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第1章・遭遇編
遭遇・飛騨地方編・30分宇宙紛争(後編)
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上空
「目標の反応はこの付近からです!」
パイロットから無線で情報が送られる、するとヘリに居る隊長らしき人物から指示が入る。
「よし、全員降下準備、UH-1Jは周辺の送電線に注意してくれ」
パイロットからの合図と共に、隊員達がヘリからのラペリング降下を開始する。
「あれ?!降下して来たぞ!演習やるなんて聞いて・・・まさか」
するとさらに山奥の国道からも、陸上自衛隊の車輛が5輌現れた。
「えっと、ヘリの部隊記号はSD(教育支援飛行隊)か、96式装輪装甲車の部隊マークは・・・えっと、確か普通科教導連隊の第4中隊か?でもあれって富士山辺りの部隊じゃ・・・って事は、あのヘリは富士飛行班の機体か?」
葉久が双眼鏡でヘリ部隊のマーク等を再確認していると、紗夏が若干困惑した様な声で呼び掛けて来た。
「ん?どうした?」
「ま、前見てみ・・・」
妹に促され葉久が眼にしたのは、家の正面にある細い道路に82式指揮通信車(82CCV)と1/2tトラック(73式小型トラック・新)が進入して来たかと思えば、これまた家の真正面で停車したのだ、さらに車輛からは自衛隊員が数名と、なぜか一般人らしき男性が1名降車していた。
緊張と興奮で焦った葉久は、隊長らしき人物が前に立つと同時に先に話しかけた。
「こ、こんにちは、普通科教導連隊の方ですよね?滝ケ原駐屯地からこんな遠い所までわざわざ・・・道中えらかった(疲れた)でしょう?」
「え?あ、いや、どうもすみません、お騒がせして・・・」
対応した隊長、もとい伊沢3尉は少し戸惑う・・・無理も無いだろう、まだ何も説明していないのに大まかな所属部隊と駐屯地名を先に言われ、おまけに方言が混ざって居たため若干混乱が大きくなった。そこへ彼の部下である嶋町曹長が会話に入る。
「小隊長、服装からして恐らくマニアの方かと、言葉に関しては方言です、以前災害派遣された際に、地元の方から聞いた事があります・・・先程の意味は、疲れたでしょう?です」
後ろの小隊員達は民間人である兄妹の格好に改めて注目し、嶋町が説明している最中、兄妹は小声で挨拶時の失敗について話し合っている。
「では、改めまして、陸上自衛隊3等陸尉の伊沢です」これに対し葉久も簡単な自己紹介をする。そして伊沢は本題に入った。
「つかぬ事をお聞きしますが山寺さん、最近ラグビーボール程の大きさで、綺麗な青色をした物体を見ませんでしたか?」
それを聞いた兄妹は一瞬動揺したが、直ぐに説明を始めた。
「やはりアレの事でしたか・・・まぁこんなド田舎に部隊が派遣されている時点で察しはつきましたが・・・。その物体なら不燃物だと思って回収し、家に運び込みました、ところがその後に中から出てきた何かと遭遇し、すぐに通報しようとしたのですが、電波障害のためスマホが使えず、固定電話も交戦中にブレーカーが落ちてしまい・・・」
ここで説明中に出て来た交戦、と言う言葉に一同が反応した。するとその中に居た男性が兄妹に問いかける。
「交戦?あいつと戦ったのですか・・・?申し訳ありません、私の娘が・・・お怪我はありませんでしたか?」
「ええ、特には・・・ん、娘?」
男性は伊沢に同意を求めた後、自身と「娘」について説明を始めた。
