電脳レイプ事件簿

Minoru Sunagawa

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拷問されレイプされるリリア(第二話)

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しかし、私は悩んでいました。
ドールのいいところは、自分の体を汚さないことなんです。
いくら快感や苦痛を人に提供していても、私は彼らの体に触れているわけではないのです。
どれほど彼らの感覚が私の内部に入り込んでいても、
彼らが私の体に肉体的に直接触れているわけではないのです。
感覚的には共有していても、物理的にはそれぞれの体は離れた場所にあるのです。
それがドールという仕事のいいところなのです。

それなのに、自分の体を傷つけてしまうのが私は我慢できませんでした。
それで、もうドールを辞めようかと思いました。

ところが、ある時、サイトの運営者が、痛みを自由に引き起こせるマイクロマシーンがあると教えてくれました。
マシーンと言っても、とても小さくて目には見えません。
細胞よりも小さな、高分子でできた機械です。DNAやRNAに似ています。
それでも、ある種のコンピューターになっていて、プログラムされた通りに動作し、
受信機能さえあってネットにも接続できます。

私はすぐにそれを買ってきました。
それは小さな瓶に入った液体です。
でも、その小瓶の液体の中で、何万個ものマイクロマシーンが活動しているのです。
それを注射器で血管に打つんです。
そうすれば、自由に痛みを引き起こすことができるんです。

このマイクロマシーンは体内に注入すると、神経や脳に付着し、
人工的に痛みを感じさせることができるんです。
細胞よりもはるかに小さな機械なのに、小型の受信機がついているから、
外部からの操作で自由に体の痛みを作り出すことができるんです。
コンピューターを操作するだけで、自分の体の痛みを起こしたり、
止めたり、あるいは強くしたり、弱くしたりできるんです。

それはもともと、医療用に開発されたものでした。
つまり病気の患者の痛みを抑えるために開発されたマイクロマシーンでした。
それを違法に改造したものが裏社会で出回っているのです。

でも、私はそれを買って、自分の体に打ちました。
ドールの仕事を続けたかったから。自分の体をこれ以上傷つけたくなかったから。

それにこのマイクロマシーンを使うと、サービスの料金が高くなるんです。
マイクロマシーンを使ったドールのサービスは特別なんです。

客が「もっと」強い感覚を要求すれば、それはネット経由でリアルタイムに私のマイクロマシーンに送られ、
私の痛みは自動的に、強制的に強まっていくのです。
私は拒否できないのです。
拒めないのです。
客はマイクロマシーンを使って、いくらでも私を苦しめることができるんです。
だから、マイクロマシーンを使ったドールのサービスはとても高いんです。
でも、そのおかげで、私はお金をたくさん儲けられるんです。

ちょっと怖かったのですが、たくさんお金をもらえると思って、私はやってみることにしました。
私は自分の肉体をネットにつなぎました。
いつもより大勢の人が私の体に接続してきました。
みんな興味があるのでしょう。

感覚をシェアすると、自動的に体内のマイクロマシーンが動き始め、痛みを感じ始めました。
全身に痛みを感じました。
思ったよりも強い痛みでした。
しかも、定期的に腹部にドスンドスンという強い痛みを感じるんです。
それはまるで、人に拳で殴られているような感覚でした。
お腹のあたりに強い衝撃を感じるんです。

でも、私は我慢しました。
我慢できました。
だって、体が傷ついているわけじゃないのですから。
いくら手足が痛くても、骨が折れるわけではありません。
いくらお腹のあたりを殴られているように感じても、本当に殴られているわけではないのですから、
内臓が傷ついたりはしません。
そう思うと、私は痛みを我慢できたんです。
苦しみながらベッドの上でもがき、のたうちまわり、それでもまだ私は我慢していました。

でも、感覚をシェアしている人たちはすぐに「もっと」強い刺激を求めました。
次々に痛みのレベルを上げる指示を送信してきたのです。
私の体の苦痛はどんどん強まっていきます。
痛みのレベルがどんどん上がっていきます。

それはもうまるで、全身の骨が折れたような痛みでした。
殴られて内臓が破裂したような痛みでした。
もちろん、そう感じるだけです。
現実の私の体は少しも傷ついていません。

でも、痛いのです。
激しい痛みなのです。
私は強烈な苦痛に苦しみ続けました。
私は痛みに耐えられなくなり、ベッドの上で体をのけぞらせ、苦しみもだえました。

私は必死で思いました。・・・これはマイクロマシーンが作り出した嘘の痛みなんだと。
本当に骨が折れたわけじゃないんだと。
本当に内臓がちぎれたわけじゃないんだと。
だから、我慢すればいい。
我慢すれば終わる。
我慢すればたくさんお金がもらえる。
私は懸命にそう思っていました。

でも、結局は耐えられませんでした。
激しい苦痛を我慢することができませんでした。

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