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第一章 彼方より来たりし者
1 璃寛
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月をはるか後方へと逃がしながら、艦隊は「目標」をめざして飛んだ。
だがその「目標」は、皇太子・玻璃によってすでに「敵」と認定されている。
「目標、いまだ特段の動きなし」
哨戒監視任務を担当する士官の簡潔な報告を聞きながら、璃寛はメイン・ブリッジの自分の椅子に深く腰掛け、ずっと腕組みをしたまま前方を睨んでいる。彼は海底皇国滄海の正四位兵部大輔にして、この宇宙艦隊総司令官を拝命する男だ。
すでに初老の域にさしかかり、髪のあちこちに白いものが混ざりこんではいるものの、苦みばしった厳しい眼差しに力のある、なかなかの押し出しの人物である。いまは宇宙空軍においては一般的な、襟の詰まった軍服に身を包んでいる。
艦隊は三日前、母星たる地球を発した。ここ数週間、故国滄海の天文観測局がとらえつづけてきた不審な存在の警戒にあたるためである。命令者はもちろん、陸・海・空の三軍を統括する実質上の大元帥、玻璃皇太子殿下だ。
「実質上」と言うのは当然、かの方が飽くまでも代理のお立場であるからだ。大元帥は原則としてその国の皇が座を占めるべきもの。ではあるが、ご高齢の群青陛下に代わり、今では玻璃殿下が大元帥として全軍の指揮を執っておられる。そのことに否やを申し述べる臣下は皆無だ。
数週間前。
当該の「目標」は、だしぬけに《天体観測局》の観測データの中に紛れこんできた。
当初、観測官から報告を受けた宇宙軍士官はそれを、なにかのデータの間違いか、あるいは小さな宇宙の塵のごときものの動きだと勘違いした。
宇宙から飛来する様々なものは、その多くが自然物だ。すなわち、石と氷でできた小惑星のかけらであったり、何十年、何百年をかけてこの宙域をめぐる彗星のひとつであったり。
もしその中に人工的なものがあるとすれば、それは太古の昔にこの地球から飛ばされて廃棄された人工衛星や、惑星基地の成れの果てぐらいのものか。宇宙ゴミと呼ばれるそれらはこの数百年で、「ゴミさらい」担当の者たちの涙ぐましい努力により、相当数が取り除かれているけれども。
だが、その観測データが示すものはそのいずれでもなかったのだ。
《そちらにはいま現在、これを受信できる者はいるか? いるなら返信願いたい。できればなるべく代表者でな》
滄海の通信システムに最初に入電したそのメッセージは、いわゆるAIではなく、明らかに人の声によるものだった。それも、ひどく冷たい男の声である。
ただ冷たいだけではなかった。冷ややかでありながら、その底に懐いっぱいの憎悪と嫌悪が潜んでいる。それと十分に感じさせるような声音だったのだ。
(しかし……。一体何者だ)
みなの疑問は、今やその一点に集約されている。
通信はAIが自動的にこちらの言語に翻訳するのだが、あちらの言語はかつてこの地球上で「共通語」として一世を風靡したものであるらしい。その後の使用人口の激減のため、今ではすっかりその地位は凋落したが。
陸上では、今はほぼ完全にアルネリオの言語が中心になっているし、海底にあっては自分たち滄海の言語が完全に共通語である。
そこから予測できることは様々あるが、そちらは歴史を担当する専門の部門に任せ、目の前の喫緊の事態に対処することが、当面の自分たちの使命である。
つまり、敵の出方を監視し、場合によっては攻撃する。敵が仕掛けてくるならば、彼奴を地球に近づけさせないための防衛に徹する。ただし二重、三重の防衛ラインを構築してはいるが、こちらからの先制攻撃は許されていない。
当初、《通信局》の局員らはこの不気味なメッセージに返信しなかった。まずは上層部に情報をあげ、その判断を仰いだのである。が、そこも判断に窮したのだろう。やがて話は速やかに正三位兵部卿・青鈍閣下を経て、すぐに皇太子・玻璃殿下へ上げられることになった。
(殿下もまこと、お気の毒なことよ)
玻璃皇子はつい最近、他国の王子をみずからの「配殿下」として娶り、華やかな婚儀の式典を経て《七日七夜の儀》に入っておられた。いわば最悪のタイミングである。
