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その6
しおりを挟む「マリア……いい加減にしないか……」
フィンゴリモド様が呆れて、私の部屋にやってきました。
「申し訳ございません!!!ただいま、行きますので!!!」
そう言って、私はテヌート様の元に向かいました。
下の階で、テヌート様は非常に苛立った目で、私のことを見ていました。
「私のように耳の遠い老人であれば分かりますけれども……マリアさん???あなたはいつからそんなに年をとったのかしら???」
相変わらず、人を虐めるのが好きなようですね。困りました。普段ならば、
「申し訳ございません!!!」
と言って、ずっと黙っているのですが、今回は違いました。
「あの……そう言う変な言いがかりは止めて頂けますか???」
私はストレートに申し上げました。すると、テヌート様は目を丸くして、暫くは言葉を発することができませんでした。
フィンゴリモド様が呆れて、私の部屋にやってきました。
「申し訳ございません!!!ただいま、行きますので!!!」
そう言って、私はテヌート様の元に向かいました。
下の階で、テヌート様は非常に苛立った目で、私のことを見ていました。
「私のように耳の遠い老人であれば分かりますけれども……マリアさん???あなたはいつからそんなに年をとったのかしら???」
相変わらず、人を虐めるのが好きなようですね。困りました。普段ならば、
「申し訳ございません!!!」
と言って、ずっと黙っているのですが、今回は違いました。
「あの……そう言う変な言いがかりは止めて頂けますか???」
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