13 / 16
凌也&理央編
Ωかβか 13
しおりを挟む
理央の中にたっぷりと欲望の蜜を注ぎ入れ、身体を清める。
理央は裸の自分を見て驚いて一瞬驚きの表情を見せていた。
てっきり病気だと思ってびっくりしているのかと思い、これは俺がつけた花びらだと告げると、
――これが花びらなんですね!
とやけに嬉しそうに笑って見せた。
どうやら理央は母からαからつけられた花びらは多ければ多いほど愛されていると言われていたらしい。
嬉しそうに自分の身体に散った花びらを鏡越しで見ている理央を見ながら、俺は少し複雑な思いに駆られていた。
理央が俺のものになったのが嬉しくて無意識のうちに花びらをつけまくってしまったことに自分でもちょっと引いたのだが、母が理央にそんなことを教えたということは父もまた母に際限なく花びらをつけまくっていたという証だ。
この独占欲は父の遺伝なのか、それともαの血がそうさせたのかわからないが、きっとこれからも理央の身体に花びらを散らすことはやめられないだろう。
風呂の中でもピッタリと寄り添って濃密で甘やかな時間を過ごしていると、理央の可愛いお腹からきゅるるっと可愛い音が響いた。
「風呂から出たら食事にしようか。理央は何が食べたい?」
「あの、えっと……」
そういえば施設では残り物ばかり食べさせられていたんだった。
三食しっかりと摂れるようになったのも父の病院に入院してからだ。
そんな理央が食べたいものを答えられるわけがなかったんだ。
「理央に食べてほしい美味しいご飯があるんだ。俺の手作りだが食べてくれるか?」
「――っ、はい! 凌也さんのご飯、食べたいです」
さっきの不安げな表情が一変、一気に目を輝かせてくれるのが可愛くてたまらない。
だが、理央に対してはもっと慎重に言葉を発しなければいけないな。
理央を抱いたまま風呂から出て、肌に優しいふわふわの大きなバスタオルで理央の身体を包み込み、俺はバスローブを羽織った。
「わぁ、凌也さん。かっこいいです」
「そうか、ありがとう。理央もバスローブを着るか?」
「僕も?」
この家には全て理央にも同じものを揃えている。
二人で揃いのバスローブを羽織るのもいい。
理央にもバスローブを羽織らせるとなんとも可愛らしい。
同じものを羽織っていても、どうして理央だとこんなに可愛く見えるのだろうな。
ドライヤーで髪を乾かしてやり、抱き抱えてリビングへ連れて行く。
理央には寝室以外の記憶もないだろう。
たっぷりと愛し合って万全の体調ではないから、普通の椅子に座らせたくはない。
キッチンがよく見える位置にある、クッションと毛布を用意しておいたリクライニングチェアに理央を座らせた。
「どうだ? 体勢は辛くないか?」
「すっごく楽です。でも……」
「どうした?」
「凌也さんと離れるのは寂しいです」
「――っ!!」
ああ、もう可愛すぎる!!
やっぱりこの毛布を用意しておいて正解だったな。
「ご飯を作る間だけ、この毛布にくるまって待っていてくれ」
理央の退院の日の三日前から俺のベッドに置いてたっぷりと匂いをつけていた毛布だから、あれから数日経ってもまだ匂いは残っているだろう。
「わぁ、凌也さんの匂いがするー!!」
嬉しそうに毛布にくるまるのを見るとそれはそれで嫉妬してしまうのだが、俺が離れている間の繋ぎだ。
可愛い理央を見ながら、すぐに食事の支度をする。
父からはヒート後の初めての食事は肉を食べさせてやれと言われているから、ハンバーグでも作ろうか。
ステーキよりは食べやすくていいだろう。
最高級の和牛をミンチにして煮込みハンバーグを作る。
病院で食べたスープの中でコーンスープを気に入っていたと聞いていたから、それもしっかりと用意しておいた。
おにぎりが好きだという理央のために食べやすい大きさに握ったおにぎりも添えて理央の元に持って行く。
「すごい! 美味しそう!!」
嬉しそうに俺の作ったものを見てくれるだけで俺も嬉しくなる。
「さぁ、食べようか」
俺のも一緒に並べ終えると、理央を抱きかかえてダイニングテーブルに移動する。
理央を膝に乗せて座らせると、あーんと口を開けてくれる。
母から、理央につがいができた後のΩについていろいろとレクチャーしておいたと聞いていたが、こんなことまで教えてくれているとは思わなかった。
でもこれからは理央の食事の介助は俺の役目だ。
理央のために食事を作り、理央に食べさせる。
ああ、なんて幸せな時間なんだろうな。
理央は裸の自分を見て驚いて一瞬驚きの表情を見せていた。
てっきり病気だと思ってびっくりしているのかと思い、これは俺がつけた花びらだと告げると、
――これが花びらなんですね!