が、殿下はその蜜月の甘やかなひとときをぶち壊されたことについてひと言の愚痴もこぼされない。そればかりか、「当然のことよ」と言わぬばかりに顔色のひとつも変えられなかった。そしてそれを気遣う臣下の言葉をやんわりと押しとどめ、すぐさまこちらに戻ってこられた。すなわち、政務の中枢部に。
その後、玻璃殿下のご命令ですぐに海皇・群青陛下の御前会議が開かれ、以降の対応が協議された。
玻璃殿下のご判断は早かった。
『即刻、第一種警戒態勢に入る。宇宙空軍の諸君には、早急に防衛ラインの構築を頼む』
『滄海の各都市、各セクションには、急ぎ、警戒レベルの通達及び防御行動の実行を勧告せよ』
『俺は帝都で指揮を執る。が、必要があれば出撃に参加する。遠慮なく申し出よ』
細かな調整は様々にあったが、基本的に異論をはさむ者はなかった。
それゆえの、この出撃なわけである。全宇宙軍の三割、数百機の宇宙戦艦を率い、この璃寛を総司令官として、第一次、第二次、第三次防衛ラインの構築と相成った。戦艦数隻と航空母艦数隻、さらに数十の重巡洋艦、軽巡洋艦そのほかに加え、多数の駆逐艦を擁する大艦隊である。
途中、多少の機関に多少の不具合を生じて地球へもどった艦が数機あったけれども、おおむねは無事、予定の宙域への移動・待機を完了している。
璃寛はその第三次防衛ライン上の中央後方に、旗艦「なみかぜ」を御して待機していた。
とはいえ、「敵」はそこからぴくりとも動かない。
あれから以降の通信はなく、木星近辺の宙域からも動く気配がなかった。
(いったい、何を考えている。この沈黙の意味はなんだ。そも、奴の目的は──)
と、そう考えた時だった。
ずっと交代で計器を注視していた通信班の若い士官が、ぱっと顔をあげてこちらを見た。
「入電、来ました!」
さすがにこの緊張には勝てず、掠れてはりつめた声である。
瞬時に場の空気がぴりっと尖る。が、だれもひと言も発さない。当然だ。我々はこうした場合のためにこそ、これまで十分に訓練されてきた武官なのだから。
「映像あり。メイン・モニターへ転送します!」
「わかった。出せ」
璃寛が静かに命ずると、すぐに眼前の空中に浮かんだ大きな画面に、とある人物が映し出された。
だがその「目標」は、皇太子・玻璃によってすでに「敵」と認定されている。
「目標、いまだ特段の動きなし」
哨戒監視任務を担当する士官の簡潔な報告を聞きながら、璃寛はメイン・ブリッジの自分の椅子に深く腰掛け、ずっと腕組みをしたまま前方を睨んでいる。彼は海底皇国滄海の正四位兵部大輔にして、この宇宙艦隊総司令官を拝命する男だ。
すでに初老の域にさしかかり、髪のあちこちに白いものが混ざりこんではいるものの、苦みばしった厳しい眼差しに力のある、なかなかの押し出しの人物である。いまは宇宙空軍においては一般的な、襟の詰まった軍服に身を包んでいる。
艦隊は三日前、母星たる地球を発した。ここ数週間、故国滄海の天文観測局がとらえつづけてきた不審な存在の警戒にあたるためである。命令者はもちろん、陸・海・空の三軍を統括する実質上の大元帥、玻璃皇太子殿下だ。
「実質上」と言うのは当然、かの方が飽くまでも代理のお立場であるからだ。大元帥は原則としてその国の皇が座を占めるべきもの。ではあるが、ご高齢の群青陛下に代わり、今では玻璃殿下が大元帥として全軍の指揮を執っておられる。そのことに否やを申し述べる臣下は皆無だ。
数週間前。
当該の「目標」は、だしぬけに《天体観測局》の観測データの中に紛れこんできた。
当初、観測官から報告を受けた宇宙軍士官はそれを、なにかのデータの間違いか、あるいは小さな宇宙の塵のごときものの動きだと勘違いした。
宇宙から飛来する様々なものは、その多くが自然物だ。すなわち、石と氷でできた小惑星のかけらであったり、何十年、何百年をかけてこの宙域をめぐる彗星のひとつであったり。
もしその中に人工的なものがあるとすれば、それは太古の昔にこの地球から飛ばされて廃棄された人工衛星や、惑星基地の成れの果てぐらいのものか。宇宙ゴミと呼ばれるそれらはこの数百年で、「ゴミさらい」担当の者たちの涙ぐましい努力により、相当数が取り除かれているけれども。
