22 / 49
2ー10◇R18注意◇
しおりを挟む「いい子だ。感じやすい身体をしているいい子だ。男を喜ばす、いい身体をしている。
まだ狭いが、俺も我慢できない。まあ、処女じゃないから大丈夫だろ。そろそろ入れるぞ」
快楽でボーと腑抜けて体に、激しい痛みが襲った。
「痛い!」
「すまん、ヒール」
「や、やめて、私、非人、ヒール効かない」
「すまん、今、止められない。爪を立ててもいい。俺にしがみ付け」
秘密の中が圧迫される。侵入者を拒むように、膣内が縮小する。
「あっ、締め付けるな!」
レオンが里奈の唇に自分の唇を重ねる。痛みで息の仕方を忘れていた里奈に彼の吐息を吸う。息ができてホッとした瞬間、彼が最奥までいっきに突いた。
「あっ!」
里奈の声は彼の口の中に消えた。
「くっ! まさか! おまえ、はじめてなのか!?」
「っ、う、うん。も、もう」
『やめて』と言われるのを予期したように、彼が子宮の扉をめがけて奥深くに侵入した。
「くっそっ! 持って行かれそうだ。逃げるな! 俺に慣れろ!
おまえは俺のものだ! これからここに入るのは俺だ! 分かったな!」
レオンの目が真剣で怖くなった。ジンジンする痛みが段々と引いたと思うと、もぞもぞと満たされないもどかしさが体を支配した。
「そろそろ動くぞ」
「あっ」
レオンは里奈の快楽を見逃すことなく、腰を動かす。どんどんとスピードがあがる度に、里奈の喘ぎ声が大きくなる。レオン自身が里奈の最奥の感じるところを強く刺激されて……。
「あ……やぁっ、あああ……ぁぁぁぁぁああああああ!」
「ミイシャ、おまえを抱いているのは、俺だ! これから痛みと快楽を与えるのは、この俺だ!」
「あっ、あぁぁぁ……あつい、いっ、いくぅぅぅ……」
身体がガクンと海老反り状態になる。
全身を駆け巡る電撃が、頭に到着したら目の前が真っ白になった。さっき何度か感じた快楽は、今感じている快楽と全然比べ物にならない。処女が中でイクなんて……レオンが上手なんだ。涙が出そうになった。
そしてすぐに里奈の奥にいる彼の欲望がドックンドックンと脈打った。
「はあ、はあ、はぁぁぁ……」
ポタポタと彼の綺麗な顔から汗が落ちてきた。
(綺麗だな……)
こんな綺麗な人と、やっちゃった。
里奈は気だるい思考の中、はじめての経験をした彼を見つめていた。彼が出ていく時に、体が彼を引き止めようとした。里奈も無意識に「寂しい」と感じていた。
「クリーン、あんまり見るな」
レオンの頬が赤いのを誤魔化すように、里奈を抱きしめる。気だるい甘い匂いが充満していた空気が消えていく。汗と混ざった二人の快楽でベトベトした肌が綺麗になっていく。
「中、出した」
「子どもはできない」
里奈が非人だからできない、とは言わない代わりに、もっと強く抱きしめた。
「どうして、処女だと言わなかったのだ?」
「……聞かれなかったから」
「……そうか、すまない」
レオンが里奈の頭上で呟いた。
(どうして謝るの……)
里奈は今自分の顔を見られなくてよかったと思う。
「さっき言ったことは本心だ。ミイシャの純潔をもらったけじめをきちんとする」
「……私が描いたもう一つの絵のように後ろからするの? お金、きちんと払ってくれる?」
レオンに責任なんて取って欲しくない。これはビジネスだ。もし彼が責任を取って、里奈を妾なんかにしたら、里奈は一生自分を許せない。なにより、里奈はレイーシャさまのことがまだ好きだ。
だから、娼婦らしくお金をもらって、彼を自由にしよう。
「っ、しない。ミイシャにはヒールが効かない。これ以上、おまえを痛めつけるわけにはいかない。それにこれからずっと一緒にいるから、後日すればいい。
もちろんお金は払う。明日、ミイシャが住めるように部屋を用意させる。
だから、今はゆっくり休め」
里奈はミイシャと言う名前じゃない。嘘とビジネスではじまった関係は、上手くいくはずないのに。
里奈はレオンにもっと捕まらないうちに、逃げようと思った。今は、彼のぬくもりに包まれていいよね……。いつの間にか眠気が襲った。
◇
薄い白いカーテン越しに容赦なく照らす淡い朝の光で目が覚めた。でも今朝は柔らかい布団と、温かい肌の温もりがあった。
温もりの持ち主の顔を見ると、にっこりと微笑んだ顔があった。
「よく眠れたか? 朝食はすぐに持って来させる。今朝は用事があってすぐに出掛けないといけないが、ミイシャは俺が戻って来るまでここでゆっくりしておいてくれ」
レオンが『チュッ』と里奈のおでこにキスを落とした後に言った。
「用事を済ませた後にすぐに戻って来る。その時に今後について話し合おう。お互いについても、もっと知るべきだしな。
お金はその時に渡す」
レオンは被っていたシーツを取り除き、ベットから出た。
芸術的な裸体を隠すことなく堂々と歩く。
(ヤバい! 萌が!!)
最初はイヤイヤながらエロ漫画のアシスタントをしていたけれど、毒に侵されるようにエロ萌画に魅了されていった。
もう目の前の裸体を描きたい!
「すまん。朝食は一緒に食べる時間がない。ゆっくりと休みを取るんだぞ」
レオンは服をさっさと着て、恥ずかしいからまだシーツに丸まる包まっている里奈の額にキスを落として言った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる