13 / 28
幸せは笑顔から
しおりを挟む
「それはそうと、比呂。今日からどこに住むの?」
「えっ? ここだけど……ダメ?」
「いや、ダメじゃないけど……ロベールさん足、怪我してるんでしょ?
その上、ここのサイズはロベールさんには小さすぎるんじゃない?」
「あっ……」
そういえば、さっき家に入る時も鴨居に頭ぶつけそうになってたし……。
足怪我しているのに頭にも気を遣わないといけないなんて大変だよね。
「どれくらいで治るって?」
「お医者さんは2週間は安静にって言ってた」
「2週間かぁ……。ねぇ、佑……どうしたらいい?」
「うーん、そうだな。治るまでの2週間はロベールが楽に過ごせるところの方がいいんじゃないかな。
ロベールは日本ではどこに住むことにしてるんだ?」
「港区にあるうちのホテルのペントハウスに宿泊してるんだ。日本に滞在するのはせいぜい半年くらいの予定だったからな」
「え――っ! 半年……」
ロベールさん、半年しか日本にいないんだ……。
その後はアメリカに?
それともまた別の国に?
いずれにしても遠距離になっちゃうんだ……。
一気に押し寄せてくる不安に俯くと、
「ヒロ? どうしたんだ?」
とロベールさんが顔を覗き込んでくる。
「あの……半年、経ったら……離れ離れになっちゃうのかなって、心配になっちゃって……」
「ヒロっ!! そんなにまで私のことを……」
「わっ!」
ロベールさんに急にぎゅっと抱きしめられて驚いてしまったけれど、ロベールさんが本気で嬉しそうな顔をしているから僕も嫌な気は全然しない。
「ヒロ、心配しなくていい。ヒロが日本がいいなら私も一緒にいるよ」
「えっ……でも、そんなこと……」
「大丈夫、日本にいたって仕事はいくらでもできるよ。だが、私はヒロがそばにいてくれないと何もできる気がしない」
「ロベールさん……」
「ヒロ」
ロベールさんの顔が近づいてくる。
わっ、キスされるっ!
俺が思わず目を瞑ってしまった瞬間、
「ん゛っ、んっ」
と咳払いの声が聞こえてビクッとしてしまった。
「流石にそれは2人っきりの時にやって欲しいんだけど」
姉さんの声が耳に入って、俺は一気に顔を赤らめた。
ロベールさんと話している間にすっかり姉さんたちの存在を忘れてたっ!
恥ずかしすぎてロベールさんの胸に顔を埋めると、ロベールさんは優しく俺の頭を撫でながら
「カエデさん、すみません」
と俺の代わりに謝ってくれた。
謝らせて悪いなと思いつつ、俺はしばらく顔を上げることができなかった。
「これから先の2人の家は後でじっくり話し合うとして、とりあえず足が完治するまでのこの2週間だけはロベールさんのところにお世話になったら? 港区からなら、大学もうちから通うのとあんまり距離は変わらないし、実際問題、比呂が家事をこなしながら、身体の大きなロベールさんのお世話を1人でするのは大変でしょう? ホテルのペントハウスならお掃除とかはお願いしたらやってもらえるんだろうし、それだけでも楽じゃない?」
「それは確かにそうかも……」
俺の気持ちが落ち着いたところで今夜からの宿泊場所についての話し合いを進めて、姉さんたちは今日はこのままうちに泊まり明日からの新婚旅行に備えることになり、俺とロベールさんは流石に新婚と同じ部屋に泊まるわけにはいかず、当面の必要なものを持って、今日からロベールさんの宿泊している部屋へと移動することになった。
「ごめんなさい、ロベールさん。俺がわざわざうちに連れてきたのにまた移動させることになっちゃって……最初からロベールさんのところに行ってればよかった」
「何を言っているんだ、ヒロ。私はヒロの生まれ育った家にあげてもらえて幸せだよ。足が治ってここで暮らす日が楽しみだ」
ああ……ロベールさんはいつでも嬉しいことばかり言ってくれる。
本当に優しいんだな。
「あの、俺……ロベールさんのところに持っていく荷物を用意してくるので、ここで待っててください」
「ああ、わかったよ」
そういうとロベールさんはずっと抱き締めていた俺の身体から腕を離した。
ロベールさんの温もりがなくなったことに一抹の寂しさを感じつつ、俺は自分の部屋へと向かい荷造りを始めた。
「とりあえず、授業でいるやつと……後は着替えがあれば生きていけるかな……」
ってか、教科書だけでキャリーケースにいっぱいになりそうだ。
なんて思いながら教科書を詰めていると、
「比呂」
と声をかけられた。
「わっ、びっくりした! どうしたの?」
てっきりリビングで待っていると思ってた姉さんの姿に驚いたけれど、
「佑とロベールさん、久しぶりだから話が盛り上がってるみたいで。だから私も比呂のところに来ちゃった」
と言いながら、俺のベッドに腰を下ろした。
俺は荷物を詰め込みながら、
「今日は急に驚かせてごめん……新婚旅行の予定も変えさせちゃってさ」
と顔も見れずに謝った。
「そのことはもういいって言ったでしょ。それに、私もロベールさんに会えて嬉しかったし……」
「えっ? なんで?」
「ふふっ。何? どっちに妬いてるの?」
「そんなんじゃないよ」
「比呂のそんな顔、久しぶりに見られたから」
姉さんが少し涙を浮かべているのが見える。
なんでそんな顔をしているんだろう?
