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6章 ラスボスへの道のり
104.蛙族の正体?
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「君達、この森は立ち入り禁止だよ。もしかして迷子?」
あれ、声のトーンが違う?
それに普通のしゃべり方?
外見は同じに見えるけれど、別人なんじゃ?
最大限の警戒をして何かあったらカマイタチ。と思っている中、私達を心配する蛙男の声に違和感を持ち首をかしげる。
「蛙族には人間の見分けがつかない。人間にも彼らの見分けがつかないとか?」
「そうなのか? だったらあいつはいい蛙族?」
「そうなのかも? 少なくても相手からは殺意が感じられない」
確証は何もないけれど、殺意がない以上そう言う可能性が高くなる。もしそれが作戦だったらひとたまりがないけど。
頼りない曖昧な答えにも関わらず、太はゆっくり蛙男に近づく。ただいつでも戦闘可能なよう鞘に手をあてている。
一人になるのは怖いから、太のシャツを掴みついていく。
「すみません。この街には初めて訪れたので、知りませんでした」
「ひょっとして君達はスピカ様の仲間?」
「えあはい、スピカは私の母です」
警戒されないよう当たり障りのない太は返答。蛙男は心当たりがあるのか、お母さんの名前を口にする。
ここで完全に警戒芯がなくなり、私が前に出て元気よく返答。
「ってことは君がセイカ? ずいぶん大きくなった……いや二十八年も経っているのに若いのか?」
私のことを知っていて懐かしむけれど、ごもっともな違和感を持たれ疑問視される。
今まで聞かれただけで、それが普通だ。
「私はパパ達と地球に戻っていたから、十四年しか経ってないんです」
「なるほど。異世界との時間の流れは違うのか。それは非常に興味深い。良ければもっと異世界のことを、詳しく教えて欲しい」
ただの答えのはずが彼には魅力的ある物だったらしい。目を輝かせ私との距離を縮めお願いされる。
彼の何かのスイッチを押してしまった?
「異世界のことならオレが教えるから、星歌にそれ以上近づくな」
眉間にしわを寄せ太が私達の間に割り込み、喧嘩腰で言い捨て蛙男を睨みつける
「あごめん。僕は不審者じゃないから。そう言えば自己紹介もしてなかったね。僕の名前はロレンス。見ての通り異魔族」
『異魔族?』
聞いたことがない言葉に私と太は声をハモらせ復唱。
何それ?
「そう。魔族にはエルフと人間に近い姿をした純魔族。僕達のように動物の姿をした異魔族。そして混ざり合った中間魔族。三種類に分類されている。割合的には3:2:5」
「そうなんですね。勉強になります」
ちゃんとした答えは、目からうろこの内容。
なんでそう言うことを龍くんは教えてくれなかったんだろうと思ったものの、私と陽は蛙男にトラウマだからあえて教えてくれなかった優しさかもしれない。
でもトラウマだから伏せられるのは、ちょっと過保護すぎかも?
「オレもだ。喧嘩腰になって悪かった。オレの名前は太」
「僕の方こそ。夢中になることがあると周りが見えなくなるから、よくそれで怒られるんだよね。気をつけてるつもりなんだけど、なかなかうまく行かないんだよね?」
そう言って、ロレンスさんは苦笑する。
蛙男と似ているけれど、全然違う人だった。
ロレンスさんはもう一人の魔族代表候補。ベレニさんちになんなく帰りつくとなんなく宴会は開始された。
下戸だと言うロレンスさんは私達未成年と一緒の席になり、魔族についてや異世界についての話で大いに盛り上がった。
パパ以外の大人達は早いペースでお酒を呑んでいるようで、早い段階で酔っ払ってテンション爆上がり。
「青少年諸君もたまにはお酒を呑んだらどうだ?」
『え?』
完全に酔いつぶれた千鳥足のお母さんが一升瓶を抱えて、それは親としていかがな台詞を言い出す。ヘラヘラと笑っている辺り笑い上戸?
「私の可愛いセイカ。これも社会勉強だと思って吞んでみろ」
無茶苦茶な理屈だ。
「でも私未成年だから。後四年待って」
「何、あたしの酒が呑めないと言うのか?」
柔らかく言葉で断ってみるも今度は怒ってしまい、ジュースが入っているコップに注がれる。
「そうだな。太陽も大地も呑め」
龍くんまでフラフラとやって来て、お母さんに便乗した。
あなたは教師でしょ?
