36 / 41
番外編
海斗とアルフォンス *
しおりを挟む6話の「転生したら普通でした」の続きです。
*********
海斗
「お前・・・誰?」
今朝、誕生日プレゼントのお返しにとキスしてきた男こと幼馴染の蓮。
あの瞬間を蓮の妹の結愛に見られて、誤解を解くのが大変だった。
でも、そんな事よりも。
「えっと・・・蓮?」
「嘘付け、蓮は俺にあんな事なんかしない。」
毎日使っているバスや電車の乗り方も危うい今の蓮。
人混みに慣れていないらしく、他人に近寄られると萎縮してビクビクしているので、今は電車の中で俺の腕の中に囲っている状態だ。
「信じてもらえないと思うけれど・・・」
そう前置きしてから蓮は恐る恐る自分の事を話し始めた。
今朝、目が覚めたら『蓮』の中に意識が入っていた事。
多分、自分がこの世界の人間ではない事。
グーテベルクと言う国のの第三王子であること。
さっきキスしたのは誤解なので忘れて欲しい事。
その上で、これからどうしたら良いか一緒に考えて欲しいと俺に頼んできたので、俺はその話を信じて出来る限り助けると約束した。
連の姿をした男はそんな俺を不思議そうに見詰めていたが、どう考えてもその話が嘘だとか、演技だとか、信じられないとかは全く無かったのた。
大体、そんな事をしても何も良い事は無いだろうし。
「そんで、名前、なんて呼んだら良い?『蓮』?えっと『アルフォンス』だっけか?」
「じゃあ、『アル』って呼んでくれ。
仲の良い者には気安く呼んで欲しい。」
「りょーかい。じゃあ、アル。よろしくな。
混乱するから他の奴にはアルの事は秘密にしろよ。
俺も人前ではお前の事を『蓮』って呼ぶ。」
「ああ、わかった。」
そう言うと、『蓮』改め『アル』は嬉しそうに笑った。
いつも見てる顔なのに、誤解とは言えキスしてしまったせいか、うっかりときめいてしまう。
思わず目を反らせてしまった。
「ま、今日は始業式だから新しいクラス行って話を聞いたら帰れる筈だ。
バスケ部には顔出すだけにして、帰りも一緒に帰ろうぜ。」
「わかった、ありがとう。」
小さい子供みたいに素直なアルに俺は好感を覚えた。
運の良い事に俺と蓮は同じクラスだった。
部活や進学希望が一緒だったから配慮されたのかもしれない。
「海斗と同じクラスで嬉しいな。」
「ん、俺も。」
頻繁に俺に嬉しいとかありがとうとかを素直に伝えてくるアル。
蓮の事も心配だったが、それ以上にアルに喜んで欲しいと思ってしまう。
「池上、室井、同じクラスかぁ、よろしくな!」
「蓮と海斗いるじゃん、ラッキー!」
アルの笑顔に癒されていると、部活の奴らや女子が集まってきた。
もう少しアルと二人で話していたかったのに・・・って俺、何考えてるんだ?
