加奈子の受難 堕ちてゆく人妻がなぜかすべてを手に入れ全部丸く納まっちゃうまで

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08 準備

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 今日は週一の、加奈子の会社の「早上がりの日」だ。

 仕事柄深夜残業が多い社員の健康管理のため、強制ではないが、予定がなく業務に余裕のある社員は昼で退社していい日なのだ。もちろん、午前を有給で休んでもいい。社員を選別するような自分の会社にくらべ、羨ましく感じることがある。

 その早上がりを利用してジムに行った加奈子が里香を連れて帰宅した。妻が髪を縛ってエプロンをかけてキッチンに、娘がリビングで幼児教育用の英語のビデオを鑑賞しているのを確認して、何気に洗面所の隣の洗濯機と乾燥機の部屋に行った。

 洗濯機に突っ込んである加奈子のトレーニングウェアと水着をチェックする。あまり汗の臭いはしない。念のために水着のクロッチの部分を嗅いでみる。無臭だ。

 運動したなら汗をかくはず。やはり、少し不自然だ。おかしい。何かある。

 妻が身に着けた水着やウェアの匂いを嗅ぐ。傍から見ればあまりにも気持ちの悪い、偏執的で変態的な行為。そうした自覚もできぬほど、達彦は一方的な疑いを深めていた。

 長居すると見つかる。まだ問い詰める段階ではない。何度もチェックをしているうちに、このチェック作業も達人の域に達していた。会社の仕事の出来とはまったく反比例して。

 すぐにそこを立ち去り、リビングに行き、適当にお帰りを言い冷蔵庫からビールを一本拝借して早々に自室に引き上げた。

 加奈子を無理矢理しようとした夜から夫婦生活はなかった。またあんな屈辱を感じたくはなかった。無理矢理にされようとして傷つけた妻への顧慮はなかった。だから謝ってもいない。

 妻なんだから少しぐらいはいいだろう。その程度に思っていた。夫婦であることに胡坐をかいているのにまったく気づいていなかった。あくまでも自分中心で、そのエゴイズムは無限に認められると信じて疑わなかった。

 達彦は行動を起こしていた。

 昼間妻の不在中にネットで調べた何軒かの探偵社に問い合わせてみた。やはり大手は高い。信用調査はどこも似たり寄ったりだったが、尾行調査の方は高いのは一日二十万円以上もするところもある。午後だけとかの時間限定でも一回十万円前後はした。

「一回だと証拠としては弱いですね。普通は四五回。最低でも三回はあったほうが・・・」

 不貞行為の証拠が、ということだ。ホテルなどの宿泊施設への出入りなどを抑える必要がある。

 三十万か・・・。

 二人で相談し、マンションのローンの支払いや水道光熱費、夫婦の共有財産を入れておく口座のほかに各々個人の口座を分けている。自分個人の預金からでも出せない金額ではない。が、将来の会社での最悪な場合を考えると少しでも自分の預金額は温存したい。

 かといって共通の口座から引き出すには理由がいる。妻に気づかれずに引き出すのは不可能だ。会社の財形を取り崩すのも、今はマズイ。必ず会社から理由を聞かれる。それも査定の要素になってしまうかもしれない。

「すいません。もう少し検討してみます」

 そう言って電話を切った。

 もう少し安い探偵社はないか。三回セットで十五万くらいの・・・。しばしネットを検索したあと、達彦は検索履歴を消してパソコンを閉じた。

 そしてしばし机で思案した後、引き出しを開けて手を突っ込み、その奥にあるビニールに包まれた布の存在を確かめた。

 生身の妻ではダメだったが、ネットで見るアダルトビデオを見ながらでは勃起も射精も出来た。処理したティッシュは匂いがしないようスーパーのビニール袋に入れて保管し、ゴミの日にゴミ出し袋に突っ込んで紛れ込ませた。ゴミ出しは達彦の役目だった。

 もう一つの自己処理用のネタが加奈子の穿いたショーツだった。

 達彦が今触れているのがそれだ。数少ないTバックではなく、そのほかの普通のものを洗濯前に拝借していた。それをジッパー付きのビニール袋に入れて隠してある。加奈子が寝静まったら・・・。それが毎晩の楽しみになっていた。妻のそこの匂いに昂奮し勃起させる夫。妻に知られたら幻滅して軽蔑されるに違いない。だが、これが一度ハマるとやめられなかった。

 しかし彼は大事なことを忘れている。

 探偵を雇うまでして、一体何がしたいのか、を認識していなかった。

 もし加奈子が不貞を働いていることが確実になったとして、その時自分は妻と別れるのかどうか。

 それが最も肝心なところなのに、それを棚上げしたまま、むやみに妻を疑っている不合理にまだ彼は気づいていなかった。


 

