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第1章 婚約破棄

11. 世界を見て回りたい

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 ユーハ様と龍牙王様からご指摘を頂き訂正をいくつかさせて頂きました。本当に申し訳ございませんでした。
 それから、わざわざ報告して頂き本当にありがとうございました。
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「世界を見て回りたいです。」

 それが私の本心。
エネンやルシオ達契約獣の話しを聞いた時からずっと思い続けてきたこと。
 でも、王子との婚約が決まってからは絶対に無理だと思っていたから誰にも言わなかったけど、お母様にはお見通しだったみたい。

「うん。いいよ。」

 ・・・は?
 いやいやお父様よ。うん、いいよで済ませられることなのかい?一応これでも、公爵令嬢よ私。

「ぇ、いいの。だって、世界を見て回るっていうことは旅をするっていうことだよ。」

「いいのよ。アミュ。ほら、ロロムもそれだけじゃあ分からないでしょう。ちゃんと説明してあげないと。」

「ぁあ、ごめんな。えっと、何から話すかな…。
まず、はじめに言っておくんだがアミュがしたい事がない。又はまだ決まらないとかいった場合は、私の母上、ロゼリアおばあ様の所へ行ってもらおうと思っていたんだ。こんなことがあった矢先だから、大丈夫だとは思うけど念のためにな。
 でも、アミュがしたい事が決まっているのなら、世界を見たいと言うのなら。いいよ、いってらっしゃい。といった訳だ。」

「どうかしら。アミュ。
あぁ、ちゃんと約束事は決めますからね。帰ってこないなんてなったら私死んじゃうもの。」

「本当に、いいの?」

 今話してる、聞いてる事が全て夢なんじゃないかと思いもう一度聞いてみる。

「あぁ」
「えぇ」

 そんなこんなで、暖かい家族のおかげで念願の「世界を見て回る」ことが出来そうです。

まぁ、まだ何も決まって無いんだけどね。




〇・〇・〇・〇・〇
~その頃の兄達の筆談ならぬアイコンタクト談~
「世界を見て回りたいです。」

『『おぉ‼』』

『さすがは俺の妹。スケールがでかいな。』

『俺のではなく、私達のですよ兄上。』

『あぁ、そうだな。それにしても、世界を見てくるっつうのは賛成だがな…。旅か…。』

『何を言っているんですか。可愛い子には旅をさせろというではないですか。そして、母上も言っているように約束事を色々と取り付ければいいんですよ。』

『お前、我が弟ながら悪どいな。』

『そんな事お互い様でしょう。それでですよ。私達はその間にあのバカ王子に報復するのですから、しっかりとなさって下さい。』

『分かっている。それに、アミュにはそんなところ見せたくねぇしな。』

『えぇ、そうですよ。あのバカ王子にアミュを見せたくありませんから。』

『……それにしても、期待に頬を赤らめて本当可愛い。』

『えぇ、本当に可愛いですね。』



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 今回は、兄二人が空気なで、相変わらずなシスコンぶりを発揮している回でした。

 更新が遅くなってしまい、本当にすみませんでした。
それでもと、最後まで読んで頂いた方本当にありがとうございました。

 
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