「ああ、よろしく。」
「わからない事が多くご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願い致します。」
「え?」
「お?」
突然のアルの返しに皆、びっくりしてしまった。
「あ~、蓮、堅苦しいぞ。な?」
「ああ、それから私の下の名前を気安く呼ぶのは遠慮して下さい。
特に女性の方は・・・誤解されたくないので。」
「え?あ、はい。」
真剣な雰囲気に女子が少し焦って返事をする。
俺は冗談は止めろよ~とか言って、その場は取り繕ったが、その後もアルの固い態度はほとんど変わらなかった。
帰りはアルを家に送る前に俺の家に寄って、これからの話をする事になった。
まずは俺の部屋で座卓を囲み、それぞれに持っていた弁当を食べる。
アルはおばさんの作った弁当を「おいしい、おいしい。」っていちいち感動しながら食べていた。
一息ついたところで俺はアルの皆に対する態度を注意した。
「・・・だって、海斗以外はちょっと怖い。」
「大丈夫、皆、良い奴だから。
きっとお前の事、助けてくれるよ。」
「嫌だ。海斗がいれば良い。」
アルは意外と強情だった。
何と言っても、今は俺や家族以外と仲良くする気はないと言う。
「家族は良いとして、俺のは事情を話したからだろ?刷り込みだよ。
友達や仲間がいなくて困るのはお前だって。」
「違う、そういうのじゃなくて・・・とにかく私の一番は海斗だから覚えていて。」
仕方なく、了解。と返すとアルは嬉しそうに笑って肩が触れるほど近くに寄って来た。
それから色んな話を聞くと、どうやらどこの国の言葉でも理解できるし、話せるらしい。
羨ましい、チートだ。と言ったら、書く事が全くできないと言うので、俺は慌てて名前を漢字で書くのを教えた。
「これじゃぁ、同じ大学に行くのは無理かもしれないなぁ。」
「え?海斗と別れちゃうって事?嫌だ嫌だ、頑張る!」
そう言ってアルは本当に頑張った。
おかげでひらがなとカタカナ、アルファベットくらいは割と早くに覚えられた。
あと出来たのは数学だ。
これも数字や記号を覚えられれば大丈夫そう。
流石に社会は今から覚えるしかない。
問題は理系だ。
向こうには魔法で出来る事が多くあったらしく、まずは魔法が無いことを理解するところから始めないといけなかった。
それから部活。
蓮の身体なので運動神経は良いのだが訓練されていないので、頭と身体の連携が取れず、なかなか上手く動けない。
もう高校三年生であと少ししか部活動もできないからと、周りから早期引退も勧められたが、アルはマネージャーを手伝い始めた。
そして思ったより皆と仲良くなれて、一生懸命に慣れないマネージャー業をこなしていた。
その頃、俺や家族以外の皆が『蓮』の様子が変わった事に多少なりとも戸惑っているのが判った。
一方で妙に品のある立ち振る舞いや言動で「王子」と言って慕ってくる女子も多かった。
俺の知らないところで、かなり告白されていたらしい。
それなのに、アルは誰とも付き合わずにいつも俺にくっついていた。
おかげで俺の方は誰にも告白なんてされずに高校を卒業してしまった。
なのに俺はアルを邪魔だとか煩わしいと思った事はなく、好きになるばっかりで、ますます世話を焼きまくった。
その時はまだ、この気持ちが何なのか理解してなかったんだ。
二人して大学に合格して、部屋を探そうと言う時にアルに告白された。
アルの世界では男同士の恋愛は普通であり、アルも俺をそういう対象として見ていると言う事を。
いつ元の世界に戻ってしまうかは判らないけれど、出来るだけ一緒に過ごしたい事を。
気持ち悪いと思うなら、きっぱり振って欲しいとアルは言ったが、俺はそんな事は出来なかった。
俺もアルがそういう意味で好きだって、この時気付いたんだ。
だから返事の代わりに俺からキスをした。
蓮には申し訳ないのだが、俺たちはもう離れられない。
アルが蓮に戻ってしまったら俺は悲しくて気が狂ってしまうだろう。
大学の時は一緒に部屋を借りて、毎日寄り添って暮らした。
たまには下らない事でケンカするけれど、それも良いもんだ。
その後のアルの誕生日(不思議な事にアルと蓮は共通する事が多くて、二人の年齢も誕生日も一緒だった。)にお互いの耳に穴を開け合ってピアスを付けたのはなかなかエロい思い出だ。
そうやって心だけじゃなく、同じ物を身に付けたり、同じ物を食べたり、少しでも触れ合ったりしていれば離れ離れにならないんじゃないかと言う強迫観念にも似た思いを、その頃の俺たちは持っていた。
いつも一緒にいるので、校内でも俺たちの間柄はほぼ公認だったし。
親も薄々気付いていると思うから、大学を卒業する頃にはお互いに挨拶に行こうとも話し合った。
そして今夜、ついに俺たちは決心した。
「今日はお前の誕生日だから・・・」
深夜、アルはそう言って俺の前に現れた。
そういう事はいつか出来たらいいな。くらいにしか考えていなかったので、この時のアルの行動には驚かされた。
アルは俺の目の前でパジャマを脱ぎ、下着も脱いで全裸になった。
目の前の身体は間違いなく男の物なのに、俺はバカみたいに興奮してしまって、直ぐに色々と限界になる。
俺より薄い身体には程よく筋肉が付いていて、白い肌は赤く上気していた。
かつては蓮のものだったサラサラの髪も、恥ずかしそうに揺らめく黒い瞳ももうアルのもので、俺には愛おしい以外の何ものでもなかった。
俺はふらふらと吸い込まれるようにアルへキスしながら、性急に自分の服を脱いだ。
裸で抱き合うと、合わさった肌からお互いの熱を感じて、心臓が痛いほど高鳴り合っているのを感じる。
アルも興奮して、中心が固くなっているのが嬉しい。
ああ、でも俺はここからどうしたら良いかわからない。
「アル、俺どうしたらいい?
