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Ⅰ
淫らな欲を誘う君
しおりを挟むキリストにサングラスをかけられ
マリアはサングラスごしの
茶色い世界しか見ることが出来なかった。
キリストの後ろでマリアは言った。
マ「ねぇ、サングラス取りたいわ。」
エ「貴方は誰にも顔を見せてはいけない。」
マ「何故よ。」
デ「他の組織の男が堕落するからよ。」
マ「なら貴方達もなるはずよ?」
ク「貴方様の性格を知っているからでしょう」
マ「あら?私ってイイ性格してるでしょ~♪」
エ「ある意味な。」
マ「あらひどい。
もうっ誰も私の性格褒めないんだから…」
デ「貴方、いつかリリスになりますわよ?」
その言葉にマリアは数秒黙りこくって
キリストの背中に猫のように甘えて言った。
マ「ねぇ、貴方。」
キ「何だ。」
マ「私がもしリリスになったら、
貴方は私を追放して下さる?」
エ「なっ、何言って?!」
ク「しっ。キリスト様の意見が先です。」
エ「あぁ、そうか。」
サングラスで目が見えないが
彼女の顔には笑みが写っていた。
彼女のこの部分ははっきり言って
狂気にしか見えなかった。
何故こんな内容を
笑顔で簡単に言えるのか。
彼女以外誰も理解出来なかった。
キリストはしばらく考えると
心そこにあらずではあったが、
僅かな意識でただ
キ「あぁ」
とだけ言った。
ため息が聞こえた気がした。
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