「単刀直入に申しますと、我々はあなた方でいう宇宙人です。おっと、その前に自己紹介というものをしなければいけませんね、私の名はシャームで、第1調査隊の隊長を務めています。そして地球でいうところの科学者であり医師でもあります。そして娘、メショーはショゴロ族と呼ばれる心を直接読み取る能力を持った種族の・・・私の妻、ニホ―との間に産まれた子供で能力も継承しています・・・。ただですね、あいつは好奇心旺盛で珍しいDNAを取り込むために、相手をまずかじってみようと考える癖がありまして・・・あ、DNAを欲しがる理由は私と同じ科学者志望である事と、我々の星の住人にはDNAを取り込む事でその相手に変身できる能力があるからです」
シャームはまだ会話に慣れていないためか、かなり早口で説明した。最初こそ驚いた2人だったがすぐに納得した、そもそも2人は宇宙人がこの広い宇宙のどこかに存在しているであろう、と考えている人間であったからだ。ただし存在はともかく接触はほぼ無理だろうと考えていたため、どちらかと言えば接触出来た事に驚いている。
ここで葉久は、交戦中になぜ虫の臭いがしたのか、そして遭遇した相手、メショーの顔が妹に似ているような気がしたのか、ついでに殺虫剤が効いた理由についての察しがついた。シャームの説明が終わると、再び伊沢が話し始める。
「ところでメショーさんはどちらに?」
「畳が敷いてある1階の部屋で気絶していると思います、殺虫スプレーをもろに浴びた筈ですから」
それを聞いた小隊の隊員達は、兄妹の案内を受けて、メショーと宇宙船の回収へ向かった。ところが、回収に向かった筈の矢井士長が慌てて戻って来た。
「なんだ、どうした士長」
「あの、案の定と言いますか・・・メショーさん、服を着用して無いのですが・・・あ、でも一応山寺さんから強奪したと思われるブッシュハットと迷彩服を羽織っていましたが、下着の方は恐らく・・・」
ここで伊沢は少し後悔した、女性自衛官を1人も連れてきていなかったからだ、その時兄妹からの提案で、取り敢えず要らない服を貰う事になった。但し流石にこれまで着用していた下着を他人に履かせるのには抵抗があるため、下着のみはコンビニで購入し、服とズボンを数着提供する事にした。その後、父のシャームに起こされたメショーは簡単な説明を受け、渡された服を着た後に、とんでもない事を言い出した。
「この国でなにか・・・そう、観光地みたいな所に連れて行ってほしい、連れて行ってくれなきゃ食べちゃうぞ」
彼女はそう言いつつ兄妹ににじり寄っている、対する兄妹はエアガンや農具を構え、葉久は「だっ、誰か発砲許可を!」と叫んでいた。困ったシャームと伊沢は相談し、取り敢えず司令兼連隊長である鍋藤司令に指示を仰ぐことにした・・・そして30分後、思わぬ返事が返って来た。
「条件付きで観光を許可する・・・車輛、装備についても現状のままでよし、それにより発生した経費についてはひとまず領収書で・・・だ、そうだが・・・」
なお、本人達には伝えられていないが、これは総理大臣や防衛大臣からの許可でもあった。
「小隊長、その条件と言うのは?」
「人口が一点に集中している地域には可能な限りシャームさん達を入れない様にしろ、だとさ」
「それは少々厳しいのでは、この近くですと確か古川とか高山の古い町並みでしょうが、あそこは人口密集地の中です、仮に白川郷の合掌造りを見て回るにしても、一旦どこかで明日に備えて夜営しなければ時間が・・・」
すると、葉久がある提案をした。
「あの、友人の親戚で白川郷の近くで旅館をやっている方が居まして、そこを貸して貰えれば・・・」
無理をされなくても、そう言う伊沢をよそに、葉久は電波が届くようになったスマホで友人に連絡を取った。
