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第二章
冒険者への誘い
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瞬間、ルークの表情が硬くなる。
相手はそれに何かを見取ったのか、何か面白そうな顔を見た目つきをした。
ルークの表情を強張らせたものがあの屋敷で過ごす短い間で、彼の身の内に棲みついたまともな人生を送っている者に対しても引け目や、遠慮のような気分から生まれたものだった。
赤毛の青年はフランと名乗った。
気さくな感じに話しかけてきて、言葉遣いが丁寧で、全体的に声に荒さがない。
人をまとめるリーダーとか何かの上に立つ者が持つ優しさと懐の広さを感じさせる口ぶり。
ルークの二倍ほども背が高いのに、決して見下そうとせず、それでいて腰を折り、同じような目線になるということもない。
子供の目線にまで降りてきて話すよりも、大人同士の会話を楽しむ。そんな感じの接し方だった。
ルークはほんの少しだけ大人として扱われたことが嬉しくて、彼に対しての警戒感をちょっとだけ緩めていた。
その次に出てくる言葉が自分の人生を大きく変えると知らずに。
「君、冒険者になる気はないかい」
「は? 何ですかいきなり」
ルークは驚きを通り越して子供だからと、からかわれているのだと思った。
目を半分に開き、あの屋敷でごろつきどもが最初に彼にそうしたように、警戒心を募らせる。
こいつは敵か味方か。
どちらにせよ自分のような利用価値の少ない人間に声をかけてくるなんて、雇い主にどんなちょっかいを出そうとしているにせよ、考えが足りないな。そう思った。
「オルキス男爵様のお屋敷から出てくるところを見てしまったんだ」
「へえ、そうですか。僕があの屋敷で働いていることは、この辺りに住んでいる方ならどなたでもご存知ですよ」
「ああ、そう」
青年は意外としっかりとした返事を返してくるルークに驚いたようだった。
自分の思い描いていたシナリオと少し違ったのだろう。
どこか困ったような顔をして夜空を見上げると、仕方ない、と肩をすくめた。
「冒険者にならないか? いやなりたくないか?」
「……変なお方ですね。僕は貴族の息子です。貴族の息子は、冒険者にはなれません。それが世間一般の常識じゃないですか」
わざわざ声をかけてくる必要があるの?
そういう風に彼をにらんでやる。
すると、男は自分の肩に貼られた腕章のようなそれを指さして言った。
「これ何かわかる?」
「……冒険者の証、ぐらいしか知りません」
「俺、上から三つ目ぐらいの階級にいるんだ」
どんな階級だよ。とルークは心で突っ込む。
本当は冒険者についてはそれなりに知っていた。
階級は七つあって、上から、真紅、青、緑、銀、金、黄色、白となっている。
それ以外も見習いのつける、黒札と呼ばれるものがある。
これは冒険者の身分証代わりになる登録者証が、真っ黒なプレートに白い文字で打刻し表示されるからだ。
見習いの間は、あのワッペンをもらえないのである。
だからルークには分かっていた。
赤毛の青年が上から三番目。緑札の上位冒険者であるということが。
「それがどうかしたんですか。男爵様お屋敷でしたらこの道をずっと行かれるとございますよ」
「いやいやそうじゃないんだよ。俺は君をスカウトしようとしているんだ。ちょっと協力してほしいことがあってね」
「協力?」
冒険者ギルドというものは、海外の巨大な組織も含めて、基本的には王国に登録し、認可をうけて経営される公社として、設立されている。
つまるところ彼らは簡易的な公務員であり、ある意味、警察官や検察などの役割に近い犯罪の捜査や、犯罪者の撲滅に力を注ぐことも多いと聞く。
そのこと思い出してルークは危険な臭いを嗅ぎつけた気がした。
「協力してほしい。最近入ったばかりの君なら、連中だってそうそう、気を配っていない」
「どんな協力を望まれているのかわかりませんけど。あなたがそういう風に言うならば、僕はもう監視されていたっておかしくないんじゃないですか?」
その返事に、冒険者はルークのことを年齢に見合わず、聡い子だと感心する。
それはルークがこれまで辿ってきた普通の人間では経験できない人生の反面教師といえば言い方は悪いが、騙されないように不利にならないように、周りを警戒し相手を信頼せずに自分一人で生きていくための作法とも言えた。
