22 / 55
寝言 1
しおりを挟む
ぐっとくちびるを噛み締めたテオドールは、次の瞬間には不慣れな後処理を始める。マーガレットの身体を涙で濡れた瞳で清め、そして、薄い寝巻きを着せる。
真っ白な寝巻きに肌、あどけない表情に、出会った時から変わらない美しいマーガレット色の髪。正直に言って色々きてしまって苦しいが、そんなものは関係ない。
「ん、」
一瞬だしたマーガレットの艶っぽい声にドキッとしながらも、テオドールは次に、自分の身体を清め始める。シャワーを浴びたいところだが、マーガレットの寝顔を見たい衝動の方が優ってしまい、結局は身体を拭くだけにとどめた。そして、自分の中心にある反り立ったものを見て、ため息を落とす。
「………女を知ったばっかのガキかよ………………」
(あぁー、まあ、実質のところ、女を知ったばっかのガキか………………)
そんな感想を抱きながら、自分の愚息を無視したテオドールは、次の瞬間息を呑んだ。
「………ておーる、………ごめん、なさい。………ておーる。ちゃんと、まもれなくて、………ごめんなさい。………………だい、すき………………」
ぽろっと一筋の涙をこぼしたマーガレットは、泣きながら夢の中で贖罪していた。
(あぁー、マーガレットは、マギーは、僕の愛しているマギーのままだった。僕のことを、忘れてなんていなかった)
マーガレットにつられて本格的に泣き始めたテオドールは、眠っているマーガレットに抱きついて、そのまま眠ってしまった。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)
真っ白な寝巻きに肌、あどけない表情に、出会った時から変わらない美しいマーガレット色の髪。正直に言って色々きてしまって苦しいが、そんなものは関係ない。
「ん、」
一瞬だしたマーガレットの艶っぽい声にドキッとしながらも、テオドールは次に、自分の身体を清め始める。シャワーを浴びたいところだが、マーガレットの寝顔を見たい衝動の方が優ってしまい、結局は身体を拭くだけにとどめた。そして、自分の中心にある反り立ったものを見て、ため息を落とす。
「………女を知ったばっかのガキかよ………………」
(あぁー、まあ、実質のところ、女を知ったばっかのガキか………………)
そんな感想を抱きながら、自分の愚息を無視したテオドールは、次の瞬間息を呑んだ。
「………ておーる、………ごめん、なさい。………ておーる。ちゃんと、まもれなくて、………ごめんなさい。………………だい、すき………………」
ぽろっと一筋の涙をこぼしたマーガレットは、泣きながら夢の中で贖罪していた。
(あぁー、マーガレットは、マギーは、僕の愛しているマギーのままだった。僕のことを、忘れてなんていなかった)
マーガレットにつられて本格的に泣き始めたテオドールは、眠っているマーガレットに抱きついて、そのまま眠ってしまった。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)
1
あなたにおすすめの小説
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
旦那様は私より幼馴染みを溺愛しています。
香取鞠里
恋愛
旦那様はいつも幼馴染みばかり優遇している。
疑いの目では見ていたが、違うと思い込んでいた。
そんな時、二人きりで激しく愛し合っているところを目にしてしまった!?
勇者様がお望みなのはどうやら王女様ではないようです
ララ
恋愛
大好きな幼馴染で恋人のアレン。
彼は5年ほど前に神託によって勇者に選ばれた。
先日、ようやく魔王討伐を終えて帰ってきた。
帰還を祝うパーティーで見た彼は以前よりもさらにかっこよく、魅力的になっていた。
ずっと待ってた。
帰ってくるって言った言葉を信じて。
あの日のプロポーズを信じて。
でも帰ってきた彼からはなんの連絡もない。
それどころか街中勇者と王女の密やかな恋の話で大盛り上がり。
なんで‥‥どうして?
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました
えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。
同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。
聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。
ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。
相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。
けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。
女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。
いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。
――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。
彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。
元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。
わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない
鈴宮(すずみや)
恋愛
孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。
しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。
その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる