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第一章
夢みたいな偶然
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25階のパーティー会場の一面ガラス張りの窓からは、
江戸紫色にライトアップされたスカイツリーの姿が、
くっきりと浮かび上がって
見えている。
スカイツリーの後ろに
オレンジ色に光る満月が
浮かんでいた。
18時から始まった
大手の婚活会社主催のパーティー。
(こんな所で知り合いに!
しかも、あの彼に会うなんて!)
少し離れたところで驚いたまま、彼を大きな瞳で見続ける美晴。
黒ビールが入ったグラスを持った途端に
底を天井へ向けて一気に飲む彼。
大勢の婚活ハンター女性に
囲まれ輪の中心にいて、
執拗なボディタッチを
物ともせずソフトにかわす。
(モテモテだ。
私も話しかけたい!
でも、今ひとつ勇気が出ないなあ)
うなだれる美晴。
美晴の方向へ大股で歩いてくる彼。
テーブルの前で
黒ビールが入ったグラスを
手にする。
突然何かを思いついたように顔を上げる彼。
顔を上げた彼と、
ずっと彼を見ていた美晴の視線が、
当然のように交じり合う。
(気が付いたかしら?
気が付くわけないか)
(いずれにしても、
この機会は逃さないわ)
美晴は彼をじっと見て、
胸につけた名札を
彼に見えるように掴んで見せた。
「美晴、15番の新木美晴という者です。
あ、あの……名前だけでも
覚えてもらえませんか?」
(声が震えちゃった)
ピッチャーを手にしたまま
一瞬だけ目を大きく見開いた彼。
彼は、すぐに口角を少しだけ上げて
白い歯を覗かせる。
その瞬間、
それまで緩やかに流れていたクラシックの曲も
周りの人達の楽しげな会話も消えた。
(目を細めて笑う彼のこの表情。
好きだった)
あれは……
○高校体育館
美晴が17歳の頃だった。
体育館を走る靴のキュッキュッと床に擦れる音、
合唱コンクールの歌声、
廊下に響く仲間とじゃれあう声。
体育館のドアの影で
美晴は一人の男子生徒を
いつも熱く見つめていたものだった。
「どうも。
僕は、7番の佐伯 龍です。よろしく」
彼の低い声で、
美晴は高校時代の懐かしい思い出から
現実へと引き戻されていた。
彼が出した掌を
じっと見つめている美晴。
(大きな手だわ)
「よ、よろしくお願いします」
差し出した美晴の手を
佐伯の大きな手が包み込んだ。
(温かい)
握手をしながら
視線をからめる。
ほんの1秒、2秒……。
(きっと、
私だけが思いだしているのね)
(彼の黒目がちの瞳の中には、
現在の29歳になった私がいるだけだ)
(どうしたって、
彼が私を思いだしたようには見えないもの)
美晴は、彼の手を
ゆっくりと離した。
(体中の血が
循環しすぎている感じ)
(つむじの方まで
熱くなってどうしようもないわ)
「お替りは?」
オレンジジュースの入ったグラスを
持ち上げてみせる佐伯。
美晴は、そっと頷く。
佐伯が美晴の持っていたグラスに手をかけ
新しくジュースが注がれたグラスと
残り少なくなったグラスを交換してくれる。
一瞬、美晴の指先に
佐伯の指が触れる。
美晴の指先が
ビクッと微かに動いた。
(また触れたら、
きっとグラスを床へ落とす自信があるわ)
「ありがとうございます」
「いいえ。どういたしまして」
大袈裟に頭を下げて佐伯は、愛嬌のある笑顔を見せる。
(今日、彼に出会えた偶然が
夢でありませんように!)
美晴は、グラスに
そっと口をつける。
婚活パーティー会場内の中央テーブル付近
あっという間に
たくさんの女性に囲まれて
楽しそうに談笑している佐伯。
短髪の男が美晴に
話しかけてくる
「その指輪、本物?」
「ええ、まあ。……え?!」
髪をかき上げ
話しかけてきた男を
振り返って美晴は固まる。
「藤山さん、
どうしてここに!」
(同じ会社の
先輩社員である藤山さんだ)
「新木さんこそ、
どうして婚活パーティーなんかに?」
答えにつまる美晴。
(こんな所で
同じ会社の人に会うなんて! なんて、間が悪いの!)