だが、その観測データが示すものはそのいずれでもなかったのだ。
《そちらにはいま現在、これを受信できる者はいるか? いるなら返信願いたい。できればなるべく代表者でな》
滄海の通信システムに最初に入電したそのメッセージは、いわゆるAIではなく、明らかに人の声によるものだった。それも、ひどく冷たい男の声である。
ただ冷たいだけではなかった。冷ややかでありながら、その底に懐いっぱいの憎悪と嫌悪が潜んでいる。それと十分に感じさせるような声音だったのだ。
(しかし……。一体何者だ)
みなの疑問は、今やその一点に集約されている。
通信はAIが自動的にこちらの言語に翻訳するのだが、あちらの言語はかつてこの地球上で「共通語」として一世を風靡したものであるらしい。その後の使用人口の激減のため、今ではすっかりその地位は凋落したが。
陸上では、今はほぼ完全にアルネリオの言語が中心になっているし、海底にあっては自分たち滄海の言語が完全に共通語である。
そこから予測できることは様々あるが、そちらは歴史を担当する専門の部門に任せ、目の前の喫緊の事態に対処することが、当面の自分たちの使命である。
つまり、敵の出方を監視し、場合によっては攻撃する。敵が仕掛けてくるならば、彼奴を地球に近づけさせないための防衛に徹する。ただし二重、三重の防衛ラインを構築してはいるが、こちらからの先制攻撃は許されていない。
当初、《通信局》の局員らはこの不気味なメッセージに返信しなかった。まずは上層部に情報をあげ、その判断を仰いだのである。が、そこも判断に窮したのだろう。やがて話は速やかに正三位兵部卿・青鈍閣下を経て、すぐに皇太子・玻璃殿下へ上げられることになった。
(殿下もまこと、お気の毒なことよ)
玻璃皇子はつい最近、他国の王子をみずからの「配殿下」として娶り、華やかな婚儀の式典を経て《七日七夜の儀》に入っておられた。いわば最悪のタイミングである。
が、殿下はその蜜月の甘やかなひとときをぶち壊されたことについてひと言の愚痴もこぼされない。そればかりか、「当然のことよ」と言わぬばかりに顔色のひとつも変えられなかった。そしてそれを気遣う臣下の言葉をやんわりと押しとどめ、すぐさまこちらに戻ってこられた。すなわち、政務の中枢部に。
その後、玻璃殿下のご命令ですぐに海皇・群青陛下の御前会議が開かれ、以降の対応が協議された。
玻璃殿下のご判断は早かった。
『即刻、第一種警戒態勢に入る。宇宙空軍の諸君には、早急に防衛ラインの構築を頼む』
『滄海の各都市、各セクションには、急ぎ、警戒レベルの通達及び防御行動の実行を勧告せよ』
『俺は帝都で指揮を執る。が、必要があれば出撃に参加する。遠慮なく申し出よ』
細かな調整は様々にあったが、基本的に異論をはさむ者はなかった。
それゆえの、この出撃なわけである。全宇宙軍の三割、数百機の宇宙戦艦を率い、この璃寛を総司令官として、第一次、第二次、第三次防衛ラインの構築と相成った。戦艦数隻と航空母艦数隻、さらに数十の重巡洋艦、軽巡洋艦そのほかに加え、多数の駆逐艦を擁する大艦隊である。
途中、多少の機関に多少の不具合を生じて地球へもどった艦が数機あったけれども、おおむねは無事、予定の宙域への移動・待機を完了している。
璃寛はその第三次防衛ライン上の中央後方に、旗艦「なみかぜ」を御して待機していた。
とはいえ、「敵」はそこからぴくりとも動かない。
あれから以降の通信はなく、木星近辺の宙域からも動く気配がなかった。
(いったい、何を考えている。この沈黙の意味はなんだ。そも、奴の目的は──)
と、そう考えた時だった。
ずっと交代で計器を注視していた通信班の若い士官が、ぱっと顔をあげてこちらを見た。
「入電、来ました!」
さすがにこの緊張には勝てず、掠れてはりつめた声である。
瞬時に場の空気がぴりっと尖る。が、だれもひと言も発さない。当然だ。我々はこうした場合のためにこそ、これまで十分に訓練されてきた武官なのだから。
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