男同士って、どうしたら上手く出来るんだ?やり方がわかんねぇよ。」
アルの事を意識しだしてから俺は女に興味がなくなって、AVなんかも見ていなかった。
そういうのはアルを想ってすれば十分だったからだ。
ちょっと情けなくなって、泣きそうになりながらアルに助けを求めた。
「海斗、可愛い。大好きだよ。」
「うるさい、お前の方が可愛いし、俺の方が好きだし。」
ふふ、っと笑うとアルは俺の額に何度も軽くキスしてきた。
そして俺の目を覗き込む。
「いっぱい触って。
海斗になら何をされても構わないから。
それから、もしできたらでいいから、ここに・・・」
「ここ?」
アルは俺の手を取って、自分の尻の方へ持っていった。
「ここに入って。」
そして一瞬だけ、その場所を掠めるように触らせてくれる。
「綺麗にしてきたから大丈夫だよ。
でも嫌ならしなくていいからね。
私も初めてだし、上手くできないかもしれないから。」
アルは眉を下げて、申し訳なさそうにそう言う。
「お前はして欲しいの?こんな所に入れたらものすごく痛いかもしれないんだぞ。」
「ああ。どうしても海斗と繋がりたいんだ。
でもこれでは海斗の誕生日なのに私の願いを叶えてもらう事になってしまうかな?止めようか」
「バカ。」
止めるなんて考えられなかった。
俺はその唇をキスで塞いで、アルに言われた通りにその身体をいっぱい触った。
もちろん痛くないように、傷付けないように気を付けて。
初めて他の奴の乳首を吸った。
耳や臍の中まで指と舌を入れてやった。
好く締まった小ぶりな尻に甘噛みして、大きくて固くなったお互いの中心を擦り合った。
アルも俺をいっぱい触ってくれて、何をしてもされても気持ちよくて、全部最高で、途中から優しく出来たかわかんなくなった。
お互い触り合うだけで何度も達して、その度に頭の中が真っ白になってぐちゃぐちゃになって、熱で蕩けるかと思った。
全てが初めてで、死ぬほど気持ちが良かった。
最後にローションと精液でヌルヌルのアルの中に挿れた。
アルはちゃんと用意してくれていたのに、初心者な俺はやっぱり上手くいかなくて、なかなか入らなかった挙句、少しだけ入ったところで俺は射精してしまった。
「・・・あの、ごめん。」
俺はコンドームを処理しながら謝った。
「ううん、いいんだ。謝らないでくれ。だって、またしてくれるでしょう?」
「勿論だよ。俺も勉強しておくし、アルももっと教えてくれるんだろ?」
ちゅっ、ちゅっと音を立ててお互いにキスし合いながら約束をする。
「んー、でも俺も挿れられた方がいいのかな。」
と、俺はキスの合間にふと思った事を口にすると、アルは驚いたように息を呑んだ。
「それは考えてなかったな。
てっきり海斗は私に入れたい方かと思っていたんだけれど。」
「うーん、どっちでも良いっていうか、その方がお互い気持ちいいかなって。
どっちがどっちとかじゃなくて、俺はアルと同じ立場でいたい。
俺たち長く付き合っていくんだろ。」
「・・・海斗はそんな風に考えてくれるんだ。
これは頑張って色々教えないとな。」
教えがいがあるね。と、アルはとても嬉しそうに笑ってキスを返してくれた。
気が変わって、家族に早く認めてもらいたくなった俺たちは、その後すぐににカミングアウトしたのたが、皆からはもうわかっていたと言われた。
どっちの家族からも祝福されて、応援してもらえて幸せだ。