「結婚したい派だったんだ? 新木さんって」
「そういう訳じゃないんです。なんでも経験しときたくて来ただけです」
藤山は、美晴を
じろじろと眺める。
「へえ、そういう格好もいけるんだ。
いいんじゃない?」
「からかってる暇があったら、
他の女性と話したらどうです?」
言われて藤山は、
改めてあたりを見回す。
「藤山さんだって、
パートナー探しに来たんですよね?」
藤山、じっと美晴を見る。
「まあね。
でも、気が変わった」
「え?」
「こんな所で
知り合いに会うって、
ありそうで無いよな」
「まあ、そうですよね」
「俺、この偶然を
信じてみよっかな」
「は?」
美晴は、わけのわからないと言いたげに
藤山の顔を見上げる。
「新木さんにするよ。
インプレッションカードに
書く名前」
(そんな!
宣言されたって困る。
私は……)
佐伯のほうへ
視線を飛ばす美晴。
たくさんの女性に
囲まれている佐伯が、
ふいに美晴の方を見た。
(あ、目が合ってるよね? 今)
二人の視線をさえぎる様に、
美晴の目の前に藤山が立つ。
「ちょ! ちょっと。
藤山さん!」
「なに?
新木さんは、
気になる人でもいるの?」
「言う必要ありますか?」
藤山が強引に
美晴の手首を掴む。
「あるね。
俺が新木さんを
気にしてるから」
驚いた顔で藤山を見上げる。
(藤山さんってば、
本気で言ってるの?)
「ど、どうしたんです?
藤山さんてば、
いつもと感じが違いますよ」
「どう違う?」
詰め寄ってくる藤山。
藤山と美晴の後ろに
ふいに立つ人影。
「新木さん、
少し話せます?」
美晴が振り返ると、
そこには佐伯の姿があった。
「少し、
お借りしてもいいですか?」
佐伯が堂々と
藤山へ声をかける。
「……どうぞ。
少しだけならね」
美晴の手首を離す藤山。
「彼とは知り合い?」
「え? はい。会社の先輩です。偶然で」
「へえ、
いろんな偶然があるんだなあ。
さっき、彼に言い寄られて
新木さんが困っている風に
見えたんだけど。
おせっかいだったかな?」
グラスを持ち直す美晴。
「いえ、ありがとうございます。
気にかけてもらって、
その嬉しいです」
「良かった」
笑顔をみせる佐伯。
「実は、少し妬いたんだ。
彼に」
「え?」
「新木さんと親しげで、
手まで掴んでたから」
(妬いた?
彼が? まさか!)
携帯のマナーモード。
振動の音。
ジャケットから携帯を取り出す佐伯。
「ちょっと、ごめん」
佐伯は、会場の外へ
話しながら出て行った。
あの頃……
高校の門の前。
美晴は友人たちと
卒業証書の入った筒を持って、
校舎を名残惜しげに
振り返った卒業式。
(あの頃、
憧れの存在だった彼と、
こうして何年もたってから
向かい合って話す時がくるなんて!
当時は、絶対に
考えられない事だった)
パーティー会場内、
壇上では
女性司会者がテンション高めに話し始める。
「そろそろ
お時間になりました。
あらかじめ、
お配りしていた
インプレッションカードに
いいなあと思った方の
番号とお名前を、
1位から3位まで
お書きください」
音楽が止んで、
会場内に
ハイテンションの
女性司会者の声が響く。
女性司会者の前下がりに
カットされたストレートボブ、
常にびっくりしたような大きな瞳に、
広がった大きな口は舞台栄えする風貌だ。
手振りも身振りも大きい。
(演劇を見に来たようだわ)
インプレッションカードを
会場内をゆっくりと
見回して歩いてきた若いスタッフの女性に手渡す。
(きっと、
この中の誰もが
期待しているんだわ。
意中の人と
カップルになれる確率に
かけているに違いない)
司会者が再び壇上へ
上がった。
「さて、お待たせいたしました。本日の誕生した
カップルは、なんと4組!」
司会者が、
大袈裟に四本指を立てて、
皆に見えるように
左右にゆっくり手を動かした。
手品でも始まりそうな雰囲気だった。
両手を握り締める美晴。
「では、1組目の方です。
緊張しますねー。
…男性、1番松田省吾さん。松田さーん。はい。前にどうぞ―――」
(よかったあ。
彼の名前では無いわ)
肩を撫で下ろす美晴。
名前を呼ばれた男女が前に出てきて並ぶ。
会場内が拍手の渦に包まれる。
拍手しながらも、
呼ばれたのが自分ではない事で引きつった笑顔、
次は呼ばれそうな予感がするのか、
わくわく感の漂う顔、
どうにも納得行かないようで首を傾ける顔、
いろいろな表情が生まれている。
「二番目のカップルは」
美晴の心臓が、
トクンッと跳ねた。
4組のカップルの番号が次々と呼ばれた。
呼ばれるたびに美晴は、表情を変えた。
(彼は、誰ともカップルにならなかったわ。
どうしてかしら?