とやけに嬉しそうに笑って見せた。
どうやら理央は母からαからつけられた花びらは多ければ多いほど愛されていると言われていたらしい。
嬉しそうに自分の身体に散った花びらを鏡越しで見ている理央を見ながら、俺は少し複雑な思いに駆られていた。
理央が俺のものになったのが嬉しくて無意識のうちに花びらをつけまくってしまったことに自分でもちょっと引いたのだが、母が理央にそんなことを教えたということは父もまた母に際限なく花びらをつけまくっていたという証だ。
この独占欲は父の遺伝なのか、それともαの血がそうさせたのかわからないが、きっとこれからも理央の身体に花びらを散らすことはやめられないだろう。
風呂の中でもピッタリと寄り添って濃密で甘やかな時間を過ごしていると、理央の可愛いお腹からきゅるるっと可愛い音が響いた。
「風呂から出たら食事にしようか。理央は何が食べたい?」
「あの、えっと……」
そういえば施設では残り物ばかり食べさせられていたんだった。
三食しっかりと摂れるようになったのも父の病院に入院してからだ。
そんな理央が食べたいものを答えられるわけがなかったんだ。
「理央に食べてほしい美味しいご飯があるんだ。俺の手作りだが食べてくれるか?」
「――っ、はい! 凌也さんのご飯、食べたいです」
さっきの不安げな表情が一変、一気に目を輝かせてくれるのが可愛くてたまらない。
だが、理央に対してはもっと慎重に言葉を発しなければいけないな。
理央を抱いたまま風呂から出て、肌に優しいふわふわの大きなバスタオルで理央の身体を包み込み、俺はバスローブを羽織った。
「わぁ、凌也さん。かっこいいです」
「そうか、ありがとう。理央もバスローブを着るか?」
「僕も?」
この家には全て理央にも同じものを揃えている。
二人で揃いのバスローブを羽織るのもいい。
理央にもバスローブを羽織らせるとなんとも可愛らしい。
同じものを羽織っていても、どうして理央だとこんなに可愛く見えるのだろうな。
ドライヤーで髪を乾かしてやり、抱き抱えてリビングへ連れて行く。
理央には寝室以外の記憶もないだろう。
たっぷりと愛し合って万全の体調ではないから、普通の椅子に座らせたくはない。
キッチンがよく見える位置にある、クッションと毛布を用意しておいたリクライニングチェアに理央を座らせた。
「どうだ? 体勢は辛くないか?」
「すっごく楽です。でも……」
「どうした?」
「凌也さんと離れるのは寂しいです」
「――っ!!」
ああ、もう可愛すぎる!!
やっぱりこの毛布を用意しておいて正解だったな。
「ご飯を作る間だけ、この毛布にくるまって待っていてくれ」
理央の退院の日の三日前から俺のベッドに置いてたっぷりと匂いをつけていた毛布だから、あれから数日経ってもまだ匂いは残っているだろう。
「わぁ、凌也さんの匂いがするー!!」
嬉しそうに毛布にくるまるのを見るとそれはそれで嫉妬してしまうのだが、俺が離れている間の繋ぎだ。
可愛い理央を見ながら、すぐに食事の支度をする。
父からはヒート後の初めての食事は肉を食べさせてやれと言われているから、ハンバーグでも作ろうか。
ステーキよりは食べやすくていいだろう。
最高級の和牛をミンチにして煮込みハンバーグを作る。
病院で食べたスープの中でコーンスープを気に入っていたと聞いていたから、それもしっかりと用意しておいた。
おにぎりが好きだという理央のために食べやすい大きさに握ったおにぎりも添えて理央の元に持って行く。
「すごい! 美味しそう!!」
嬉しそうに俺の作ったものを見てくれるだけで俺も嬉しくなる。
「さぁ、食べようか」
俺のも一緒に並べ終えると、理央を抱きかかえてダイニングテーブルに移動する。
理央を膝に乗せて座らせると、あーんと口を開けてくれる。
母から、理央につがいができた後のΩについていろいろとレクチャーしておいたと聞いていたが、こんなことまで教えてくれているとは思わなかった。
でもこれからは理央の食事の介助は俺の役目だ。
理央のために食事を作り、理央に食べさせる。
ああ、なんて幸せな時間なんだろうな。
601
あなたにおすすめの小説
ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!
ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!?
「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??
的中率100%の占い師ですが、運命の相手を追い返そうとしたら不器用な軍人がやってきました
水凪しおん
BL
煌都の裏路地でひっそりと恋愛相談専門の占い所を営む青年・紫苑。
彼は的中率百パーセントの腕を持つが、実はオメガであり、運命や本能に縛られる人生を深く憎んでいた。
ある日、自らの運命の相手が訪れるという予言を見た紫苑は店を閉めようとするが、間一髪で軍の青年将校・李翔が訪れてしまう。
李翔は幼い頃に出会った「忘れられない人」を探していた。
運命から逃れるために冷たく突き放す紫苑。
だが、李翔の誠実さと不器用な優しさに触れるうち、紫苑の頑なだった心は少しずつ溶かされていく。
過去の記憶が交差する中、紫苑は李翔の命の危機を救うため、自ら忌み嫌っていた運命に立ち向かう決意をする。
東洋の情緒漂う架空の巨大都市を舞台に、運命に抗いながらも惹かれ合う二人を描く中華風オメガバース・ファンタジー。
恋が始まる日
一ノ瀬麻紀
BL
幼い頃から決められていた結婚だから仕方がないけど、夫は僕のことを好きなのだろうか……。
だから僕は夫に「僕のどんな所が好き?」って聞いてみたくなったんだ。
オメガバースです。
アルファ×オメガの歳の差夫夫のお話。
ツイノベで書いたお話を少し直して載せました。
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる