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番外編
ベルンハルトとエーレンフリート
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ベルンハルトとエーレンフリート(アルフォンスの二番目の兄)の話です。
殆どエロなので背後にお気をつけ下さい。
愛人・浮気のようなキーワードが苦手な方もお気をつけ下さい。
*******
ベルンハルト
ルーカス様との手合わせのあった夜、エーレンフリート様の私室に呼ばれた。
ギムレットの奴、あんなに大声で「アルフォンス様とのデート権はベルンハルト様でーす!」なんて言うから案の定、レナトスにバレてデートなんて無い事になった。
いや、元々レナトス一筋のアルフォンスが受ける訳なかったんだけど、もしかしたらと思って受けちゃったんだよな。
まさかルーカスもアルフォンス狙いだったなんて知らなくて、余計に負けたくなくて意地になってしまったのもある。
「ベル。昼間のあれはどういう事なんだ?」
「ああ、ノリですよ、ノリ。
皆、楽しんでいたでしょう?」
「ふーん。常々思っていたのだが、お前は少し調子に乗りすぎじゃないか?
上の者が先立って風紀を乱したら、新人に示しが付かないだろう。」
妙に肌が見える、ゆったりとした私服のエーレンフリートがゴブレットに酒を入れて手渡してきた。
「私室で部下に酒を勧めるような人に言われたくありませんね。」
「お前って、本当に生意気だな。」
そう言うと、エーレンフリートは自分のゴブレットを俺の物に合わせた。
ガラスのぶつかった音が響く。
俺が一口飲む間に、エーレンフリートは一気に酒を煽ってしまった。
「ベル、こっち来て。」
「はいはい。」
俺は酒の残ったゴブレットをテーブルに置き、促されるままにベッドへ座るエーレンフリートの元へ向かった。
ベッドの端に腰掛ると、エーレンフリートが圧し掛かってくる。
酒臭い顔を俺の肩口に埋めた。
「お前まだアルフォンスの事あきらめてないのか?」
「ええ、一生手に入らないと思うと余計に。」
「重過ぎ。だから逃げられたんだ。」
「何とでも言ってくださいよ。」
「・・・ちっ、アルフォンスばっかり。」
「え?」
小さく呟かれた言葉がよく聞こえなくて少し近付いたら、勢いよくエーレンフリートにベッドへ押し倒され、腹の上に乗られた。
「重いんですけど。」
いくら鍛えてるとは言え、同じくらいの体型の男に乗られると流石に重い。
しかも相手も騎士で、跳ね除けようと思ってもビクともしなかった。
「仕方ない、俺も重いんだから。」
欲情した顔を隠しもせずにエーレンフリートが固くなった自身を俺の腹筋に擦りつけて来る。
大きく開いた服の胸元から覗く鍛えられた厚い胸筋の上の乳首は、期待するように赤くぷっくりと立ち上がっていた。
「直ぐに興奮するのヤバくないですか?」
「ふふ、お前にしかしないよ。」
俺とエーレンフリートが知り合ったのは、騎士の養成学校の遠征訓練の時だ。
訓練には卒業生が手伝いに来てくれる事になっている。
最初はアルフォンスの友達として話をする程度だったが、それが縁で遠征中から何かと目を掛けてもらって、今も付き合いが続いていると言う訳だ。
そのおかげでアルフォンスがキルシュへ行ってしまい仕事が続けられなくなったところへエーレンフリート直々に声を掛けられ、部下にしてもらえたのだから、この人は恩人でもある。
ゆえに無下に誘いを断るわけにはいかない。
と言うか最初は俺から仕掛けたんだったな。
「ベル、今日もしたい。」
「いい加減、奥様の所にお渡りにならないと愛想を尽かされてしまいますよ。」
騎士団を纏める男らしいエーレンフリート様は実はされる方がお好みだ。
遠征訓練時に気付いた俺が手伝いを申し出ると、あっさり陥落したのだった。
いや、王子に誘いをかけるなんて、今思うと不敬罪で処分されかねないな。