「どうしてそんなこと考えついたんだ?」
「……答えなければいけない理由はないはずです。僕はあのお屋敷で雇われておりますから‥‥‥あそこの人たちが普通の人よりも色んなものに対して敏感になっていることはよくわかります」
「いい観察眼だ。物事を鋭く細かく的確に見ている。その目は大事にしたほうがいい」
まるでアドバイスをするようにプランはそう言って最初に見せたあの柔らかい微笑みを口元に浮かべた。緑札の上位冒険者に褒められて嬉しくないはずがない。だけどここで心を舞い上がらせてしまっては、またろくでもないことに巻き込まれるかもしれない。
「ありがとうございます」
それはそれでありがたい忠告だったが、ルークは感謝にとどめておくことにした。
「いえいえどういたしまして」
フランは大層に両腕を広げるとそう言い、それから「気づかない?」と質問する。
その意図がよく分からず、少年は当たりを見渡し、そして「あっ」と声を上げた。
「音が‥‥‥して、ない?」
この男と出会う前までそこかしこから聞こえてきていた繁華街の物音や、すぐそばを流れる河のせせらぎなど、そういった音が全く聞こえなくなっていた。まるで世界の全てから隔絶された気分にされてしまう。
「なかなか良い反応だね。いや違う違う君を傷つけるつもりはないんだ。これは結界‥‥‥って分からないか」
「魔法に関してなら分からないことはないですよ。結界の意味くらいは知っています。でもこんなことをする理由が分かりません」
いや、本当は理解していた。
フランと名乗るこの冒険者と自分以外には、この特別な世界に存在しないのだと。
彼はルークに常に向けられているであろうオルクス男爵家の注意から、少年を一時的に遮断してしまっていた。
こちらからは見えてもあちらからは見えない。
間に不可視の音を通さない影ができあがっていた。
「大事なことだから三回目。冒険者になりたいと思わないか」
それまで見せなかった真剣な顔つきでフランはその黒い瞳に何か強い意志をまとわせてルークに質問した。
それはもしかしたら本当に自分の人生を変えてくれる提案か、ともルークは思った。
相手はそれに何かを見取ったのか、何か面白そうな顔を見た目つきをした。
ルークの表情を強張らせたものがあの屋敷で過ごす短い間で、彼の身の内に棲みついたまともな人生を送っている者に対しても引け目や、遠慮のような気分から生まれたものだった。
赤毛の青年はフランと名乗った。
気さくな感じに話しかけてきて、言葉遣いが丁寧で、全体的に声に荒さがない。
人をまとめるリーダーとか何かの上に立つ者が持つ優しさと懐の広さを感じさせる口ぶり。
ルークの二倍ほども背が高いのに、決して見下そうとせず、それでいて腰を折り、同じような目線になるということもない。
子供の目線にまで降りてきて話すよりも、大人同士の会話を楽しむ。そんな感じの接し方だった。
ルークはほんの少しだけ大人として扱われたことが嬉しくて、彼に対しての警戒感をちょっとだけ緩めていた。
その次に出てくる言葉が自分の人生を大きく変えると知らずに。
「君、冒険者になる気はないかい」
「は? 何ですかいきなり」
ルークは驚きを通り越して子供だからと、からかわれているのだと思った。
目を半分に開き、あの屋敷でごろつきどもが最初に彼にそうしたように、警戒心を募らせる。
こいつは敵か味方か。
どちらにせよ自分のような利用価値の少ない人間に声をかけてくるなんて、雇い主にどんなちょっかいを出そうとしているにせよ、考えが足りないな。そう思った。
「オルキス男爵様のお屋敷から出てくるところを見てしまったんだ」
「へえ、そうですか。僕があの屋敷で働いていることは、この辺りに住んでいる方ならどなたでもご存知ですよ」
「ああ、そう」
青年は意外としっかりとした返事を返してくるルークに驚いたようだった。
自分の思い描いていたシナリオと少し違ったのだろう。
どこか困ったような顔をして夜空を見上げると、仕方ない、と肩をすくめた。
「冒険者にならないか? いやなりたくないか?」
「……変なお方ですね。僕は貴族の息子です。貴族の息子は、冒険者にはなれません。それが世間一般の常識じゃないですか」
わざわざ声をかけてくる必要があるの?
