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第一章 二人きりの惑星
4 業火の夢
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少年は大急ぎで、ドーム内から色んな掛け布やら衣服やらをかき集めてきた。それを男の上に掛けてやり、AIを呼び出して彼の病状を調べさせた。
AIはごく無機的な声でこう言った。
《体内で病原菌が活性化しています。放置すれば重篤な事態になります。フラン様は至急、『治癒』をお使いください》
「え? ぼく……?」
何を言われたのか分からなかった。
これまで、自分が風邪などひいてウンウンいっていた時、AIは必要な薬を調合して服用させてくれていた。どうしてそれを、男にはしてくれないのだろう。そしてなぜ、「フラン」が問題を解決できると言うのだろうか。「治癒」の言葉の意味は分かるけれども、自分にそんな能力はない。
「ちょっと待ってよ。ぼく……そんなことできないよ? 医術の勉強なんて、傷の消毒のところをちょっとやっただけだし。まだほとんど習ってないもの」
《フラン様による『治癒』を。まずは解熱を。そして水分の補給を。どうかお急ぎください》
「いや、だからさ──」
《急いで『治癒』を。まずは解熱。水分補給──》
少年が何を言っても、AIは冷たい声で同じことを繰り返すばかり。
「もうっ!」
さすがの少年も、業を煮やして立ち上がった。
とにかく、今は自分にできることをするしかない。
男の額に手をやってみれば、相変わらず火傷をしてしまいそうな熱さだ。少年は「知育訓練室」で「発熱」やら「治療」やらの項目をざざっと見ると、適当な容器に水と氷を入れた。そこに小さな布を浸して絞り、男の額に当ててやる。
しかしそれだけでは、あっという間に布がぬるくなってしまって役に立たない。それで今度は水を通さない素材で氷を入れた袋を作り、布でくるんで、男の額にあてがった。そのほか、首の後ろやら脇の下や足の付け根などにも同じものを入れる。とにかく、わかる限りのことをやってみた。
すでに男の体の上には、山のように掛け布やら衣類やらを掛けてあげている。それなのに、男の歯はがちがちと鳴りっぱなしだった。相変わらず、身体は燃えるような熱さだ。今にも発火しそうである。
「パパ。パパ……まだ寒い? 苦しいの?」
ああ、どうしよう。どうしたらいいのか。
少年は手をもみ合わせ、肩をすくめてきょろきょろした。
「もう、あったかいもの全部、なくなっちゃったよ……」
泣き出しそうになるのを必死に堪える。
これ以上、何もできない。彼がこんなにつらそうにしているのに。
そうこうするうち、恐ろしい予感が少年の心を責め苛み始める。
(もし……もしも、パパが)
もしもこのまま、目を開かないなんてことになったら。
いったい自分はどうしたらいいのだろう。
たった一人でこの惑星に放り出されて、どうやって生きて行けば……?
(ううん、ダメだ。今はそんなこと考えるな……!)
じわじわとにじみだしたものを振り切るように、少年はブンブンと顔を横に振った。バチンと一回、自分の頬を両手で叩く。それから少し考えると、ばさばさと自分の夜着を脱ぎ始めた。
◆
(まったく、無様だ)
思いがけない高熱にうなされながら、男はとろとろと業火の中で夢を見ている。
あいつが居ればこんな些細な病、あっという間に治癒してくれるはずだったのに。
本当はあの《胎》を使えば、この程度の疾病はすぐに完治する。しかし男は、できるだけあの少年の前であれを使うことを避けていた。一応、人間が入っても害はない設備だけれども、特に必要なものでもない。なんと言っても、あれは自分たち「人形」に特化した施設だからだ。
自分があれを使うことで、少年にこれ以上自分との差異に気づかせたくはなかった。そうでなくても翼が出せないこと、腕が変形させられないことで、こっそりとべそをかくような少年なのだ。だからこれまで、自分は少年の前であの《胎》に入ったことはない。
(フランさえ……いればな)
思っても仕方のないことをつらつらと考える。
双子の弟であるあの青年は、とうの昔にあのゴリラみたいな野郎とともにこの惑星から出て行った。唯一無二の番である自分を残して。
幼い頃から、互いに互いしかない存在。
だが不幸なことに、この世界にふたたび人類の「楽園」を築くはずだった自分たちは、その目的に反してただの「出来損ない」に過ぎなかった。そのことに気づくのに、さほどの時間はいらなかった。
それでも、あんな思いがけない悲劇さえ起こらなければ、もっとずっと穏やかに、彼を愛し、愛されながらふたりきりで生きる未来もあったはずだ。
美しいフラン。双子の相方でありながら、彼は自分などよりずっと、はるかに優れて美しかった。その容姿はもちろんのこと、なによりもその心根が。
愛していた……と思う。
