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凌也&理央編
Ωかβか 4
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<side凌也>
希少αの父と、その父に溺愛されているΩの母から生まれた俺は、生まれた時から希少αのオーラを見せていたらしい。
医師である父の後を継ぐつもりで幼い時から勉強に勤しんできたが、高校に入ってすぐに同じ医師を目指す希少αの友人たちと過ごすうちに、自分は医師には向いていないと判断した。
医師ではなく弁護士になろう。
そう決断して両親に思いを告げたが、父は一ミリの反対もなく、自分が決めた道を精一杯進めと言ってくれた。
母も家族に弁護士がいるのは心強いと言ってくれてむしろ喜んで賛成してくれた。
そして高校、大学を経て、俺は無事に弁護士としての道を歩み始めた。
仕事に関しては何の不安もない。それこそ順風満帆な日々だったが、目下の悩みはアプローチをかけてくる人間がやたら多いことだ。
希少αは、比較的若い年齢で運命のつがいと出会うとされていて、父と母も今の俺の歳と同じ三十歳の時には、もうすでに俺が生まれていた。
それを羨ましいと思う気持ちがないわけじゃない。
だが、誰を見ても誰に会っても全く気持ちは揺れ動くことがない。
むしろ好意を持ってこられるのさえ、迷惑だと思ってしまう。
職業柄、人に会うのは避けられない。
不要なΩのヒートに反応しないために、常に抑制剤は欠かさない。
もし、その相手が運命のつがいなら、どれだけ抑制剤を使っても匂いを感じないことはありえないのだから、問題はない。
それでもその抑制剤を超えて反応を感じることは今まで一度もなかった。
希少αでも運命のつがいに出会えないこともあるらしい。
そう聞いてから俺はそれだと思った。
もう俺は結婚を諦めよう。
運命のつがいに出会えることなど一生ないのだと日々、自分に言い聞かせていた。
そんなある日。
午後の仕事中に突然父から着信があった。
父は今日は休診日のはずだが、仕事中の俺にプライベートな内容の電話をかけてくることはない。
仕事中の俺に連絡をしてくるのは、弁護士としての俺の力を必要としている時だけ。
今までにも数回要請があったからよくわかっている。
今回も電話をとれば、病院に来てほしい。特別室に来てくれと告げられただけで電話が切れてしまった。
休診日なのに病院にと言われた時点で何か事件があったのだろうと察せられた。
幸いにも今日の午後は予約は入っていない。
すぐに片付けを済ませ、事務員の榊くんに後を任せて病院に急いだ。
俺の事務所から父の病院まではそこまで離れていない。
駐車場に車を止め、裏口から院内に入った。
だが、病院に入った瞬間から、汗が止まらない。
汗をかくほど急いだわけではないが、なぜだろう?
普段と違う自分の状態に驚きつつも、特別室に急いだ。
扉をノックして、ゆっくりとその扉を開いた瞬間、今まで嗅いだことのない甘い匂いが漂ってきた。
なんだ、これ?
まさか、Ωのヒート?
いや、抑制剤は念のために強いものを飲んできた。だから感じることはありえない。
それならこれは何の匂いだろう?
わけもわからず茫然としながらも扉を大きく開くと、ベッドにいた小さな人物と目があった途端、さっきの甘い匂いが百倍以上になって俺に襲いかかってくる。
と同時に下半身が未だかつて感じたこともないほど兆しているのがわかる。
一体、どういうことだ?
