ベビーシッター先でラブラブな家族生活はじまりました

波木真帆

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必ず君を守ってみせる!  4

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「ごめん、本当にわざとじゃないんだ! 信じてほしい!」

ほんの少し邪な気持ちはあったが、あれほどがっつりみてしまう予定ではなかった。
本当にあわよくばという気持ちだけだったが、それでも結果的に彼の裸を無断で見てしまったことに変わりはない。

必死に謝ると中から気にしてないという言葉が返ってきてホッとするが、優しい遥くんのことだ。
そう言ってくれているだけかもしれない。

出てきたらもう一度しっかりと謝ろうと思い、碧斗と大きなバスタオルに包まれたままの琳くんを連れて脱衣所を出た。
トタトタと小さな足音を立てながら私の前に回り込んできた二人が不思議そうに私に尋ねてくる。

「ねー、ぱぱー。はるかちゃん、どうしちゃったのー?」

「わざとじゃないって、なーにー?」

無邪気な顔を向けられるが、こんなこと子どもに言えるはずもない。

「何もないよ。さぁ、着替えて早く寝よう」

「えー、まだねむくなーい!」

「ねむくなーい! りんくんのおもちゃであそぶもーん! ねーっ!」

二人で顔を見合わせて笑顔で笑っているが、早く寝てもらわないと困る。

「ほら、碧斗。琳くんの服を着せてやれ、碧斗が着せないなら私がやるぞ

「だめーっ! あおとがきせてあげるー!」

琳くんの手をとってリビングに駆け込んでいった碧斗は、ラグの上に用意していた琳くんのパジャマを嬉しそうに着替えさせていく。

ああ……私もああやって遥くんの着替えを手伝ってあげられたら……。

そんな妄想に耽っていると、さっきの遥くんの裸が一気に甦る。

くっ! まずい!
中心に熱がこもりそうになるが、私にはまだ二人を寝かしつけなければいけない役目が残っている。

必死に頭から煩悩を追い出して、歯ブラシを手に子どもたちの元に向かった。
着替えを終えていた二人は楽しそうに遊ぼうとしているが、ここ数日の歯磨き担当で随分と私も慣れてきた自負はある。

「ほら、二人とも歯磨きするぞ。早く終わったら肩車してやろう」

「りん、はみがきするー!」
「あおともー!!」

肩車でうまく二人の関心を誘い、丁寧にしつつも手早く歯磨きを済ませることができた。

「ぱぱー、はやくー! かたぐるまー!」

「よし、じゃあおいで」

私の前に背中合わせに立たせて、琳くんの腰を両手でしっかりと掴み、くるっと一回転させながら肩に乗せるときゃっきゃ、きゃっきゃと大はしゃぎして楽しんでくれる。

下りる時も同様に腰を掴んでくるっと前に一回転させて下ろしてやると、今度は碧斗もせがんできた。

「ぱぱー、あおともー!」

「よし!」

同じように腰を掴んでくるっと回転させて肩に乗せる。
やはり碧斗は琳くんよりもずっと身体ががっしりとしていて体幹もいい。
琳くんは華奢な遥くんに似ているんだろうな。

腰を掴んでくるっと一回転させて下ろしてやると、碧斗も大喜びではしゃいでいた。

大騒ぎしてはしゃいだからか、琳くんの目に疲れが見える。
ただでさえ風呂は体力を消耗するから、琳くんはもう限界に近いだろう。

「じゃあそろそろ寝ようか」

「まだ、ぱぱとあそぶー」

可愛いことを言ってくれるが、さっきまでの勢いはない。

「明日も休みだからいっぱい遊べるよ。今日はもう寝て明日遊ぼう」

「うん、そーするー」

琳くんがこういえば、碧斗は遊ぼうとは言わないのはわかっている。
二人をサークルの中に敷いた布団に寝かせると、いつものように琳くんは碧斗に擦り寄っていく。
それを碧斗は幸せそうな表情を浮かべて抱きしめた。

もうこれが二人の日常。
私や遥くんが引き離すことはできない。
琳くんたちの荷物が来て、ここから出て行かないと決まって一番喜んだのは碧斗かもしれないな。

子どもたちの眠りが落ち着いたのを確認して、私はサークルを出た。
遥くんはまだ出てきていないようだ。

風呂でのぼせたりしていないだろうか。
心配だが、もう少し様子をみよう。

緊張しながら座って待っていると、脱衣所の扉が開く音が聞こえた気がした。
そちらに視線を向けると、遥くんがサッとキッチンに入っていく。

声をかけたが、聞こえなかったのかグラスになみなみと水を注ぎ一気に飲み干していく。
やはり長時間の風呂で脱水気味だったのかもしれない。

大丈夫かともう一度声をかけようとすると、遥くんが私から微妙に目を逸らしたまま

「あ、あの……えっと、僕、先に失礼しますね。今日は僕が子どもたちを見ておくので、さぃ、悠臣さんは一人でのんびりと休んでください。おやすみの日くらい、悠臣さんもゆっくり寝たほうがいいですよ。それじゃあ、おやすみなさい」

一気に告げると、取り付く島もない様子でサッとサークルに駆け込んでいった。
もう子どもたちも寝ているし、これ以上しつこくしないほうがいい。

あの様子を見るに、私を嫌っているというよりは恥ずかしさや照れの要素が強そうだ。
ここは遥くんが落ち着くまで離れていたほうがいいだろう。

私は自分に言い聞かせて、久しぶりに一人で就寝すべく自室に向かった。

部屋で一人になってしまえば、やることはただ一つ。
シャワールームに入り、遥くんの可愛らしい裸を思い出して、昂った欲望を放出する。
今までが淡白だったのが嘘のように何度も欲望の蜜を弾けさせ、ようやく私も眠りについた。
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