そういう風に彼をにらんでやる。
すると、男は自分の肩に貼られた腕章のようなそれを指さして言った。
「これ何かわかる?」
「……冒険者の証、ぐらいしか知りません」
「俺、上から三つ目ぐらいの階級にいるんだ」
どんな階級だよ。とルークは心で突っ込む。
本当は冒険者についてはそれなりに知っていた。
階級は七つあって、上から、真紅、青、緑、銀、金、黄色、白となっている。
それ以外も見習いのつける、黒札と呼ばれるものがある。
これは冒険者の身分証代わりになる登録者証が、真っ黒なプレートに白い文字で打刻し表示されるからだ。
見習いの間は、あのワッペンをもらえないのである。
だからルークには分かっていた。
赤毛の青年が上から三番目。緑札の上位冒険者であるということが。
「それがどうかしたんですか。男爵様お屋敷でしたらこの道をずっと行かれるとございますよ」
「いやいやそうじゃないんだよ。俺は君をスカウトしようとしているんだ。ちょっと協力してほしいことがあってね」
「協力?」
冒険者ギルドというものは、海外の巨大な組織も含めて、基本的には王国に登録し、認可をうけて経営される公社として、設立されている。
つまるところ彼らは簡易的な公務員であり、ある意味、警察官や検察などの役割に近い犯罪の捜査や、犯罪者の撲滅に力を注ぐことも多いと聞く。
そのこと思い出してルークは危険な臭いを嗅ぎつけた気がした。
「協力してほしい。最近入ったばかりの君なら、連中だってそうそう、気を配っていない」
「どんな協力を望まれているのかわかりませんけど。あなたがそういう風に言うならば、僕はもう監視されていたっておかしくないんじゃないですか?」
その返事に、冒険者はルークのことを年齢に見合わず、聡い子だと感心する。
それはルークがこれまで辿ってきた普通の人間では経験できない人生の反面教師といえば言い方は悪いが、騙されないように不利にならないように、周りを警戒し相手を信頼せずに自分一人で生きていくための作法とも言えた。
「どうしてそんなこと考えついたんだ?」
「……答えなければいけない理由はないはずです。僕はあのお屋敷で雇われておりますから‥‥‥あそこの人たちが普通の人よりも色んなものに対して敏感になっていることはよくわかります」
「いい観察眼だ。物事を鋭く細かく的確に見ている。その目は大事にしたほうがいい」
まるでアドバイスをするようにプランはそう言って最初に見せたあの柔らかい微笑みを口元に浮かべた。緑札の上位冒険者に褒められて嬉しくないはずがない。だけどここで心を舞い上がらせてしまっては、またろくでもないことに巻き込まれるかもしれない。
「ありがとうございます」
それはそれでありがたい忠告だったが、ルークは感謝にとどめておくことにした。
「いえいえどういたしまして」
フランは大層に両腕を広げるとそう言い、それから「気づかない?」と質問する。
その意図がよく分からず、少年は当たりを見渡し、そして「あっ」と声を上げた。
「音が‥‥‥して、ない?」
この男と出会う前までそこかしこから聞こえてきていた繁華街の物音や、すぐそばを流れる河のせせらぎなど、そういった音が全く聞こえなくなっていた。まるで世界の全てから隔絶された気分にされてしまう。
「なかなか良い反応だね。いや違う違う君を傷つけるつもりはないんだ。これは結界‥‥‥って分からないか」
「魔法に関してなら分からないことはないですよ。結界の意味くらいは知っています。でもこんなことをする理由が分かりません」
いや、本当は理解していた。
フランと名乗るこの冒険者と自分以外には、この特別な世界に存在しないのだと。
彼はルークに常に向けられているであろうオルクス男爵家の注意から、少年を一時的に遮断してしまっていた。
こちらからは見えてもあちらからは見えない。
間に不可視の音を通さない影ができあがっていた。
「大事なことだから三回目。冒険者になりたいと思わないか」
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