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2023
サギの家?
しおりを挟む季節は春から初夏へと向かい始めています。
小生の家の周りでは鳥たちが歌い出します。
ソラミミ、みたいですが、近所の鳥は
「ホーホケキョ」というよりは、
「えー? 融けじょ」と聞こえます。
「けきょけきょけきょ」が、
「巨系、巨系、巨系」とか
「許可曲、許可曲、許可曲」とか早口言葉みたいに聞こえてしまいます。たぶん、鳴き方がヘタなんだろうと思います。
ちなみに小生の家はご近所では「サギの家」と言われてるみたいです。
もちろん、
「ちょっとお兄さん! いい儲け話があんのやけど」とか言って誰かをペテンにかけたりなんかはしてませんし、家の中に「オレオレ詐欺」の「かけ子」がいてサギ電話をかけまくってる、とかそういう「サギ」ではありません。
白サギかアオサギか、翼を広げるとゆうに1メートルぐらいありそうな大きな白い鳥がよく小生の家の屋根にとまっているのだそうです。自分の家なので家にいるときは見れないのがちょっと残念なのですが。
この辺りでは3月の半ばになるとカエルが這い出て来て鳴き始めるのですが、彼らはそれを狙ってやってくるのです。
今住んでいるところに来る前、小生は都会で暮らしておりました。転勤も、多かった。
その反動か、休みになると度々キャンプに行っていました。
さきごろ学生寮に移って行った一番上の息子が生まれたのをきっかけにしてそれまでの仕事を辞めてここに移り住みました。
すると不思議なことに、あれだけ楽しみにしていたキャンプはすっかり行かなくなってしまいました。
まあ、朝鳥の声で目覚め、ウッドデッキに出て緑の山々を眺めながらグ~ンと体を伸ばし、夜はフクロウの鳴き声を聴きながら寝る生活をしています。
休みの日は夕方前に庭で火を起し、ダッチオーブンや串に刺したヤマメやアユをかけて食べるゼイタクをしていればわざわざキャンプに行こうとしなくなるのはあたりまえかもしれません。
今年に入ってすぐ、YouTubeにある動画がUPされ、瞬く間に300万PVを超える注目を集めました。
その動画とは、チャンネル登録者数 約3万人、「小さな村で暮らす」さんの、
【移住失敗】色々ありすぎて引っ越すことになりました#31
というものです。
今日4月30日現在では400万にせまるPV数を記録しており、なお伸び続けている動画です。
この「小さな村で暮らす」さんは学校の先生をやっておられた方で、それを辞めてご夫婦とお子さん2人の家族4人で、某県の僻村に移り住んだものです。動機はいわゆる「地域おこし協力隊」の事業に参加して、ということでありました。そして、残念ながら地元の方々との軋轢に疲れ果てて、せっかく移り住んだ田舎を引き払って去ってしまった、という話です。
小生もこの動画を拝見しました。なんとなく他人ごととは思えませんでしたので。それで思うところがありましたので、今これを書いております。
動画の内容は敢えて書きません。興味がありましたらご覧になっていただきたいとだけ書いておきます。
で、小生の感想ですが、
この「小さな村で暮らす」さんにしても、受け入れ側の某県の僻村の方にしても、「どっちもどっち」のような気がしますとだけ。
以下は、小生の場合とそこから得られた小生なりの意見を述べさせていただきます。
まず、小生の場合、動機は単純でした。
「田舎に住みたい。田舎で子育てしたい」
それだけです。
この「小さな村で暮らす」さんのような「地域を興してやろう」というような高邁な考えはまったく持ち合わせておりませんでした。だいたい、この「地域おこし協力隊」という制度もこの動画で初めて知ったくらいの無知です。
で、何が「どっちもどっち」なのか、ということですが。
まず、都会から田舎に移る方にアドバイスを差し上げられるとすれば、こんな感じです。
第一に、「オレがこの地域を興してやるんだ」などという考えは捨てたほうがいいと思います。むしろ積極的に地元の人の話を聞き教えを乞うところから始めた方が、なにかと上手くいくことが多いです。むしろ積極的に地元の人に頼みごとをするくらいの方が上手くいきます。
第二に、移住した田舎では「都会ではこうだ」などという都会風は吹かすべきではないです。その土地にはその土地なりの歴史があるのですから、それを尊重すべきだと思います。自分は「よそ者」であるという自覚を常に持って何事も謙虚に振舞うことだと思います。
第三に、第二と似ていますが、地元の風習とか行事にリスペクトする気持ちを常に持つべきだと思います。お祭りや行事には積極的に参加して顔を売るのが地元に溶け込む早道です。
第四に、地元の人々から貰うものは絶対に断らず、ありがたく受け取ることです。地元の人は外から来る人々とコミュニケーションをとりたいのにやり方がわからない。だから自分が作った野菜を持ってくるのです。それに地元のひとには「教えてやる」と上に立ちたがる傾向があります。地元の人に気分よく「上に立って」貰った方が、結果的にいろいろと上手くいきます。
第五に、自分の趣味とか嗜好をちゃんと守り、過度に現地の人々に溶け込もうとしない方がいいと思います。地元の人々は外から来た人がどんな人なのか知りたがります。自分の家に招いたり飲みに誘ったりしたがります。ですが、毎回これに応えていると疲れることもありますし、田舎の人は調子に乗ってズカズカ家の中に入ってくるようにもなります。それが気にならなければ良し。気になるなら、最初から節度を弁えたお付き合いを心掛けることです。
以上の事柄を、小生は数々の失敗と成功を経て会得しました。
一方、受け入れ側の「興してもらう田舎」の方々にも指摘できるところはあります。
第一に、これから日本は劇的に人口が減ってゆきます。地方の多くの地域が「消滅可能性都市」とされています。何もしなければ確実になくなってしまう地域に暮らす人は、少しでも自分たちの地域の消滅を先延ばししたいなら、進んで外からの人々を受け入れるべきだと思います。
第二に、そのためには旧来の自分たちのしきたりだとか伝統だとか考え方や行き方を無条件に振り回さない方がいいと思います。入ってくる人々に強引に押し付けるのは止め、ある程度は柔軟に対応すべきです。
第三に、入って来た人たちに過度に干渉しないことです。特に都会から来た人たちは、あまり濃い人間関係に慣れていません。時間をかけて、じっくりと付き合うのを心がけるべきかと思います。
以上、多少差し出がましいところが多々ありましたが、「田舎にやって来た都会のネズミ」の意見として申し上げておきます。
そろそろ田植えも始まります。
そこらじゅうから「もう、もう・・・」という鳴き声が聞こえてくる頃です。牛ではなく、ウシガエルです。
大きなものは広げた手のひらいっぱいぐらいもあるバカデカイやつです。朝、出勤で車を道に出すと、道のど真ん中にデ~ンと座ってることがあり、クラクションぐらいではまさに「カエルの面にナントカ」でぜんぜん堪えません。ジャマくさいことこの上ないのですが、これも田舎暮らしのリスクですから仕方ありません。
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