「よぉ、急で悪い・・・実はちょっと頼みがあって・・・確か白江(しらすみ)の親戚で旅館やってた人居たろ?出来たらそこに自衛隊の部隊を置かせてほしいんやけど、親戚の人に頼んで許可貰ってくれんか?代金は国持ちらしい・・・・・・そうか、すまん、助かる、じゃあ後で・・・。取り敢えず頼んでみました」
その事を自衛隊員に報告する葉久、それから5分後返信があった。
「そうか!ありがとう、詳しい事は到着してから・・・あっ、そうだ・・・」
ここで葉久は声のトーンを少し下げ、こう付け加えた「白江って猟友会と自衛団員兼任だったよな?一応猟銃を出しといてくれ、こっちも詰所から64式小銃持って行くから・・・ああ、すまんがよろしく・・・」と。
さて、出発に向けて撤収準備をする自衛官、宇宙人、兄妹達であったが、このうち兄妹は自衛団の詰所から64式小銃を2挺(うち1挺は狙撃仕様)と予備弾、そして自衛団員である事を示す腕章と鉄帽を引っ張り出してきた。そして今度は伊沢に署名を頼んだ。
「本当に持って行くのですか?」署名をしながら伊沢は聞いた、自衛団の詰所にある装備品は、役所に届け出なくても、警察官か自衛官の言質と署名さえあれば他の地域に持ち込めるようになっている、勿論怪獣が出現した際はこの限りではない。
「ええ、正直言うとまだ完全に信用した訳では無いので・・・あ、対話が可能だと分かったので『こちらからは』絶対に撃ちませんからご安心下さい・・・そうだ、いっそのこと12,7mm弾の予備も出しましょうか?」
「いえいえ、一応予備の弾薬は積んでありますので、そもそも『怪獣でも出現しない限り』使用しませんから」
それもそうですね、と笑う葉久に続き伊沢も笑う。その時上空を、宇宙船を駐屯地まで運ぶために帰投するヘリ部隊が通過した。その後、各車輛に24名の自衛官と宇宙人2名、そして民間人2名の、計28名が白川郷へと向かった。因みに伊沢、シャーム、メショー、葉久、紗夏は矢井士長の運転する先頭車輛の1/2tトラックに乗っている。
こうして出発した彼等だったが、次の日彼らは予想外の事態に直面する事となる・・・。
「目標の反応はこの付近からです!」
パイロットから無線で情報が送られる、するとヘリに居る隊長らしき人物から指示が入る。
「よし、全員降下準備、UH-1Jは周辺の送電線に注意してくれ」
パイロットからの合図と共に、隊員達がヘリからのラペリング降下を開始する。
「あれ?!降下して来たぞ!演習やるなんて聞いて・・・まさか」
するとさらに山奥の国道からも、陸上自衛隊の車輛が5輌現れた。
「えっと、ヘリの部隊記号はSD(教育支援飛行隊)か、96式装輪装甲車の部隊マークは・・・えっと、確か普通科教導連隊の第4中隊か?でもあれって富士山辺りの部隊じゃ・・・って事は、あのヘリは富士飛行班の機体か?」
葉久が双眼鏡でヘリ部隊のマーク等を再確認していると、紗夏が若干困惑した様な声で呼び掛けて来た。
「ん?どうした?」
「ま、前見てみ・・・」
妹に促され葉久が眼にしたのは、家の正面にある細い道路に82式指揮通信車(82CCV)と1/2tトラック(73式小型トラック・新)が進入して来たかと思えば、これまた家の真正面で停車したのだ、さらに車輛からは自衛隊員が数名と、なぜか一般人らしき男性が1名降車していた。
緊張と興奮で焦った葉久は、隊長らしき人物が前に立つと同時に先に話しかけた。
「こ、こんにちは、普通科教導連隊の方ですよね?滝ケ原駐屯地からこんな遠い所までわざわざ・・・道中えらかった(疲れた)でしょう?」
「え?あ、いや、どうもすみません、お騒がせして・・・」
対応した隊長、もとい伊沢3尉は少し戸惑う・・・無理も無いだろう、まだ何も説明していないのに大まかな所属部隊と駐屯地名を先に言われ、おまけに方言が混ざって居たため若干混乱が大きくなった。そこへ彼の部下である嶋町曹長が会話に入る。