それに一度きりと思っていたのに、こんな長い付き合いになるとは思わなかった。
以来こうやって時々会っているのだが、最近は暇さえあれば呼ばれているので、俺たちの関係を疑っている者は少なくないだろう。
正直、遊びの関係だし、いつでも切れると思っているから構わないが。
「妻の事なんかいいから、早く。」
エーレンフリートは厚い筋肉に覆われた胸に似つかわしくない赤く熟れた乳首を自ら弄び始めた。
「エーレンフリート様。」
「エル。いつもみたいにエルって呼んで、今日もベルの女にして。」
「エル・・・」
俺はやっと起き上がって、エーレンフリートを逆に仰向けに押し倒した。
下半身に目をやると下穿きには先走りで染みが出来ている。
下着は付けていないらしく柔く掴むと、大きくなった性器の形が良く判った。
「あ、ん、ベル・・・」
「そろそろ御自分の立場も考えてくださいよ。
俺も奥様に恨まれたくないので。」
こんな事で恨みを買って命でも狙われたら御免だ。
そろそろこの関係も終わらせなければ。
大体、男に抱かれてばっかりじゃ、女を抱けなくなっちゃうんじゃないか?
俺は性器から手を離し、今度は宥めるように短く整えられた燻んだ金髪に指を通しながらエーレンフリートを見詰めた。
俺がなかなか乗らない事に少しイラついたらしく、茶色い瞳には俺が映り込んでいる。
「・・・それでアルフォンスとこういう関係になるんだ?」
なぜアルフォンス?俺は今、奥様との話をしているんだが。
「あぁ、嫉妬してるんですか?確かにアルフォンスは好きですが、こういう事をした覚えは一切ありません。
いくら誘っても乗ってくれなかったんですがね、最近はレナトス様がいらっしゃるので話もできませんよ。
それよりも」
「ならば良い。それより早くしたいんだが。」
エーレンフリートは俺の話はもう終わりと言って続きを促した。
そして上半身を起こして俺の口を塞ぐように口付けをしてくる。
仕方ないので落ち着いたらまた話そうと、俺は口付けを受け入れた。
抵抗しないのを良い事に、奥まで舌を差し入れ、咥内を蹂躙し、探し当てた舌を吸い上げ、柔く噛み、喉へ唾液を流し込む。
この人はこうやって俺に好き勝手されると箍が外れたように興奮する。
そのままお互いに服を脱がせ合い、俺はエーレンフリートの後孔を、エーレンフリートは俺自身をそれぞれ弄り合う。
この人はゆるゆるにならないくらいに解したところに捻じ込まれるのが好きだから、頃合を見計らって指を中から引き抜き、そこへ俺の怒張を宛がった。
「あ、ああぁぁ-----♡」
捻じ込む動きに合わせて、エーレンフリートがたらたらと吐精する。
初めてこうなった時は、壊れてしまったとエーレンフリートが泣き出したんだっけな。
あれは可愛かった。
今でも思い出すと、エロ過ぎて興奮する。
「全く、いやらしい人ですね。入れるだけで出しちゃうとか。」
もっと密着できるように足を折り曲げさせて、奥を抉る様に腰を動かした。
Mっ気のあるこの人は多少酷くしてやると、ますます悦んだ。
「もっと良くしてあげますよ。」
「あー!あー!」
俺が両乳首を強く摘んで、その太い首に噛み付いてやると、身体を大きく仰け反らせて、また果てた。
そうやって何度か強く果てるのを繰り返し、やがて精液が出なくなると、今度は立派な体格からは出そうにない甲高い声で啼き始めた。
「はぁん、あん♡すきすき♡おくもっと♡」
「ふふ、今日も雌になったな、エル。
奥が女のみたいに蠢いてる。」
頭の中がぶっ飛んでいるのか、エーレンフリートは無意識に自分の乳首を弄び、口からは単純な単語しか出てこない。
目が、完全に蕩けている。
耳に息が当たるだけでブルブル震えて、イってしまいそうだ。
「なる、ベルのめす、になっちゃう♡ベル、ベルぅ♡」
「エルっ、エル!」
「あん、あん♡♡あ♡こわれちゃう♡こわれちゃ♡」
奥の行き止まりををゴツゴツと付いてやると、俺自身もぎゅぎゅう締め付けられて、そろそろ限界だ。
