婚約破棄された令嬢は第二の人生を謳歌して狭い自由を手に入れる

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その30

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「それについて、心配する必要はないんじゃないか?だって……人一倍、この国を恨んでいるはずだから……」

「だが……結局は子供のようだな……」

「いっそのこと、この場で皇帝を暗殺するか?」

「ああ、それもいいね。見たところ、護衛の者はいないようだし。まあ、国の失態の後始末なのだから、秘密裏に進んでいるのだろうな……」

パルチザンたちは、皇帝暗殺について、新しく相談を始めた。



「本当にすまなかった!!!この通り、息子のことを赦してくれええ!!!」

皇帝陛下は、何度も何度も頭を下げて、その許しを懇願した。

「まあ、そうですねえ……考えますよ」

「いいや、考えますじゃ、ダメなんだ。私の謝罪を、是非受け取ってほしいんだ!!!頼む、君のことを信じているよ!!!」

マリアは、この話が、一体誰に向けられているのか、疑問に思えてきた。

つまり、謝罪は形式的なものであり、誠意なんて、全く籠っていないのではないか、と思うようになった。

まあ、それならそれで仕方ない……マリアはそう思った。


次の瞬間。


パパパパパパンンンンン!!!!!!!!


銃声が響いた。


そして……その弾は全て、マリアの肩から少し上を飛び、皇帝陛下の頭に直撃した。


「やったか??」

「ああ、成功した……」


パルチザンたちは、行動が早かった。マリアは、皇帝陛下が言葉を発しずに、そのまま倒れこむ様子の一部始終を目撃した。そして、数秒して、口を手で覆い隠した。ただ、ここで大声を出すのは得策ではないと、分かっていた。それくらいの冷静さは、常に持っていたのだった。
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