「小隊長、服装からして恐らくマニアの方かと、言葉に関しては方言です、以前災害派遣された際に、地元の方から聞いた事があります・・・先程の意味は、疲れたでしょう?です」
後ろの小隊員達は民間人である兄妹の格好に改めて注目し、嶋町が説明している最中、兄妹は小声で挨拶時の失敗について話し合っている。
「では、改めまして、陸上自衛隊3等陸尉の伊沢です」これに対し葉久も簡単な自己紹介をする。そして伊沢は本題に入った。
「つかぬ事をお聞きしますが山寺さん、最近ラグビーボール程の大きさで、綺麗な青色をした物体を見ませんでしたか?」
それを聞いた兄妹は一瞬動揺したが、直ぐに説明を始めた。
「やはりアレの事でしたか・・・まぁこんなド田舎に部隊が派遣されている時点で察しはつきましたが・・・。その物体なら不燃物だと思って回収し、家に運び込みました、ところがその後に中から出てきた何かと遭遇し、すぐに通報しようとしたのですが、電波障害のためスマホが使えず、固定電話も交戦中にブレーカーが落ちてしまい・・・」
ここで説明中に出て来た交戦、と言う言葉に一同が反応した。するとその中に居た男性が兄妹に問いかける。
「交戦?あいつと戦ったのですか・・・?申し訳ありません、私の娘が・・・お怪我はありませんでしたか?」
「ええ、特には・・・ん、娘?」
男性は伊沢に同意を求めた後、自身と「娘」について説明を始めた。
「単刀直入に申しますと、我々はあなた方でいう宇宙人です。おっと、その前に自己紹介というものをしなければいけませんね、私の名はシャームで、第1調査隊の隊長を務めています。そして地球でいうところの科学者であり医師でもあります。そして娘、メショーはショゴロ族と呼ばれる心を直接読み取る能力を持った種族の・・・私の妻、ニホ―との間に産まれた子供で能力も継承しています・・・。ただですね、あいつは好奇心旺盛で珍しいDNAを取り込むために、相手をまずかじってみようと考える癖がありまして・・・あ、DNAを欲しがる理由は私と同じ科学者志望である事と、我々の星の住人にはDNAを取り込む事でその相手に変身できる能力があるからです」
シャームはまだ会話に慣れていないためか、かなり早口で説明した。最初こそ驚いた2人だったがすぐに納得した、そもそも2人は宇宙人がこの広い宇宙のどこかに存在しているであろう、と考えている人間であったからだ。ただし存在はともかく接触はほぼ無理だろうと考えていたため、どちらかと言えば接触出来た事に驚いている。
ここで葉久は、交戦中になぜ虫の臭いがしたのか、そして遭遇した相手、メショーの顔が妹に似ているような気がしたのか、ついでに殺虫剤が効いた理由についての察しがついた。シャームの説明が終わると、再び伊沢が話し始める。
「ところでメショーさんはどちらに?」
「畳が敷いてある1階の部屋で気絶していると思います、殺虫スプレーをもろに浴びた筈ですから」
それを聞いた小隊の隊員達は、兄妹の案内を受けて、メショーと宇宙船の回収へ向かった。ところが、回収に向かった筈の矢井士長が慌てて戻って来た。
「なんだ、どうした士長」
「あの、案の定と言いますか・・・メショーさん、服を着用して無いのですが・・・あ、でも一応山寺さんから強奪したと思われるブッシュハットと迷彩服を羽織っていましたが、下着の方は恐らく・・・」
ここで伊沢は少し後悔した、女性自衛官を1人も連れてきていなかったからだ、その時兄妹からの提案で、取り敢えず要らない服を貰う事になった。但し流石にこれまで着用していた下着を他人に履かせるのには抵抗があるため、下着のみはコンビニで購入し、服とズボンを数着提供する事にした。その後、父のシャームに起こされたメショーは簡単な説明を受け、渡された服を着た後に、とんでもない事を言い出した。