あんなにモテモテだったのに)
江戸紫色にライトアップされたスカイツリーの姿が、
くっきりと浮かび上がって
見えている。
スカイツリーの後ろに
オレンジ色に光る満月が
浮かんでいた。
18時から始まった
大手の婚活会社主催のパーティー。
(こんな所で知り合いに!
しかも、あの彼に会うなんて!)
少し離れたところで驚いたまま、彼を大きな瞳で見続ける美晴。
黒ビールが入ったグラスを持った途端に
底を天井へ向けて一気に飲む彼。
大勢の婚活ハンター女性に
囲まれ輪の中心にいて、
執拗なボディタッチを
物ともせずソフトにかわす。
(モテモテだ。
私も話しかけたい!
でも、今ひとつ勇気が出ないなあ)
うなだれる美晴。
美晴の方向へ大股で歩いてくる彼。
テーブルの前で
黒ビールが入ったグラスを
手にする。
突然何かを思いついたように顔を上げる彼。
顔を上げた彼と、
ずっと彼を見ていた美晴の視線が、
当然のように交じり合う。
(気が付いたかしら?
気が付くわけないか)
(いずれにしても、
この機会は逃さないわ)
美晴は彼をじっと見て、
胸につけた名札を
彼に見えるように掴んで見せた。
「美晴、15番の新木美晴という者です。
あ、あの……名前だけでも
覚えてもらえませんか?」
(声が震えちゃった)
ピッチャーを手にしたまま
一瞬だけ目を大きく見開いた彼。
彼は、すぐに口角を少しだけ上げて
白い歯を覗かせる。
その瞬間、
それまで緩やかに流れていたクラシックの曲も
周りの人達の楽しげな会話も消えた。
(目を細めて笑う彼のこの表情。
好きだった)
あれは……
○高校体育館
美晴が17歳の頃だった。
体育館を走る靴のキュッキュッと床に擦れる音、
合唱コンクールの歌声、
廊下に響く仲間とじゃれあう声。
体育館のドアの影で
美晴は一人の男子生徒を
いつも熱く見つめていたものだった。
「どうも。
僕は、7番の佐伯 龍です。よろしく」
彼の低い声で、
美晴は高校時代の懐かしい思い出から
現実へと引き戻されていた。
彼が出した掌を
じっと見つめている美晴。
(大きな手だわ)
「よ、よろしくお願いします」
差し出した美晴の手を
佐伯の大きな手が包み込んだ。
(温かい)
握手をしながら
視線をからめる。
ほんの1秒、2秒……。
(きっと、
私だけが思いだしているのね)
(彼の黒目がちの瞳の中には、
現在の29歳になった私がいるだけだ)
(どうしたって、
彼が私を思いだしたようには見えないもの)
美晴は、彼の手を
ゆっくりと離した。
(体中の血が
循環しすぎている感じ)
(つむじの方まで
熱くなってどうしようもないわ)
「お替りは?」
オレンジジュースの入ったグラスを
持ち上げてみせる佐伯。
美晴は、そっと頷く。
佐伯が美晴の持っていたグラスに手をかけ
新しくジュースが注がれたグラスと
残り少なくなったグラスを交換してくれる。
一瞬、美晴の指先に
佐伯の指が触れる。
美晴の指先が
ビクッと微かに動いた。
(また触れたら、
きっとグラスを床へ落とす自信があるわ)
「ありがとうございます」
「いいえ。どういたしまして」
大袈裟に頭を下げて佐伯は、愛嬌のある笑顔を見せる。
(今日、彼に出会えた偶然が
夢でありませんように!)
美晴は、グラスに
そっと口をつける。
婚活パーティー会場内の中央テーブル付近
あっという間に
たくさんの女性に囲まれて
楽しそうに談笑している佐伯。
短髪の男が美晴に
話しかけてくる
「その指輪、本物?」
「ええ、まあ。……え?!」
髪をかき上げ
話しかけてきた男を
振り返って美晴は固まる。
「藤山さん、
どうしてここに!」
(同じ会社の
先輩社員である藤山さんだ)
「新木さんこそ、
どうして婚活パーティーなんかに?」
答えにつまる美晴。
(こんな所で
同じ会社の人に会うなんて! なんて、間が悪いの!)