自分がその方法を間違えたのだということは百も承知だし、こうなった原因の多くが自分にあることもわかっているが。
だが、やはり許せなかった。
それをめちゃめちゃに壊したのは、忌々しくも薄汚いあの人間どもだったから。
あの獣のような男どもによって、フランは一度、めちゃくちゃに壊されたのだ。
それと同時に、自分のとある部分も激しく壊れた。
よくわからなくなったのだ。どうすれば、フランを「愛している」状態だといえるのかということが。
あのゴリラにフランを連れ去られたのも、つまりはそれが原因だった。
とはいえ、今の状態も悪くはないと思っている。
あの時、弟とあの男の間に生まれた小さな「卵」を掠め取り、彼らをこの惑星から放逐して。自分は再び、この存在と二人きりの世界に閉じこもった。
最初のうち、ぺきぺきと小さな音を立てて卵の殻をやぶって出て来た赤ん坊は、周囲に大好きな親の存在がないことにすぐに気がついた。そして、案の定大泣きを始めてしまった。
赤子の面倒など、見たこともない。「まったく困らなかった」と言えば嘘になる。
はじめは自分もおっかなびっくり、どこをさわったらいいものやら困惑しながら、ようよう赤ん坊を抱き上げた。もちろん赤ん坊は抵抗した。必死で泣きわめき、背中をそらしてこの手から逃げようと頑張った。
が、やがて疲労と空腹に負け、AIの準備した人間用の飲料を与えると、嬉しそうにちゅくちゅくとそれを飲み干して、そのうちこてんと眠ってしまった。
安らかな寝息。小さくてはち切れそうな、ころりと丸い手。
温かくて柔らかく、不思議な甘い匂いのする、繊細で高貴な生きもの。
それを抱きしめたとき、つい変な笑いがこみあげた。
ほんの少し前まで、八つ裂きにしてやろうと思っていたのに。あの弟がゴリラ野郎に股を開き、そうして生まれて来た子供など。こんな穢れた生き物など、どんなに憎んでも憎み足りない。完膚なきまでに破壊してやる。そう思っていたはずなのに。
匂いたつような甘い金色をした髪も、翡翠の色を浮かべた瞳も。なにもかもがあの弟とそっくりの赤ん坊は、まるでこの腕の中で自分の命をはじけさせるかのようにきらきらと輝いて見えた。
これを、八つ裂きにしようなど。
ほんの一瞬だったとはいえ、どうしてそんな愚かなことを自分は考えてしまったのか。
小さく「すまない」と囁いて、自分はこの小さな命を腕に抱き、もうその次には子供部屋をどうしようか、衣服はどうしてやろうかと、あれこれ考え始めていたのだ。
AIはごく無機的な声でこう言った。
《体内で病原菌が活性化しています。放置すれば重篤な事態になります。フラン様は至急、『治癒』をお使いください》
「え? ぼく……?」
何を言われたのか分からなかった。
これまで、自分が風邪などひいてウンウンいっていた時、AIは必要な薬を調合して服用させてくれていた。どうしてそれを、男にはしてくれないのだろう。そしてなぜ、「フラン」が問題を解決できると言うのだろうか。「治癒」の言葉の意味は分かるけれども、自分にそんな能力はない。
「ちょっと待ってよ。ぼく……そんなことできないよ? 医術の勉強なんて、傷の消毒のところをちょっとやっただけだし。まだほとんど習ってないもの」
《フラン様による『治癒』を。まずは解熱を。そして水分の補給を。どうかお急ぎください》
「いや、だからさ──」
《急いで『治癒』を。まずは解熱。水分補給──》
少年が何を言っても、AIは冷たい声で同じことを繰り返すばかり。
「もうっ!」
さすがの少年も、業を煮やして立ち上がった。
とにかく、今は自分にできることをするしかない。
男の額に手をやってみれば、相変わらず火傷をしてしまいそうな熱さだ。少年は「知育訓練室」で「発熱」やら「治療」やらの項目をざざっと見ると、適当な容器に水と氷を入れた。そこに小さな布を浸して絞り、男の額に当ててやる。
しかしそれだけでは、あっという間に布がぬるくなってしまって役に立たない。それで今度は水を通さない素材で氷を入れた袋を作り、布でくるんで、男の額にあてがった。そのほか、首の後ろやら脇の下や足の付け根などにも同じものを入れる。とにかく、わかる限りのことをやってみた。
すでに男の体の上には、山のように掛け布やら衣類やらを掛けてあげている。それなのに、男の歯はがちがちと鳴りっぱなしだった。相変わらず、身体は燃えるような熱さだ。今にも発火しそうである。
「パパ。パパ……まだ寒い? 苦しいの?」
ああ、どうしよう。どうしたらいいのか。
少年は手をもみ合わせ、肩をすくめてきょろきょろした。
「もう、あったかいもの全部、なくなっちゃったよ……」
泣き出しそうになるのを必死に堪える。
これ以上、何もできない。彼がこんなにつらそうにしているのに。
そうこうするうち、恐ろしい予感が少年の心を責め苛み始める。
(もし……もしも、パパが)
もしもこのまま、目を開かないなんてことになったら。
いったい自分はどうしたらいいのだろう。
たった一人でこの惑星に放り出されて、どうやって生きて行けば……?
