黒虎の番

月夜の庭

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小虎探偵?

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気分は探偵ホワイトタイガーです。


やっぱり尾行にはアンパンに牛乳は古いのかな?やっぱりカーキ色のコート着用かな?それとも、もっと古くベージュ貴重のタータンチェックのトレンチコートと帽子を着用かな?


モンスター退治に出発した勇者御一行様を木の上からストーキング中です。


一見、木から降りれなくなった猫みたいだなんてツッコミは聞こえな~い。


だって、あちしは飛べるし!エッヘン!


本当は下でも良いんだけど、歩くより飛んだ方が早いんだよね。


『おぉ?勇者様御一行様が、オークの集団と遭遇したみたいですよ』


勇者御一行様のメンバーは、言わずと知れた金髪でムキムキBODYを白い神父服に押し込んだジュブナイルと、なぜかジュブナイルの部屋の方を睨み付けいた黄色味が強い金髪イケメン勇者に、前髪だけが異様に長い人見知り100%の魔道士に、鬼瓦みたいに眉間の皺が深い強面の口数が少なくて今だに声を聞いたことがない騎士に、黒い布で顔を隠した黒ずくめの自称元盗賊です。


『もしかしなくても………キャラ濃厚な一行だね』


そんな個性的な団体に、更に濃厚な顔の集団が近寄って来た。


全身緑色の猫背集団が、思い思いの防具と腰布姿で、手には引き摺るくらい大きな剣や弓を持つている。


口からはみ出した無数の牙のせいで閉じれない口からヨダレが垂れている。


『近寄りたくないビジュアルだぬん』


そこからの戦いは………エグかった。


魔道士とジュブナイルが少し下がると、俊敏な盗賊が撹乱しながら遠距離攻撃担当らしい弓のオークを仕留めていくと、騎士と勇者のタッグが蹂躙する。


取り残しのないようにジュブナイルが結界をはり、仕留め損ねたオークを魔法の風が首を切り落とす。


あっという間にオークの集団は動かなる。


『マジでエグい。オークが憐れに思えるわ~っ』


木の上からでも、血生臭い空気に気分が悪くなりそうだった。

ジュブナイルが浄化魔法で清め始めたけど、オークの数が多かったので範囲が広過ぎて浄化しきれない。


『仕方ないぬん』


こっそりジュブナイルの浄化魔法に、あちしが魔力を注ぎ込んで範囲を広げてあげる。


こんな時の為に、ジュブナイルの首には額の石と同じ紺色だけど一回り小さな石をネックレスにして下げている。


額の石は生え変わり少しずつ大きくなるらしいです。


まだ2回しか生え代わって無いです。


1つ目は当然ながらアンちゃんにあげました。


いつもならネックレスが、あちしの力を受けて光ながら空中に浮いてジュブナイルの浄化魔法をパワーアップさせる。


でも今回はジュブナイルと石を足しても、力が足りないので、あちしが外から注ぎ込んであげました。


ネックレスの石自体が、あちしの力が宿っているので、当人のジュブナイル以外が力を直接 貸してあげていると気が付かれない。


『良い仕事したわ~♡』


すかさず勇者御一行様観察メモを作成する。


”勇者達の戦闘能力がエグい”


肉球スタンプも絶好調だね。


『おっと………忘れないでメモメモ』


”筋肉ジュブナイルの浄化魔法はマダマダ”


『プスッ♡物理攻撃と筋肉ばっかり鍛えるからだぞぉ~(笑)』


まぁ~物理攻撃力ゼロの、あちしが言うのも変だけど(笑)


クッション性抜群の肉球に、手触り最高の毛皮………殺傷能力とは無縁だね~っ今は。


とはいえ、あちしは虎なので将来的には分からないけどね。


『今のところは魔法が使える猫っぽいけどね………チッ』


無事にオークの集団の討伐が終わり、サクサクと奥に進む勇者御一行様………女っ気なしのムサイ集団だね。


ここは、ちょっとロリっけのある美少女魔道士とか、清楚系のヒーラーが欲しいよね。


ビジュアルはともかく、実力者揃いなのは間違い無いけどね。


『花がないね』


なんか全体的に服装とかがモノトーンだし。


あちしでも目や額の石が深い紺色のだったり、アンちゃんに貰った首に結んだリボンは赤いし、ホワイトタイガーの方が派手って………どうよ?


”勇者達の服は基本的にモノトーンでムサイ上に地味”


3枚目のメモを描き終える頃には、勇者達は仕事を終えたのか宿へと帰って行くのでした。
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