 夫から「お帰り」を言われた。

 ここしばらく聞いていなかった言葉に軽い驚きを感じる。達彦はTVを見ている娘にもちゃんと声を掛けていた。

「なんだ、このアニメ。このおねえちゃん、かっこいいな」

 たしかにそう聞いた。思わず里香を見る。里香も目を丸くしていた。

 いいアイディアが浮かんだのだろうか。だとしたら朗報だ。今夜は鶏のから揚げを作ろうと思っていたが、急遽変更し達彦の好きな唐辛子入りの鶏の照り焼きにしてやろう。いつも飲み過ぎをたしなめるビールももう二本ぐらいは飲ませてやろう。

 そんな気分になった。罪悪感が少し薄らいだ。

 夕食の席では少しだが会話も弾んだ。

「明日のお休みね、里香を連れて友達の家に遊びに行きたいんだけど、いいかな」

「へえ。友達って、誰?」

「高校の時の友達が結婚して旦那さんの転勤で、ね」

「ああ、なるほどね。いいんじゃない、行って来れば」

「お昼いただいて帰ってくる。帰りは三時くらいかな。じゃあ、お言葉に甘えて行ってくるね」

 会話の内容が自分の不倫を補助するための準備であることには良心が咎めたが、会話があったことはよかったと思う。

 とにかく知られなければいいのだ。そうすれば、何もかも上手くいく。


 

 彼の自宅は会社から車で十分ほどの閑静な住宅地に隣接するキャベツ畑のそばにあった。

 都心から東に一時間もかからない。そんな立地にこのような田園があるとは意外だった。

 敷地は広く、青い芝生にはアフタヌーンティーを楽しめそうな東屋も、白い二人掛けのブランコもあった。渋谷の車の中では借りてきた猫のように緊張していた里香もさっそくブランコをみつけて歓声を上げて駆け出して行った。

「さあどうぞ着きましたよ。娘さんはさっそく楽しんでくれているようですね」

「すいません、躾が・・・」

 わあいとはしゃぎながら無邪気にブランコを揺らしている里香を見やった。

「なに。子供はああでなくちゃ。あ、おい。見えられたぞ」

 築年数は古いが木造の和洋折衷風の豪邸の方に向かって彼が叫ぶと、ドアから見覚えのある女性が出てきた。

「いらっしゃい。景子といいます。この前はどうも。いつも主人がお世話になっております」

 渋谷の奥さんは先日の事務服姿の時よりもさらに穏やかにふくよかに見えた。下ろした髪を緩くまとめてチェックのシャツにタイトなジーンズには小さなエプロンをかけている。彼との関係を考えると、その奥さんから頭を下げられるのにひどく恐縮してしまう。

「可愛いお嬢さんねえ。あ、アレルギーとかないわよね」

「あ、ハイ。おかげさまで・・・」

「クッキーを焼いたの。気に入ってもらえるといいんだけど・・・」

 そう言いながら渋谷の妻はブランコの方へ近づいた。里香に奥さんに慣れてもらうのが今回の訪問の目的だから、加奈子も付き添った。

「楽しそうねえ。おばさんも一緒に乗せてもらってもいいかなあ」

「いいよお」

「ありがとう。おばさんね、ケイコっていうの。お名前は?」

「リカー」

「里香ちゃんね。よろしくね。わあー、きもちいいねえ・・・」

「どうやらファーストコンタクトは上手くいったようですね。ここは二人にしてもいいでしょう。汚い家ですがどうぞ中へ。リビングでお茶でもしながら里香ちゃんを眺めましょう」

 渋谷に促され家に入った。白い漆喰の壁の玄関ホールは高く吹き抜け、高い天井からはステンドグラスのフードがかけられたアンティークのランプが降りていた。奥さんの趣味なのだろうか。上がりに続く廊下はよく磨き込まれ、鈍く光っている。

「素敵なおうちですね」

「いつもは10時から4時まで家政婦がいるんですが、今日はヒマをだしてあります。今後里香ちゃんをお預かりするときは同じようにするつもりです。さ、どうぞ。リビングから庭へ出られますので」

 洋館風なのに縁側があり、それがそのままビアテラスに続いて庭に張り出している。そのテラスに置かれた小さなテーブルの席を勧められた。奥さんが焼いてくれたというクッキーの皿が置かれている。湯気の上がるティーポットを捧げた渋谷がやってきて加奈子のカップに注いでくれた。

