春画を売ったら王子たちに食べられた

四季

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2ー10◇R18注意◇

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「いい子だ。感じやすい身体をしているいい子だ。男を喜ばす、いい身体をしている。
 まだ狭いが、俺も我慢できない。まあ、処女じゃないから大丈夫だろ。そろそろ入れるぞ」

 快楽でボーと腑抜けて体に、激しい痛みが襲った。

「痛い!」

「すまん、ヒール」

「や、やめて、私、非人、ヒール効かない」

「すまん、今、止められない。爪を立ててもいい。俺にしがみ付け」

 秘密の中が圧迫される。侵入者を拒むように、膣内が縮小する。

「あっ、締め付けるな!」

 レオンが里奈の唇に自分の唇を重ねる。痛みで息の仕方を忘れていた里奈に彼の吐息を吸う。息ができてホッとした瞬間、彼が最奥までいっきに突いた。

「あっ!」

 里奈の声は彼の口の中に消えた。
「くっ! まさか! おまえ、はじめてなのか!?」
「っ、う、うん。も、もう」

 『やめて』と言われるのを予期したように、彼が子宮の扉をめがけて奥深くに侵入した。

「くっそっ! 持って行かれそうだ。逃げるな! 俺に慣れろ!
 おまえは俺のものだ! これからここに入るのは俺だ! 分かったな!」

 レオンの目が真剣で怖くなった。ジンジンする痛みが段々と引いたと思うと、もぞもぞと満たされないもどかしさが体を支配した。

「そろそろ動くぞ」

「あっ」

 レオンは里奈の快楽を見逃すことなく、腰を動かす。どんどんとスピードがあがる度に、里奈の喘ぎ声が大きくなる。レオン自身が里奈の最奥の感じるところを強く刺激されて……。

「あ……やぁっ、あああ……ぁぁぁぁぁああああああ!」

「ミイシャ、おまえを抱いているのは、俺だ! これから痛みと快楽を与えるのは、この俺だ!」

「あっ、あぁぁぁ……あつい、いっ、いくぅぅぅ……」

 身体がガクンと海老反り状態になる。
 全身を駆け巡る電撃が、頭に到着したら目の前が真っ白になった。さっき何度か感じた快楽は、今感じている快楽と全然比べ物にならない。処女が中でイクなんて……レオンが上手なんだ。涙が出そうになった。
 そしてすぐに里奈の奥にいる彼の欲望がドックンドックンと脈打った。

「はあ、はあ、はぁぁぁ……」

 ポタポタと彼の綺麗な顔から汗が落ちてきた。

(綺麗だな……)

 こんな綺麗な人と、やっちゃった。

 里奈は気だるい思考の中、はじめての経験をした彼を見つめていた。彼が出ていく時に、体が彼を引き止めようとした。里奈も無意識に「寂しい」と感じていた。

「クリーン、あんまり見るな」

 レオンの頬が赤いのを誤魔化すように、里奈を抱きしめる。気だるい甘い匂いが充満していた空気が消えていく。汗と混ざった二人の快楽でベトベトした肌が綺麗になっていく。

「中、出した」

「子どもはできない」

 里奈が非人だからできない、とは言わない代わりに、もっと強く抱きしめた。

「どうして、処女だと言わなかったのだ?」

「……聞かれなかったから」

「……そうか、すまない」

 レオンが里奈の頭上で呟いた。

(どうして謝るの……)

 里奈は今自分の顔を見られなくてよかったと思う。

「さっき言ったことは本心だ。ミイシャの純潔をもらったけじめをきちんとする」

「……私が描いたもう一つの絵のように後ろからするの? お金、きちんと払ってくれる?」

 レオンに責任なんて取って欲しくない。これはビジネスだ。もし彼が責任を取って、里奈を妾なんかにしたら、里奈は一生自分を許せない。なにより、里奈はレイーシャさまのことがまだ好きだ。
 だから、娼婦らしくお金をもらって、彼を自由にしよう。

「っ、しない。ミイシャにはヒールが効かない。これ以上、おまえを痛めつけるわけにはいかない。それにこれからずっと一緒にいるから、後日すればいい。
 もちろんお金は払う。明日、ミイシャが住めるように部屋を用意させる。
 だから、今はゆっくり休め」

 里奈はミイシャと言う名前じゃない。嘘とビジネスではじまった関係は、上手くいくはずないのに。
 里奈はレオンにもっと捕まらないうちに、逃げようと思った。今は、彼のぬくもりに包まれていいよね……。いつの間にか眠気が襲った。



 薄い白いカーテン越しに容赦なく照らす淡い朝の光で目が覚めた。でも今朝は柔らかい布団と、温かい肌の温もりがあった。
 温もりの持ち主の顔を見ると、にっこりと微笑んだ顔があった。

「よく眠れたか? 朝食はすぐに持って来させる。今朝は用事があってすぐに出掛けないといけないが、ミイシャは俺が戻って来るまでここでゆっくりしておいてくれ」

 レオンが『チュッ』と里奈のおでこにキスを落とした後に言った。

「用事を済ませた後にすぐに戻って来る。その時に今後について話し合おう。お互いについても、もっと知るべきだしな。
 お金はその時に渡す」

 レオンは被っていたシーツを取り除き、ベットから出た。

 芸術的な裸体を隠すことなく堂々と歩く。

(ヤバい! 萌が!!)

 最初はイヤイヤながらエロ漫画のアシスタントをしていたけれど、毒に侵されるようにエロ萌画に魅了されていった。
 もう目の前の裸体を描きたい!

「すまん。朝食は一緒に食べる時間がない。ゆっくりと休みを取るんだぞ」

 レオンは服をさっさと着て、恥ずかしいからまだシーツに丸まる包まっている里奈の額にキスを落として言った。
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