわけで、早々の帰宅である。
ちなみに、帰りも試験を兼ねて改造馬車での移動だ。
まぁ、移動に多少時間は掛かるが、大切な事だからな。碌にテストもせず渡して壊れました、では意味がないし、それで怪我人が出ました、なんてなったら目も当てられない。
で、これで問題が無いようなら、この馬車はマレア達侍女隊に譲渡することが決まってた。
マレアからは、持って来た馬車全部これにしてっ! と言われていたが……
それは、まぁ、気が向いたら、もしくは手が空いていたら、だな。
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