ベッドの上の小さな人物が苦しみ始めたとき、
「凌也っ! 急いで扉を閉めろ!! 早くっ!!」
という父の怒鳴り声が聞こえて慌てて扉を閉めた。
が、今まで流れ込んできていた残り香でも反応がおさまらない。
俺は慌てて錠剤タイプの抑制剤を飲み、少しは落ち着いたが下半身の昂りはなかなかおさまらなかった。
とりあえずそこからいくつか離れた特別室に入り、父にメッセージを入れて待っていると、それからしばらくして、父が俺のいる部屋にやってきた。
病院にいるのに珍しく私服姿の父に違和感を感じつつ、黙って父を見ていた。
「お前、今の状況がわかっているか?」
「状況って……」
「あの子は、お前の運命のつがいだ。さっきの反応ですぐにわかった」
「――っ!! あの子が……」
そうか、だから抑制剤が効かなかったのか。
「それじゃあなんで俺に会わせてくれないんだ? せっかく会えたのに!」
「あのままお前があの子に近づいたら、あの子は命を落としていたよ。今の身体の状態じゃ、つがい相手のヒートに耐えられないんだ。運命の相手と出会った時のヒートは通常のヒートの十倍はあるからな。しかもお前は希少α。さらに負担は大きい」
「――っ!! 命をって、なんでそんなに……」
俺の質問に父は表情を曇らせ、大事な話をすると言って少し離れた場所に腰を下ろした。
父が私服姿だったのは、あの子のそばにいて白衣にヒートの匂いがついていたからだろう。
俺があの子の匂いに反応しないためのものだったんだと理解しながら、俺は父の話を待った。
「さっき、あの子から聞いた話だがあの子は『日華園』という施設で暮らしているようだ。そこではバース検査の結果、βであれば一生タダ働き、Ωであればαに売られることになっているらしい」
「な――っ!!」
「あの子は極度の栄養失調のため、バース検査では正確な診断ができず不確定βとして私の病院に再検査にやってくるところだった。その途中で運悪く初めてのヒートを起こし、襲われそうになっていたところを私と元春が保護した。一切触れられてもいないから安心しなさい」
俺のつがいが襲われそうになった。それだけで怒りが沸点に達しそうだったが、その前に父と元春さんが助けてくれたのか……。本当に良かった。
「お前を呼んだのは、あの子も含めてその施設にいる子を全て保護し、今まで売られていった子達を救出するために力を貸してもらおうと思ったからだ。まさか、あの子がお前のつがいとは思っていなかったからな。予期せぬ強いヒートを起こしあの子の命の危険があったから、即効性の一番強い抑制剤を打った。今は深い眠りに落ちている」
「あの子が……俺のつがいがヒートに耐えうる体力を身につけるまでどれくらいかかる?」
「そうだな……。今、無理をさせてはいけないから一ヶ月は見たほうがいい」
「一ヶ月……」
ようやくつがいと出会えたのに、ここから一ヶ月我慢なのか……。
だが、あの子が命を落とすことになっては俺も生きていけなくなる。
もうあの子の匂いを知ってしまったのだから。
「我慢できるか?」
「するしかないだろう。その間に、全てを終わらせてやるさ」
「ああ、頑張れ。同じαとして応援するよ」
父の言葉の重みを感じながら、俺は急いで病院を出た。
希少αの父と、その父に溺愛されているΩの母から生まれた俺は、生まれた時から希少αのオーラを見せていたらしい。
医師である父の後を継ぐつもりで幼い時から勉強に勤しんできたが、高校に入ってすぐに同じ医師を目指す希少αの友人たちと過ごすうちに、自分は医師には向いていないと判断した。
医師ではなく弁護士になろう。
そう決断して両親に思いを告げたが、父は一ミリの反対もなく、自分が決めた道を精一杯進めと言ってくれた。
母も家族に弁護士がいるのは心強いと言ってくれてむしろ喜んで賛成してくれた。
そして高校、大学を経て、俺は無事に弁護士としての道を歩み始めた。
仕事に関しては何の不安もない。それこそ順風満帆な日々だったが、目下の悩みはアプローチをかけてくる人間がやたら多いことだ。
希少αは、比較的若い年齢で運命のつがいと出会うとされていて、父と母も今の俺の歳と同じ三十歳の時には、もうすでに俺が生まれていた。
それを羨ましいと思う気持ちがないわけじゃない。
だが、誰を見ても誰に会っても全く気持ちは揺れ動くことがない。
むしろ好意を持ってこられるのさえ、迷惑だと思ってしまう。
職業柄、人に会うのは避けられない。
不要なΩのヒートに反応しないために、常に抑制剤は欠かさない。
もし、その相手が運命のつがいなら、どれだけ抑制剤を使っても匂いを感じないことはありえないのだから、問題はない。
それでもその抑制剤を超えて反応を感じることは今まで一度もなかった。
希少αでも運命のつがいに出会えないこともあるらしい。
そう聞いてから俺はそれだと思った。
もう俺は結婚を諦めよう。
運命のつがいに出会えることなど一生ないのだと日々、自分に言い聞かせていた。
そんなある日。
午後の仕事中に突然父から着信があった。
父は今日は休診日のはずだが、仕事中の俺にプライベートな内容の電話をかけてくることはない。
仕事中の俺に連絡をしてくるのは、弁護士としての俺の力を必要としている時だけ。
今までにも数回要請があったからよくわかっている。
今回も電話をとれば、病院に来てほしい。特別室に来てくれと告げられただけで電話が切れてしまった。
休診日なのに病院にと言われた時点で何か事件があったのだろうと察せられた。
幸いにも今日の午後は予約は入っていない。
すぐに片付けを済ませ、事務員の榊くんに後を任せて病院に急いだ。
俺の事務所から父の病院まではそこまで離れていない。
駐車場に車を止め、裏口から院内に入った。
だが、病院に入った瞬間から、汗が止まらない。
汗をかくほど急いだわけではないが、なぜだろう?