「どういう意味?」
「覚えてる? お父さんたちが亡くなる前は比呂、いつも心から嬉しそうに笑ってた。感情も豊かだったし見ていてすごく嬉しい気持ちになれた。お父さんもお母さんも私も……みんな比呂の笑顔が大好きだった。でも、2人っきりになってからは私にいつも笑顔を見せようと必死に作ってたでしょ?」
「そんなこと……」
ない……と言おうとして、言葉に詰まった。
あの時の姉さんの泣き叫ぶ姿があまりにも可哀想すぎて、俺だけでもずっと笑顔でいなくちゃ! って自分に言い聞かせてたから。
「結婚が決まってからも比呂は私の前ではずっと笑顔で……きっと私の知らないところで泣いてるのかなと思ったら寂しかった。比呂を1人にするのが辛くて……だから、一緒に住もうって声をかけたんだよ。結局は比呂に押し切られちゃったけど……。だから、婚約者ができたって比呂に言われた時、すぐにでも確認しなきゃって思ったの。比呂が感情を押し殺してないか……。でも、ひと目見てそれが杞憂だったってわかった。比呂が心から喜んでるのがわかったから……」
「姉さん……」
「あんたが無理やり婚約者にさせられたなら、佑の友達だろうがなんだろうが絶対にやめさせるつもりだったけど、比呂もロベールさんのこと好きなんだってわかったから、これは祝福するしかないって思ったんだ。比呂の笑顔を取り戻してくれたんだもん、ロベールさんには感謝しないとね! 比呂の幸せそうな笑顔を取り戻したのが私じゃなくてロベールさんだってことは少し悔しい気もするけど……」
そう言って笑う姉さんの表情も昔の記憶にあるままの、幸せな我が家で見ていたあの時の笑顔だった。
そうか、俺たちはようやく幸せを取り戻したんだな。
「えっ? ここだけど……ダメ?」
「いや、ダメじゃないけど……ロベールさん足、怪我してるんでしょ?
その上、ここのサイズはロベールさんには小さすぎるんじゃない?」
「あっ……」
そういえば、さっき家に入る時も鴨居に頭ぶつけそうになってたし……。
足怪我しているのに頭にも気を遣わないといけないなんて大変だよね。
「どれくらいで治るって?」
「お医者さんは2週間は安静にって言ってた」
「2週間かぁ……。ねぇ、佑……どうしたらいい?」
「うーん、そうだな。治るまでの2週間はロベールが楽に過ごせるところの方がいいんじゃないかな。
ロベールは日本ではどこに住むことにしてるんだ?」
「港区にあるうちのホテルのペントハウスに宿泊してるんだ。日本に滞在するのはせいぜい半年くらいの予定だったからな」
「え――っ! 半年……」
ロベールさん、半年しか日本にいないんだ……。
その後はアメリカに?
それともまた別の国に?
いずれにしても遠距離になっちゃうんだ……。
一気に押し寄せてくる不安に俯くと、
「ヒロ? どうしたんだ?」
とロベールさんが顔を覗き込んでくる。
「あの……半年、経ったら……離れ離れになっちゃうのかなって、心配になっちゃって……」
「ヒロっ!! そんなにまで私のことを……」
「わっ!」
ロベールさんに急にぎゅっと抱きしめられて驚いてしまったけれど、ロベールさんが本気で嬉しそうな顔をしているから僕も嫌な気は全然しない。
「ヒロ、心配しなくていい。ヒロが日本がいいなら私も一緒にいるよ」
「えっ……でも、そんなこと……」
「大丈夫、日本にいたって仕事はいくらでもできるよ。だが、私はヒロがそばにいてくれないと何もできる気がしない」
「ロベールさん……」
「ヒロ」
ロベールさんの顔が近づいてくる。
わっ、キスされるっ!
俺が思わず目を瞑ってしまった瞬間、
「ん゛っ、んっ」
と咳払いの声が聞こえてビクッとしてしまった。
「流石にそれは2人っきりの時にやって欲しいんだけど」
姉さんの声が耳に入って、俺は一気に顔を赤らめた。
ロベールさんと話している間にすっかり姉さんたちの存在を忘れてたっ!
恥ずかしすぎてロベールさんの胸に顔を埋めると、ロベールさんは優しく俺の頭を撫でながら
「カエデさん、すみません」
と俺の代わりに謝ってくれた。
謝らせて悪いなと思いつつ、俺はしばらく顔を上げることができなかった。
「これから先の2人の家は後でじっくり話し合うとして、とりあえず足が完治するまでのこの2週間だけはロベールさんのところにお世話になったら? 港区からなら、大学もうちから通うのとあんまり距離は変わらないし、実際問題、比呂が家事をこなしながら、身体の大きなロベールさんのお世話を1人でするのは大変でしょう? ホテルのペントハウスならお掃除とかはお願いしたらやってもらえるんだろうし、それだけでも楽じゃない?」
「それは確かにそうかも……」
俺の気持ちが落ち着いたところで今夜からの宿泊場所についての話し合いを進めて、姉さんたちは今日はこのままうちに泊まり明日からの新婚旅行に備えることになり、俺とロベールさんは流石に新婚と同じ部屋に泊まるわけにはいかず、当面の必要なものを持って、今日からロベールさんの宿泊している部屋へと移動することになった。
「ごめんなさい、ロベールさん。俺がわざわざうちに連れてきたのにまた移動させることになっちゃって……最初からロベールさんのところに行ってればよかった」
「何を言っているんだ、ヒロ。私はヒロの生まれ育った家にあげてもらえて幸せだよ。足が治ってここで暮らす日が楽しみだ」
ああ……ロベールさんはいつでも嬉しいことばかり言ってくれる。
本当に優しいんだな。
「あの、俺……ロベールさんのところに持っていく荷物を用意してくるので、ここで待っててください」
「ああ、わかったよ」
そういうとロベールさんはずっと抱き締めていた俺の身体から腕を離した。
ロベールさんの温もりがなくなったことに一抹の寂しさを感じつつ、俺は自分の部屋へと向かい荷造りを始めた。
「とりあえず、授業でいるやつと……後は着替えがあれば生きていけるかな……」
ってか、教科書だけでキャリーケースにいっぱいになりそうだ。
なんて思いながら教科書を詰めていると、
「比呂」
と声をかけられた。
「わっ、びっくりした! どうしたの?」
てっきりリビングで待っていると思ってた姉さんの姿に驚いたけれど、
「佑とロベールさん、久しぶりだから話が盛り上がってるみたいで。だから私も比呂のところに来ちゃった」
と言いながら、俺のベッドに腰を下ろした。
俺は荷物を詰め込みながら、
「今日は急に驚かせてごめん……新婚旅行の予定も変えさせちゃってさ」
と顔も見れずに謝った。
「そのことはもういいって言ったでしょ。それに、私もロベールさんに会えて嬉しかったし……」
「えっ? なんで?」
「ふふっ。何? どっちに妬いてるの?」
「そんなんじゃないよ」
「比呂のそんな顔、久しぶりに見られたから」
姉さんが少し涙を浮かべているのが見える。
なんでそんな顔をしているんだろう?
「どういう意味?」
「覚えてる? お父さんたちが亡くなる前は比呂、いつも心から嬉しそうに笑ってた。感情も豊かだったし見ていてすごく嬉しい気持ちになれた。お父さんもお母さんも私も……みんな比呂の笑顔が大好きだった。でも、2人っきりになってからは私にいつも笑顔を見せようと必死に作ってたでしょ?」
「そんなこと……」
ない……と言おうとして、言葉に詰まった。
あの時の姉さんの泣き叫ぶ姿があまりにも可哀想すぎて、俺だけでもずっと笑顔でいなくちゃ! って自分に言い聞かせてたから。
「結婚が決まってからも比呂は私の前ではずっと笑顔で……きっと私の知らないところで泣いてるのかなと思ったら寂しかった。比呂を1人にするのが辛くて……だから、一緒に住もうって声をかけたんだよ。結局は比呂に押し切られちゃったけど……。だから、婚約者ができたって比呂に言われた時、すぐにでも確認しなきゃって思ったの。比呂が感情を押し殺してないか……。でも、ひと目見てそれが杞憂だったってわかった。比呂が心から喜んでるのがわかったから……」
「姉さん……」
「あんたが無理やり婚約者にさせられたなら、佑の友達だろうがなんだろうが絶対にやめさせるつもりだったけど、比呂もロベールさんのこと好きなんだってわかったから、これは祝福するしかないって思ったんだ。比呂の笑顔を取り戻してくれたんだもん、ロベールさんには感謝しないとね! 比呂の幸せそうな笑顔を取り戻したのが私じゃなくてロベールさんだってことは少し悔しい気もするけど……」
そう言って笑う姉さんの表情も昔の記憶にあるままの、幸せな我が家で見ていたあの時の笑顔だった。
そうか、俺たちはようやく幸せを取り戻したんだな。
300
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか
まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。
そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。
テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。
そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。
大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン
ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。
テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。
【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話
降魔 鬼灯
BL
ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。
両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。
しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。
コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる