俺以外なんて許さない

雨宮 魅懸

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嫌いなタイプ

01

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目の前で繰り広げられている光景を、ただただ呆然と立ち尽くして見ていることしか出来ない。


「やんのかコラ」
「ぶっ殺すぞ!」
「やれるもんならやってみな」
「舐めんじゃねぇぞ!」


な、何でこうなった…?
ちょっと整理させて?




私、笹原ささはら 真依まい15歳高校生。

6月になって初めの土曜日、天気は快晴でお出かけ日和。

そんな日に私は家でダラダラとしていたところ、お母さんにお使いを頼まれちゃったから、近くのスーパーまで来てたんだけど…


「テメェ、この辺出歩けねぇようにしてやろうか?」
「上等だオラ!」


い、今回想中だから!
回想中は都合よく時間止まってて!
お願いします!!



頼まれた買い物を済ませて、家に帰ろうとスーパーを出ると、運悪く誰かに少しぶつかってしまった。


「すいません…」


そう言って通り過ぎようとしたら


「おい、ちょっと待てや。」


肩をグッと掴まれ呼び止められた。



恐る恐る後ろを見ると、いかにもな不良さんが私を見下ろしていた。


「…っ!ぁ、あの…本当にすいません!ごめんなさい!」
「ごめんなさいで済むかこのアマ!」
「ひ…っ」


もう終わった。
私はボッコボコにされて東京湾に沈められるんだ、絶対そうだ。諦めよう。


殴られることを覚悟して、目をギュッと瞑った。


「おい、店の前で止まってんじゃねぇよ。邪魔だ。」




真後ろから聞こえた威圧的な低い声にビックリして、勢いよく振り返ると、やはり威圧的な不良さんが私を見下ろしていた。

ただ止まってた訳じゃない!と強く言えたらどんなに良いか…。
私にはそんな度胸もなく、ただ「す、すいません」としか言えなかった。

ビクビクしてる私を見て不良さんは、眉間にシワを寄せたままの顔で、私に掴みかかったもう1人の不良さんを見たが、相手を見て見知った顔だったのか、あ。と言う顔した。


「あー、お前か。入口塞いでアホみてぇに騒いでんの。」
「あ?お前には関係ねぇだろ!おい女、お前こっち来いや!」


私の肩を掴んでいた不良さんは、そのまま私を何処かに連れて行こうとした。

はー…神よ…、私をどうか見捨てないでください…。




神に祈りつつも半ば諦めて、引かれるがままにトボトボと歩くと、反対側の腕を強く引かれた。
何事かと驚く暇も与えず、威圧的な不良さんは私を背中に隠した。

…これは助けて貰ったのだろうか?
もしかして庇われてる?


引かれた腕は未だに掴まれたまま、私の盾になってくれている不良さんと、最初の不良さんが冒頭の言い争いを始めたのだった。
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