「ようこそわが家へ。いかがですか。時にはこんな田舎もいいものでしょう」

 広い庭の周囲は四季の草花と低い灌木が植えられ、小さな池まで切ってある。ブランコに飽きた里香がそこに駆け寄り渋谷の妻の景子が並び二人で池を覗き込む後ろ姿が微笑ましい。庭の向こうには市街が広がり、遠くにあの日本一のテレビ塔が見える。

 よくよく考えれば自分と実の娘、浮気相手とその妻が席を同じくしている異常なシチュエーションであるのに、まるで昔からの馴染みのように自然に場を共有しているのが不思議だった。

 二人が母屋にやってくる。途中里香は景子の周りをグルグル走り回り、楽し気にスキップまで始めた。いつもは狭いマンションと保育園との往復だけの生活にいた娘が、急にこんな広い芝生の庭を独占できるのだから無理はなかった。

「どうやら、上手くいきそうですね」

 と、渋谷は言った。

 彼の妻の手づからのランチも美味しかった。

「加奈子に質問です。景子はいくつに見えますか」

「えー・・・」

 上に間違うと失礼だし、あまり下過ぎてもあざとい。こういう質問は困るなと思いつつ、正直なところを言ってみた。

「四十・・・」

「おい、聞いたか、景子。無理して若作りした甲斐があったなあ」

「失礼ね。無理なんかしてないわ」

 そう言って景子は笑い、夢中でお手製のデミグラスハンバーグをパクつく里香の口をナプキンで拭いてくれた。ハンバーグは里香の大好物だった。

「あはは。実は主人とは大学の同級生なの。だから、三年後には還暦なのよ」

「ええっ?!・・・」

 こんなに楽しい食卓を囲んだのはいつ以来だろう。

 加奈子は今日、浮気を続けるために娘を預ける準備に来た。娘を預かってくれるのは浮気相手の奥さん。その奥さんと娘と浮気相手を交えた食事がこんなにも楽しいものになるとは・・・。本当の家族である夫と三人の食事など比べ物にならない。なによりも、こんなに嬉しそうに食事をする里香を見るのも久しぶりだった。

 世の中というのは、実に不思議な糸が絡み合って出来ている。


 

「あの、大変、言い辛いんですが、その、奥さんは本当に、いいんですか。その、わたしが、だんなさんと・・・」

「気にしないで」

 と彼女は言った。

 娘は自分の浮気相手である渋谷と将棋に興じている。将棋崩しというやつだ。

 そーっと、そーっとだよ。きゃーっ! さあ、おじさんの番だね。そーっと、・・・ありゃあ、まいったなー・・・。こんどはリカのばんー・・・。

 嬉々として昔からのゲームに興じている浮気相手と実の娘。それを眺めながら浮気相手の奥さんは加奈子の手を取って続けた。

「むしろ、是非、お願いしたいわ。聞いたでしょう。わたし、男の人がダメなの。どうしても、こればかりはね。でも、彼のことは愛してるの。彼が求めてくれてるのも充分知ってるの。幸せにしてあげたいの。でも、身体はダメなの。

 そのために今まで何人もの女性にお願いしてきたの。みんな人妻だった。彼女たちの半分は家庭を壊してしまったわ。罪よね、私たち夫婦は。私も彼も死んだら地獄行きだと思ってる。

 わたしのために彼はそうしてくれてるの。家庭があればボクに夢中にならないからって。そんな自分勝手な理屈で・・・。申し訳ないと思ってるわ。だから家庭を壊した人たちにはちゃんとお詫びしてお金も払った。お金じゃ買えないのにね、幸せは・・・。

 だから私たちは子供を作らなかった。養子も取らなかった。資格がないからよ。普通の、子供に囲まれる幸せな家庭を作る資格がね。それがせめてものわたしたちの贖罪なの・・・」

 将棋に飽きた里香は渋谷の膝の上で絵本を読んでもらっていた。その目が次第にトロンとしているのがわかる。よほど楽しかったのだ。娘はそんな顔をしていた。

「自分の家にいる時より楽しそうに見えます。来てよかったです。ホントに」

 と、加奈子は言った。

「そう? だといいんだけど・・・」

「あの、・・・もうひとつ伺ってもいいですか」

「どうぞ・・・」

「奥さんのパートナーさんという人とは一緒に過ごさないんですか」

「そうよね。普通はそうする。身体の繋がりのある相手と一緒に暮らすのが一番よね。あなたの疑問はもっともだわ」

 奥さんのお気に入りなのだろう。手作りっぽいゴツゴツした厚手の極彩色の釉薬がかけられたカップのブラックコーヒーを一口含み、彼女は微笑んだ。

「彼女も人妻なの。付き合い始めてもう二十年ぐらいになるわ。彼女も家庭を大事にしたいというの。でもわたしと同じで身体は求めてしまうの。彼女は旦那さんにその性癖を隠して生きてる。その分、わたしの方が幸せかもね」

