婚約破棄されたら妹に泣かれた

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その19

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「誰が何を言おうと、私が好きなのはお兄ちゃんなのです。それは全く変わりません。お兄ちゃん、そんな女なんか捨てて、早く私と一緒になりましょう?お兄ちゃんのことを誰よりも愛しているのは、この私なのですよ?」

すると、お嬢さんが、

「気持ち悪い!」

と叫んだ。

「あなたはどうしてお兄さんに付きまとうの?はっきり言って迷惑よ!」

お嬢さんはりつの肩をつかみました。

「それで……どうするおつもりですか?私を何処かへ放り投げるつもりですか?」

「うるさい!」

お嬢さんは冷静さを保てなくなっていました。
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