(ううん、ダメだ。今はそんなこと考えるな……!)
じわじわとにじみだしたものを振り切るように、少年はブンブンと顔を横に振った。バチンと一回、自分の頬を両手で叩く。それから少し考えると、ばさばさと自分の夜着を脱ぎ始めた。
◆
(まったく、無様だ)
思いがけない高熱にうなされながら、男はとろとろと業火の中で夢を見ている。
あいつが居ればこんな些細な病、あっという間に治癒してくれるはずだったのに。
本当はあの《胎》を使えば、この程度の疾病はすぐに完治する。しかし男は、できるだけあの少年の前であれを使うことを避けていた。一応、人間が入っても害はない設備だけれども、特に必要なものでもない。なんと言っても、あれは自分たち「人形」に特化した施設だからだ。
自分があれを使うことで、少年にこれ以上自分との差異に気づかせたくはなかった。そうでなくても翼が出せないこと、腕が変形させられないことで、こっそりとべそをかくような少年なのだ。だからこれまで、自分は少年の前であの《胎》に入ったことはない。
(フランさえ……いればな)
思っても仕方のないことをつらつらと考える。
双子の弟であるあの青年は、とうの昔にあのゴリラみたいな野郎とともにこの惑星から出て行った。唯一無二の番である自分を残して。
幼い頃から、互いに互いしかない存在。
だが不幸なことに、この世界にふたたび人類の「楽園」を築くはずだった自分たちは、その目的に反してただの「出来損ない」に過ぎなかった。そのことに気づくのに、さほどの時間はいらなかった。
それでも、あんな思いがけない悲劇さえ起こらなければ、もっとずっと穏やかに、彼を愛し、愛されながらふたりきりで生きる未来もあったはずだ。
美しいフラン。双子の相方でありながら、彼は自分などよりずっと、はるかに優れて美しかった。その容姿はもちろんのこと、なによりもその心根が。
愛していた……と思う。
自分がその方法を間違えたのだということは百も承知だし、こうなった原因の多くが自分にあることもわかっているが。
だが、やはり許せなかった。
それをめちゃめちゃに壊したのは、忌々しくも薄汚いあの人間どもだったから。
あの獣のような男どもによって、フランは一度、めちゃくちゃに壊されたのだ。
それと同時に、自分のとある部分も激しく壊れた。
よくわからなくなったのだ。どうすれば、フランを「愛している」状態だといえるのかということが。
あのゴリラにフランを連れ去られたのも、つまりはそれが原因だった。
とはいえ、今の状態も悪くはないと思っている。
あの時、弟とあの男の間に生まれた小さな「卵」を掠め取り、彼らをこの惑星から放逐して。自分は再び、この存在と二人きりの世界に閉じこもった。
最初のうち、ぺきぺきと小さな音を立てて卵の殻をやぶって出て来た赤ん坊は、周囲に大好きな親の存在がないことにすぐに気がついた。そして、案の定大泣きを始めてしまった。
赤子の面倒など、見たこともない。「まったく困らなかった」と言えば嘘になる。
はじめは自分もおっかなびっくり、どこをさわったらいいものやら困惑しながら、ようよう赤ん坊を抱き上げた。もちろん赤ん坊は抵抗した。必死で泣きわめき、背中をそらしてこの手から逃げようと頑張った。
が、やがて疲労と空腹に負け、AIの準備した人間用の飲料を与えると、嬉しそうにちゅくちゅくとそれを飲み干して、そのうちこてんと眠ってしまった。
安らかな寝息。小さくてはち切れそうな、ころりと丸い手。
温かくて柔らかく、不思議な甘い匂いのする、繊細で高貴な生きもの。
それを抱きしめたとき、つい変な笑いがこみあげた。
ほんの少し前まで、八つ裂きにしてやろうと思っていたのに。あの弟がゴリラ野郎に股を開き、そうして生まれて来た子供など。こんな穢れた生き物など、どんなに憎んでも憎み足りない。完膚なきまでに破壊してやる。そう思っていたはずなのに。
匂いたつような甘い金色をした髪も、翡翠の色を浮かべた瞳も。なにもかもがあの弟とそっくりの赤ん坊は、まるでこの腕の中で自分の命をはじけさせるかのようにきらきらと輝いて見えた。
これを、八つ裂きにしようなど。
ほんの一瞬だったとはいえ、どうしてそんな愚かなことを自分は考えてしまったのか。
小さく「すまない」と囁いて、自分はこの小さな命を腕に抱き、もうその次には子供部屋をどうしようか、衣服はどうしてやろうかと、あれこれ考え始めていたのだ。
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