こんなの地球でやったら首がふっ飛びますよ?
「師匠、何言ってるんだ? いくらなんでもそれはまずい」
「そうです。トゥーランでも飲酒は二十一歳からですよ?」
二人も懸命に拒否るのだが、まったくって言って良いほど効果なし。
龍くんもコップに酒を注ぎ、二人に無理やり吞ませようとする。私もお母さんに……。
「母親と教師の癖に、何馬鹿なこと言ってるんだ? 大人しく二人で呑んでろ!!」
間一髪の所でこめかみをピクピクさせたパパが飛んできて、特大の雷を落とし酔っ払い二人を担いで元に戻って行く。
「だったら代わりにセイヤが呑め」
「そうだそうだ」
酔っ払い達は不服そうに、パパの背中で騒ぎ始めた。パパはガン無視。
きっと明日になったら、きれいさっぱり忘れているんだよね。
お酒って本当に都合がいい物だと思う。
ちなみにパパはどんなにお酒を呑んで酔っ払ってもいつもと変わらず、へべれけになった龍くんを介抱している。これからはお母さんも加わるんだ。
「どうしてお酒なんか呑むんだろうね? 僕にはまったく分からない」
【お酒って美味しいんだね】
「え、チョピ?」
お酒によほど恨みでもあるのか、軽蔑な眼差しを向けながらロレンスさんは言う。
何もそこまでと思いながら話を聞いていると、ご機嫌なチョピが明るい声を上げる。
なんと言うことでしょう?
お酒の入ったコップを抱えていて、完全に出来上がっているではありませんか?
聖霊はお酒を呑んで……ガーロットも大人達に交じって呑んでいるから問題ない?
【セイカ、タイヨウ、大好き】
酔った笑顔で愛らしい台詞。
飛び込んできて唇にキスしたかと思えば、お次は太と陽の順に唇にキス。
そしてテーブルの上で、スヤスヤと眠ってしまった。
チョピは酔うとキス魔。しかもお酒に弱い。
そんな感想を抱きながら、チョピを抱きあげ私の膝の上に寝かせる。
「やっぱりお酒は最悪だね」
ロレンスさんはますますお酒に対して、嫌悪感を抱き呆れきっていた。
あれ、声のトーンが違う?
それに普通のしゃべり方?
外見は同じに見えるけれど、別人なんじゃ?
最大限の警戒をして何かあったらカマイタチ。と思っている中、私達を心配する蛙男の声に違和感を持ち首をかしげる。
「蛙族には人間の見分けがつかない。人間にも彼らの見分けがつかないとか?」
「そうなのか? だったらあいつはいい蛙族?」
「そうなのかも? 少なくても相手からは殺意が感じられない」
確証は何もないけれど、殺意がない以上そう言う可能性が高くなる。もしそれが作戦だったらひとたまりがないけど。
頼りない曖昧な答えにも関わらず、太はゆっくり蛙男に近づく。ただいつでも戦闘可能なよう鞘に手をあてている。
一人になるのは怖いから、太のシャツを掴みついていく。
「すみません。この街には初めて訪れたので、知りませんでした」
「ひょっとして君達はスピカ様の仲間?」
「えあはい、スピカは私の母です」
警戒されないよう当たり障りのない太は返答。蛙男は心当たりがあるのか、お母さんの名前を口にする。
ここで完全に警戒芯がなくなり、私が前に出て元気よく返答。
「ってことは君がセイカ? ずいぶん大きくなった……いや二十八年も経っているのに若いのか?」
私のことを知っていて懐かしむけれど、ごもっともな違和感を持たれ疑問視される。
今まで聞かれただけで、それが普通だ。
「私はパパ達と地球に戻っていたから、十四年しか経ってないんです」
「なるほど。異世界との時間の流れは違うのか。それは非常に興味深い。良ければもっと異世界のことを、詳しく教えて欲しい」
ただの答えのはずが彼には魅力的ある物だったらしい。目を輝かせ私との距離を縮めお願いされる。
彼の何かのスイッチを押してしまった?