「ベル♡♡なかに♡なかにだして♡」
「ん、うぅっ!」
「あ、あ、いくっ♡♡♡」
俺が奥を狙って自身の熱を解放すると、エーレンフリートも身体を仰け反らせて達した。
「はあっ、はあっ、」
俺はエーレンフリートの中から自分を引き抜き、用意されていた水を煽った。
それからもう一度口へ水を含んで、息が上がって倒れているエーレンフリートに口移しで水を飲ませる。
「ん、ありがと・・・」
空中を彷徨っていたエーレンフリートの瞳が正気を取り戻した。
「かなりぶっ飛んでたけど大丈夫ですか?」
「ふふ、こわれるかと思った、キモチよかった。」
「そうですか。」
そう言って、満足そうに微笑む姿は可愛らしく見える。
「・・・あのさ、ベル。」
暫く後、落ち着き始めたエーレンフリートが俺の目を見て、ゆっくりと話し始めた。
「本当はずっと前から話したい事があって。」
「はい。」
エーレンフリートは隣に寝転がったまま、乙女のように目を伏せ、頬を赤く染めた。
「実は妻に立たなくて、このままだと離婚するって言われた・・・」
「やっぱり・・・」
俺は片手で顔を覆った。
「やはり、男に抱かれるのは止めた方が良いと思いますが。」
そうはっきりと言うと、エーレンフリートは真っ赤になってとても恥ずかしそうにモジモジし始めた。
「そ、それで、提案なんだが、その・・・三人で、しないか?」
「は?」
「えーと、私が二人に挟まれて?」
「やっぱり恥ずかしい!」と、エーレンフリートは両手で顔を覆った。
「変態か。」
「じゃ、じゃあ、してるところを見てて。」
「何のために?」
「だって、私はベルにしか立たないんだから仕方ないだろう?
それに妻もベルと私の事は知っているぞ。
夫婦として、ちゃんと隠さずに話はしている。」
「???」
うーん。奥様公認で男に抱かれていたのか。
それでも奥様と一緒に旦那をやるとか嫌なんだが。
ちゃんと話し合いしてるとか、意外と仲良し夫婦じゃないか。
「やっぱりご自分で頑張ってください。」
目を遣るとエーレンフリートは顔を上げて俺を見た。
「頑張って、一人でもお子様が出来れば、きっと奥様も安心なされますよ。
それでも俺との関係を続けたいのであれば、俺も心を決めます。」
「それって・・・」
「アルフォンスの事はあきらめて、貴方の部下として努めます。」
「良し、妻の所へ行ってくるぞ!!」
そう言ってエーレンフリートは服もろくに着ずに部屋に戻ろうとしたので、俺は引きとめてシャワールームへ連れて行き身体を清めて、ちゃんと服を着せてやった。
・・・この人の面倒を見られるのは俺しかいないんじゃないだろうか。
いい加減、遊びまわってたツケを払わないといけないんだろうな。
俺が貴方をこんなにしたんだから仕方ないか。
あと奥様のとの事はお任せしますよ。
*******
ベルンハルトはこの後、エーレンフリートの奥様公認の愛人になる予定。
お読み下さりありがとうございました。
殆どエロなので背後にお気をつけ下さい。
愛人・浮気のようなキーワードが苦手な方もお気をつけ下さい。
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ベルンハルト
ルーカス様との手合わせのあった夜、エーレンフリート様の私室に呼ばれた。
ギムレットの奴、あんなに大声で「アルフォンス様とのデート権はベルンハルト様でーす!」なんて言うから案の定、レナトスにバレてデートなんて無い事になった。
いや、元々レナトス一筋のアルフォンスが受ける訳なかったんだけど、もしかしたらと思って受けちゃったんだよな。
まさかルーカスもアルフォンス狙いだったなんて知らなくて、余計に負けたくなくて意地になってしまったのもある。
「ベル。昼間のあれはどういう事なんだ?」
「ああ、ノリですよ、ノリ。
皆、楽しんでいたでしょう?」
「ふーん。常々思っていたのだが、お前は少し調子に乗りすぎじゃないか?
