男だけど愛しの彼女に抱かれてます

よる

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「ごめんなさい、遅くなってしまって」
真田紡さなだつむぐはケーキの箱を渡すと、靴を脱いで揃えた。
「お疲れ、寒かったでしょ。
お風呂先にしよっか」
早苗菜緒さなえなおは箱を受け取ると、紡の冷えた頬を一撫でし、スリッパをパタパタとさせながらリビングへ戻って行った。
紡はマフラーを取り、洗面所で手を洗った。
2人は付き合って3ヶ月、紡がこの家に来るのは今日で10回目だ。
週末はこの家に泊まり、2人で過ごす。
最初は菜緒が年上ということもあり緊張していた紡だったが、10回目ともなれば慣れてくる。
羽織っていたコートを脱ぐとハンガーにかけ、着替えの準備をしていた菜緒のところへ向かった。
「5分後にはピザが届くから、紡は先に入ってて」
紡は菜緒が出してくれた着替えを受け取り、お礼を言ってお風呂場へ。
シャワーを浴び、自分用のシャンプーで頭を洗っているとインターホンの音が聞こえる。
ピザが冷める前に出たいので、コンディショナーを髪に馴染ませている間に身体を洗う。
そして遅れて入ってきた菜緒と反対を向きながら、身体を泡だらけにした。
「なに、まだ恥ずかしいの」
菜緒の少し冷たい声が背中に降りかかる。
付き合って3ヶ月、お泊まりも10回目ともなるとさすがに夜の方は済んでいるというのに、紡は未だに恥ずかしがって身体を隠す。
菜緒よりも10cmは低い身長とか、細い体躯とか、男性にしては頼りない自分の身体を明かりの下で見られるのは慣れないのだ。
それに菜緒の豊満な胸を見てしまったら、男の象徴であるそれが反応しかねない。
抱かれる側だというのに反応してしまうのは、男としての本能だろうか。
「僕、先に出ますね」
このまま同じ空間にいたら、隠すものが隠せなくなる。
せっかく菜緒が溜めてくれたお湯に浸かることなく身体を流し、紡は一足先に出ることにした。

「紡、ビールでいい?」
菜緒はお風呂から上がると冷蔵庫を開け、冷えた缶ビールを紡に手渡す。
髪を乾かし終えた紡は有難く受けとり、プシュ、とプルタブを開け喉に流し込んだ。
菜緒はその様子を眺めながら手触りのいい紡の髪を撫で、おでこにそっとキスをした。
「えっと…髪、乾かさなくていいんですか?」
紡は照れたように頬を赤く染めると、乾かす気がないとでも言うようにお団子でとめられた菜緒の髪を見た。
「いいや、ピザ冷めるしはやく食べよ」
菜緒は自分の行動を人に指図されるのは嫌がる人なので、紡もそれ以上は言わない。
2人でソファーに座って紡が借りてきたビデオをつけ、ピザとケーキを頬張る。
「あ、忘れてた。メリークリスマス」
これだけクリスマスっぽい準備をしておいて、2人ともすっかり言うのを忘れていた。
「メリークリスマス。楽しいですね、こういうの」
今日は付き合って初めてのクリスマスだけれど、紡は毎年恒例ケーキ屋の幼馴染の手伝いで夜遅くまで働いていた。
イヴも当日もデートができないのは残念だけれど、26日は2人とも休みなのでその日にデートの約束をしている。
「忙しかったでしょ、ケーキ売るの」
2人はビデオそっちのけで今日の話をする。
「そうですね、休憩もまともにできなかったです。
でもお客さんの笑顔を見てたら、楽しくてあっという間でしたよ」
朝8時から夜9時まで働いていたというのに、紡は疲れた顔ひとつせず嬉しそうにしている。
菜緒はそんな紡がかわいくて、今度は生クリームのついた紡の唇にキスをした。

「はぁっ…ん、ん…」
紡の後孔を出たり入ったりするディルドを動かすのは、ペニスバンドをつけた菜緒だ。
痛くないようゆっくりと腰を動かし、紡のイイところをわざと避ける。
「ん、やだ…ちゃんとあててください…」
シーツを掴みながらひたすら焦らされる紡は、とうとう我慢できなくなったのか自分で腰を動かす。
「だめじゃん、自分で動いちゃ。
まさか自分だけよくなりたいの?」
ペニスバンドは装着する側が快楽を得られるものではないので、当然菜緒は何も感じない。
そのことに少し罪悪感を覚える紡にこれを言うと、ごめんなさいと言って動きを止める。
そしてシーツをぎゅ、としてされるがままの状態になるので、そうなってからが本番だ。
なんの抵抗もしなくなった紡の一番イイところを連続で突くと、先程まで焦らされていたせいもあって簡単に達する。
「あっ、んっ、んんっ」
ビクビクとナカを痙攣させ、ペニスからだらだらと精液を流す。
そのまま紡の身体を起こし、対面座位で再びナカを刺激する。
本当はもう少し休みたいだろうに、自分しか気持ちよくなれない罪悪感からやはり抵抗することはない。
そして菜緒の肩に腕を回すと、掴むところが無いので自分の二の腕を噛んで我慢した。
「また血出るよ」
それに気づいた菜緒がタオルを口元に持っていき、それを噛ませる。
菜緒はタオルの中でくぐもった声を聞きながら、今度は紡の乳首を刺激する。
指で軽く摘むとナカが締まるようで、少し動きにくくなる。
再びころんと紡を寝かせ、ヨダレでデロデロになったタオルを口から取り一度抜いて洗濯機へ放り込む。
我慢できなかったのか、菜緒が戻ると紡は自分でナカを触っていた。
「あーあ、20秒も待てないんだ」
菜緒が戻ってきたことに気づいた紡はさっと指を抜き、ごめんなさいと謝る。
菜緒は濡れた紡の指をティッシュで拭いてやると、向きを変えさせ後ろから挿入した。
「あ、あ、ん…」
既に3回は達している紡は身体を支えていられないのか、猫のようにおしりだけ突き上げている。
菜緒の枕にしがみつきながら、ひたすら与えられる快楽に身を委ね、いつの間にか眠っていた。
菜緒は明日もケーキ屋の手伝いがある紡のためにアラームをセットし、後片付けをしてベッドに入った。
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