「異世界のことならオレが教えるから、星歌にそれ以上近づくな」
眉間にしわを寄せ太が私達の間に割り込み、喧嘩腰で言い捨て蛙男を睨みつける
「あごめん。僕は不審者じゃないから。そう言えば自己紹介もしてなかったね。僕の名前はロレンス。見ての通り異魔族」
『異魔族?』
聞いたことがない言葉に私と太は声をハモらせ復唱。
何それ?
「そう。魔族にはエルフと人間に近い姿をした純魔族。僕達のように動物の姿をした異魔族。そして混ざり合った中間魔族。三種類に分類されている。割合的には3:2:5」
「そうなんですね。勉強になります」
ちゃんとした答えは、目からうろこの内容。
なんでそう言うことを龍くんは教えてくれなかったんだろうと思ったものの、私と陽は蛙男にトラウマだからあえて教えてくれなかった優しさかもしれない。
でもトラウマだから伏せられるのは、ちょっと過保護すぎかも?
「オレもだ。喧嘩腰になって悪かった。オレの名前は太」
「僕の方こそ。夢中になることがあると周りが見えなくなるから、よくそれで怒られるんだよね。気をつけてるつもりなんだけど、なかなかうまく行かないんだよね?」
そう言って、ロレンスさんは苦笑する。
蛙男と似ているけれど、全然違う人だった。
ロレンスさんはもう一人の魔族代表候補。ベレニさんちになんなく帰りつくとなんなく宴会は開始された。
下戸だと言うロレンスさんは私達未成年と一緒の席になり、魔族についてや異世界についての話で大いに盛り上がった。
パパ以外の大人達は早いペースでお酒を呑んでいるようで、早い段階で酔っ払ってテンション爆上がり。
「青少年諸君もたまにはお酒を呑んだらどうだ?」
『え?』
完全に酔いつぶれた千鳥足のお母さんが一升瓶を抱えて、それは親としていかがな台詞を言い出す。ヘラヘラと笑っている辺り笑い上戸?
「私の可愛いセイカ。これも社会勉強だと思って吞んでみろ」
無茶苦茶な理屈だ。
「でも私未成年だから。後四年待って」
「何、あたしの酒が呑めないと言うのか?」
柔らかく言葉で断ってみるも今度は怒ってしまい、ジュースが入っているコップに注がれる。
「そうだな。太陽も大地も呑め」
龍くんまでフラフラとやって来て、お母さんに便乗した。
あなたは教師でしょ?
こんなの地球でやったら首がふっ飛びますよ?
「師匠、何言ってるんだ? いくらなんでもそれはまずい」
「そうです。トゥーランでも飲酒は二十一歳からですよ?」
二人も懸命に拒否るのだが、まったくって言って良いほど効果なし。
龍くんもコップに酒を注ぎ、二人に無理やり吞ませようとする。私もお母さんに……。
「母親と教師の癖に、何馬鹿なこと言ってるんだ? 大人しく二人で呑んでろ!!」
間一髪の所でこめかみをピクピクさせたパパが飛んできて、特大の雷を落とし酔っ払い二人を担いで元に戻って行く。
「だったら代わりにセイヤが呑め」
「そうだそうだ」
酔っ払い達は不服そうに、パパの背中で騒ぎ始めた。パパはガン無視。
きっと明日になったら、きれいさっぱり忘れているんだよね。
お酒って本当に都合がいい物だと思う。
ちなみにパパはどんなにお酒を呑んで酔っ払ってもいつもと変わらず、へべれけになった龍くんを介抱している。これからはお母さんも加わるんだ。
「どうしてお酒なんか呑むんだろうね? 僕にはまったく分からない」
【お酒って美味しいんだね】
「え、チョピ?」
お酒によほど恨みでもあるのか、軽蔑な眼差しを向けながらロレンスさんは言う。
何もそこまでと思いながら話を聞いていると、ご機嫌なチョピが明るい声を上げる。
なんと言うことでしょう?
お酒の入ったコップを抱えていて、完全に出来上がっているではありませんか?
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【セイカ、タイヨウ、大好き】
酔った笑顔で愛らしい台詞。
飛び込んできて唇にキスしたかと思えば、お次は太と陽の順に唇にキス。
そしてテーブルの上で、スヤスヤと眠ってしまった。
チョピは酔うとキス魔。しかもお酒に弱い。
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「やっぱりお酒は最悪だね」
ロレンスさんはますますお酒に対して、嫌悪感を抱き呆れきっていた。
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