上の者が先立って風紀を乱したら、新人に示しが付かないだろう。」
妙に肌が見える、ゆったりとした私服のエーレンフリートがゴブレットに酒を入れて手渡してきた。
「私室で部下に酒を勧めるような人に言われたくありませんね。」
「お前って、本当に生意気だな。」
そう言うと、エーレンフリートは自分のゴブレットを俺の物に合わせた。
ガラスのぶつかった音が響く。
俺が一口飲む間に、エーレンフリートは一気に酒を煽ってしまった。
「ベル、こっち来て。」
「はいはい。」
俺は酒の残ったゴブレットをテーブルに置き、促されるままにベッドへ座るエーレンフリートの元へ向かった。
ベッドの端に腰掛ると、エーレンフリートが圧し掛かってくる。
酒臭い顔を俺の肩口に埋めた。
「お前まだアルフォンスの事あきらめてないのか?」
「ええ、一生手に入らないと思うと余計に。」
「重過ぎ。だから逃げられたんだ。」
「何とでも言ってくださいよ。」
「・・・ちっ、アルフォンスばっかり。」
「え?」
小さく呟かれた言葉がよく聞こえなくて少し近付いたら、勢いよくエーレンフリートにベッドへ押し倒され、腹の上に乗られた。
「重いんですけど。」
いくら鍛えてるとは言え、同じくらいの体型の男に乗られると流石に重い。
しかも相手も騎士で、跳ね除けようと思ってもビクともしなかった。
「仕方ない、俺も重いんだから。」
欲情した顔を隠しもせずにエーレンフリートが固くなった自身を俺の腹筋に擦りつけて来る。
大きく開いた服の胸元から覗く鍛えられた厚い胸筋の上の乳首は、期待するように赤くぷっくりと立ち上がっていた。
「直ぐに興奮するのヤバくないですか?」
「ふふ、お前にしかしないよ。」
俺とエーレンフリートが知り合ったのは、騎士の養成学校の遠征訓練の時だ。
訓練には卒業生が手伝いに来てくれる事になっている。
最初はアルフォンスの友達として話をする程度だったが、それが縁で遠征中から何かと目を掛けてもらって、今も付き合いが続いていると言う訳だ。
そのおかげでアルフォンスがキルシュへ行ってしまい仕事が続けられなくなったところへエーレンフリート直々に声を掛けられ、部下にしてもらえたのだから、この人は恩人でもある。
ゆえに無下に誘いを断るわけにはいかない。
と言うか最初は俺から仕掛けたんだったな。
「ベル、今日もしたい。」
「いい加減、奥様の所にお渡りにならないと愛想を尽かされてしまいますよ。」
騎士団を纏める男らしいエーレンフリート様は実はされる方がお好みだ。
遠征訓練時に気付いた俺が手伝いを申し出ると、あっさり陥落したのだった。
いや、王子に誘いをかけるなんて、今思うと不敬罪で処分されかねないな。
それに一度きりと思っていたのに、こんな長い付き合いになるとは思わなかった。
以来こうやって時々会っているのだが、最近は暇さえあれば呼ばれているので、俺たちの関係を疑っている者は少なくないだろう。
正直、遊びの関係だし、いつでも切れると思っているから構わないが。
「妻の事なんかいいから、早く。」
エーレンフリートは厚い筋肉に覆われた胸に似つかわしくない赤く熟れた乳首を自ら弄び始めた。
「エーレンフリート様。」
「エル。いつもみたいにエルって呼んで、今日もベルの女にして。」
「エル・・・」
俺はやっと起き上がって、エーレンフリートを逆に仰向けに押し倒した。
下半身に目をやると下穿きには先走りで染みが出来ている。
下着は付けていないらしく柔く掴むと、大きくなった性器の形が良く判った。
「あ、ん、ベル・・・」
「そろそろ御自分の立場も考えてくださいよ。
俺も奥様に恨まれたくないので。」
こんな事で恨みを買って命でも狙われたら御免だ。
そろそろこの関係も終わらせなければ。
大体、男に抱かれてばっかりじゃ、女を抱けなくなっちゃうんじゃないか?
