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第1話 警察と殺人犯 ありえない二人

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20年前
俺は家族を失った。
【あの】事件のせいで、一人で寝るといつもあの時の夢をみる。それと同時に俺なんか生まれて来なきゃ良かったと何度思ったか。
そして、誰も傷つけたくない、守りたいと思うようになった。

20年後(現在)
2022年
今は、守りたいと言う思いで、警察に就職して、仕事をしている。

東京警察署本部
俺の名は、国上新一(くにがみしんいち)
25歳
警部補だ。
今は、東京警察署本部の特別殺犯課(とくべつさつはんか)に所属している。
主な仕事は、凶悪な殺人犯を捉える事だ。
命がいつ消えるか分からない、危ない仕事でもある。
でもそれでも、この世の中を守れるように、平和で居れるように仕事をしている。

ここの課を紹介しよう。
まずは課長の
大下豊久(おおしたとよひさ)さん
年齢は50超えてるのかな?
俺でも分からない。優しいし、時には厳しいけど、それでも頼りなる、相談に乗ってもくれる良い人だ。

次は、副課長の
柴田陽平(しばたようへい)さん
年齢は32歳らしい
メガネをかけていて、いつも課長に説教しているんだけど、怒ったら絶対怖い人だ。
でも、いつもは頼りになるお兄さん的な存在だ。

次は俺の後輩の
栗林篤人(くりばやしあつと)
20歳
巡査だ、若いな~羨ましい若さだ
おっとそれはさておき、彼は、うーん
最近入ってきたばっかりで、お調子者だな。
少し、手を焼くかも知れないが、仕事を投げ出さいないだけマシかな。捕まる時だけ熱くなる、熱血の後輩だ。

次は
同期の女性なんだけど
豊坂芽衣(とよさかめい)さん
俺と同い年の25歳だ。
こちらも俺と一緒の警部補だ。
この人も怒ったら、怖いけど、案外記憶力が良い。新しい場所などの地図の位置をすぐ把握出来る(これは凄いよなホント)
銃は、かなりの命中率で、相手が撃つ前にすぐ撃って捕まえるほどの腕前らしい。
交番の時はエースの存在だったとか。

それと、もう1人俺の先輩の
安西凪(あんざいなぎ)さん
30歳、ここの課のエースの警部だ
でも今は、行方が分からない。
2年前から、ある依頼の仕事で家にも個々にも帰ってきていない。
俺も探したいと課長に言っても
ダメだと言われるばかりだ。

ここで、俺達は殺犯を捕まえて日々努力して
頑張っているのだ。

国上「さてと、そろそろ仕事始めますか!」


ある家での夜
中では
男性「来るな、俺が悪かったから辞めてくれ!」
フードの被った男性「お前が殺したのか?俺の家族と【兄貴】をなあ、答えろ!」
フードの被った男性の手には包丁を持っている。
そして、男性を突き刺し、殺した。
「お前じゃなきゃ、誰が殺したんだ。」
フードの被った男性は暗闇から姿を消してこの家を去った。

次の日の朝
特別殺犯課に昨日の事件の依頼が来ていた。
現場に向かったのは、国上と栗林と豊坂の3人だ。

国上「ここが、殺害現場の家か」
豊坂「さぁ、早く見て(現場)、殺人犯を見つけましょう。」
栗林「そうですね、早く終わらせましょう。」
3人は現場の中を見た。
「うわぁこれ、酷いですね。」
「まぁ、良くある殺害だろうな。」
「えぇ、ここの住職は草充和夫(くさみつかずお)45歳
独身で仕事はしていないそうよ。」
国上「無職か、しかも腹を一突き刺して、帰っていったってわけか。」
栗林「お二人共、良いのが入手しました。家の前のお家の防犯カメラがあったので、その人の防犯カメラの映像を見た所、ある人物が出入り、している映像を捉えました。それがこの人です。」

2人はその映像を観て、
国上「こ、こいつは」

署に戻り、課長に報告をした。
国上「課長、戻りました。犯人が分かりました。」
大下「おぉそうか、良くやった。犯人は結果誰なんだ?」
「かなりの常習犯です、指名手配もしている。寺岡楓(てらおかかえで)です。」
「寺岡だと!何故こんな所に?」
豊坂「それは、分かりませんが、何か揉めていたそうで、それで」
大下「人を殺したと、はぁ~かなり厄介だな。上にも報告するしかないな。よし、分かった。ありがとう。」
国上「課長、俺に彼を探しても良いでしょうか?」
「何?」
豊坂「何を言ってるの、あんた」
栗林「国上先輩、それは」
「百も承知です。」
「うーん、まぁ待て、上の報告を待ってくれないか。」
「わ、分かりました。」

課長の大下は上に報告に行った。

警視庁本部

(警視大会議室)

警視総監(けいしそうかん)
草壁大二(くさかべだいじ)

警視監(けいしかん)
中野弥勒(なかのみろく)

東京警察本部 警視正
(部長)
辻士郎(つじしろう)

東京警察本部 警視
(本部長)
登坂大吾(とさかだいご)

そして、課長の大下豊久
5人でこの事件の件を話した。

辻「大下警視、今回の件の事を話してくれないか?」

大下「はい、今回の事件で国上の話だと、殺害現場の前の家の防犯カメラをみたら、昨日の夜に被害者の家に入って行った映像が有りました。
彼、寺岡楓が犯人です。」

登坂「常習犯か、でも彼は確か
神奈川の指名手配されてただろ?なぜ東京?」

草壁「あぁ、それなら、神奈川警察本部の本部長から話は聞いている。どうやら、神奈川での事件で1回捕まって刑務所に入ってたが釈放して、こっちに来たそうだ。だが結果この有様だ。」