普段と違う自分の状態に驚きつつも、特別室に急いだ。
扉をノックして、ゆっくりとその扉を開いた瞬間、今まで嗅いだことのない甘い匂いが漂ってきた。
なんだ、これ?
まさか、Ωのヒート?
いや、抑制剤は念のために強いものを飲んできた。だから感じることはありえない。
それならこれは何の匂いだろう?
わけもわからず茫然としながらも扉を大きく開くと、ベッドにいた小さな人物と目があった途端、さっきの甘い匂いが百倍以上になって俺に襲いかかってくる。
と同時に下半身が未だかつて感じたこともないほど兆しているのがわかる。
一体、どういうことだ?
ベッドの上の小さな人物が苦しみ始めたとき、
「凌也っ! 急いで扉を閉めろ!! 早くっ!!」
という父の怒鳴り声が聞こえて慌てて扉を閉めた。
が、今まで流れ込んできていた残り香でも反応がおさまらない。
俺は慌てて錠剤タイプの抑制剤を飲み、少しは落ち着いたが下半身の昂りはなかなかおさまらなかった。
とりあえずそこからいくつか離れた特別室に入り、父にメッセージを入れて待っていると、それからしばらくして、父が俺のいる部屋にやってきた。
病院にいるのに珍しく私服姿の父に違和感を感じつつ、黙って父を見ていた。
「お前、今の状況がわかっているか?」
「状況って……」
「あの子は、お前の運命のつがいだ。さっきの反応ですぐにわかった」
「――っ!! あの子が……」
そうか、だから抑制剤が効かなかったのか。
「それじゃあなんで俺に会わせてくれないんだ? せっかく会えたのに!」
「あのままお前があの子に近づいたら、あの子は命を落としていたよ。今の身体の状態じゃ、つがい相手のヒートに耐えられないんだ。運命の相手と出会った時のヒートは通常のヒートの十倍はあるからな。しかもお前は希少α。さらに負担は大きい」
「――っ!! 命をって、なんでそんなに……」
俺の質問に父は表情を曇らせ、大事な話をすると言って少し離れた場所に腰を下ろした。
父が私服姿だったのは、あの子のそばにいて白衣にヒートの匂いがついていたからだろう。
俺があの子の匂いに反応しないためのものだったんだと理解しながら、俺は父の話を待った。
「さっき、あの子から聞いた話だがあの子は『日華園』という施設で暮らしているようだ。そこではバース検査の結果、βであれば一生タダ働き、Ωであればαに売られることになっているらしい」
「な――っ!!」
「あの子は極度の栄養失調のため、バース検査では正確な診断ができず不確定βとして私の病院に再検査にやってくるところだった。その途中で運悪く初めてのヒートを起こし、襲われそうになっていたところを私と元春が保護した。一切触れられてもいないから安心しなさい」
俺のつがいが襲われそうになった。それだけで怒りが沸点に達しそうだったが、その前に父と元春さんが助けてくれたのか……。本当に良かった。
「お前を呼んだのは、あの子も含めてその施設にいる子を全て保護し、今まで売られていった子達を救出するために力を貸してもらおうと思ったからだ。まさか、あの子がお前のつがいとは思っていなかったからな。予期せぬ強いヒートを起こしあの子の命の危険があったから、即効性の一番強い抑制剤を打った。今は深い眠りに落ちている」
「あの子が……俺のつがいがヒートに耐えうる体力を身につけるまでどれくらいかかる?」
「そうだな……。今、無理をさせてはいけないから一ヶ月は見たほうがいい」
「一ヶ月……」
ようやくつがいと出会えたのに、ここから一ヶ月我慢なのか……。
だが、あの子が命を落とすことになっては俺も生きていけなくなる。
もうあの子の匂いを知ってしまったのだから。
「我慢できるか?」
「するしかないだろう。その間に、全てを終わらせてやるさ」
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父の言葉の重みを感じながら、俺は急いで病院を出た。
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