俺は性器から手を離し、今度は宥めるように短く整えられた燻んだ金髪に指を通しながらエーレンフリートを見詰めた。
俺がなかなか乗らない事に少しイラついたらしく、茶色い瞳には俺が映り込んでいる。
「・・・それでアルフォンスとこういう関係になるんだ?」
なぜアルフォンス?俺は今、奥様との話をしているんだが。
「あぁ、嫉妬してるんですか?確かにアルフォンスは好きですが、こういう事をした覚えは一切ありません。
いくら誘っても乗ってくれなかったんですがね、最近はレナトス様がいらっしゃるので話もできませんよ。
それよりも」
「ならば良い。それより早くしたいんだが。」
エーレンフリートは俺の話はもう終わりと言って続きを促した。
そして上半身を起こして俺の口を塞ぐように口付けをしてくる。
仕方ないので落ち着いたらまた話そうと、俺は口付けを受け入れた。
抵抗しないのを良い事に、奥まで舌を差し入れ、咥内を蹂躙し、探し当てた舌を吸い上げ、柔く噛み、喉へ唾液を流し込む。
この人はこうやって俺に好き勝手されると箍が外れたように興奮する。
そのままお互いに服を脱がせ合い、俺はエーレンフリートの後孔を、エーレンフリートは俺自身をそれぞれ弄り合う。
この人はゆるゆるにならないくらいに解したところに捻じ込まれるのが好きだから、頃合を見計らって指を中から引き抜き、そこへ俺の怒張を宛がった。
「あ、ああぁぁ-----♡」
捻じ込む動きに合わせて、エーレンフリートがたらたらと吐精する。
初めてこうなった時は、壊れてしまったとエーレンフリートが泣き出したんだっけな。
あれは可愛かった。
今でも思い出すと、エロ過ぎて興奮する。
「全く、いやらしい人ですね。入れるだけで出しちゃうとか。」
もっと密着できるように足を折り曲げさせて、奥を抉る様に腰を動かした。
Mっ気のあるこの人は多少酷くしてやると、ますます悦んだ。
「もっと良くしてあげますよ。」
「あー!あー!」
俺が両乳首を強く摘んで、その太い首に噛み付いてやると、身体を大きく仰け反らせて、また果てた。
そうやって何度か強く果てるのを繰り返し、やがて精液が出なくなると、今度は立派な体格からは出そうにない甲高い声で啼き始めた。
「はぁん、あん♡すきすき♡おくもっと♡」
「ふふ、今日も雌になったな、エル。
奥が女のみたいに蠢いてる。」
頭の中がぶっ飛んでいるのか、エーレンフリートは無意識に自分の乳首を弄び、口からは単純な単語しか出てこない。
目が、完全に蕩けている。
耳に息が当たるだけでブルブル震えて、イってしまいそうだ。
「なる、ベルのめす、になっちゃう♡ベル、ベルぅ♡」
「エルっ、エル!」
「あん、あん♡♡あ♡こわれちゃう♡こわれちゃ♡」
奥の行き止まりををゴツゴツと付いてやると、俺自身もぎゅぎゅう締め付けられて、そろそろ限界だ。
「ベル♡♡なかに♡なかにだして♡」
「ん、うぅっ!」
「あ、あ、いくっ♡♡♡」
俺が奥を狙って自身の熱を解放すると、エーレンフリートも身体を仰け反らせて達した。
「はあっ、はあっ、」
俺はエーレンフリートの中から自分を引き抜き、用意されていた水を煽った。
それからもう一度口へ水を含んで、息が上がって倒れているエーレンフリートに口移しで水を飲ませる。
「ん、ありがと・・・」