中野「どうしますか?草壁警視総監」

大下「あの、ひとつ提案なんですが、
内の国上警部補に、探して、監視させるのはどうでしょうか?ダメでしょうか?」

辻 登坂「な、何言ってるんだ!」
草壁「ほ、ほほ~国上警部補ね~
1回試してみようか。多分【彼】の事も有るだろうからね。そこは大下警視あなたに任せました。」

大下「あ、ありがとうございます。草壁警視総監」

大下 辻 登坂「失礼しました。」

中野「良いのですか?」
草壁「ああ、良いだろ、若者に試してみようではないか。」

署に戻った、大下課長

国上「課長、おかえりなさい。どうでしたか?」
大下「許可を得た。君に任せると、警視総監が」
3人「えー、そんなにあっさりと!」
国上「良し、ありがとうございます。」
大下「気をつけるんだぞ、下手したらお前だって、死ぬかもしれないからな。」
「はい、分かっています。頑張ります。」
「他の3人は、違う事件などを頼む。良いな?」
3人「はい。」

大下「寺岡の事は随時、俺の報告をくれ。いいな」
国上「はい、分かりました。」

そして、次の日から
寺岡楓の捜索をして、備考する様になった。

それから1ヶ月後

署に戻った。国上
そこには、課長が居た
国上「お疲れ様です。」
大下「おお、お疲れ、どうだった?」
「寺岡ですが、1週間に1回ネットカフェに寄っています。」
「ネットカフェか、内容は?」
「店員に聞いた所、防犯カメラで見える範囲まで見たのですが、彼はどうやらあるの事件を調べています。」
「ある事件を!何故?」
「分かりません。そこも何とかして調べて突き止めます。」
「分かった。但し、無理はするなよ。」
「はい、お疲れ様です。」

その日の夜
寺岡は
家で誰かに連絡をしていた。
寺岡「もしもし、あんたか?俺に話があるというのは?誰だ?」
男性「それを知ってどうする?【あの】事件を探っているんだろ?警察でもあるまい犯罪者がよ。」
「あんたが殺したのか?どうなのか、答えろ!」
「そう、かっかするなよ。今から俺がある場所を送る。そこに、明日の12時に来い。そしたら教えてやろう。」
そして、電話が切れた。
その場所は…………

次の日
寺岡を備考をする、国上
昨日、男性に送られた場所に寺岡が向かう。

国上(何処に向かうんだ?)

霊園であった。
寺岡はある墓のところで待っている。
国上(誰の墓に止まってるんだ?)

そして、奥からある男が現れた。
「やぁ君が、寺岡楓だね、いや本名は安西楓(あんざいかえで)だね?」
国上(安西だって!ま、まさか!)
寺岡「うるさい、お前が家族と兄貴を殺したのか?」
「人聞きが悪いな、俺は頼まれたんだよ!【あの人】に、話したいがどうやら邪魔が入ったようだ。まただ。」
「お、おい待て!」
ある男はこっちに向かってくる。
そして、国上に
「それでも隠れたつもりか?警察さんよ【あの】事件を探るなんて、まだまだだな」
国上(気づかれていた、誰なんだ?アイツは)
寺岡が
「お前は誰だ?」
国上は寺岡の方に顔を向ける
「俺は通りすがりだ」
「違うな、お前は警察だな?なぜ俺を尾行する?ああ~殺人犯だからか?俺はまだ捕まってたまるか!」
「なぁ寺岡、お前は誰の墓の所に居るんだ?」
「知ってどうする?」

国上は寺岡の墓の所に向かう。
その墓を見て、驚く
「え?この墓って凪先輩?なんで?」
「お、お前兄貴を知ってるのか?」
「あ、兄貴?先輩に弟が居たのか?」
「ああ、悪いか?」
「いや、仕事でそんな話しないから。」
「って事はやっぱり警察か?確か、特別殺犯課の人物か?」
「知ってるか?」
「ああ、兄貴が生きてた時、良くお前の話をしてたさ。」
「先輩てか、なんでお前が【ある】事件って何を探ってるんだ?警察でもないのに」
「俺は家族と兄貴を殺した【組織】と【ある】人物を探している。」
「探して、どうする?」
「殺すに決まってるだろ?それが終わったら捕まってやるよ。」
「【ある】事件はいつのだ?」
「知らないのか?20年前の神奈川で起きた。
横浜べーシップテーマパークで起きた爆発事件だよ。」
「え?それって。」

国上もその事件を知っている。
何故ならその事件で家族を失ったからだ。

「知ってる。その事件で俺の家族が失った。」
「ほう、そうか。その事件で兄貴が何かを掴めていたそうだが。何者かに捕まり亡くなった。俺は兄貴の手帳で書いてあるものを探り、今に至る。」
国上は少し迷いがあった。
その事件は、犯人が捕まっていないまま迷宮入の事件で終わったからである。
国上(今掘り出したら家族を殺した犯人が捕まえれる。)
そして、国上は覚悟を決めた。
国上「なぁ?寺岡 俺と手を組まないか?」
寺岡「はぁ?警察と殺人犯がか?おいおい、本気か?」
「ああ、本気だ。俺もその事件を知りたい。力を貸してほしい。その事件が終わったらお前を捕まえる、それでいいか?」
「ふん、ああ、良いぜのった。」

そして、警察と殺人犯が手を組み
20年前の【あの】事件を探る。
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