「この国でなにか・・・そう、観光地みたいな所に連れて行ってほしい、連れて行ってくれなきゃ食べちゃうぞ」
彼女はそう言いつつ兄妹ににじり寄っている、対する兄妹はエアガンや農具を構え、葉久は「だっ、誰か発砲許可を!」と叫んでいた。困ったシャームと伊沢は相談し、取り敢えず司令兼連隊長である鍋藤司令に指示を仰ぐことにした・・・そして30分後、思わぬ返事が返って来た。
「条件付きで観光を許可する・・・車輛、装備についても現状のままでよし、それにより発生した経費についてはひとまず領収書で・・・だ、そうだが・・・」
なお、本人達には伝えられていないが、これは総理大臣や防衛大臣からの許可でもあった。
「小隊長、その条件と言うのは?」
「人口が一点に集中している地域には可能な限りシャームさん達を入れない様にしろ、だとさ」
「それは少々厳しいのでは、この近くですと確か古川とか高山の古い町並みでしょうが、あそこは人口密集地の中です、仮に白川郷の合掌造りを見て回るにしても、一旦どこかで明日に備えて夜営しなければ時間が・・・」
すると、葉久がある提案をした。
「あの、友人の親戚で白川郷の近くで旅館をやっている方が居まして、そこを貸して貰えれば・・・」
無理をされなくても、そう言う伊沢をよそに、葉久は電波が届くようになったスマホで友人に連絡を取った。
「よぉ、急で悪い・・・実はちょっと頼みがあって・・・確か白江(しらすみ)の親戚で旅館やってた人居たろ?出来たらそこに自衛隊の部隊を置かせてほしいんやけど、親戚の人に頼んで許可貰ってくれんか?代金は国持ちらしい・・・・・・そうか、すまん、助かる、じゃあ後で・・・。取り敢えず頼んでみました」
その事を自衛隊員に報告する葉久、それから5分後返信があった。
「そうか!ありがとう、詳しい事は到着してから・・・あっ、そうだ・・・」
ここで葉久は声のトーンを少し下げ、こう付け加えた「白江って猟友会と自衛団員兼任だったよな?一応猟銃を出しといてくれ、こっちも詰所から64式小銃持って行くから・・・ああ、すまんがよろしく・・・」と。
さて、出発に向けて撤収準備をする自衛官、宇宙人、兄妹達であったが、このうち兄妹は自衛団の詰所から64式小銃を2挺(うち1挺は狙撃仕様)と予備弾、そして自衛団員である事を示す腕章と鉄帽を引っ張り出してきた。そして今度は伊沢に署名を頼んだ。
「本当に持って行くのですか?」署名をしながら伊沢は聞いた、自衛団の詰所にある装備品は、役所に届け出なくても、警察官か自衛官の言質と署名さえあれば他の地域に持ち込めるようになっている、勿論怪獣が出現した際はこの限りではない。
「ええ、正直言うとまだ完全に信用した訳では無いので・・・あ、対話が可能だと分かったので『こちらからは』絶対に撃ちませんからご安心下さい・・・そうだ、いっそのこと12,7mm弾の予備も出しましょうか?」
「いえいえ、一応予備の弾薬は積んでありますので、そもそも『怪獣でも出現しない限り』使用しませんから」
それもそうですね、と笑う葉久に続き伊沢も笑う。その時上空を、宇宙船を駐屯地まで運ぶために帰投するヘリ部隊が通過した。その後、各車輛に24名の自衛官と宇宙人2名、そして民間人2名の、計28名が白川郷へと向かった。因みに伊沢、シャーム、メショー、葉久、紗夏は矢井士長の運転する先頭車輛の1/2tトラックに乗っている。
こうして出発した彼等だったが、次の日彼らは予想外の事態に直面する事となる・・・。
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