「結婚したい派だったんだ? 新木さんって」
「そういう訳じゃないんです。なんでも経験しときたくて来ただけです」
藤山は、美晴を
じろじろと眺める。
「へえ、そういう格好もいけるんだ。
いいんじゃない?」
「からかってる暇があったら、
他の女性と話したらどうです?」
言われて藤山は、
改めてあたりを見回す。
「藤山さんだって、
パートナー探しに来たんですよね?」
藤山、じっと美晴を見る。
「まあね。
でも、気が変わった」
「え?」
「こんな所で
知り合いに会うって、
ありそうで無いよな」
「まあ、そうですよね」
「俺、この偶然を
信じてみよっかな」
「は?」
美晴は、わけのわからないと言いたげに
藤山の顔を見上げる。
「新木さんにするよ。
インプレッションカードに
書く名前」
(そんな!
宣言されたって困る。
私は……)
佐伯のほうへ
視線を飛ばす美晴。
たくさんの女性に
囲まれている佐伯が、
ふいに美晴の方を見た。
(あ、目が合ってるよね? 今)
二人の視線をさえぎる様に、
美晴の目の前に藤山が立つ。
「ちょ! ちょっと。
藤山さん!」
「なに?
新木さんは、
気になる人でもいるの?」
「言う必要ありますか?」
藤山が強引に
美晴の手首を掴む。
「あるね。
俺が新木さんを
気にしてるから」
驚いた顔で藤山を見上げる。
(藤山さんってば、
本気で言ってるの?)
「ど、どうしたんです?
藤山さんてば、
いつもと感じが違いますよ」
「どう違う?」
詰め寄ってくる藤山。
藤山と美晴の後ろに
ふいに立つ人影。
「新木さん、
少し話せます?」
美晴が振り返ると、
そこには佐伯の姿があった。
「少し、
お借りしてもいいですか?」
佐伯が堂々と
藤山へ声をかける。
「……どうぞ。
少しだけならね」
美晴の手首を離す藤山。
「彼とは知り合い?」
「え? はい。会社の先輩です。偶然で」
「へえ、
いろんな偶然があるんだなあ。
さっき、彼に言い寄られて
新木さんが困っている風に
見えたんだけど。
おせっかいだったかな?」
グラスを持ち直す美晴。
「いえ、ありがとうございます。
気にかけてもらって、
その嬉しいです」
「良かった」
笑顔をみせる佐伯。
「実は、少し妬いたんだ。
彼に」
「え?」
「新木さんと親しげで、
手まで掴んでたから」
(妬いた?
彼が? まさか!)
携帯のマナーモード。
振動の音。
ジャケットから携帯を取り出す佐伯。
「ちょっと、ごめん」
佐伯は、会場の外へ
話しながら出て行った。
あの頃……
高校の門の前。
美晴は友人たちと
卒業証書の入った筒を持って、
校舎を名残惜しげに
振り返った卒業式。
(あの頃、
憧れの存在だった彼と、
こうして何年もたってから
向かい合って話す時がくるなんて!
当時は、絶対に
考えられない事だった)
パーティー会場内、
壇上では
女性司会者がテンション高めに話し始める。
「そろそろ
お時間になりました。
あらかじめ、
お配りしていた
インプレッションカードに
いいなあと思った方の
番号とお名前を、
1位から3位まで
お書きください」
音楽が止んで、
会場内に
ハイテンションの
女性司会者の声が響く。
女性司会者の前下がりに
カットされたストレートボブ、
常にびっくりしたような大きな瞳に、
広がった大きな口は舞台栄えする風貌だ。
手振りも身振りも大きい。
(演劇を見に来たようだわ)
インプレッションカードを
会場内をゆっくりと
見回して歩いてきた若いスタッフの女性に手渡す。
(きっと、
この中の誰もが
期待しているんだわ。
意中の人と
カップルになれる確率に
かけているに違いない)
司会者が再び壇上へ
上がった。
「さて、お待たせいたしました。本日の誕生した
カップルは、なんと4組!」
司会者が、
大袈裟に四本指を立てて、
皆に見えるように
左右にゆっくり手を動かした。
手品でも始まりそうな雰囲気だった。
両手を握り締める美晴。
「では、1組目の方です。
緊張しますねー。
…男性、1番松田省吾さん。松田さーん。はい。前にどうぞ―――」
(よかったあ。
彼の名前では無いわ)
肩を撫で下ろす美晴。
名前を呼ばれた男女が前に出てきて並ぶ。
会場内が拍手の渦に包まれる。
拍手しながらも、
呼ばれたのが自分ではない事で引きつった笑顔、
次は呼ばれそうな予感がするのか、
わくわく感の漂う顔、
どうにも納得行かないようで首を傾ける顔、
いろいろな表情が生まれている。
「二番目のカップルは」
美晴の心臓が、
トクンッと跳ねた。
4組のカップルの番号が次々と呼ばれた。
呼ばれるたびに美晴は、表情を変えた。
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どうしてかしら?
あんなにモテモテだったのに)
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