空中を彷徨っていたエーレンフリートの瞳が正気を取り戻した。
「かなりぶっ飛んでたけど大丈夫ですか?」
「ふふ、こわれるかと思った、キモチよかった。」
「そうですか。」
そう言って、満足そうに微笑む姿は可愛らしく見える。
「・・・あのさ、ベル。」
暫く後、落ち着き始めたエーレンフリートが俺の目を見て、ゆっくりと話し始めた。
「本当はずっと前から話したい事があって。」
「はい。」
エーレンフリートは隣に寝転がったまま、乙女のように目を伏せ、頬を赤く染めた。
「実は妻に立たなくて、このままだと離婚するって言われた・・・」
「やっぱり・・・」
俺は片手で顔を覆った。
「やはり、男に抱かれるのは止めた方が良いと思いますが。」
そうはっきりと言うと、エーレンフリートは真っ赤になってとても恥ずかしそうにモジモジし始めた。
「そ、それで、提案なんだが、その・・・三人で、しないか?」
「は?」
「えーと、私が二人に挟まれて?」
「やっぱり恥ずかしい!」と、エーレンフリートは両手で顔を覆った。
「変態か。」
「じゃ、じゃあ、してるところを見てて。」
「何のために?」
「だって、私はベルにしか立たないんだから仕方ないだろう?
それに妻もベルと私の事は知っているぞ。
夫婦として、ちゃんと隠さずに話はしている。」
「???」
うーん。奥様公認で男に抱かれていたのか。
それでも奥様と一緒に旦那をやるとか嫌なんだが。
ちゃんと話し合いしてるとか、意外と仲良し夫婦じゃないか。
「やっぱりご自分で頑張ってください。」
目を遣るとエーレンフリートは顔を上げて俺を見た。
「頑張って、一人でもお子様が出来れば、きっと奥様も安心なされますよ。
それでも俺との関係を続けたいのであれば、俺も心を決めます。」
「それって・・・」
「アルフォンスの事はあきらめて、貴方の部下として努めます。」
「良し、妻の所へ行ってくるぞ!!」
そう言ってエーレンフリートは服もろくに着ずに部屋に戻ろうとしたので、俺は引きとめてシャワールームへ連れて行き身体を清めて、ちゃんと服を着せてやった。
・・・この人の面倒を見られるのは俺しかいないんじゃないだろうか。
いい加減、遊びまわってたツケを払わないといけないんだろうな。
俺が貴方をこんなにしたんだから仕方ないか。
あと奥様のとの事はお任せしますよ。
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ベルンハルトはこの後、エーレンフリートの奥様公認の愛人になる予定。
お読み下さりありがとうございました。
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最後は涙がホロリと出ました、2人が幸せになって良かった。
話しも読みやすく、一気に最後まで読んでしまいました。主人公攻めでハッピーエンドで大変好みでした。
いい物語を読ませて頂きました、ありがとうございました。
はじめましてクラゲ様!
読んで下さって、感想まで頂けて本当に嬉しいです。
ちょっと不安だったので、読み易いと言って頂けて良かったです。
これからも、色々と書きたいと思っていますので、また読んで下さったら嬉しいです。
本当にありがとうございました!
頑張ります!