 里香は眠ってしまったらしい。気づくと渋谷はゆっくりと身体を揺らして何やら子守唄のようなものを口ずさんでくれていた。何故だか胸がジーンと熱くなる。

「嫉妬なさらないんですか、わたしに」

「そりゃね、思うところはあるわ。でもそれは、嫉妬じゃないな。羨ましさ、かな」

 彼女は、とても三年後に還暦を迎える女(ひと)には見えない、張りのある肌を輝かせて庭の向こうの遠い雲を見つめた。

「でもね、たとえもう一度学生時代に戻れたとしても、わたしは渋谷くんを好きになったと思うし、女性とセックスする女になってたと思う。だから、仕方ないのよ。みんな同じよ。誰でもどこかで仕方ないって思いながら生きてるんじゃないかなあ・・・」


 

 渋谷は眠ってしまった里香を気遣い、わざわざ家の近くまで車で送ってくれた。

「今日はありがとうございました。この子も嬉しかったみたいで・・・」

「なに。家内も楽しんでましたからね。ウィンウィンってやつですよ。

 そこでなんですが、」

「ハイ?」

「今後の連絡は直接ではなく、家内を通しませんか」

 彼が安全を考えてそう言ってくれているのがすぐわかった。

「景子とはLINE交換しましたね。私が連絡を取りたいときは家内のスマホを使います。あなたからの時もそうしてください」

「わかりました」

「それと・・・。愛人の件、急ぎませんが考えておいてください」

「・・・はい」

「あなたとはなるべく長いお付き合いをしたいのです。家内も喜んでくれています。それに里香ちゃんが可愛くて仕方がないみたいです。その我儘と無理を叶えて下さる方になんのお手当もしないなんて許されないんです。私の、言わば矜持のようなものが許さないのです。

 月々30万ほどでいかがですか。年で三百六十」

「そ、そんなに・・・」

 今貰っている給料と合わせれば年収は軽く一千万を超える。

「加奈子のポテンシャルからすればそれでも少ないくらいですが。いかがでしょう」

「多すぎます・・・」

「私は妻を愛しています。だから彼女と別れてあなたと、というのができません。それに妻も承知しています。むしろ、妻の願いでもある。出させていただけませんか。私の甲斐性を示させていただきたいのです。わがままを許してくれませんか」

「・・・あの、・・・」

「なんです?」

「最初の時の私の質問にまだお答えいただいてないです」

「質問? はて、なんでしたでしょう」

「どうして渋谷さんはわたしなんかを・・・」

「ああ。そうでしたね」

「どうしてわたしなんかに、こんな・・・」

「あの雨の日。濡れた服をピッタリ身体に張り付けて立っていたとてもセクシーな女性がいた。抱きたいと思いました。それで声を掛けた。最初は、それだけでした。

 そして今。あなたはセクシーで魅力的なだけじゃない、私との相性もバッチリな、大当たりのひとだったのをあらためて実感している。・・・まあ、そういうことです」

「なんだか・・・」

「あまりにも簡単すぎて、拍子抜けですか」

「そんなことは・・・」

「加奈子こそ、どうですか。こんなにも身体の相性がいいカップルはそういないでしょう。そう思いませんか」

 信号が赤になった。

 加奈子はハンドルを握る渋谷を見つめた。計器盤の緑のLEDの微弱な灯りに彼の相貌が照らされていた。

「・・・キスしてください」

 ふと後部座席の里香を確かめてから、彼と唇を寄せ合った。

 彼の言う通りだ。経緯や理由など、もうどうでもよかった。加奈子がずっと心の中の閉じ込めていたもの。そのカギを彼は開けてくれた。そして相性というなら彼の言う通り、これほど加奈子の心と体にフィットする男がいるとはいまだに信じられないぐらいだ。でも現実に彼は今、すぐ隣にいる。シフトレバーの上の彼の左手を取り、加奈子は頬に摺り寄せた。

 里香のためにも絶対に達彦とは離婚はしない。そう思い今まで努力を重ねてきた。その加奈子の意思がようやくぐらつき始めるのを感じていた。

「念のためです。一つ手前の駅に着けますね」

 折よく里香が起きてくれた。寝起きにもかかわらず、いつものように愚図ることもなくすんなり起きた娘は渋谷の車におじちゃんバイバイをして一緒に見送ってくれた。

 加奈子は里香が起きる前に渋谷がくれたキスの感触を思い出しながら、満ち足りた気分で娘の手を引き電車に乗った。
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