結愛には「嘘つき」って言われたけれど、あいつも笑って喜んでくれていた。
大学を卒業後に結婚式を挙げた。
時流なのか、仕事先でも理解を示してくれる人が多くて助かる。
もちろん大変な事はたくさんあるけれど、それを乗り越えるのも一緒に生きている感じがして良いもんだなぁと思う。
アルも向こうよりこっちの生活の方が合っていると言うし、アルをこっちに連れてきてくれた女神さまには感謝だな。
毎日「アルは暖かくて、良い匂いがして世界一可愛いな。」と思う。
もちろん王子様なアルも好きだ。
「海斗。今の私はお前だけの王子だよ。
どんな時も愛している、お前に会えて良かった。」
みたいな恥ずかしい台詞も、アルらしいキラキラ王子様な笑顔で言ってくれたら、俺はいつも腰砕けになってしまう。
それだけじゃなくて。
「一緒にご飯を食べて、一緒に眠って、何でも話し合って、喜怒哀楽を共有し合おう。
子細な事だけれど、きっとそういうのが大切なんだよ。」って言う毎日の幸せもアルが教えてくれたんだ。
今だに、アルか向こうの世界に戻ってしまうかもしれないという不安は拭えない。
だからこそ一緒にいられる時間を大切にしようと思う。
10
あなたにおすすめの小説
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています
八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。
そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。
処刑されたくない悪役宰相、破滅フラグ回避のため孤独なラスボス竜を懐柔したら番として溺愛される
水凪しおん
BL
激務で過労死した俺が転生したのは、前世でやり込んだBLゲームの悪役宰相クリストフ。
しかも、断頭台で処刑される破滅ルート確定済み!
生き残る唯一の方法は、物語のラスボスである最強の”魔竜公”ダリウスを懐柔すること。
ゲーム知識を頼りに、孤独で冷徹な彼に接触を試みるが、待っていたのは絶対零度の拒絶だった。
しかし、彼の好物や弱みを突き、少しずつ心の壁を溶かしていくうちに、彼の態度に変化が訪れる。
「――俺の番に、何か用か」
これは破滅を回避するためのただの計画。
のはずが、孤独な竜が見せる不器用な優しさと独占欲に、いつしか俺の心も揺さぶられていく…。
悪役宰相と最強ラスボスが運命に抗う、異世界転生ラブファンタジー!
災厄の魔導士と呼ばれた男は、転生後静かに暮らしたいので失業勇者を紐にしている場合ではない!
椿谷あずる
BL
かつて“災厄の魔導士”と呼ばれ恐れられたゼルファス・クロードは、転生後、平穏に暮らすことだけを望んでいた。
ある日、夜の森で倒れている銀髪の勇者、リアン・アルディナを見つける。かつて自分にとどめを刺した相手だが、今は仲間から見限られ孤独だった。
平穏を乱されたくないゼルファスだったが、森に現れた魔物の襲撃により、仕方なく勇者を連れ帰ることに。
天然でのんびりした勇者と、達観し皮肉屋の魔導士。
「……いや、回復したら帰れよ」「えーっ」
平穏には程遠い、なんかゆるっとした日常のおはなし。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる